カードファイト!! ヴァンガードG -LUPIN- 作:D・MAKER
「あ、アキラく~ん!」
「おっと……こんにちは、エミさん」
「エヘヘ~♪」
「ぎゃああああああ!?」
「またカムイさんが……」
1号店に到着早々、エミがアキラに抱き着く。
当然カムイは嫉妬で声を上げる。
「エミ、アキラ君が困ってるよ?」
「えぇ~……アキラ君は優しいから大丈夫だよ!」
「あ、はい……」
(トコハに見られたらヤベェな……)
「エミ、アキラ君は既に相手が居るんだから……」
「何言ってるの! アイチやお母さんが略奪が成功したら、付き合って良いって言ってたじゃん!」
「……え?」
エミの発言にアイチが固まる。
「え、エミ……まさか、本気で略奪を?」
「本気だよ!」
(アイチさん、冗談で流してたのだろうか?)
「お、おおおお……」
「カムイさん?」
「お兄さあぁん! 本当に略奪を認めたんですかぁ!?」
「えっと……」
カムイが涙目でアイチに詰め寄る。
「カムイさん、アイチさんが困ってます」
「うるせぇ……! 元はお前の所為だろうが……!」
「てか、カムイさんにナギサさんが……」
「だああぁ! 俺の目の前でナギサの名前を口にするなぁ!」
「カムイくん、ウザイ!」
「ガハ!?」
「カムイくん!?」
エミの辛辣な言葉に、カムイは血を履いて倒れる。
「いつもの芸です……」
「お約束ですので」
「あ……うん」
アキラとカムイの言葉にアイチは苦笑い。
「エミちゃん、飾り付けが終わったよ~!」
「あ、マイちゃん!」
別の女性がエミの元へやって来た。
「あ、アキラ君に紹介するね! 友達の『飛田マイ』ちゃん!」
「飛田マイです、初めまして!」
「あ、初めまして。海導アキラです」
「一度、アキラ君に会いたかったの! 宜しくね♪」
「あ、はい……」
「マイちゃん、アキラ君は渡さないよ?」
「えぇ、エミちゃんだけズルイよ~!」
「えっと……」
友達が相手でも譲らないと宣言するエミ。
アキラは自分の所為で友情が崩壊しないかと苦笑いを浮かべる。
「わぁ! 本物のアキラ君だぁ!」
「!?」
「「あ!?」」
すると緑色の髪の女性がアキラに抱き着く。
「あ……えっと……どちらさまでしょうか?」
「アカリ、アキラが困ってるでしょ?」
「んもう、ミサキが紹介してくれないからじゃん!」
「アキラ、紹介するわ。『四会アカリ』よ」
「は~い! ミサキの友人、アカリだよ~!」
「あ、はい……」
「アカリ、そろそろ離れな」
「え~」
「アハハ……ん?」
苦笑いを浮かべるアキラは、誰かに服の袖を引っ張られることに気付く。
「キラン、ファイトしよ~!」
「す、少し待っててください……」
「キラン、ファイト~!」
「ラティさん、分かりましたから……引っ張らないでください……」
「あ~、アキラ君がぁ……!?」
ラティにアキラを奪われ、アカリはショックを受ける。
☆
「
「き、来た……噂の
「グレード5って……またぶっ飛んでるなぁ……」
「そのグレード5、俺にもくれよぉ~!」
「森川、お前は『セブントライブ』持ってないだろ……」
グレード5を初めて見る三和達。
森川のクレクレ宣言に、伊崎が苦笑いしつつツッコミを入れる。
「んもう、キランってば強いよ~!」
「こっちもグレード0と入れ替わりで大変でしたが……」
「二人とも、良いファイトだったよ」
「ありがとうございます」
ラティとのファイトを終えると、アイチが二人に声を掛ける。
「さすがアキラ君!」
「ホントホント!」
「あ……」
「ギャアアアアアアアア!?」
「うるせぇ!」
「ゴフッ!?」
「あ~らら、彼……大丈夫?」
エミとマイがアキラに抱き着き、悲鳴を上げるカムイはミサキにしばかれ気絶し、アカリは苦笑い。
「マイちゃん、アキラ君に抱き着くのは私だけだよ?」
「え~、私も略奪組に入るからいいでしょ?」
「……え?」
「あ~! 噂の略奪組なら混ぜて~!」
「アカリ、アンタも……?」
「キラン、混ぜて~!」
「ラティさんまで……」
「おいおい、一気に三人も略奪組が増えてるじゃねぇか……」
トコハが知ったら再び暴走するんじゃないかと、冷や汗を垂らしながら言うクロノだった。
「そうだアキラ君! このあと……二人で話したいことがあるんだ。いいかな?」
「はい、大丈夫です! よろしければ今でも大丈夫ですが」
「本当? じゃあ一緒に来てもらえるかな?」
「はい。みなさん、すみませんが失礼します」
「「「あ~、アキラく~ん!!」」」
「アイチくん、キラン、また後でね~!」
☆
「それでアイチさん、お話とは?」
「うん、話って言うのはね……」
カフェの外、アキラとアイチは珈琲を飲みながら会話中。
「明日、僕とファイトして欲しいんだ」
「ファイトですか、特訓の日以来ですね」
「そしてもう1つ……はい」
「カード……!? コレは……!?」
アイチからファイトの申し込みと同時に、1枚のカードを受け取る。
そのカードには『GB8』と記されたGユニットだった。
「アイチさん、このカードは?」
「君のお父さん、トウマ博士に呼ばれた時に渡して欲しいって頼まれたんだ」
「父さんが?」
「この前、新しいカードの制作を協力して欲しいって、僕と櫂君、レンさんは頼まれたんだ」
「あ~……確かに三人は世界でも有名なファイターですから。にしてもGB8って……条件が難しそうですね」
「うん、表のGユニットが8枚ってことだから……でも、アキラ君なら大丈夫だよ」
「ありがとうございます……ん?」
「どうしたの?」
「デッキの方で何か……」
アキラはケースからデッキを取り出す。
<あ~……すまん、アキラ>
「どうした?」
<いやな……ベールヴェスタとハンマンターが、お前に頼みたいことがあると>
「ん? 俺にか?」
<ちょっと待て、変わる>
「カード越しでも声が聞こえるね……」
「アイチさんも聞こえるのですか? えっと、PSYクオリアでしたっけ?」
「うん」
<<アキラ様~!!>>
「うわぁ!?」
「どうした? アイチさんが驚いてるだろ?」
アルセーヌのカードから『ベールヴェスタ』と『ハンマンター』の声が聞こえる。
<ボクら、アキラ様に進化系でお願いがあるんです!>
「お願い?」
<地球で凄くカッコイイ物を見て……ソレをオレ達に加えてイメージして欲しいっす!!>
「カッコイイ物って何だ……?」
<えっと、ボクは長いアームを持った乗り物です!>
<オレは海の底に潜れる乗り物っす>
「もしかしたら、ショベルカーと潜水艦じゃないかな?」
「あ~……確かに特徴が一致しますね」
<<お願いします!!>>
ベールヴェスタはショベルカー、ハンマンターは潜水艦を取り入れて欲しいとアキラに頼む。
「分かった、任せてくれ」
<アキラ様……!>
<あざっす!>
アキラの言葉に二体は大喜びする。
「アキラ君、ユニットにも好かれてるね。えっと……能力はあまり飛び過ぎないでね?」
「能力は誕生するまで分からないんですよ」
「え? ユニットの能力はアキラ君がイメージしてるんじゃないの?」
「姿や名前はイメージ出来ますがね」
「そ、そうだったんだ……ハハ」
「アハハ……」
お互いに思わず笑ってしまう。
「明日のファイト、楽しみにしてます!」
「うん、僕もだよ!」
「はい、では失礼します」
「明日、2号店でね」
アキラはアイチに挨拶をして帰って行く。
☆
翌日……
「父さんにも認可が間に合ってよかった……」
<ギリギリだったな……二体分は時間が掛かるだろう>
<どんなの? どんなの~?>
「ファイトまでお楽しみだ」
<えぇ~>
<ともかく、2号店へ向かうぞ>
「あぁ」
アキラはデッキを持ち、2号店へ向かった。
20分後……
「やぁアキラ君」
「いらっしゃい」
「お待たせしました……櫂さん!」
「あぁ、お前とアイチのファイト……見せてもらうぞ」
「はい。そして……ギャグキャラ5、6、8号も」
「「「おい!!」」」
ギャグキャラ呼びでツッコミを入れるクロノ達。
「海導アキラ……」
「はい……」
「カムイがギャグキャラなのは……昔からだ」
「おいテメェ!!」
「アハハ……さすが櫂くん」
「お兄さんまで!?」
「カムイさん達はさて置き……アイチさん、ファイトお願いします」
「置くな!!」
「うん」
「俺達、あっさりスルーっすね」
(俺なんて空気だぞ……)
アキラとアイチはファイトテーブルへ立ち、デッキを出して準備を始める。
「実際、アキラと先導の実力はどう思う? 櫂」
「アイチの方が勝利数は多いが、海導アキラも世界を相手に強くなってる」
「師弟対決だからなぁ……目が離せねぇぜ」
「そうっすね」
「行くよ、アキラ君」
「いつでも!」
「「スタンドアップ! ヴァンガード!!」」
TO BE NEXT
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
次回は師弟対決、アイチとのファイトとなります!