カードファイト!! ヴァンガードG -LUPIN- 作:D・MAKER
「コレで、悪神の件は終わったんだな……」
<ああ……お前のお陰だ>
亜空間の天空、アキラとアルセーヌが2人で語り合っていた。
「今も、肉体の方はまだ目覚めて無いみたい」
<命に別状は無い、安心しろ……>
<おおい! テメェ等よぉ、2人だけで何やってんだ? 宴なんだから来いっての!>
<やれやれ、平和になっても騒がしいですねぇ>
<今日は祝い、もっとご馳走……>
<貴方は食べ過ぎですよ、貴方の部下達も運んでばかりで疲れてますよ……>
<今度は、一緒に食べる……>
<間違って部下も食べるなよぉ?>
<そんなヘマ、しない……>
ヘリワード達は部下達と宴を楽しんでおり、いつも以上に騒いでいる。
「皆、楽しそうだな。アルセーヌは良いの?」
<ああ、今はお前と共にな……>
<あら、水臭いですね>
<ウィッチか……>
2人の元に、ナナ(ウィッチ)がやって来てアキラの隣に座る。
<私達の……My
<抜け駆けでは無いぞ>
「あはは……」
<そう言えば、此方を……>
「コレは……昔、俺が書いたアルセーヌの絵……?」
<ほう、懐かしいな……>
「最初の始まりが、この絵だったからな……ん?」
渡された「アルセーヌ」の絵は、1枚のカードに変わった。『義賊竜 アルセーヌ』と言うグレード2のユニットとして。
「カードになった……」
<きっと、本当の貴方自身を取り戻したからでしょう……。本来は貴方が持つべきユニット>
<そうだな、さて……お前もそろそろ地球に戻らねばな。恐らく向こう側は2週間くらいは経ってる筈だ>
「2週間も……そうだな、帰らないと……」
<それでしたら、あの魔法陣でお戻りください。そうすれば地球での肉体も目が覚めるでしょう……>
「うん……」
アキラは返事をして、魔法陣に乗る。
<アキラ……いや、
<愛してます、My
「俺も……ありがとう」
――――
「ん……病院?」
病室で目を覚ましたアキラは辺りを見回す。2週間、入院していたようだ。
「ユカ先生、どうなったんだろう?」
「彼女なら、無罪が証明されて自由になったさ」
「……え!?」
そこに白衣を着た男が病室に入って来た。
「……父さん?」
「大きくなったな、アキラ」
「……父さん!」
7年ぶりに、愛する父との再会。アキラは涙を流しながらベッドから飛び出す。
「父さん……! 父さん……!」
「アキラ、頑張ったな。お前は私の自慢の息子だ……!」
トウマも涙を流しながら愛する息子を抱きしめ頭を撫でる。
「アキラ! トウマさん!」
「良かった……本当に良かった」
モモカと叔父も後から駆け付け、アキラは家族との温もりを感じた。
「さっ、すぐに退院の手続きをしないと!」
「え?」
「モモカ、行き成りは早いんじゃあ……」
「ダメよトウマさん! 2週間も入院した上に、病院食じゃあ味が薄いんだもの! 手続きしてくるから待ってて!」
「あ、姉さん!?」
モモカは病室を出て行った。
「い、いくら母さんでも……さすがに無理じゃあ……」
「ただいま~! 検査が終わったら退院して良いそうよ!」
「早っ!?」
「お願いしてみたら、アッサリと話が通ったわよ~♪」
(((絶対、圧を掛けたな……)))
男3人は揃って同じことを思うが、口にはしなかった。
――――
「さぁアキラ、遠慮せずに食べてね!」
「うん、いただきます」
ビャクヤの家で母の手料理を食べ始めるアキラ。メニューはパンケーキとサラダとヨーグルトで、フワフワのパンケーキには蜂蜜が掛かってる。
「うん、美味しい」
「よかったわ~! お母さん、アキラが入院したって聞いた時は心配したのよ?」
「姉さん、ハンカチを100枚も濡らしたからねぇ」
「何か言ったかしら?」
「な、何でもないよ……」
「ビャクヤ君にも、心配を掛けたね」
「いえ……」
<地球の食事も、中々に興味があるな……>
「それはそうよ! 愛する息子のために作ったのだから……ん?>
家族で会話をしている最中、別の声が聞こえた。
「今の喋ったの、ビャクヤ?」
「いやいや、声が違うから……」
<下を見ろ>
「下を? え……トカゲ?」
「と言うより、喋ってるね」
<誰がトカゲだ、自分の分身に対して……>
「ま、まさか……アルセーヌ!?」
<うむ>
テーブルに居た赤黒いトカゲの正体は、アルセーヌだった。
「何で地球に……? しかもトカゲだし」
<トカゲと言うな。お前の元へ来たら、このような姿になってたのだ>
「アハハ……クレイの住人が地球ではトカゲになるとはね……」
<笑うな、それよりも……我もパンケーキとやらを貰おうか>
「あら、トカゲちゃんが食べても大丈夫なの?」
「多分、大丈夫……ほい」
<うむ……ほぉ、美味いな>
「あら、ありがとう♪」
アルセーヌも加わり、家族での団欒は賑やかになった。
――――
「キャピタルも元通りだと言いけどね」
<大丈夫だろう、周りにはヴァンガードを持つ者達が居た。お前のお陰だ……>
「そっか」
翌日、首にトカゲとなったアルセーヌを連れて『カードキャピタル2号店』へと向かうアキラ。周りには異変前と同じくヴァンガードが存在していた。
「皆もきっと……」
<そうだな。アーシャ達も各々の先導者が元に戻ってると信じている>
「……ところで、何で首に?」
<寒さを凌ぐためだ>
「クレイのドラゴンも、トカゲになると寒さを感じるとか?」
<食い千切るぞ……!?>
「アハハ……、話してたら到着したっと」
<うむ……入るか>
アキラとアルセーヌは2号店の入り口に到着し、扉に手を掛ける。
―――
「伊吹、知ってることを話せよ!」
「俺もだ……アキラに、世界に何が起きてたんだ?」
「「伊吹さん!」」
「答えてください!」
「私達からも!」
「お願いします!」
「白状するんだアミーゴ!」
「はぁ……分かった。話すから落ち着け。あの日……」
クロノ達に詰め寄られた伊吹は、溜息を吐きながら話すことにした。
伊吹から聞された内容、アキラとアルセーヌの関係。天導ユカや悪神シェキナー、アキラの弟であるアキトの人格、クロノ達がヴァンガードの記憶が消えていた異変だ。
「私達がヴァンガードを忘れてたのは……その悪神シェキナーって相手の仕業だったんだ」
「そして、本来なら双子として生きてる筈の弟さんが……死産に」
「アキラさんは、たった1人で戦ってたんですか……?」
「ああ、アイツは
「だからアイツだけ……」
「クソッ!!」
「クロノさん!?」
異変の話を聞いたクロノは、拳をテーブルに振り下ろす。
「俺……アイツに助けて貰ったことがあるのに、アキラが苦しんでる時に何も出来なかった!」
「それを言うなら僕も同じだ。友達がピンチだったのに……偽りのイメージに踊らされていたんだから」
「アキラを……一緒にしてたヴァンガードを、一瞬でも忘れてたなんて。彼女、失格だね……」
チームメイトは自分達の不甲斐なさを悔やむ。その時、カムイの中で別の疑問が浮かぶ。
「なぁ伊吹、アキラは……悪神シェキナーって奴を、どうやって倒したんだ?」
「僕も気になってました」
「
「PSY……クリエイト?」
「自分のイメージでユニットを創造し、生み出す能力だ。PSYクリエイトによって生み出したGユニットで、シェキナーを倒した」
「ま、マジかよ……!?」
想像を絶する内容に、カムイ達は空いた口が塞がらない。
「だけど、自分のイメージでユニットを生み出すって……そんなの、あり得るのか!?」
「もしかして……」
「どうしたハイメ?」
「アキラと初めてファイトした時、アキラが白紙のカードを出して超越した時のこと、覚えてるかい?」
「ああ、確か『極氷竜 アルセーヌドラゴン・アブソリュート』に超越した時ですよね」
「そう。あの時にアキラは既に……覚醒してたんじゃないかな?」
「正確には、残ってた分のPSYクリエイトでな。半分はシェキナーが奪い、天導ユカに渡ってたからな」
「アルセーヌは、アキラのイメージで生まれたユニット……」
「同時にアイツは、クレイの危機となる相手と戦う宿命も背負って生まれて来たと言うことになる」
「アキラ君……大丈夫かな?」
「うん……」
アキラが
「こんにちは」
「あ、アキラ君!」
「「「「「「「!!!!!!!」」」」」」」
アキラが店内に入り、シンが名前を呼んだ瞬間にトコハ達は振り向く。
「あれ? 何かお邪魔だった?」
「「「「「「「アキラ!!!!!!!」」」」」」」
「おっと!?」
<グエッ!?>
トコハを筆頭に、全員がアキラに飛び付く。アキラの首に居たアルセーヌは……下敷きになった。
「良かった……本当に良かった」
「みんな、元に戻ったんだ」
「あぁ……! お前のお陰だよ!」
「僕達の未来を……ヴァンガードを取り戻してくれたこと、伊吹さんから聞いたよ」
「やっぱりアキラは凄いね!」
「うん、本当に怪盗だったもんね!」
「ハートに来たよ! アミーゴの
「無事で、良かったです……」
各々がアキラの帰りを待ち詫び、涙を流す。シンや伊吹も良かったと思いながら頷く。
「あ、アキラ君!」
「エミさん……!」
「良かった、退院したのね」
「そうね、お帰りなさい」
「アキく~ん! レッカちゃんが来たよ~!」
「私もいるわよ?」
「サーヤも居るみゅ~!」
「アキラく~ん、退院おめでと~だぞい」
「全く、私に一言くらい連絡しなさいよね」
エミを筆頭に略奪組もやって来た。
「久しぶりだな、こんな賑やかなの……」
「エミさ~ん!」
「カムイ君、ウザい」
「グハッ!?」
「カムイさ~ん!?」
「あ、漫才トリオ」
「「「だから漫才トリオって言うな!!!」」」
「このやり取りも久しぶりだぜ」
<賑やかなものだな、地球人とは……>
「ん?」
「今の声、誰だ?」
<アキラの首に居るだろう……潰しおって>
「え……?」
声の通りにアキラの首を見ると、先ほど下敷きになったアルセーヌが居た。
「……トカゲ!?」
「いやいや、喋ってるだろ!? 何だよこのトカゲ!?」
<トカゲと言うな>
「その声、お前はまさか……アルセーヌか!?」
「あ、アルセーヌ!?]
「ゆ、ユニットが何で!?」
<地球に来たら、この姿でな……>
「ですが、いつものお姿では混乱しますよ」
「そうだね、アハハ……」
「あ、父さん! ナナさんも」
トカゲ姿のアルセーヌを見て驚いてると、今度はトウマとナナが居た。
「ボス、私……これからは……」
「分かってるよ赤夜君、アキラを頼むよ」
「はい、と言うわけで私が貴方の隣にいますね。My
「あ、うん」
今までのナナとは思えない爆弾発言が炸裂した。
「あぁ!? ナナさんまで!?」
<まぁ、ユニットだからな>
「ユニットにまでモテるって、ズルいぞキザゴーグル!」
「そうだそうだ!」
「不公平です!」
「うんうん」
「「「「「アンタ達がうるさい!!!」」」
「「「「グハッ!?」」」」
カムイ+漫才トリオは女性陣全員に蹴り飛ばされた。
「はぁ……本当に学習しねぇなぁ」
<全くだ……>
「あら? アルセーヌ様こそ結婚されたのに、他のクレイの住人にモテて大丈夫なのですか?」
「え? 結婚……!?」
「ええ、アーシャ様と結婚されたのです」
「アーシャと!?」
「種族が違うのにか?」
<種族は関係ないぞ……>
アルセーヌとアーシャ、まさかの結婚報告にアキラ達も驚く。
「アルセーヌって、クレイでモテるのね。一体誰に似たんだか……」
「アキラだろ?」
「うん、確かに似てる!」
「え、アムは似てるところが分かるの!?」
「うん! だってアキラとアルセーヌって……キザなところが似てるもん!」
「<誰がキザだ!?>」
「ほらソックリ!」
「本当だ!」
「アルセーヌに子供が出来たら……アキラに似るのかな?」
<アキラにか……悪くはないか。漫才トリオとかギャグキャラよりかマシだ>
「誰がギャグキャラだ!?」
「お前だって今は十分にギャグキャラだろ!? トカゲのクセに!?」
「「「あと漫才トリオって言うなトカゲ!!!」」」
<貴様ら、トカゲトカゲってうるさいわ!?>
「自分で言ってるぞ……」
「「「「「だからうるさいって、このギャグキャラども!!!」」」」」
「「「「「グギャッ!?!?!?」」」」」
「はぁ……クロノ、君も学習しないね」
アルセーヌとギャグキャラ集が言い争うも、アルセーヌだけ除き再び女性陣に吹っ飛ばされる。
「クロノ……? もしかして、ライブの息子さん?」
「え? クロノのお父さんを知ってるの?」
「親父を知ってるんですか!?」
「ああ、幼馴染でよくファイトしてたよ」
「そうだったんすね……」
トウマとクロノの父、ライブが幼馴染であることを始めて知った息子2人だった。
「ではアキラ君も退院したことですし、ショップ大会を開きましょう!」
「店長」
「良いっすね!」
「賛成です!」
「楽しむファイト、久しぶりだな」
「あ、アキラ!」
「ん?」
「
「うん!」
「それでは、早速ですが各自テーブルに!」
シンの言葉に一斉にファイトテーブルの前に立つ。
「ファイト開始です!」
「「「「「スタンドアップ! (ザ) ヴァンガード!!」」」」」
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
ポケモンの更新ばかりで、ヴァンガードが止まってました(汗)
次は
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