カードファイト!! ヴァンガードG -LUPIN- 作:D・MAKER
「さて……どうなってるやら」
<いやぁ、凄く扉越しに騒いでますねぇ>
<行かねばならんだろうな……>
扉越しに騒いでいるのが分かるくらいだ。アキラは覚悟を決めて止めに行く。扉を開けると……
「ギャアアアアア!?」
「うお!?」
扉を開けた瞬間に、カムイが飛んで来た。そして壁に埋まってしまう。
「一体何が……って!?」
アキラが見たのは、想像以上にひどいありさまだった。
「私の方がアキラを愛しているんだから!!」
「落ち着けよトコハ!!」
「離しなさいよクロノ!!」
「だからって手を出すのは流石にマズいだろ!?」
「すっこんでな!」
「グフッ!?」
「「「ゴハッ!?」」」
怒り狂ってるトコハと略奪組は、もはや乱闘にまで発展していた。丁度クロノがトコハを止めようとしたが、リンによって殴り飛ばされた最中だった。そして漫才トリオも、クロノが飛んで来て激突してしまい気絶した。
「「む~~~~!!」」
エミとクミは、可愛らしい争いをしていれば……
「アンタ達の様なパッと出に負けると思うかしら?」
「アイドルだからって、舐めないで頂戴!」
「アンタ達ではアキラ君の隣は無理よ!」
ミサキとスイコ、アサカの大人の女性組は組手になっている。
「だからアキ君はウルトラレアだって言ってるでしょ!」
「私達『ラミラビ』方が良いですよ!」
「譲りません!」
「違うみゅ~! サーヤだみゅ~!!」
レッカやアム、ルーナとサーヤは自分達と一緒にアイドルをやると、言い争いをしていた。
「ストッッッッップ!!」
「あ、アキラ……!?」
そこで流石にアキラも、これ以上はマズいと思い止めに入る。
「ボロボロになったシオンとシンゴさんから止めて欲しいって聞いてたけど、何この状況!? お陰でギャグキャラ達は気絶してるし、公共の場で騒動を起こしたらダメでしょ!?」
アキラがそう言って女性陣に大声で注意する。トコハも略奪組も、アキラが声を上げるのを始めて見たので驚いてる。
「えぇ~、だってアキ君を取られたくないんだも~ん!」
「レッカさん、堂々過ぎます……」
「何度も言う事なのだけれど、トコハと既に付き合ってるのに何故皆さん揃って略奪なんて?」
レッカの発言に苦笑いを浮かべるアキラは、改めて恋人の座を略奪するのかを尋ねる。
「好きだからに決まってるじゃない」
「そうね、私達は本気よ」
「わぉ……」
リンにしては真剣な眼差しで想いを伝える。そのリンの言葉にミサキも同じく、真剣な眼差しで同意する。その事をキッカケに、エミ達も相槌する。
「好きと言うのも色々とありますが、具体的には?」
アキラはそんな彼女達の好意が知りたくて、トコハ以外の略奪組に聞いてみる事にした。その時と同時に、マモルと支部長も騒ぎを聞きつけて大慌てで戻って来たが、既に乱闘は治まった様でホッとしたらしい。(シオンとシンゴもその後に戻って来た)
――――
略奪組によるアキラへの想いの発表会(?)が始まろうとしている。先ずは、トコハの友人でもある岡崎クミからだ。
「アキラ君の『怪盗モード』でのギャップが好きだよ~」
「あぁ…クミちゃんもなんだ……」
「トコハちゃんとアキラ君とで、一緒にイチャイチャも有りかな~? 」
「クミちゃん……それは無理があるんじゃあ?」
「そうかな~?トコハちゃんはダメ?」
「そ、そんな風に言われると……」
「おいおい……」
クミにとっては、トコハも大事だと言う事で3人でイチャイチャとしたいと言う想いに、トコハも流石に揺らぎそうになった。
そして続くは、最初にアキラに復讐に来たものの、今では略奪組の始まりと言える羽島リンが前に出た。
「初めて私の心を奪った怪盗ね。そして2人で頂点に立ってやるわ」
「ちょっと!私が認めると思うんですか!?」
「私は負けた気になってないから」
「はぁ……取り合えず2人共、ストップ……」
リンの想いには、トコハも噛み付く様に反応する。リンとトコハが先程のようなことになる前に、アキラが2人を止めたので助かった。
「しかし、俺よりシオンの方がイケメンなのになぁ……」
「だから!僕を巻き込まないでくれって言ってるだろ!!そう言うのは、漫才トリオやクロノ達ギャグキャラが適役だよ!!」
「「「だから漫才トリオって言うな!!!」」」
「お前まで俺をギャグキャラって思ってたのかよ!!」
「大体、君達がいつも余計なことを言うから、僕まで巻き込まれるんじゃないか!!」
「それは言えてる」
「その一番の原因はアキラ、君だよ!!」
「えぇ……」
「何をアキラに説教してんのよ? て言うかうるさい……」
「イテテテ! 痛いので止めてください!?」
アキラが先ほどと同じことを言うから、シオンも再び声を上げる。しかし、リンから反感を買ってしまい足を踏まれてしまう。
続けては『ラミラビ』から、弓月ルーナと蝶野アムの2人。
「とても温かくて、一緒の家族だったらなぁって……」
「あぁ!?アキラ、お前アムちゃんに何を……」
「うるせぇ!」
「ギャフッ!?」
アムの想いを告げた途端にツネトが発狂したが、ミサキの拳骨であっけなく気絶した。
「そして一緒に、ラミラビとしてアイドル活動したいです!」
「私も……アムと一緒です!出来れば……いつかは結婚もなんて……」
「……ルーナ?」
「あわわ……結婚と言っても、将来の話で……」
どうやらアムもルーナも、もしもアキラと結婚出来ればと願望があるらしい。しかし……アキラの取り合いで解散の危機になれば、大変なことになるのは間違いないだろう。
ラミラビの方を放って、次にカードキャピタルのオーナーであり、『レジェンドQ4』の戸倉ミサキが前に出る。
「意思が強くて、度胸もある。たまに店の方も助けてくれる優しいところもあるわ。いっそ将来は、私の右腕となってキャピタルを展開したいわね」
「ミサキさん……俺は経営の経験は無いですよ?」
「大丈夫よ、ちゃんと教えるし……カムイはボランティアにするから安心して」
「何でですか!?」
ミサキの場合、カードキャピタルの店舗拡大に加えてアキラを側近にしようと言う目的。その際にカムイはボランティアにすると言われ、反対している。
ミサキの次は、アキラの師匠である『先導アイチ』の妹、先導エミ。兄であるアイチの弟子入りをキッカケで仲良くなった。
「えっとね、カムイ君の1億倍も紳士的でかっこいい!!」
「……アギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!」
カムイはエミの「自分よりもアキラの方がかっこいい」とハッキリ言われ、ダメージを6も受けた。
「カムイさん、ナッちゃんが悲しみますよ?」
「うるせぇ! ナギサの名を口にするなぁ!!」
ナギサの名を出せば、何時も通りに怒るカムイ。しかし……エミの言葉はまだ終わっていない。
「私もアキラ君と結婚して、幸せな家庭が欲しいなぁ!」
「グハッ!?」
「もうカムイさんのダメージは6オーバーですね……」
エミの更なる言葉に2度目のダメージを負うカムイ。もはや彼は起き上がる事は不可能かも知れない。
「でもエミちゃん、アイチは流石に結婚までは……」
「大丈夫です! お母さんもアイチも、アキラ君を略奪出来たら認めてくれるって言いましたから!」
「……え?」
「ウソでしょ……? アイチが略奪を認めた?」
まさかのアイチが略奪を認めてることに、ミサキもアキラ達も唖然とする。
「う、う……」
「カムイさん?」
「う……う……ウソだあああああああああぁぁ!!!」
「うるさ……」
「お兄さああああああああぁぁん!! ウソだって言ってくださあああああぁい!!」
「どっち向いて言ってるんですか!? アイチさんの居るアメリカは反対の方角ですよ!」
「うるせぇよ!! うぅ……」
カムイにとっては絶望を突き付けられ、大泣きしながら叫ぶ。
「じゃあ次は私ね……」
「鳴海アサカ……」
レジェンドファイター、雀ヶ森レンが率いる『AL4』の美しき
「一緒に私達と同じ『AL4』のメンバーになって、そして大人の……ね?」
「!?……////」
「アキラ?」
アキラもアサカの言葉を察したのか、少しばかり顔を赤める。
「と言うかアンタ、雀ヶ森レンが本命なんじゃ……」
「レン様をお慕いしてるのは、ファイターとしてよ。恋愛は別よ」
「はぁ……でも『AL4』は既に4人揃ってるじゃない」
「キョウを補欠にするから、何も問題無いわ」
「矢作さん……」
返り咲いた『Al4』の補欠にされかけてる矢作キョウ、アキラはただ心の中で同情することしか出来なかった。
「じゃあアタシね! アキ君はレッカちゃんが独り占めしたいなぁ!」
「あらレッカ、それはダメよ? アキラ君は私が抱くのだから……」
「抱くって、アキラはヌイグルミじゃないです!?」
『ウルトラレア』のレッカは独占、スイコに至ってはヌイグルミの様にずっとアキラを抱きたいくらいに好意を持ってる。
「良いじゃない、アキラ君は女性の扱いも上手だもの」
「上手だったら、こんな状況にはなってません……」
「えぇ……」
「そうかしら? 少なくとも此処に居るギャグキャラ達よりはずっとまともよ?」
「確かに、アキ君は先導アイチの様に真面目でデリカシーも有る方だよ!」
「「「「「酷い!?」」」」」
レッカとスイコからしたら、アキラは女性の扱いは上手いとの評価。ギャグキャラ達はデリカシーが無いことを指摘されて、理不尽な思いをしながらのツッコミを入れる。
「コレで全員終わったのね……」
「サーヤを忘れてるみゅ~! 」
「あ、ゴメンねサーヤ……」
終わったかと思えば自分がまだと言いサーヤ、トコハは申し訳ないと謝罪する。
「サーヤを助けてくれた王子様だみゅ~! その時から一緒に宇宙制服を達成しようと計画中だみゅ~!!」
「本当に実行し兼ねないわね……」
宇宙制服と言うキャッチフレーズでお馴染みのサーヤは、本当にアキラと一緒にやりかねない勢いである。
そして全員が想いを言い終わり、アキラも口にしようと立ち上がる。
「えぇ、皆の想いは聞かせて貰ったと言うことで……此方からも、ありがとう。だけど……俺はトコハ一筋なので、それだけは言って置きたい」
「アキラ……! 」
略奪組全員から想いを聞いたアキラは、お礼を言いつつもトコハが居ると言うことを改めて宣言する。
「ふふ、大好き……! 」
チュッ……♡ チュッ♡
「と、トコハ……////」
愛しい彼氏からの嬉しい想いか、トコハはキス魔と化した。
「「「………」」」
「あ、あんなトコハ……見たことがない」
「トコハも、アキラの時には大胆ですよ」
「そうなんだ……」
略奪組を除く男性陣……特にトコハの兄であるマモルは、キス魔になった妹を見るのは初めてなので、唖然としている。
一方で女性陣は……
「でも私達、不完全燃焼なのよね。だったらファイトはどうかしら?」
「……え?」
スイコが略奪組を代表するかの様に、突然のファイト宣言をし始める。
「そう! アキラ君は怪盗なのだから、ヴァンガードでハートを奪うのが一番だわ! 最初にトコハちゃんを含む11人でトーナメントと言う形で、最後に勝った相手がアキラ君とファイト。ファイトして勝てば、結ばれるというのはどうかしら?」
「それは良いわね!」
「賛成よ……」
スイコの提案に賛成する略奪組。その提案を聞いたトコハとアキラは……
「良いわ。アキラ見てて、私勝つから……! 」
「任せた」
トコハの同意で、『アキラ争奪戦トーナメント』が始まる。
――――
「アタック!」
「くっ……ノーガード!」
「負けちゃった……」
トコハ+略奪組による『アキラ争奪戦トーナメント』が開始して、勝ち負けが決まりつつある。
「どうなるんだよコレ……」
「僕もレッカちゃんとファイトしたかったのです……!!」
「トコハなら大丈夫さ、5号。そして9号入りしたシンゴさん」
「だから5号じゃねぇ!!」
「って、誰が9号なのですか!?」
ギャグキャラ5号…クロノと、新たに9号入りを果たした(?)シンゴが声を上げる。
「あ、アキラ……」
「どうした?」
シオンがアキラを呼ぶ、しかし何故か悪い知らせ見たいな声だった。
「トコハが負けた……」
「……え!?」
まさかのトコハが敗北したと聞かされたアキラ。その相手は……
「みゅ~! サーヤが優勝だみゅ~! 」
「アム…負けちゃったよ」
「こんなことなら、サーヤちゃんも一緒にアイドル活動とするべきだった」
「サーヤだったのか……」
トーナメントの優勝はサーヤだ。本人は嬉しさの余りに踊っている。
「ゴメンアキラ、負けちゃった……」
「任せろ、まだ俺が居る」
「うん……」
トコハの想いを受け取り、アキラは優勝したサーヤとファイトをする。
「みゅ~! コレで勝ったら王子様とアイドルデュエットだみゅ~! 」
「俺も負けられない」
お互いにFVをセットし、デッキから5枚引いて準備を終える。
「「スタンドアップ、ヴァンガード!!」」
アキラVSサーヤ、果てしてどちらが勝つのか……。
TO BE NEXT
ご観覧、ありがとうございました! 更新が遅くなり申し訳ございませんでした……!
次回はファイトになります、お楽しみに!