カードファイト!! ヴァンガードG -LUPIN- 作:D・MAKER
その理由とは……?
「っ……」
「ちょっと!何でいきなりアキ君にビンタしてんの!?」
「あ、アキラさん……大丈夫ですか……!?」
「あ、あぁ……」
アキラは頬を手で押さえる。
「安城、何故だ……?」
「何で……」
「?」
「何でミゲルのこと、黙ってたの……?」
「ミゲルのこと……?」
「一体何を……」
「惚けないで!!」
「「「「「「!?!?」」」」」」
トコハの怒声が辺りに響く。
「兄さんが偶然、アキラとアルセーヌが話しを聞いたって。私とハイメが会った……事故で亡くなったミゲルの中は、惑星クレイのユニットだったって……」
(聞かれてたのか……)
<ぬぬ……>
アキラとアルセーヌはマモルに聞かれてたとは思わず、黙りこんでしまう。
「わ、惑星クレイのユニットって……さっきから何を……!?」
(本当にタクトから聞いた通りだった……)
「何で私に隠してたの……?」
「……」
「答えて!」
「と、トコハちゃん……」
「ちょっと待ちなさいよ!」
「……!?」
「レッカさん……」
アキラに勢いよく詰め寄るトコハの前にレッカが立ちはだかる。
「どいてください、私はアキラに話してるんです……!」
「アキ君にだって事情ってモンがあるでしょ! 何も知らないクセに!」
「いいんですレッカさん」
「アキ君……」
「隠してた事実に変わりありませんし、U20に関わってる時点で……こうなることは想定内でしたので……」
アキラはそう言ってトコハの元から去って行く。
「あ、アキラさん……!?」
「ンベーッ!」
レッカはトコハに向けて舌を出し、ミツヨシと共にアキラを追い掛ける。
「……」
「トコハちゃん……」
「ハイメ……アキラはミゲルと面識があったの?」
「ん? あぁ……ミゲルが以前に、アキラとファイトしたって聞いたことがあったよ」
「そうなの?」
「しかし……さっきの話、マモルが言ってたことの方が気になるね……」
「実は俺も気になることがある」
「どうしたの、江西っち?」
江西が口を開く。
「俺が鬼丸カズミに敗れる前に、奴から得たいの知れない何かを感じた。もしや……先ほどの海導の件と、何か関係があるかも知れない」
「ん~? 私も変な感じがしたかも……」
「そう言えば、ミゲルは元々……鬼丸カズミのチームメイトだったから……」
「調べてみる必要があるかもね……」
「そうだな……」
ハイメ達はチーム・ディフライダーを調査すると決めたのだった。
☆
一方……
「レッカさん、すみません……」
「気にしないの! タクトから話は聞いてたからね」
「そ、そうなんですか……? それとアキラさん……サオリ君も……」
「話した方がいいな……実は……」
アキラは2ndステージや自分がU20の出場した理由を話す。
「そんなことが……惑星クレイが実在したり、今のサオリ君の中にユニットって……」
<残念ながら事実だ……>
「だから昔のサオリ君とは性格が真逆だったんだ……」
「友達だったんだっけ?」
「はい……」
<人格は本人ではない。ディフライドが解除されれば元の本人に戻るだろう……>
「あ、はい……それにしても、アキラさんが連れてるトカゲ……分身のアルセーヌだったなんて……」
<トカゲではない>
トカゲと言われる度に否定するアルセーヌ。
「アキ君、安城トコハの件はどうするの?」
「……」
「安城トコハを巻き込みたくなかったんでしょ?」
「はい……」
「
「ありがとうございます、レッカさん……」
「お、俺もディフライダーとか……情報を探ってみます!」
「ミツヨシ君……」
「んじゃ、明日も頑張ろう!」
「はい」
レッカの言葉でアキラは少し安心するのだった。
☆
『さぁ2ndステージ2日目となりみゃした! 次々と勝利するファイターも出れば、チーム自体の敗退も出ておりみゃす!』
2日目から上の階へ進めるようになり、ファイターも少なくなって来た。
「鬼丸カズミは……圧倒的だな。俺も急ぐか……」
アキラも次の階層に進もうと足を動かす。
<アキラ……>
「ん?」
<トコハのこと……あのままでいいのか?>
「トコハの決めたことだとしたら、俺は止めないさ……恨まれてでも、俺は……」
<しかし……>
<おとうさん……アキラはどうしたの~?>
<ん……大丈夫だ。お前は安心するといい>
「君……」
「ん? あなたは……ディフライダーの」
アキラに話しかけたのは、チーム・ディフライダーの紅一点『ベルノ・ファーレンハート』だ。
「あなたも……ユニットですね?」
「うん、『
「あらま、ご存じで……」
「なるほど……だから君は誰よりも輝いてるのか」
「輝いてる……?」
アキラはベルノ(アマルーダ)は意味ありげに話す。
「昨日ファイトした相手も輝いてたけど、君は特別に輝いてる……凄く綺麗なんだ」
「はぁ……?」
ベルノ(アマルーダ)はそう言いつつアキラに近付く。
「……ん」
「!?!?」
<なっ……!?>
<ちゅーした~!>
ラウールの言葉通り……ベルノ(アマルーダ)がアキラの唇を奪ったのだ。
「……何でキス……?」
「また会いたいから、再会の約束かな?」
「ファイト、しないの?」
「今度、僕と二人きりでね……じゃあ」
ベルノ(アマルーダ)は意味深な挨拶をして去った。
<コレ……トコハに知られたらマズいぞ……>
「言うな……進むぞ」
<うむ……>
アキラは顔を赤くしながら止まってた足を動かす。
☆
「……」
<アキラ、後ろだ……>
「あぁ……」
アキラは後ろから追い掛けて来る人物に気付き足を止める。
「はぁ……はぁ……追い付いた」
「トコハ……」
トコハが息を切らしてアキラの元へ走って来たのだ。
「アキラ、ファイトよ……!」
「いいだろう……受けて立つ」
「「スタンドアップ、ヴァンガード!!」」
トコハとアキラのファイトが始まる。
「左のアネルマでアタック!」
「
「そっちのザインの効果も無茶苦茶だから、私の方は可愛いもんでしょ!」
「だったら、もっと来い!」
「望むところよ!」
昨日みたいな感じはなく、お互いに全力でファイトを楽しんでいる。
「行くぞ! ブレイクデモニッカーでアタック!」
「掛かって来い! ノーガード!」
「頂戴する!」
「キャアァ!?」
アキラの新たなGユニット『
「私の負けね……」
「トコハ……昨日のことは」
「ゴメン……!」
「!?」
アキラが謝罪する前にトコハが先に頭を下げる。
「アキラにも理由があったのに……私、アキラに手を上げた……」
「いいんだ、気にしないでくれ」
「私達のチームも全員負けちゃった……あとは、頑張ってね」
「あぁ……必ず話すから」
「分かった……」
トコハは笑顔を向け去った。
『ここでタイムアップ! 頂上へ登り詰めたチームは3チーム、『チーム・ディフライダー』『スタールパン』『ストライダーズ』の3チームだぁ!』
「……ふ」
(鬼丸カズミ……直接近くで見るのは初めてだ)
残り1枠は伊吹から『成績の高い4チームで敗者復活戦』を行い、最後の1チームを決めると宣言し2ndステージは終了した。
果たして、最後のファイナルステージに勝つチームは……?
TO BE NEXT
『オマケ』
「……ん」
「!?!?」
『な、なんとベルノ・ファーレンハート……何て大胆な……!?』
「あわわ……」
「おいおい、マジかよ……」
「ああああ、アキラさんの唇を……!?」
敗退したミツヨシやクミ、カズマ達が観客席で顔を赤くしたり目を開いたりとご乱心。
「アキラさん、また略奪組を増やしちゃいましたね……」
「また……?」
「はい……アキラさんはトコハさんと付き合ってるのですが……アキラさんの恋人の座を狙う略奪組が……10人以上居ます……」
「な、何だそりゃ!? ハーレムじゃねぇか!」
「邪魔をしたり、アキラさんに何かすれば……トコハさんや略奪組の人達から制裁とか……」
「マジかよ……」
タイヨウの口からでた真実にカズマはげんなりする。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
次回もお楽しみに!