カードファイト!! ヴァンガードG -LUPIN-   作:D・MAKER

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トコハとシオンの離脱、果たしてアキラとクロノは連れ戻せるのか…?


イメージ10:奪われた絆の奪還

『カードキャピタル2号店』

 

 

 

 

「アキラ、どうするんだ?」

 

「どうにかして、ファイトに持ち込めれば良いんだけどなぁ…」

 

 

アキラとクロノは、トコハとシオンをどうやってヴァンガードに引き戻すかを考えてた。

 

 

「おいおい、お前等がそんなんでどうするんだ…?」

 

「カムイさん…」

 

 

アキラとクロノが悩んでいる所に、カムイがやって来た。

 

 

「お前達、シオンとトコハちゃんを取り戻すんだろ?なら…率直にファイトを申し込むしかねぇ!」

 

「率直に…」

 

「カムイさんの言う通りっすね。良し、俺は綺場の所に行く!アキラ、お前は安城を頼む!」

 

「分かった」

 

 

カムイの言葉で、率直にファイトを挑む方が良いと思った2人。クロノはシオンの所に直接向かおうと、2号店を後にした。

 

 

「さて、トコハの所にって………」

 

「どうした?」

 

「トコハの家が…分かりません」

 

 

ズコォ!!

 

 

トコハの家が何処にあるのか分からないアキラの言葉に、思わずズッコケたカムイ。そんな時…

 

 

「私が呼ぼうか~?」

 

「あ、クミ」

 

 

トコハの友人、岡崎クミがやって来た。

 

 

「私がトコハちゃんを呼んで~、そこでアキラ君とトコハちゃんが2人きりでファイトするの~」

 

「お、それ良いな!!店は貸し切りにしてやるぜ!」

 

「お願いします…」

 

「任せるぞい」

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

「クミちゃん、2号店でファイトするの…?」

 

「うん、最近のトコハちゃんは元気が無いから…気分転換に良いかとね~」

 

(クミちゃん、今の私は…ヴァンガードを………)

 

 

クミに連れられて2号店へ足を運んでいるトコハ。だが、トコハはアキラ達にヴァンガードを止めると言っては居たが、クミにはその事を言って無いのだ。

そんな想いをしながらも、2号店へ到着した………そこには…

 

 

「あ、アキラ…」

 

「アキラく~ん、後は頼んだぞい」

 

「ありがとう」

 

「じゃあ俺も1号店へパックを取りに行かないとなぁ。アキラ、留守番頼んだ!」

 

「了解です」

 

「え?ちょっと!?」

 

 

トコハは何が何だか分からない状況だった。一緒に居たクミも、カムイと一緒に外に出るわで…残ったのはアキラとトコハの2人のみだったのだから…。

 

 

「アキラ…何の真似?」

 

「ファイト」

 

「私、ヴァンガードを止めるって言ったよね?」

 

「本当に手放せる?」

 

「………」

 

 

アキラの言葉に、言葉を詰まらせるトコハ。トコハ本人はモヤモヤしている様だ…。

 

 

「良いわ…アキラとのファイト、まだ勝った事が無かったから…最後のファイトで勝たせて貰うから」

 

「じゃ、始めようか(最後になんてさせるか…)」

 

「「スタンドアップ、ヴァンガード!!」」

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

「エクスクレイモア・ドラゴンでヴァンガードにアタック!」

 

「完全ガード!!」

 

 

2号店で静かにアキラとトコハのファイトが続く。

 

 

「ねぇ…アキラ。本当は兄さん目当てで私と付き合ったの…?」

 

「…はい?」

 

 

トコハの唐突な質問に唖然とするアキラ。

 

 

「いや、全く違うけど…」

 

「ウソよ!!アキラだって、本当は兄さん目当てで私が好きって言ってたんでしょ!!」

 

「違う!!」

 

 

トコハの言葉に、強い口調で言い返すアキラ。

 

 

「俺は…初めてファイトに誘ってくれて…俺を救ってくれた、安城トコハだから好きになったんだ!!」

 

「救って…?」

 

「それに、俺はハイメさんとのファイトで、初めてマモルさんの存在を知ったんだ。その前から…明るくて、俺をヴァンガードへと導いてくれた安城トコハは…ヴァンガードへの想いはとても真剣だった」

 

「アキラ…」

 

「だから、俺は認めない!俺を救ってくれた安城トコハは…そんな卑屈を言ってヴァンガードを手放す事は、断じて認めない!!」

 

 

アキラの必死な想いが静かな店内で響き渡る。

 

 

「さい………」

 

「ん?」

 

「うるさい…うるさい!!さっきから卑屈だの何だのって!!出会ってそんなに経って無いのに、知った風な事を言ってカッコ付けないでよ!このキザゴーグル!!」

 

(キザゴーグル…!?)

 

「ストライドジェネレーション!!立春の花乙姫 プリマヴェーラ!!」

 

 

アキラの必死な言葉に、トコハは何やら反発し『立春の花乙姫 プリマヴェーラ』に超越した。

 

 

「プリマヴェーラのスキルで、更にスペリオルコール!」

 

「ノーガード………」

 

 

そしてこのファイトで、アキラは初めてトコハに敗北した。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

「やった…やったああああ!勝った!アキラに勝った!!」

 

「負けた…約束通り、後は好きにすれば良いさ…」

 

「アキラ…」

 

「じゃあ…」

 

 

ファイトに負けたアキラは、トコハの元から去ろうとした。しかし…

 

 

ギュッ…!

 

 

「トコハ…?」

 

「やっぱり…別れたく無い…!!」

 

 

トコハはアキラの背中に抱き着いて、別れたく無いと想いをぶつける。

 

 

「本当はアキラが悪い訳じゃ無いのに…でも、どうして良いのか分からなかったの…」

 

「そっか…」

 

「ねぇアキラ…もう少し話さない?」

 

「良いよ」

 

 

俺はそう言って、トコハと共に店内の椅子に座って話す事にした。

 

 

「さっき…救われたって言ってたけど…、アレって…」

 

「前に父さんの事、話した事でさ…」

 

「うん、亡くなったって言ってたよね…」

 

「俺の父さんは、5年前に遺体も帰らぬまま…事故で亡くなった」

 

「え………!?」

 

 

アキラが以前にトコハに言った父の事。その事を詳しく話し始める。

 

 

「それ以来かな…誰かと一緒に居ても、どうせ居なくなるんなら、友達とか作っても無駄に終わるから要らないとかって感じに思ったのは。最初に東京に来た時だって…所詮は2年間の卒業までの間だからって、誰かと仲良くしても無駄に消えるからって…、そう思ってた」

 

「アキラ………」

 

 

トコハは自分には両親や兄が居るが、アキラは父を亡くしている事に…そうトコハにとっての当たり前の事が、アキラは失っていた。

 

 

「ご、ゴメンアキラ…。私…」

 

「良いんだ、俺の事は。でも…俺にヴァンガードを教えてくれたトコハに、ヴァンガードを手放して欲しく無かったって思ってさ。それでファイトすれば止められると思ったけど…ダメだった…」

 

「ダメなんかじゃ無い!!」

 

「トコハ…?」

 

「アキラは…私の為に必死になってくれた。ダメなんかじゃない…!私は自分が兄さんの…安城マモルの妹だからって事に拘って…自分を見失ってた。でも…アキラは私自身を見てくれてた…、やっぱり…ヴァンガードを手放したく無いし…アキラと別れたく無いの!!」

 

 

ギュッ…!!

 

 

「アキラ…ありがとう…」

 

「トコハ…じゃあ」

 

「うん、これからも一緒だよ。ずっと…」

 

 

チュッ…

 

 

「ん…」

 

 

トコハと唇が、あの日以来に重なった。お互いに抱き合い…そして前より長く続いた。

 

 

「お~い、どうだ…ったああああああああ!?」

 

「トコハちゃん………////」

 

「わ、わああああああああ!?またしても覗き見!!」

 

「と言うか、お前等………バカップルだな(汗)」

 

「ば、バカップル!?」

 

 

そして、カムイとクミが2回目の覗き見されてバカップルと言われる始末。アキラはと言うと…

 

 

「確かにバカップルですけど…」

 

「アキラああああああああああああ!?」

 

「って、認めんのかい!?」

 

「ほえ~………」

 

 

当のアキラは堂々とバカップルと認めているので有った。

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

「3人共、ゴメン!」

 

「私もごめんなさい!」

 

「綺場…」

 

「トコハ…」

 

 

その後、トコハのお気に入りの場所でシオンとトコハが頭を下げた。

 

 

「やっぱり、僕は自分で掴んだヴァンガードを捨てる事は出来ない…」

 

「私も…自分の大事な物を手放そうとしてた…」

 

「もう気にすんなよ、チームだろ?」

 

「そう言う事、お帰り…2人共」

 

「うん、そうだね…」

 

「改めて宜しく頼むよ。クロノ、トコハ、アキラ」

 

「「「うん」」」

 

 

『Q4 NEXT』はこうして再びチームとして成長した。そして、これからも4人で進んで行くと決意した…。

 

 

 

 

 

TO BE NEXT

 

 

 

 

 




ご観覧ありがとうございました!
次回はある人が出るかも知れません…、ヒントは「記憶力」です。
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