カードファイト!! ヴァンガードG -LUPIN-   作:D・MAKER

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ストライドゲート編、ラストとなります!


イメージ46:クロノ杯

 明神リューズとの戦いから2ヵ月、ドラエン支部も少しずつ復旧作業が行われている。

 

「皆が手伝ってくれてるお陰で、思ったより早く元通りになりそうだよ」

「気にしないで兄さん! 私達が居れば大丈夫だから!」

「そうか、ありがとう」

「……」

「アキラ君?」

「あ、はい」

「何か難しい顔をしてたけど……」

「大丈夫ですよ」

「そうか、それなら安心だよ」

「すみません……」

「……」

 

 アキラは大丈夫だと返事をするが、トコハは何処か変だと思いつつ、業務が終わったら話を聞こうと思った。

 

 

――――

 

 

「はぁ……」

「大きな溜息ね」

「トコハ」

 

 1人で壁にもたれて溜息を吐いてるところに、トコハがアキラの元へやって来た。

 

「あの戦いの以来から、ずっと元気が無いけど……大丈夫?」

「大丈夫だって」

「ウソ……あの変な超越のことを引き摺ってるんでしょ?」

「うっ……」

 

 トコハに図星を突かれてしまったアキラ、さすがにこれ以上は隠し切れないと判断したのか話す事にした。

 

「途中で意識が無くなったて、気付いたらアルセーヌが禍々しい姿になってた……」

「あぁ……何か外でも凄く怖いユニットが見えたって、噂になってた」

「正直、俺も訳が分からないんだ……。アレでもしも、誰かを傷付けたらって思うと……」

「アキラ……」

 

 手を震わせてるアキラの手を見て、トコハが握る。

 

「大丈夫、私が付いてるから!」

「トコハ……」

「だから、偶には頼って!」

「……ありがとう」

 

トコハの励ましの言葉に、アキラはお礼を言う。

 

「そうそう! 明後日のクロノ杯、アキラも参加するでしょ?」

「あぁ、リューズを倒して平和になったからって……カムイさんが言ってたな」

「そう! アムやルーナとか色んな人が集まるってさ」

「そっか、楽しみだ」

 

 

――――

 

 

 クロノ杯、当日……

 

「色んな人が来るとは聞いてたけど、敵側までなぁ……。江西サトシ(・・・)も居るし」

「アキラ……」

「いつになったら、俺の名前をまともに覚えて貰えるのか……」

「ルーナやアムに酷い事をしておいて、良く言えたもんで……」

「あ、アキラ君……」

「私達はもう大丈夫だから……」

「コレも、俺の贖罪なのだろうな」

 

 相変わらず江西の名前をちゃんと呼ばないアキラ。江西本人も自分自身が蒔いた種だと、ぐぅの音も言えなかった。

 

「皆さん、集まりましたか? コレよりクロノ杯を開始します!」

「俺の名前の大会って、凄く照れ臭いな……」

「まぁ……良いじゃん。今日は主役なんだし」

「まぁな……」

 

 アキラとクロノがそんなやり取りをしてると……

 

「それでは皆さん、準備は良いですか~?」

「「「「「スタンドアップ、ヴァンガード!!」」」」」

 

 店長の声と同時に、一斉にファイトが開始された。

 

「ヴァンガードでアタック!」

「俺の正義がぁぁ!?」

「油断は禁物だよ、ヒロキ君? アキラさんは凄く強いんだから」

「俺のヒーローパワーが負けるなんて……」

「まぁ、ドンマイ」

「良し、決めた! 今日から俺は兄貴の子分になる!!」

「……は?」

「ひ、ヒロキ君!?」

 

 守山ヒロキに兄貴と任命されたアキラは、唐突なことで開いた口が塞がらない。

 

「……兄貴か」

 

 この兄貴と言う言葉が、心に引っ掛かるアキラ。

 

「アキラ君」

「あ、ルーナ」

「次は私とファイトだよ?」

「そっか、ゴメン」

 

 ルーナに呼びかけられて、次のファイトの準備をする。

 

(俺は一体……)

 

 

――――

 

 

<大丈夫かぁ? 途中で俺様達も分からなくなってたからよぉ>

<大丈夫だ……>

<部下達から聞きましたが、何やら邪悪な超越だったそうですね……>

<そうらしい……。アキラが変になったと思ったら、我まで何がなんだか……>

<そうか……暫くは休め>

 

 亜空間の天空にて、死創超越(デクスストライド)の事を知ったアルセーヌ。今もまだダメージは完全に癒えてないが、少しでも出来事を教えて貰う。

 

<所でアルセーヌ……>

<どうした?>

<アキラは……

 

 

 

 

 

まだあの事(・・・)を思い出せて無いのか?>

 

 

 

 

 

<はぁ……貴方がやって来た頃でも、気付いては居たでしょう?>

<そうか、すまない……>

<だけどよぉ、あの変な人格か? ソイツの言ってた事が本当ならよぉ……>

<まだ確定では無い。だがウィリアムの言う通りなら……>

<……>

 

 アルセーヌの言葉に四大義賊は黙り込む。

 

<……腹減った>

<何で貴方はいつもいつも食い意地なのですか?>

<まぁ、確かに今は何とも言えねぇぜ。今日の所は一旦解散しようぜ?>

<そうだな……>

<では、私達もこれにて……>

 

 ヘリワードがそう言うと、ウィリアムとディエゴもそれぞれ帰る場所に戻って行った。そして残ったアルセーヌは、空を見上げる。

 

<……とすれば、宿命の時と言う事か。だがその為にも……>

 

 アルセーヌは意味深な独り言を言い終わると、自身も帰る場所へと飛んで行った。

 

 

――――

 

「あんな力を持ってたなんてね……」

<大丈夫ですか?>

「えぇ、根絶者のデッキは無いけれど」

<根絶者は私達の目的の為に持ってただけ、そう……使い捨てでしかありません>

「そうね」

 

 何所なのか、白い空間の部屋。カラミティによって吹き飛ばされた美神(ヴィーナス)が、誰かと話して居る。声はどうやら女性の様だ……。

 

<明神リューズから、僅かでもストライドフォースを手に入れました。後は……>

「あの男では絶対に『完全なる未来』は不可能。私達はそれを超える……そう、本当の未来をね……」

 

 

TO BE NEXT

 

 




ストライドゲート編を最後まで読んでいただき、ありがとうござました!
次回ですが、『NEXT編』……ではございません!
次回はアキラとアルセーヌを中心とした、オリジナルストーリーとなります!
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