カードファイト!! ヴァンガードG -LUPIN- 作:D・MAKER
『U20チャンピオンシップ、2ndステージ!』
「「おおおおおおおお!!」」
本日から2ndステージへ突入に観客席から歓声が響く。
『1stを見事に勝ち抜いた16チームが一挙集結! 堂々たる顔ぶれです! ファイナルステージへの切符を手にするのは、はたしてどのチームなのでしょうか!?』
「……」
MCの言葉を終えると本部長の伊吹が2ndステージの説明をする。
「『U20チャンピオンシップ』2ndステージは……キャッスルロワイヤル! ステージはここ……」
伊吹が指を鳴らすと城と思われる場所の映像が映し出される。
「ファイター諸君はこの5階層からなる城を頂上まで登り、対戦相手を探しファイトしてもらう」
「皆さんのファイダー、2ndステージでは城内全てのファイターの現在位置を確認することができます」
「今度はマップ機能か……」
「各ファイターは1stステージ勝ち抜け順に1位からポイントが与えられる」
「ほう……」
アキラは自分のファイダーを見てポイントを確認する。
「ファイター同士が接触した場合、どちらかがファイトを申し込んだ時点でファイト成立です」
「負けたファイターは所有するポイントを全て奪われ1発で脱落。全員が負けた時点でそのチームは敗退となる」
「一気にシビアになりましね、アキラさん……」
「あぁ……」
「頂上に辿り着いたチームの内、所持ポイントの合計が最も多い上位4チーム……ファイナルステージへコマを進めることが出来る。詳細は以上だ。2ndステージは30分後、諸君らの検討を祈る」
「「「「「オオオオオオオオオオ!!」」」」」
観客の声と同時に2ndステージの説明が終わる。
☆
「アキ君、昨日はどこかに出掛けてたの?」
「あぁ……すみません、用事があったものでして」
「そうだったんだぁ。レッカちゃんはアキ君の代わりにミツヨシ君を特訓させてたよ」
「そうでしたか、すみません……」
「気にしない! 今日はレッカちゃんとパワーアップしたミツヨシ君が活躍するから、大船に乗ったつもりでね♪」
「俺も頑張ります!」
「うん」
チーム内で盛り上がるスタールパン一行。
「アキラ」
「ん?」
開始前の準備をしてると、シオンとトコハ……クロノの3人が来た。
「どうした、3人とも」
「ちょっといいかな?」
「ん? 少し席を外しますね」
「うん、行ってらっしゃい」
アキラはクロノ達と共に人気のない場所へ移動する。
「んで、どうしたんだ話って」
クロノがシオンに尋ねる。
「この2ndステージ、僕たち福原ヴァンガード部は君達とは戦わないと決めた。チームディフライダーともだ」
「!?」
「どう言うことだよ?」
「知っての通り、2ndステージは負ければ一発退場」
「うん」
「なら……リスクを最小限に留めるべきだと判断した。僕らの最大の目的は自分の勝利じゃない、福原の勝利なんだ」
「おい、シオン!」
「待ってクロノ!」
「トコハ! お前もそれでいいってのか!?」
「うん……」
クロノの問いにトコハの目に迷いはなかった。
「シオンが決めたことだし、それに分からなくもないんだ……」
「……!」
(トコハ……)
「じゃあ、ファイナルステージで……」
シオンはそう告げ静かに去って行く。
「私にだって目指す物があるから……」
「……」
トコハもアキラとクロノに告げ去って行った。
「とてもじゃないが、やっぱりあの話は出来ないな……」
「あぁ……」
「俺達も、今はU20に集中するんだ。出会った時にはファイトだ」
「あぁ……!」
アキラとクロノはお互いに健闘を称えるのだった。
<なぁアキラ……>
「ん?」
アルセーヌがアキラを呼び止める。
<トコハに言わなくて……よかったのか?>
「知らぬが仏って言うだろ? 知ったら混乱するし、U20に支障も来たすから」
<ほう……>
「トコハにミゲルの中が、実はユニットだったなんて……言えないだろ」
<まぁ……そうだな>
「だから、俺達で真実を確かめるしかない……」
<分かった……>
<ん~……>
「ラウ、起きた?」
寝ていたラウがデッキから出て来た。
<まだ始まらないの~?>
<もう少しの辛抱だ>
「今回もラウにも頑張ってもらいたいからね」
<うん、分かった~!>
「さ、レッカさんとミツヨシ君が待ってるぞ」
アキラは2体にそう言ってチームメイトの元に戻って行った。
「……ミゲル・トルレスが、ユニット……!?」
しかしアキラ達は知らなかった。
その時に……安城マモルに聞かれてたことを……。
☆
『さぁ各チーム、2ndステージを駆け抜ける! 戦うもよし、ポイントを温存するもよし! ただし、ファイトを挑まれれば拒否できみゃせん!』
2ndステージを進む16チーム。
「アタック!」
「ぐわぁ!?」
『ここでスタールパンの海導アキラ! 相手に勝利しポイントを獲得したぁ!』
「よし……!」
アキラは2ndステージ、最初のファイトに勝利してポイントをゲットした。
「俺も特訓したんだ……」
「おい、余所見すんな!」
「失礼しました、アタック!」
「ギャアァ!?」
「やったぁ!」
アキラに続いて、ミツヨシもファイトで勝利してポイントをゲットした。
「よし! 次はっと……」
「見つけた……」
「ん? 君は……サオリ君!?」
「ん?」
ミツヨシの前に現れたのは、チームディフライダーの一人『渕高サオリ』。
「誰だっけ?」
「ミツヨシだよ! 小学校3年の時に遊んだこともあったでしょ?」
「……あぁ、思い出した。久しぶり……ファイトだ」
「うん!」
「「スタンドアップ、ヴァンアード!」」
ミツヨシとサオリは友達同士であった。
しかし……
「はぁ……はぁ……つ、強い……!」
「人間風情が……俺に勝てると思ってたのか?」
「さ、サオリ君……どうしたのさ? 以前と性格が変わってるって言うか……」
「うるせえんだよ! アタックだ!」
「うわああああぁぁ!!」
サオリが使う『かげろう』の猛攻にミツヨシは敗れる。
「くっ……サオリ君……」
「失せろ……」
サオリは冷たく言い放ち去った。
☆
「ミツヨシ君が……敗れたのか。相手は……渕高サオリか」
「俺を呼んだか?」
「噂をすれば……」
アキラの前に渕高サオリが現れる。
「この感じ……やっぱりユニットか」
「俺達のことを嗅ぎまわってる人間の一人か……」
「ファイトだ」
「チームメイトのミツヨシ……アイツは昔と変わらず弱かったぜ?」
「その発言、後悔させてやる……」
「「スタンドアップ、ヴァンガード!」」
アキラはサオリにファイトを挑む。
「アタック!」
「完全ガード! 『
「ダムジッド……!!」
この時、アキラは渕高サオリの中に居るユニットの正体が分かった。
「それがお前の正体か……」
<だったらどうした? 地球の人間が、俺に勝てるわけねぇだろ! ましてやそんな変な盗人っぽいショボイ奴らとかにな!>
「俺の……俺のユニット達は、お前なんかに負けるか!」
<!?>
この時、渕高サオリ……ダムジッドはアキラの周りを見て目を見開く。
<何だ……コイツら……!? そ、そうか……コイツが、悪神を倒した人間か……!?>
「どうした? 来いよ」
「調子に乗るな人間!」
「『
「人間のクセに、小賢しい手ばっかしやがって……ズィーゲンブルクでアタック!」
「Gゾーン表のザメクの
「クソッ!!」
サオリの猛攻をユニットの効果で防いだアキラが反撃に出る。
「ストライドジェネレーション! 神聖な光と冥府の呪いよ、1つの兜となりて混沌を制せ! 『
アキラは新しいアルセーヌのGユニットに超越した。
「お前はコストを払わないと、全てのコストが+1される! 完全ガードのコストも2枚になる!」
「っちぃ……ふざけやがって……!」
「レシュでアタックだ! 混沌のカオスヘッド・シグマ!」
「クソオオオオオオオッ!!」
「クソ……人間如きに……グアァ……覚えてろよ!」
「……」
サオリ(ダムジッド)は手の痛みを抑えつつ敗退した。
☆
「アキラさん、すみません……大事なところで勝てずに……」
「ううん、大丈夫だよ」
「あとはアキ君とレッカちゃんだけだね」
2ndステージが終わり、明日に備えて会場を出たアキラ達。
「アキラ……」
「トコハ?」
「……」
アキラを呼び止めたトコハは静かに歩いて来る。
「……」
「どうしたんだ?」
「……」
「……!!」
『パシンッ!!』
「……!?」
「「えぇ……!?」」
「と、トコハちゃん……!?」
「安城……?」
「い、一体何を……!?」
各チームメンバーは驚愕した。
トコハがアキラの頬に突如、平手打ちをしたのだから……
TO BE NEXT
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
トコハに最後、平手打ちをされましたが、その理由とは……?
次回はもお楽しみに!