カードファイト!! ヴァンガードG -LUPIN- 作:D・MAKER
「驚いた、パリへ留学中だったのに日本で再会なんて」
「私も、アキラを見かけた時は驚いた……」
「?」
トコハの言葉にアキラは首を傾げる。
「何だか凄く遠い場所に行った気がして、会ったらホッとしたって言うか……」
「遠くってトコハと同じ海外留学だけど……」
「アハハ……ゴメン、変なこと言っちゃって」
「気にするな」
「アハハ……」
(パリで何かあったのか……?)
アキラは聞こうとするが止めた。
「アキラはどうして日本に戻って来たの?」
「U20に参加するため」
「アキラも!? 私も参加するの! クロノとシオンもそれぞれチームを組んだみたいだし」
「シオンは今日会ったんだ、クロノもチームメイトをかぁ……! トコハはクミと?」
「うん、クミちゃんと江西さん!」
「江西……!? よりによって江西
「アキラ、未だに江西さんの名前をまともに覚えないのね……」
アキラはルーナとアムにした仕打ちの件で江西に対して不信感を持ってる。
故に今も名前をちゃんと呼ばない。
「アキラは誰と?」
「レッカさんとミツヨシ君」
「ミツヨシ君って誰?」
「キデさんの息子さん、中学1年」
「キデさんの息子さんかぁ……強いの?」
「まだ初めて日は浅いけど、素質はあるさ」
「クロノのチームメイトの東海林君みたい」
「東海林君?」
トコハから知らない名前を聞いたアキラは首を傾げる。
「東海林君も出戻りだけど素質は有ったわ!」
「へぇ、俺もファイトしたいなぁ」
「U20でチャンスはあるかもよ?」
「そっかぁ、楽しみだなぁ」
アキラはU20が待ち遠しくてテンションが上がってる。
「トコハ……」
「なに?」
「今、周りに人は……居ないからさ、いい?」
「んもう、アキラってば……」
「ん……」
「ん……」
二人は久しぶりにキスを交わそうと近づく。
「ストップだぁ!!!」
「「!?」」
二人の目の前にはクロノが立っていた。
「クロノ、久しぶり」
「よぉ、久しぶり……じゃなくて!! お前ら、夕方で道のど真ん中でキスするなよ!!」
「うるさいわね! 邪魔しないでよギャグキャラ5号!」
「だから5号じゃねぇ……イテェ!?」
トコハのアッパーがクロノの顎にクリティカルヒットした。
☆
「イテテ……久しぶりのやり取りだなぁ……」
「アンタにデリカシーが無いだけでしょ?」
「まぁまぁ……」
不機嫌なトコハを宥めるアキラ。
「もしかして、アキラもU20に出るのか?」
「うん、俺は立凪財閥からの推薦枠で本戦から」
「そっか、確かお前……Jr.突破してから大人達と一緒のリーグに入ったんだっけか?」
「まぁね」
<アキラはプロリーグで成長してる最中だ>
「あ、トカ……アルセーヌも居たか」
<トカゲと言い掛けただろ5号……?>
「5号って言うな!!」
「アハハ」
「フフフ」
アルセーヌとクロノのやり取りに思わず笑うアキラとトコハ。
<おとうさん、5号ってなぁに?>
「ラウール」
「その子がアーシャとの間に生まれた、アルセーヌの息子さん?」
「うん、ラウことラウール」
「へぇ、目がクリクリしてて可愛いな」
<アキラ~、この人達はだぁれ?>
「アーシャの先導者のトコハお姉ちゃんと、ドランの先導者のクロノお兄ちゃんだよ」
<お母さんとドランの~? ぼくラウール! よろしくね~!>
「うん、よろしくね」
小さなトカゲの姿のラウールを撫でるトコハ。
「おっと、そろそろ帰らないと」
「U20、全力で行くわよ!」
「俺もだ!」
<おとうさん、ぼく達も頑張ろうね~>
<うむ>
「じゃあな!」
「またね!」
クロノとトコハはそれぞれの家に帰った。
「元気そうで何よりだったな」
<アキラ……話さなくてよかったのか?>
「うん……混乱は最小限に抑えたい」
<かもしれんな。だが……いずれは安城トコハ達の力も借りねばならんかもな……>
「あぁ……」
<お腹好いたよ~>
<おっと、すまんなラウ>
「帰ってご飯にするか」
<わ~い♪>
アキラもアルセーヌとラウールを連れて帰る。
(伝えるべき……だろうけど、前の悪神のような危険なら、俺とアルセーヌ達で戦わないな……)
TO BE NEXT
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
次回からは『U20』に突入します、お楽しみに!