カードファイト!! ヴァンガードG -LUPIN- 作:D・MAKER
「始まったか……」
カードキャピタル2号店――。
アキラとメツギのファイトが店内のテレビで映し出されていた。
トウマを中心に、その光景を見た人たちは緊張が走り、額の汗が頬を伝う。
「この世界、海導アキラが勝たないと滅びてしまう……」
「あぁ、アイツにだけ背負わせる形になっちまうが……勝ってもらわないと困るぜ……」
[キィィ……]
誰もが唾をゴクリと飲み込み、静かにファイトを見守っていた――。
その時……2号店の入り口から鈍い音が静かに鳴り響いた。
「よ、よぉ……」
「く、クロノさん……!?」
「お、お前ら……何でここに!?」
店の入り口を開けたのは、入院服を着用したクロノ、シオン、トコハの3だった。
入院していた筈の彼らは苦痛の表情を浮かべ、身体を引き摺るようにゆっくりと店内に入って来た。
「何やってんだよお前ら!? 今すぐ病院に戻れ!!」
「そんなこと、言ってられませんよ……!」
「このファイトは、私たちも見届けたいんです……!!」
「お前ら……」
大怪我を負っていても、大事なチームメイトが戦って勝つところを最後まで見届けたい……3人は真剣な眼差しをカムイたちに向けた。
「分かったよ。それに……お前らの場合は無理やり病院に戻したところで、また来るのが目に見えてるからな」
「カムイさん……!!」
「大丈夫だよ! アキラ君はカムイ君の何億倍も強くてカッコイイから♪」
「がはっ!?」
「カムイさぁぁぁぁぁん――っ!?!?」
エミが満面の笑みでアキラの良さを口にした途端、カムイは口から泡をブクブク出しながら倒れた。
「そんなことより! 今はアキラの方でしょ!?」
「そうだな、アイツを信じるんだ……!」
「うん……!」
クロノたちは映像に顔を向け、真剣な眼差しでアキラとメツギのファイトを見守った。
彼の勝利を……自分達の世界の無事を信じて……。
☆
「『
「『
「最初は俺からだ……」
お互いに裏向きのFVを表返し、メツギがすぐさま先行を宣言し、ファイトが始まった。
『1ターン目(メツギ)』
「ドロー、『
【V】
『メツギ:ソウル1(+1)・手札6枚(+1)』
「順当ライドするタイプか……」
「このままアタックしたいが、まぁ……ジックリ苦しめてやるよ。ターンエンドだ」
「…………」
ニヤリと笑い、自身の番を終わらせたメツギ。
しかし……彼の目には憎悪を含んだ黒い炎…いや、それ以上の何かを感じた。
アキラは無表情で自身の番を取り掛かろうとするが、今はその正体が理解できなかった。
――
アキラ『ダメージ0/6[表0] ・ソウル0・手札5・バインド0・トライブ0』
<><ラウール><>
<>< ><>
メツギ『ダメージ0/6[表0] ・ソウル1・手札6・バインド0・トライブ0』
<><ルブラン><>
<>< ><>
――
『2ターン目(アキラ)』
「ドロー、『
【V】アルセーヌ・スピーダム:8000
「はん、初期の効果なしユニットがパワーアップしましたってか? 俺の敵じゃねぇな」
「舐めるな、ラウールのブーストを付けてアタック!」
「はん、ノーガードだ」
アキラのヴァンガードのアタック宣言に、メツギは「俺には痛くも痒くもない」と言わんばかりに鼻で笑った。
「ドライブチェック」
ドライブチェック:
『アキラ:手札6枚(+1)』
【V】アルセーヌ・スピーダム:13000(8000+5000)
「ふん、ダメージチェックだ……」
ダメージチェック:
『メツギ:ダメージ1/6[表1] 』
「ターンエンドだ」
「手堅く様子見か? 無駄だけどな……」
「早くしろ……」
ニヤリと笑いながら挑発するメツギ。
しかしアキラは動じるどころか表情1つ変えずにターンを回した。
――
アキラ『ダメージ0/6[表0] ・ソウル0・手札6・バインド0・トライブ0』
<><スピーダム><>
<><ラウール ><>
メツギ『ダメージ1/6[表1] ・ソウル1・手札6・バインド0・トライブ0』
<><ルブラン><>
<>< ><>
――
『3ターン目(メツギ)』
「ドロー。『
【V】
『メツギ:ソウル2(+1)』
「
<うわぁぁぁぁぁ!?>
「ラウ……!?」
ルブランの手から発生した黒い靄がリアガードのラウールを包み込み、悲鳴と共にその場から塵のように消えてしまった。
『メツギ:ダメージ1/6[表0] (
『アキラ:除外1』
「バインドとも、
「はん、除外を防ぐなんて無理な話だ。コール、『
【R】
【R】
『メツギ:手札4枚(-2)』
「ルブランで【V】にアタック!」
「ノーガード」
「ドライブチェック、☆トリガー! ☆はルブランに、パワーはウィッカーに!」
ドライブチェック:
『メツギ:手札5枚(+1)』
【V】
【R】
「くっ……!? 話に聞いてた通りだな……」
アキラの左頬にできた切り傷から流れる血が1本の赤い筋を作っていた。
しかし……『この程度は平気だ』と自身に言い聞かせ、右腕の袖で血を拭き取った。
「どうした? 痛くてビビったか?」
「舐めるな、ダメージチェック……1枚目……」
ダメージチェック(1回目):
『アキラ:ダメージ1/6[表1]』
「2枚目、引トリガー! パワーは【V】に、そして1ドロー」
ダメージチェック(2回目):
『アキラ:ダメージ2/6[表2]・手札7枚(+1)』
【V】アルセーヌ・スピーダム:13000(8000+5000)
「ニードルホースのブースト、リアガードの
「『
【R】
【V】アルセーヌ・スピーダム:23000(8000+5000+10000)
『アキラ:手札6枚(-1)』
「このまま負けるか、逃げれば楽になれるんだけどなぁ? ターンエンドだ」
「逃げるもんか……絶対に……!!」
愛する家族や仲間のためにも負けられない……、アキラの目の中には今も静かに闘志を燃やしていた。
勝って必ず、みんなの元へ帰るため――。
――
アキラ『ダメージ2/6[表2] ・ソウル0・手札6・バインド0・除外1・トライブ0』
<><スピーダム><>
<>< ><>
メツギ『ダメージ1/6[表0] ・ソウル1・手札5・バインド0・トライブ0』
<><ルブラン><ルブラン>
<>< ><ニードル >
――
『4ターン目(アキラ)』
「スタンド&ドロー! ライド、『
【V】アルセーヌ・コマンダー:10000
『アキラ:ソウル1(+1)』
「そして、新しい仲間たち……来てくれ! コール! 『
【R】デュアル・デュラハン:9000
【R】ハンプ・タンク7000
『アキラ;手札4枚(-1)』
「ふん。今までにない種族のカードか出て来たところで、そんな雑魚では俺に勝てねぇよ」
「俺の大事なユニットたちに、雑魚なんて存在しまい……! アルセーヌ・コマンダーで【V】にアタック!」
「ノーガードだ」
「ドライブチェック! 治トリガー! ダメージを1回復し、パワーはデュアル・デュラハンに!」
ドライブチェック:
『アキラ:ダメージ1/6[表1](1回復)・手札5枚(+1)』
【V】アルセーヌ・コマンダー:10000
【R】デュアル・デュラハン:14000(9000+5000)
「ダメージチェック、ちっ……」
ダメージチェック:
『メツギ:ダメージ2/6[表2] 』
「ハンプ・タンクのブースト、デュアル・デュラハンで【V】にアタック!」
「通すか、ストニグとでガード、さらにルブランでインターセプト!!」
【R】デュアル・デュラハン:21000(9000+5000+7000)
【V】
『メツギ:手札」4枚(-1)』
「ターンエンドだ」
「ちぃ……」
番を終えたアキラに対し、メツギの瞳の中には憎悪に満ちた黒い炎が燃え盛っていた。
まるで世界全てを憎むように……。
――
アキラ『ダメージ1/6[表1] ・ソウル1・手札5・バインド0・除外1・トライブ0』
<><コマンダー><デュラハン>
<>< ><ハンプ >
メツギ『ダメージ2/6[表1] ・ソウル1・手札4・バインド0・トライブ0』
<><ルブラン>< >
<>< ><ニードル>
――
『5ターン目(メツギ)』
「スタンド&ドロー……」
『メツギ:手札5枚(+1)』
「ちっ……本当に鬱陶しい」
「何……?」
「いい加減、俺の世界の復活のためにも…………とっととくたばれよ! 俺たちの世界を救えなかったニセ救世主がぁぁぁぁぁ――っ!!」
「っ――!?」
今まで見下していた態度から一変――、メツギは心の中に貯め込んでいた憎しみや恨みといった負の感情を吐き出すように叫んだ。
「全てを滅ぼせ! 心を無にした虚無の闘士! ライド、『
「来た……」
ついにメツギの分身であるルブランがグレード3となり、【V】サークルへ現れた。
彼から発する異様な威圧感に、アキラの頬に一筋の冷や汗が流れた。
【V】
『メツギ:ソウル2・手札4枚(-1)』
「さらに『
【R】
『メツギ:手札3枚(-1)』
「ルブラン、ニセ救世主を倒せ!!」
「ノーガード」
「ツインドライブ!」
ドライブチェック(1回目):
「セカンドチェック、ちっ……トリガーなしだ」
ドライブチェック(2回目):
『メツギ:手札5枚(+2)』
【V】
「ダメージチェック……」
ダメージチェック:
『アキラ:ダメージ2/6[表2]』
「ニードルホースのブースト、ウィッカーで【V】にアタック! ウィッカーはアタックした時、ヴァンガードがルブランならパワー+3000!」
「ここもノーガード……」
【R】
「くっ……ダメージチェック……」
ダメージチェック:
『アキラ:ダメージ3/6[表3]』
「アタックはここまでだ、ターンエンド……」
「…………お前が俺を恨むのは勝手だ。だけどな…………」
「あぁ?」
「お前が仲間たちを傷付けたことと比べても、相殺できないし……俺も許す気はない……」
「テメェに許される必要はねぇ! さっさとターンを行え!!」
「言われるまでもないさ……俺たち賊のヴァンガードタイムだ……!」
憎悪を含んだ怒りの表情で催促するメツギ。
対するアキラは冷静さを失わないよう、自分のターンを行うことにした。
――
アキラ『ダメージ3/6[表3] ・ソウル1・手札5・バインド0・除外1・トライブ0』
<><コマンダー><デュラハン>
<>< ><ハンプ >
メツギ『ダメージ2/6[表1] ・ソウル2・手札5・バインド0・トライブ0』
<><ルブラン><ウィッカ>
<>< ><ニードル>
――
『6ターン目(アキラ)』
「スタンド&ドロー! コレが、俺たちの新しい姿だ……!」
「はぁ? 新しい姿ぁ?」
「進化を積み重ねて来た、我が義賊導を宿した分身! 今こそ魔を超えた滅を宿し、全てを奪い尽くせ! ライド! 『
【V】アルセーヌ・EX:11000
「新しい、アルセーヌだとぉ……!?」
「あぁ、最初の義賊竜と怪盗魔竜が合わさって進化した……俺の分身だ!!」
ヴァンガードとして顕現した新たなアルセーヌ。
その姿は天使のような純白の翼と黒竜の翼を2枚ずつ持ち、見る者を魅了するような堕天使のごとく凛々しくも禍々しい姿だった。
TO BE NEXT
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
異導メツギとのファイト、ついに始まりました!
この回を含め、ファイト回は4分割を予定しております!
次回もよろしくお願いいたします!
複数デートの場合はどっち?
-
トコハは必須
-
たまにはトコハ抜き