カードファイト!! ヴァンガードG -LUPIN-   作:D・MAKER

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ストライドゲート編に突入します!


ストライドゲート編
イメージ38:迫りくる者達


『もうすぐ……』

「?」

 

 いつものアルセーヌ達の居る『亜空間の天空』とは別の場所。その場所でアキラは女性の声に気付く。

 

『もうすぐ貴方は……としての覚醒が必要な時が迫ってます……」

「……?」

『それまでに、貴方の大事な……を取り戻して』

「取り戻す? 一体何を……?」

 

 

――――

 

「はっ!?」

「クロノに続いて、ようやく起きた様だね」

「え……?」

「クロノは兎も角、アキラも余裕ね」

「俺も少し寝ちまってた」

「ゴメン」

 

 リューズの拠点で召喚されたユニットの回収をしに車に乗り込んでいるアキラ達。アキラとクロノはどうやら寝てた様だ。

 

(あれは何だったんだろう……覚醒って?)

 

 アキラは先程の夢で言われた事を考えるが、何も思い浮かばずだった。

 

「着いたか……」

「いよいよか……」

 

 目的地へと到着したアキラ達。そして中に突入し、召喚されたユニットが入っているケースと装置を見つける。

 

「これより、召喚されたユニットを確保する!」

「ちょっと待ったあぁぁ!!」

「誰だ!?」

「小学生……?」

 

 リフトに乗って現れたのは、タイヨウと近い年の小学生男子だ。

 

「悪党共め! この正義の使者、守山ヒロキ様が成敗してやる!」

「「「………」」」

 

 正義の使者を自称する守山ヒロキの登場に、全員が唖然と見る。

 

「って、何か出て来た!?」

「コイツ、あの時のロボットか!?」

 

 以前にカムイ達がリューズのラボの1つにて襲って来た警備ロボットが大量に現れる。

 

「お前達は行け」

「カムイ、お前も」

「分かった、お前等コッチだ!」

 

 櫂と三和に石田が残り、伊吹とカムイがアキラ達『Q4 NEXT』を引き連れて先へと進む。

 

「リューズは何所に居るんだ?」

「今まで表に出て来なかったからなぁ……骨が折れそうだ」

 

 そう言いながら進んで行くと、大きな広間へと出た。そして別の誰かがリフトに乗ってやって来た。

 

「皆さん、よくおいでくださいました。初めまして、若水ソウスケと申します」

「何だアイツ……?」

「リューズの手下?」

「これより若水が皆さんに、おもてなしさせていただきます!」

「なっ!?」

 

 若水が装置を弄ると、アキラ達の足元から光の柱が出現しその場から消えた。

 

 

――――

 

 

「此処は……?」

「トコハとシオン、カムイさんが居ない」

「恐らくは別の場所に飛ばされたのだろう」

 

 アキラとクロノ、伊吹の3人はトコハ達の心配をしてる中、3人の目の前に誰かが座っているのが見えた。

 

「明神リューズ……」

「アレが……何だかやつれてる気がしますが」

「よく来たな。私に導かれし者達よ……」

 

 左目に眼帯をしているその人物こそが、普及協会を立ち上げた黒幕『明神リューズ』だ。

 

「ヴァンガードによって、世界は変わる。ギアクロニクルの十二支刻獣、それらとの契約の証、12枚のディペンドカード。その全てが揃った時、十二支刻獣の力によってストライドゲートが開かれる。完全なる未来へと世界を導くことが出来る。争いも憎しみも……悲しみも無い、理性と知性によって維持される、完全な世界がこの地上に実現する。これこそが私の望み、私の理想……私の正義だ」

「「「……」」」

 

 余りにも現実離れをした理想に、3人は唖然とする。十二支刻獣によって……そんな有り得ない事を本当に実現出来る訳が無いと……。

 

「そんな都合の良い話が、出来る訳無いだろ……」

「何が正義だ……完全な世界の実現など、下らん戯言だ! 召喚されたユニット達も、仲間達が必ず確保する!」

 

 伊吹がそう叫び、アキラとクロノも伊吹の言葉に頷く。

 

「ディペンドカードも全て没収する、お前の野望が実現することは無い。明神リューズ……お前の身柄を拘束する!」

「図に乗るな若造……貴様如きが口にする言葉か? 身の程を知れ……我が理想は決して潰えぬ」

「え……映像に映ってるユニットが……!?」

「ユニットが、消えた……!?」

 

 アキラ達が映像に目を向けると、十二支刻獣のユニット達が全て消えたのだ。

 

「召喚すべきユニットは後1体、だが、その前に審判を仰ぐとしよう……。私とお前達、いずれが正しいか……この世界を司る真理が……グッ!?」

「口から血が……!?」

「そろそろ限界の様だ……。だがこの肉体が滅びようとも、私の理想が死すことは無い」

「……」

 

 その後リューズは謎めいた言葉と共に、その場で息を引き取った。そしてリューズの死体の周りの装置が燃え始めた。

 

「マズい、脱出だ!!」

 

 伊吹の言葉に、アキラとクロノは脱出した。

 

 

――――

 

 その数日後、明神リューズが亡くなった事がニュースで公表された。

 

「未だに腑に落ちないな……」

「そうだね、死因も病気なのかは不明なんだよね」

「うん、ご馳走様」

「そう言えば、今日から3年生だね。アキラ君も後1年で東京を去るのか……」

「そうだね、後1年か」

 

 今日から中学3年生となるアキラ、そう東京で暮らすのも後1年……2年の半分を切ったのだ。

 

「卒業後はプロとして海外だったね」

「うん、今年も良い1年にするよ。行って来ます!」

「行ってらっしゃい」

 

 アキラはそう言って、家を出て学校へ向かう。

 

 そして学校……

 

「あ、アキラ!」

「おはよう」

「クラス、どうなるんだろう?」

「あ、私B組!」

「あ~、私もB組~!」

「やった、また一緒だね!」

「俺もBだ!」

「僕もだよ。アキラは?」

「俺は……俺もBだ」

「やった! 今年は全員一緒のクラスね!」

 

 3年B組となったアキラは、トコハ達3人やクミと同じクラスで3年生を過ごす事になった。

 

「明神リューズが死んだと言うニュースが放送されてたね」

「やっぱり腑に落ちない。トコハとシオンは、江西サトシ(・・・)と構ってちゃんと戦ったんだっけ?」

「江西サトル(・・・)ね……」

「構ってちゃんって、東雲ショウマの事か……うん、結局は時間稼ぎの為だったんだ」

「これからもっと、厳しい事になるぜ絶対」

 

 

――――

 

 

「さて、今日は何所でファイトしよう」

 

 休日、アキラは何所でファイトをするか歩き回ってる。トコハ達もそれぞれ用があるとの事で、今日は1人だ。

 

「ん……?」

 

 そんな時、木の陰から何かの気配を感じた。

 

「動物か?」

 

 アキラは木の側まで近寄った。次の瞬間……

 

「グッ!?」

 

 アキラは誰かに後頭部を殴られて意識を失った。

 

 

 

TO BE NEXT

 

 




読んでいただき、ありがとうございました! 次回、アキラはどうなるのでしょうか?
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