カードファイト!! ヴァンガードG -LUPIN- 作:D・MAKER
「明けましておめでとう、アキラ君」
「あけましておめでとう、叔父さん。今年も宜しくお願いします」
「はは、さてと……はい、お年玉だよ」
「ありがとう」
新年の挨拶からすぐ、ビャクヤからお年玉を貰うアキラ。
「さて、夕飯は親父達の所でおせちだからね」
「お爺ちゃんたち、今年も餅つき張り切ってたね」
「そうだね、姉さんの方は……合流が遅くなるって言ってたよ」
「会長だもんね」
モモカは会長と言う立場である為、此方への合流は遅くなると言うことだ。
「さて朝食は軽くにしようかな。今日は確か、カードショップに行くんだったかな?」
「うん、ヴァンガードのイベントがあるって言うからさ」
「ヴァンガード……?」
「どうかした?」
「ううん、そうだったかなってさ……アハハ」
「?」
叔父の言葉に違和感を覚えたアキラだったが、気にせずに朝食を取ることにした。
――――
「さて、トコハ達もまだ来てないな」
「お、アキラ!」
「カムイさん」
店内に入ると、カムイが出迎えた。
「ヴァンガードの福袋、遂に発売ですか?」
「ヴァンガード……? 何だソレ?」
「え?」
カムイの言葉に、アキラは驚きを隠せなかった。
「冗談キツイですよ、カムイさんに限ってヴァンガードを忘れるなんて……」
「俺、そんなカードゲーム……やったこと無いぞ? それにお前達も優勝したのだって……そのヴァンガードって奴じゃないだろ?」
「……え?」
カムイの中では、ヴァンガードの記憶が……存在自体が無くなっていたのだ。アキラは店の辺りを見回すと……ヴァンガードのカードが1枚も無かった。
「そ、そう言えば……忘れてました」
「おいおい、優勝者の1人がそんなんで大丈夫かぁ?」
「あはは……、そうだ忘れ物してたんでした! じゃあ!」
「あ、おい……!?」
アキラは苦笑いをしながら、キャピタルから去って行った。
「何だったんだ、アイツ……?」
――――
「どうなってるんだ、本当……」
カードキャピタル2号店の店内どころか、カムイの記憶からヴァンガードが消えていた。そんなこんなで考えながら歩いていると……
「よし、今度こそ天下を取るぞ!」
「はい、ツネトさん!」
「あれは……」
叫んでいるのは、ギャグキャラ2号ことツネト達
「笑いの天下を取るのは……」
「「「俺達、チーム『トリニティドラゴン』!!」
「ウソだろ……」
あの漫才トリオでさえ、ヴァンガードでは無くお笑いで天下を取ると言っている。
「本当にどうなってるんだ……」
「皆さ~ん!」
「こんにちは~!」
「今の声……アムとルーナ!?」
外の大きなテレビを向くと、『ラミラビ』の2人が映っていた。『ラミラビ』なら、ヴァンガードのアイドルだから、ちゃんと覚えてるはず。アキラはそう思った……
「私達は次回、遊園地でライブイベントをしま~す!」
「歌うアイドル、ラミラビを宜しくお願いします!」
「なっ……!?」
ヴァンガードのアイドルでさえも、ヴァンガードのことを口にしなかった。
「本当に、どうなってるんだ……」
「アキラ!」
「トコハ……! クロノとシオンも」
「俺達はオマケかよ……」
「落ち着いてよ……」
トコハ達3人もやって来た。そこでアキラは3人に……
「ところで3人共、ヴァンガードって聞いたことある?」
「ヴァンガード?」
「何だソレ?」
「初めて聞くね、意味は……先導者だったかな?」
「……」
チームメイトの3人でさえも、ヴァンガードのことが記憶から消えている。アキラからすれば、今自分が居る世界は本物なのかと……頭に不安で埋め尽くされる。
「アキラ……?」
「あ、いや……単に最近、気になる言葉だったからさ……」
「そう?」
ピロリン♪
「ゴメン、メールだ。……!!」
メールの着信音はアキラの携帯からだ。届いたメールを見たアキラは目を開く。
『アキラ、このメッセージを見たらドラエン支部近くで赤夜君と合流するんだ。 トウマ』
(父さんから……!!)
メールの送り主は、父であるトウマからだった。
「ビャクヤさんからか?」
「うん、ゴメン。戻って来て欲しいって言うから」
「そっか、じゃあまたね」
「うん」
アキラは3人にそう言って、その場を去った。
(父さんからのメッセージ、もしかして……)
アキラは僅かな希望を抱きながらも、赤夜ナナに合流するために急いでドラエン支部に向かう。
――――
ドラエン支部
「ナナさん、どこだろう?」
「こっちよ、アキラ君」
「あ、ナナさん」
近くの木の側で赤夜ナナに声を掛けられる。
「ボスからメール、見てくれたのね」
「はい」
「アキラ君は、この異変の影響を受けて無さそうね。ヴァンガードのデッキも持ってるみたいで安心したわ」
「ナナさんも、影響を受けて無いみたいですね」
「ええ、この異変の影響で……私達とボス以外の人間から、ヴァンガードの存在が記憶から消えてるの」
「何でこんな事に……」
「どうやら、アキラ君達がリューズと戦ったあの場所に
「あの場所に……」
「コレがその映像よ……」
「コレは……」
ナナは携帯の動画をアキラに見せる。そこに映っていたのは、リューズ達と決着を付けた場所で、その場に置かれている台座にヴァンガードのデッキを置いて、人が手を合わせてお願いをしている。そして台座のデッキが消えたと同時に、手を合わせてた人は何も無かったからの様に去って行った。
「どうやら、この場所で『ヴァンガードを捧げると、願い事が叶う』と言う噂を聞いた人達が、実際に願いが叶った代わりに、その人の記憶からヴァンガードの存在自体が消えてしまったと思うの」
「まさか、クロノ達やカムイさんがおかしくなったのも……」
「この影響の可能性が高いわね……。アキラ君、この異変の解決に協力して欲しいの」
「勿論です、この異変を解決しましょう」
「ありがとう……。じゃあ向かいましょう」
こうしてアキラとナナは、異変の場所に関するリューズ達と戦った場所へと赴く。
TO BE NEXT
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
異変のある場所で、アキラを待ち受けるのは一体……?
更新ペースは遅くなってますが、少しずつ頑張る所存です。
感想と高評価、お願いいたします!