カードファイト!! ヴァンガードG -LUPIN- 作:D・MAKER
「おはよう」
「おはようアキラ」
「よく眠れたかい?」
「おはよ~」
起きたアキラに挨拶をする両親と叔父。
「明日、地元に帰るんだったね」
「卒業式の後にね。2年ってあっと言う間だったよ……」
「確か、挨拶に周るんだったよね」
「うん、朝食を食べたら行って来るよ」
<そうだな、感謝は伝えんとな>
明日は卒業式と同時に、アキラが地元へ帰る日。今日は友達やお世話になった人達に挨拶回りに行く。
――――
カードキャピタル2号店……
「おやアキラ君、いらっしゃい」
「お! 今日は早いな!」
「どうも……挨拶周りに」
「あぁ! 明日ですよね、地元に帰られるのは」
「そっか、早いもんだよなぁ……」
出迎えてくれたシンとカムイに、地元に帰ることを話す。カムイは初めて会った時のことを懐かしむ。
「しっかし、俺は最初から分かってたぜ。やっぱりお前は選ばれし者だったってな! ……俺のエミさんは別だけどな」
<先導エミの部分は変わらずだな>
「うるせぇよトカゲ!」
<トカゲ言うな、ギャグキャラ6号>
お互いに罵り合う1人と1匹に、アキラとシンは苦笑い。
「そう言えばミサキさんは?」
「ミサキでしたら、1号店に行ってますよ」
「そうですか、なら後で1号店に……」
「ちょっと待ったああぁぁ!!」
<このやかましい声は……>
2号店に響き渡る賑やかな声。その正体は……
「「「俺達! トリニティドラゴン!!」」」
「やっぱり漫才トリオだ」
「「「漫才トリオって言うな!!!」」」
<じゃあ2~4号だな>
「「「番号も言うな!!!」」」
「ハハハ」
東京を去る前にも変わらず賑やかなやり取りに、アキラは微笑む。
「兎に角! 次こそは俺達が勝つ!」
「そうです! 僕達以外に負けるのはダメですからね!」
「再戦……」
「ありがとな。じゃあ俺、別の所にも挨拶に」
「はい、またどうぞ!」
――――
「ドラエン支部、初めて来た時は支部長からファイトを申し込まれて……色々とあったなぁ」
<安城トコハの兄……ブレードマスターの先導者が、支部長とやらに説教してたとも聞いたな>
「あの時は大変だったよ……」
「マモルさん」
ドラエン支部を見て回ってる最中、マモルと遭遇。
「明日の卒業式の後、地元に帰るって聞いたよ。それから立凪財閥のプロファイター入りだったよね?」
「正確には、最初はジュニアクラスを優勝しないと、マスタークラスには入れないんです」
「そっか、これからはプロとして進むとなれば……僕も義理の兄として応援しないとね!」
「マモルさん……」
<安心しろ、我らも居る>
「勿論、アキラ君と共に活躍してくれないとね。それにしてもクレイのユニットが、トカゲになってやって来たと聞いた時は驚いたよ」
<トカゲ言うな>
「本当だよ! 僕も驚いちゃったよ!」
「支部長」
マモルと話していると、支部長もやって来た。仕事は恐らく……サボってるのだろう。
「支部長……仕事してください」
「待って待って!? アキラ君が地元に帰るって聞いてたから……ね?」
「……少しだけですよ?」
「分かってるから、!? 怖い顔はやめよマモルきゅん!?」
マモルの圧にビビる支部長は、アキラの方に向く。
「いやぁ、それにしても君は本当に怪盗だったね! 今ではヴァンガード界の
「アハハ……」
<まぁコイツは生まれてから、
「それじゃあ見送りとして、僕とファイトだよ~!」
「支部長~? アキラ君は他の人の所にも挨拶に行くので、無茶を言ってはダメですよ」
「えぇ~? どうしても?」
「あと、まだ仕事が残ってるんですから……! アキラ君も付き合わせちゃってゴメンね」
「いえ」
「それじゃあ仕事しますよ、支部長」
「待って! せめてファイトさせて~! マモルきゅ~ん!!」
マモルは支部長を引っ張り、仕事に戻って行った。
<やれやれ、あの男もギャグキャラだろう……>
「トカゲが言うこと?」
<誰がトカゲだ……あ>
「リン」
いつの間にか居た羽島リンが、アキラに歩み寄る。
「この私にまだ挨拶に来ないから、コッチから来てあげたわよ」
「あ……うん」
「良い? 誰にも負けたら承知しない、例えプロが相手でもね。私はアンタの隣を奪う……絶対に」
「うん」
チュッ
「……」
「だから、頑張んな」
「ありがとう……」
キスをしたリンは、応援の言葉を言って去って行く。
――――
「あ、アキラさん!」
「タイヨウ」
「今日はどうされたんですか?」
<明日に地元へ帰るから、挨拶周りだ>
「アルセーヌも居たんですね」
<我はオマケか……>
「そ、そんなことは……」
ユナサン支部の入り口で出迎えてくれたのはタイヨウだ。
アルセーヌはオマケの様に扱われたと感じたのか不服そうにしてる。
「そうよ、自分の先導者に嫉妬かしら?」
「ユニットも生きてるので一緒ですよ」
「レンさん、アサカさん」
今度はアサカとレンもやって来た。
「テツさんと……矢作さんはご一緒では無いのですか?」
「テツは書類整理で、キョウはこき……手伝ってるわ」
(矢作さん、こき使われてるんだ……)
お約束のパターンではあるが、ツッコミは入れない方が良いと思うアキラだった。
「明日、卒業式の後に地元に帰られるんですよね? そして君とセブントライブのユニット達のお陰で、こうしてヴァンガードが戻って来ました。僕の思った通り、君は特別でしたね」
「もしかして、レンさんは最初からご存じだったのですか?」
「いえ、どんな能力とか詳しくは分かりませんでしたよ」
「そうですか……」
レンの発言には相変わらず掴みどころが無いが、何故か信用性がある。
「それにしてもPSYクリエイトですかぁ……僕も自分のユニットをイメージで生み出したいですね~!」
「それは素晴らしいです、レン様!」
<無理だ、PSYクリエイトを持ってるのはアキラだけだ。それにお前……自分の分身が居るだろうに>
「トカゲはお黙り!」
<トカゲ言うな!>
(今日で何回目だよ……)
アルセーヌも地球に来てから同じツッコミを何回も聞く様になっており、アキラは頭の中でツッコミを入れる。
「アキラさん! 僕、アキラさんの様にもっと強くなります! そしたらまたファイトしてください!」
「勿論、待ってる」
「世界には君の知らないファイターが居ますよ。僕も応援してます」
「ありがとうございます」
「では、あとはアサカに任せますよ。行きましょう」
「あ、はい! ではアキラさん、失礼します!」
「うん」
レンはタイヨウを共にユナサン支部の中へ入って行った。
「やっと2人きりね」
<我も居るz……ギャッ!?>
「あ、アサカさん……」
チュッ
「フフ、以前よりも美味しい唇ね」
「またしても……」
「世界が相手でも、アキラ君なら大丈夫よ!」
「ありがとうございます」
「さ、まだ行くところがあるのでしょ? 行ってらっしゃい」
「はい……」
<おい、我を忘れるな……>
アサカに見送られ、アキラはユナサン支部を後にした。
――――
「いらっしゃい。アキラ……」
「あ~、本当だ~」
「アキラく~ん!」
「おっと」
1号店へ入れば、ミサキとクミ、エミの3人が出迎える。
「今日はどうしたの?」
「挨拶回りです」
「そっか~、明日の卒業式の後に帰るんだったっけ~?」
「そっか、その後はプロファイターとして海外留学だったよね」
「はい」
「お、いらっしゃい!」
「よぉ!」
「三和店長、石田先輩」
「僕達も居るのです!」
「そうだぞ孫弟子!」
「だから違うって……」
奥から三和、ナオキ、シンゴ、森川、井崎もやって来た。
<ギャグキャラ9号と店員と……マケミだったか?>
「だから9号ではないのです!」
「カツミだ!」
「俺なんて店員呼びだし……」
「アルセーヌ……」
「まぁ漫才は置いといて、いよいよ明日だったね。向こうに行ったら櫂やアイチも待ってる筈だぜ?」
「そうですね、またファイトしたいです」
「あ、アキラ君! アイチに会ったら面倒を宜しくね!」
(逆な気がする……)
アイチの世話になると言うなら解るが、どうして逆であるのかと心の中で思う。
「さて、そろそろ他の人達にも挨拶に行かないと」
「あら、大変ね」
「今度会ったら、またファイトしようぜ!」
「でもその前に~」
「そうね」
「と言うわけで」
チュッ
「わお……」
<お前、コレで何回目だ?>
「人数で言うと5人……」
「海外に行っても、大変そうだねぇ……」
――――
「ハーイ! アミーゴ!」
「ハイメさん」
「……」
<それで、8号は一体何をしているのだ?>
「8号言うな……」
道中でハイメと……グッタリしている伊吹と出会う。
「それで、伊吹さんは仕事はどうしたんですか? 本部長なのに」
「今日は休暇だ。そこを偶然ハイメに……」
「一緒に街を周ってたってワケ!」
「かなり振り回されたがな……」
<軟弱な奴だ……それでよく『メサイア』の先導者になれたな>
「ぐっ……」
アルセーヌの言葉に伊吹は返す言葉も無かった。
「それより、アキラはこれからファイトをしに行くのかい?」
「もしや、明日の挨拶周りか?
「そうです。明日の卒業式の後、地元に帰るので」
「そっかぁ、その後は海外でプロリーグかぁ。んんん……」
「ハイメさん?」
「ハートに来たああああぁぁぁぁ!!」
ハイメのいつもの口癖を叫び、辺りに響き渡る。
<道の真ん中で叫ぶな……>
「アハハ! アキラは本当の意味でユニットと繋がってる。そう思うと俺もいつかはサヴァスに会えると思うと嬉しいんだよ!」
<他のクランのユニットの場合、いつの話になるか……>
「それでも俺は信じるさ! それを教えてくれたのは君達だからね!」
「ハイメさん」
「それにだ。もしもお前が東京に来なかったら、俺達は今も悪神の作った偽りの中を過ごして居たのかも知れない。俺も礼を言う」
「伊吹さん」
「だが……ぶっ飛んだ禁止級のカードを生み出すのは……程々にしてくれ。アレの処理は本当に大変だからな」
<なんて無茶ぶりな>
「「アハハハ」」
<やれやれ……ん?>
伊吹の愚痴にアキラとハイメは笑い、アルセーヌは呆れる。そこに黒いリムジンが止まる。
「海導様、タクト様のご指示でお迎えに参りました」
「牛丸さん」
窓から顔を出したのは牛丸であり、どうやらタクトがアキラを連れて来る様に頼んだのだろう。
「行っておいでアキラ!」
「はい、失礼します」
「ああ」
アキラは2人に挨拶を終え、リムジンに乗ってタクトの元へ向かった。
――――
「君とセブントライブのユニット達が悪神シェキナーを倒したお陰で、から2つの惑星は救われました」
「いえ、アルセーヌ達が居なければ……出来ませんでした」
<我らも、アキラが居てこそだ>
「クレイを代表してお礼を申し上げます。本当にありがとう……」
「そ、そんな……どうか頭を上げてください」
「あれれ~? タクトってば何やってんの? あ! アキ君だ!」
「ウフフ、いらっしゃい」
タクトが頭を下げるのを止めてる最中に、レッカとスイコも入って来た。
「タクト~、アキ君に何をしたの~?」
「いえ、感謝してるだけですよ。彼らがクレイと地球を救ってくれましたので」
「あぁ……そうね。アキラ君ってば本当に面白い子ね」
<賑やかだな……>
「あれ? トカゲも居たんだ」
<またトカゲ呼ばわりか……>
「仕方ないさ、姿が姿だし……」
「レッカも、一応はユニットなのよ?」
<一応とか言うな>
「アハハハ」
ウルトラレアの2人も加わり、頭を下げていたタクトも思わず笑う。
「みゅ~! サーヤの王子様みゅ~!」
「ぐえっ!?」
「さ、サーヤちゃん!?」
「アキラの首が締まってるから!?」
<コイツらも一緒とはな……>
「次のライブで共演で打ち合わせに来てたのよ」
アキラに強く抱き着くサーヤ、ラミラビのアムとルーナが必死に引き離そうとする。
「ふぅ……」
「ごめんなさいみゅ~」
<大丈夫だ、コイツはこんな軟弱でないからな>
「人ごとだと思って……」
<ふん……だが、この3人も一緒だったのは良いタイミングだ。挨拶周りの時間が少しでも短縮された>
「挨拶周りみゅ?」
「あ……アキラ君って明日には地元に帰るんだったっけ?」
「そう言うこと」
「そうなんだ……」
「寂しいみゅ~」
アキラが地元に帰ることを聞いた3人は俯く。
「そっちは大変だね~。でもアキ君は立凪財閥でのプロになるから、レッカちゃんとは一緒だよね~!」
「ウフフ、アキラ君とは会いやすくなるのは嬉しいわね」
「そんなのズルイです!」
「こうなったら、サーヤも一緒に行くみゅ~!」
「その手があったわ!」
<何を言ってるんだ……>
サーヤの提案にラミラビも一緒に行くと言い出す。
「ちょっと! 勝手なことを言わないでよ!」
「そうよ。普段は所属が違うじゃないの……ねぇ? ん……」
チュッ
「!?」
「あ~!? スイコだけズルイ! レッカちゃんだって!」
チュッ
「!?!?」
「おやおや」
スイコとレッカは渡さないと言わんばかりに、アキラにキスをする。
「ふえぇ~!? またアキラ君がキスされてる~!!」
「んもうっ! こうなったら私も!」
「あ! アムだけズルイ~!」
「サーヤもキスするみゅ~♪」
チュッ
「……」
<またか……あとで大変ではないか?>
「言うな……」
「災難ですね、アキラ君も」
アイドル5人からもキスをされ、トコハにバレたら間違いなく激怒されるだろうと。タクトもそんなアキラを見て同情していた。
ピロリンッ♪
<アキラ、メッセージだ>
「ん? トコハか……」
アキラはトコハから送られたメッセージを開く。
『夜に『Q4 NEXT』であのお気に入りの場所で待ってるから来てよ! トコハ』
お気に入りの場所、あの夜景を見たビルの屋上のことだろう。
「そうだアキラ君」
「はい」
「3日後に牛丸が迎えに行きますので、準備の方はしっかりとお願いします」
「分かりました、ありがとうございます」
「その時はレッカちゃんも一緒に行こうかな~?」
「レッカはその日はレッスンですよね?」
「ぶ~!」
レッスンの日を指摘されたレッカは頬を膨らませる。
「挨拶周りの最後は夜だから、ひとまず家に帰らないと……最後の荷造りもあるので」
「そうですか。では牛丸、送ってあげてください」
「かしこまりました。では私はお先に」
牛丸はリムジンの手配をしに先に部屋を出た。
「それでは、失礼します」
「はい、お待ちしてますね」
「じゃあねアキ君~!」
「またね」
「バイバイだみゅ~!」
「見送りの時には」
「必ず行くから!」
タクトやアイドル達に見送られ、アキラは部屋を出た。
――――
「綺麗な夜空だな」
「最初に来たのは、アキラが東京に来る前だったよね」
<そうなのか?>
「うん。新導がグレード0に戻ったりして、3人チームで『トライスリー』にしてた時だっけ?」
「言うなよソレ……」
「前に聞いてた話ね」
夜に待ち合わせしていたビルの屋上で夜景を見る『Q4 NEXT』。
「ソレを言ったら、ユナサン支部で高い所から降りて来たお前の方が危なかったぞ?」
「ワイヤーが有ったから大丈夫だけど」
「そう言う問題じゃないよ……」
「本当に……海外へ行ってもしないでよ?」
「保障できない」
<ソコは自重しろ……>
アキラの堂々とした発言にアルセーヌは呆れながら言う。
「それから、アキラが東京に来て色々と起こったよね」
「そうだな。ギアクロニクル以外の未知のクランを持ってショップに来て……」
「ティーチングでトンデモ効果を発揮したのよね~」
「懐かしいなぁ……」
初めてアキラと出会い、ファイトした時のこと。全てはデッキを手に入れた時から始まったのだから……。
<もしもトコハがコイツにファイトを誘わなかったら、我らは金に変わってたな……>
「え?」
「当時は……ね」
「あ、危ねぇ……」
「ファイトしてなかったら、取返しが付かなかったよね……」
「まぁ……ソレは置いといて」
「置くな!」
<やれやれ……>
アキラとトコハの夫婦漫才を見て、呆れる2人と1匹。
「明日、いよいよ出発だな……」
「そうだね……さてと」
「どうした?」
「僕とクロノは、明日の卒業式の準備もしないとね」
「……? ああ、成程な。アキラ、トカゲを借りて行くな」
<だからトカゲ……おい!? 尻尾を摘むな!>
「じゃあな」
「明日の卒業式でね」
<離せ~!!>
クロノとシオンはアルセーヌを摘んで、2人の元から去った。
「あの2人、誤魔化すの下手ね」
(2人きりにするのに、気を遣ったんだな……ありがとう)
「こうして2人になるの……久しぶり」
「本当に」
2人だけになると、トコハがアキラに寄り添う。
「初めて会った時は、何を考えてるのかサッパリ分からなかった。けど……自分を賊とか言う変わった人だった」
「実際に賊だけどね」
「そう……私達を、ヴァンガードを取り戻した私だけの賊。そして……今日は略奪組にキスされたキザなゴーグルね」
「ば、バレてる……」
「安城トコハの感を舐めないでよね? でも……今回は許す」
「はい……」
ミサキ達にキスされたことは既にバレていたが、今回はアッサリと許して貰えて安心するアキラだった。
「暫くは遠距離恋愛かぁ……ちゃんと連絡とかしてよね?」
「分かってる」
「それと……」
「ん? んむっ!?」
トコハは不意にアキラの唇を奪った。
「コレは私からの激励だから。それともう1つ……コレ」
「……ゴーグル?」
トコハが出したのは、悪神シェキナーとの戦いでボロボロになったゴーグル。
「新品みたいになってる」
「皆でどうにかして直したの」
「ありがとう……」
トコハにお礼を言ったアキラは、首にゴーグルを掛けた。
「うん! やっぱりアキラには怪盗柄のゴーグルが似合う!」
「トコハ……」
「!?」
アキラはトコハを抱きしめ、自分の胸に埋める。
「離れてても、繋がってる……愛してるよ」
「私も……愛してる」
アキラは暫く抱き合ったまま過ごし、遅くなる前にトコハを送った。
――――
「卒業おめでとう」
「ありがとう」
卒業式を終え、『トリックスター』の前で叔父にお祝いの言葉を貰うアキラ。
「2年間、あっと言う間だったね」
「最初に来た時と、随分と未来が変わったよ」
<そうだな、お前は大事な物を取り戻した。もう過去と言う牢獄に縛られることもない>
「アキラ~!」
「みんな……」
トコハ達とラミラビ、カムイとハイメ、伊吹とタイヨウが見送りに来た。
「ま、間に合ったな……」
「ギリギリだぜ……」
「見送りに来てくれたんだ」
「約束したもん!」
「必ず行くって!」
アムとルーナが笑顔で言う。
「寂しくなっちゃいますね……」
「大丈夫さ! 俺達とアミーゴは……」
「ヴァンガードで繋がってんだ!」
「ファイトしてれば、また会えるだろう」
<良き仲間に巡り合えたな……>
「うん」
「アキラ」
「お待たせ~」
「父さん、母さん」
アキラの両親が車で迎えに来て、窓から顔を出して呼び掛ける。
「挨拶は大丈夫なら、広島まで遠いから出発しよう。皆さんも息子がお世話になりました」
「いえ、こちらこそ……」
「じゃあそろそろ……」
「うん……」
アキラは皆に一礼をし、車に乗り込んで顔を出す。
「じゃあアキラ、車を出すよ」
「じゃあ皆、元気で」
「うん」
「またね」
「向こうでも頑張れよ!」
そして車が動き出し、見送るトコハ達も追い掛け始める。
「アキラ君! またね!」
「私達、貴方のことは絶対に忘れないから!」
「僕、アキラさんから学んだ強さを……絶対に忘れません!」
「またハートに来るファイトをしようよ!」
「海外でも頑張れよ!」
「アキラ! 本当にありがとう!」
「離れていても、僕らはヴァンガードと共に繋がってる! それを忘れないでくれ!」
「そうだ! 俺達は……ずっと仲間だからな!」
「みんな、ありがとう! またな!」
クロノ達の言葉に、アキラは見えなくなるまで手を振り続けた。
そしてアキラを乗せた車だ見えなくなり、クロノ達も足を止めた。
「行っちゃったね……」
「なぁに、ヴァンガードで繋がってんだ!」
「そうだよ、僕らも進まないとね」
「ああ……」
「アキラ……約束したから」
――――
「良い友達が出来て良かったね、アキラ」
「そうね、トコハちゃんと言う未来のお嫁さんも出来ちゃったんだもん!」
「うん……東京へ来て、ヴァンガードや仲間に出会って……アルセーヌとの大事な思い出も戻って、本当に良かった」
<そうだな>
車の中での家族の会話、アキラは東京での思い出を話す。
「アルセーヌ」
<ん?>
「これからも宜しく」
<当然だ>
「これからの未来、俺達が全て頂戴する!」
そう言ったアキラは、窓を開けて空を見上げる。
TO BE NEXT
最後まで読んでいただき、ありがとうございました! オリジナルストーリー、
次回からはNEXT編へ突入となりますので、お付き合い頂ければ幸いです!
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