カードファイト!! ヴァンガードG -LUPIN- 作:D・MAKER
そして、新たな出会いが…
(アキラ視点)
「此処か…」
俺は目的地へと到着した。そう、昨日手に入れたカードを調べる為に『カードキャピタル2号店』へと。
因みに叔父さんには、土地を覚えると言う事で出掛けると言って置いたから心配は無い。
「売れるかな…?」
俺はヴァンガードをやった事も無いし、持っててもしょうがないから売ってしまおうと言う気持ちがある。
正直に言えば、あの女の人…取りに来ないかなと言う願いが強かった。
「取り合えず、入るか…」
そう思って階段を上がり、店内に入る事にした…。
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『カードキャピタル2号店』
「うわぁ…凄い数のカード…」
店の中に入ると、カードがショーケースの中で綺麗に並んでいる。俺…カードショップに行くのは生まれて初めてだからな…。今の俺はある意味、夢の国に来た子供みたいだなと思う。
「さて、探すとしようかな…」
目的である自分の持ってるカードを同じカードを探す事にした。
「えっと、かげろう?…ロイヤルパラディン…?………アレ、全く同じの無い…」
ショーケースのカードで見ても、セブントライブのセの字も当てはまらない。困ったな…本当に公式のカードなのかも不安に思えて来た。
って、良く考えたらする訳じゃ無くて…売るかどうにかする為だからな。
「キャッ…」
「イテ…」
そんな事を思ってると、誰かにぶつかった。いけない…怪我して無いだろうか?
「ごめん…大丈夫?」
「え、うん…大丈夫。………ん?」
大丈夫と言った相手は緑色の髪の少女だった。何やら俺をジッと見てるけど…?
「俺の顔、何か付いてる?」
「ううん、そうじゃ無いよ。君…この辺りじゃ見ない顔だなって…」
「まぁ、この前東京に来たばかりだから…」
「そうなんだ。それで何かカードを探してるの?」
「うん…持ってるカードと全く当てはまらなくて…」
「そうなんだ…だったら、カムイさんの所に行こ?」
「カムイさんって誰…?」
「此処のバイトの人だよ!コッチ!」
「おっと…」
随分と積極的な娘だなぁ…。そう思いながらも手を引っ張られ、バイトと思われる店員と赤い髪の男、そして見覚えのある金髪の人物の元まで連れて来られた。
「お、トコハちゃん!…と見ない顔だな?」
「確かに、この辺じゃ見ないな…」
「あれ?君は確か…」
「綺場、知り合いか?」
「彼は昨日、僕のクラスに転校して来たんだよ。確か…海導君だったよね?」
「うん…」
思い出した、俺のクラスに居た…。綺場君…だったな。
「転校生か…、ヴァンガードやってるのか?」
「やってない…、した事すらない」
「そうなの…?」
「昨日、ひょんな事で手に入って…調べようと思っただけ…」
「そうなのか…俺も調べたいんだけど…、PCの様子が変なんだ」
「何かあったんですか?」
「何か遅いって言うかなぁ…」
赤髪が店員の人に尋ねる。どうもPCが変だと思って、俺も見て見たが…
「コレ、厄介なウイルスに掛かってますよ?」
「「「「え!?」」」」
俺がそう言うと、4人は驚いてる。
「ま、マジかよ…!?」
「俺なら対処出来ますが…」
「マジか!?悪いけど…頼む!」
「カムイさん、必死っすね…」
「下手にシンさんやミサキさんに知られたら、バイト代が…」
「わ、分かりました…!取り合えず、俺のプログラミングしたワクチンプログラム入りのUSBメモリーを…(汗)」
「おう…!」
店員の人は俺の持ってたUSBメモリーを差し込んで、PCを操作した。
「お…おお!直った!!サンキューな!えっと…」
「海導アキラです」
「そうそう!サンキューな、アキラ!」
店員の人は俺にお礼を言って来た。よっぽど嬉しかったんだな…。
「凄いね、海導君!」
「うん!独自にプログラムを作れるって、プログラミングが得意なんだ!」
「そうだな、中々優しい所あるじゃん」
「昔からやってただけ」
俺はそう言った。そう、昔から馴れてるだけだった。
「ま、こうして会ったんだし自己紹介だな。俺は新導クロノ、宜しくな!」
「あぁ、宜しく」
「私は安城トコハ!気軽にトコハって呼んでね!」
「僕は綺場シオン、同じクラスだし宜しくね」
「うん…」
「そして俺は此処でバイトしてる、葛木カムイだ。宜しくな!」
「俺は海導アキラです、宜しくお願いします」
挨拶されたので、俺も自己紹介をした。そう言うと、カムイさんが俺を覗き込んだ。
「そう言えば、カードを調べて欲しいんだったな?」
「そう言えば、すっかり忘れてました」
俺はそう言って、鞄からカードケースを出して中のカードを出す。
「コレなんですが…」
「………ん?」
カムイさんはカードを見始める。残りの3人も釣られて覗き込む。
「何だコレ…?えっと………セブントライブ?」
「俺もサッパリです…」
「お、おいおいおい!?何だこのクラン!?また新種かよ!?」
「新種?」
「ま、またしても俺の知らないカードが………!?」
「また?」
またしても新種と言ってるカムイさん。またって、他にも新種があるのか?
そして残りの3人も、俺の持ってたカードを見ると…
「な、何だいコレ………!?」
「スッゴイ!?初めて見るカードばかり!!」
「お前も未知のクランを手に入れたのか…」
「も?」
「うん、彼…新導もギアクロニクルって言う未知のクランを持ってるんだよ」
「まさか、ギアクロニクル以外にも有るのは驚いたけどな」
「そうだな!俺の知らないクランって事は、凄いレアなクランって事だ!じゃあ、早速調べて見ようぞ!」
「お願いします」
カムイさんはそう言って、俺のカードを調べ始める。ほほう…読み取る装置の上に置いて調べるのかぁ…。
「どうやらギアクロニクルと同様、全部公式のカードだ」
「そうですか…」
「ただ、少し妙だな…」
「妙と言うのは、どう言う事ですか?」
彼女、トコハがそうカムイに尋ねる。そしてカムイは口を開く。
「俺達の知ってるヴァンガードのクランってのは、惑星クレイの国家に属してるのは知ってるな?」
「えぇ。僕のロイヤルパラディンだと、国家はユナイテッド・サンクチュアリですから」
「その通りだ。ただ…このセブントライブって言うのは、未知のクランどころか………惑星クレイに存在する“どの国家にも属してすら無い”んだ。クランの記された色は七色…クレイエレメンタルの様な感じか?」
「もしかして、未知の国家が存在するって事ですか?」
「ん~…さっぱり分からん!ギアクロニクルでもダークゾーンの国家にはなってるけど、このセブントライブ…他の事は全然だ!」
「そうですか…」
カードを知ってる人でも分からないとは…本当にどうなってるんだろう?
そして何故、やった事すら無い俺に渡したのか…分からない。
「所で、このクランは何処で手に入れたんだ?俺の時は下駄箱だったけど…」
「私も気になる!どうやって手に入れたの?」
クロノとトコハが、手に入れた経緯と尋ねて来た。取り合えず、昨日のありのままの事を話して見よう。
「学校の帰りに、知らない女の人からアタッシュケースごと渡された」
「「「「………えぇ!?」」」」
まぁ、そりゃ反応はそうなるよなぁ…(汗)
「学校の帰りに何か有ったのか?」
「実は…」
そして謎の女性から言われた、訳の分からない言葉と共に説明をした。
「そんな事を…?」
「うん、惑星クレイとやらの希望とか言ってたけど。聞いた感じ架空の話の事を何であんな風に言ったのか…、本当に分からない(汗)」
「惑星クレイか………」
「カムイさん、どうしたんすか?」
「いや、兎に角だ。このクラン…何か事情がありそうだな」
「そうですか…」
「でもよ…くう~!カッコイイなアキラ!お前はもしかしたら、“選ばれし者”じゃ無いか!?」
「選ばれし者って…何か大袈裟な気が…」
そう、俺はそんなガラじゃ無い。そんな漫画の世界の立場のアレじゃ無いし…(汗)
「それよりも、ファイトしましょ!」
「…え?」
「折角手に入れたんなら、ファイトしましょうよ!私、そのセブントライブとファイトしたい!」
「えっと、俺…やった事無いけど(汗)」
「大丈夫!ちゃんと教えるから!」
「俺は…」
誘いは嬉しいけど、俺が此処に居るのは2年間だ。今こうやって交流しても…きっと、その時が来たらまた消えるんだ…父の様に。
「私ね、アキラと友達になりたいの!それにやってみないと損だよ?」
眩しい…地元にもこんなに明るい笑顔の子を見るのは初めてだ。まぁ、少しだけなら良いかな。
「うん、分かった…。じゃあお願いしようかな?」
「うん!早速ファイトしよ!」
「待てよ安城!」
「え?何よ新導?」
「俺もファイトしたい!」
「僕もしたいな…」
「んもう!私が最初に誘ったんだけど!何ならジャンケンで決める?」
「良いぜ、勝ってやる!」
わぉ、ジャンケンで誰がするか決め始めたぞ?そんなにファイトしたかったのか…?
「やった!私の勝ち~!」
「くっそ~、負けた~」
「くやしいけど、こればかりは仕方無いよね」
「じゃあアキラ!早速ファイトね!」
「うん…」
こうして、俺の人生初のヴァンガードが始まる…上手く出来るかな?
TO BE NEXT
ご観覧ありがとうございました!
次回は初のファイト描写です、お楽しみに!