カードファイト!! ヴァンガードG -LUPIN-   作:D・MAKER

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 今回は以前に訪れた南の島です!


イメージ74:背負う宿命

「怒涛の2ndステージ、お疲れサマー!」

<さま~♪>

 

 水着姿のハイメがテンションを上げ、ラウールも一緒に乗っかる。

 

「青い海~! 白い砂浜~! みんな水着でリフレ~ッシュ!」

<リフレッシュ~!>

「ハイメの~……夏休み満喫、南の島ツアーへようこそ~! イエーイ!」

<イエ~イ!>

「ラウはノリノリだなぁ……」

<うむ……>

 

 アキラ達『スタールパン』『ストライダーズ』『福原ヴァンガード部』『ハイメフラワーズ』、マモルと伊吹はかつて訪れた無人島……リゾートに居る。

 そして集まってる人数の大半は水着だ。

 

「今回もマスターレオンのご厚意で貸し切り! でもって全部、俺が仕切らせてもらうから~!」

「あ、アハハ……」

「んで、何でファイナルステージ前にこんな時に……。お前らだって敗者復活戦があるんだから、遊んでる場合じゃないだろ?」

 

 クロノがトコハとシオンに向けて言う。

 

「確かに……マモルさんと8……伊吹さんまで」

「おい、数字で呼ぼうとしただろ……」

「まぁまぁ伊吹君……」

 

 マモルは8号と呼ばれそうになった伊吹を宥める。

 

「ふっ……夏休み満喫、南の島ツアーとは仮の姿ぁ!」

「仮?」

「さぁ、話してもらうよ! アキラ! アルセーヌ! ついでに5・8……じゃなくて、クロノと伊吹!」

「ハイメ、ギャグキャラ番号で呼ぼうとしただろ……」

「しかも俺達はオマケ扱いか……」

「まぁギャグキャラの不満は置いといて~」

「「置くな!」」

 

 ハイメは軽いノリでクロノと伊吹をスルーし、再びアキラとアルセーヌに顔を向ける。

 

「改めて話してもらうよ! ディフライダーの秘密を全て!」

「!?」

「ディフライダーの秘密?」

「やっぱり、その話ですか……」

<まぁ、分かってたことだがな……>

「……?」

「君もだ」

「安城……」

 

 黙ってる伊吹の肩に手を置いたのはマモルだ。

 

「僕に黙って裏で動いてるのは分かってる。隠し事は無しで頼む……」

「あぁ、その約束でここに来たんだ」

「どう言うことですか?」

 

 シオンがハイメに尋ねる。

 

「俺達が知ってることも、み~んな話すよ☆」

「よし! それぞれが持ってる情報を共有しよう!」

「はい……」

 

 アキラ達は持ってる情報を話始める。

 チーム・ディフライダー全員の中に、惑星クレイのユニットが乗り移ってること、目的が運命の解放であり、その為にヴァンガードを破壊することだと……。

 

「アキラさんから聞いた話もですが、想像以上に大変なことに巻き込まてますね……」

「うん……」

「ところでアキラ……」

「何でしょうか?」

 

 伊吹がアキラの方を向く。

 

「お前はU20開催の前から、鬼丸などがユニットだと言うのは感づいてたと言ってたな……」

「それが、何か問題でも……?」

「他にも何か、感づいてることがあるんじゃないか?」

「どう言うことだよ伊吹?」

 

 アキラに問う伊吹にクロノが尋ねる。

 

「アキラは悪神シェキナーの件で自身の持つ能力を覚醒させた。あの件以来……コイツはクレイのことに敏感になってる筈だ」

「クレイの……本当なのかい?」

「あぁ……この目を見ればわかるさ……」

「目?」

 

 アキラは目を閉じ、自らの眼球が黒くなる。

 

「お、おい……黒くなってるじゃねぇか!?」

「アキラさん……!?」

「その目……PSYクリエイトか?」

「えぇ……覚醒して以来、俺はユニットの気配には極度に敏感になってるんです。だからユニットが近くだと黒くね……近い内に、シェキナーみたいに……何か危険な感じもする」

「……何で」

「ん?」

 

 トコハが俯きながらアキラに近付く。

 

「どうして、私に言ってくれなかったの……」

「……例え」

 

 アキラが静かに口を開く。

 

「例え恨まれても、やらなきゃならないことも……あるから」

「お、おいアキラ!?」

「悪い、少し一人になりたい」

<……>

 

 アキラは静かに皆の元を離れた。

 

<おとうさん、アキラはどうしたの~?>

<気にすることはない、すぐ戻って来るだろう……>

「アキラ、どうして……」

「分かんないかなぁ?」

「レッカさん……」

 

 溜息を吐きながら立ち上げるレッカ。

 

「アキ君は、前の悪神の時みたいにならないために言わなかったのよ」

「巻き込みたくなかったってことっすか?」

「そう言うこと」

「でも、僕たちだって力になれることは……」

<アイツにとっては宿命みたいな物だ……>

「どう言う意味かな?」

 

 アルセーヌの言葉にマモルが首を傾げる。

 

魔賊(ルパン)として選ばれて生まれた者は、惑星クレイの脅威と戦う宿命を背負うのだ>

「クレイの脅威と……!?」

<アイツの中のPSYクリエイトが失われるか、一生を全うするまで……ずっとだ>

「アキラ……」

「あ、あの~……」

<何だ?>

 

 アルセーヌが話してると早尾が手を上げる。

 

「さっきから、悪神とか……話が付いて行けなくて……。トカゲも喋ってるし……」

「そうだ! 何でトカゲが喋ってんだ!?」

<トカゲ言うな!>

「ひぃ!? すみません……」

「つっても、本当に訳が分かんねぇよ……」

<やれやれ……話した方がいいか……。おい8号、お前も手伝え>

「8号言うなトカゲ……」

 

 アルセーヌと伊吹は冬に起こった事件について説明する。

 

「あ、あの冬にそんな……」

「ヴァンガードを忘れてたのが、その悪神シェキナーって奴の仕業だったなんて……」

「しかも、アルセーヌ……セブントライブが、アキラさんのイメージで生まれたユニット……!?」

「マジかよ……人間がユニットを生み出すって……」

<事実だ。我を始め、我らセブントライブのユニットは大半……アキラのイメージから誕生してる>

「「「「「……」」」」」

 

 アルセーヌの口から出た真実に一同は黙り込んでしまう。

 

「私……あの時、何も出来なかった。アキラだけを戦わせて……」

「俺達もヴァンガードを、チームとして一緒にヴァンガードをした思い出も……」

「僕らにも、もっと力があればって……」

「トコハちゃん……」

「クロノさん……」

「シオン君……」

 

 タイヨウ達は落ち込む三人を励ます。

 

「ん? 安城が居ないぞ?」

「さっき、アキ君と同じ方向へ行ったわよ?」

 

 

「……」

「隣、いいかな?」

「マモルさん……」

「義兄さんだよ?」

「はい……」

 

 海岸の近くで座るアキラの隣にマモルが座る。

 

「アキラ君、君がトコハ達に黙ってた理由は分かる。悪神の様な脅威から守ろうとするためだと言うこともね……」

「はい……」

 

 アキラは静かに頷く。

 

「確かにあの一件……君やアルセーヌ達のお陰で世界は救われ、アキラ君自身も大きく成長した。しかし……時に成長した分、代わりに失う物もある。君の場合は力を持つことの責任を得て、誰かを頼ると言うことを失ったのかもしれない」

「……」

「だからこそ、僕たち大人や仲間を頼って欲しい……」

「義兄さん……ありがとうございます……」

「うん……」

 

 マモルはアキラの頭をそっと撫でる。

 

「トコハのことは、今回だけ水に流すよ? 次は……分かってるね?」

「あ、はい……すみませんでした……」

 

 アキラはマモルの怖い笑みで少し震える。

 

「さ、皆の元に帰ろうか」

「はい……」

 

 

「あ、アキ君!」

「アキラ……」

<戻ったか……>

「あぁ」

<お帰り~>

「アキラ……!」

 

 トコハが戻って来たアキラの元へ走る。

 

「色々と聞いて……その、もっと私を頼ってよ……!」

「トコハ……」

「私達は確かに、シェキナーの時に何も出来なかった。アキラのようにユニットを生み出す特別な能力もないけど……力になれることはあるから……!」

「うん、ありがと……今度は頼る」

「うん! それはさて置きクロノ……」

「は? 俺?」

 

 トコハがクロノに顔を向けて顔を近付ける。

 

「アンタもアンタよ! ディフライダーのこと知ってたなら教えなさいよ!」

「いや俺は……」

「言いわけは無用だよ」

「し、シオンまで……!? って、おい! 離せ! うおぉ!?」

「あ~……連行された」

 

 クロノはシオンとトコハに腕を掴まれ海に落とされた。

 

「……」

「伊吹君も落ちるかい?」

「だね♪」

「アハハ……」

「そう言やぁさぁ、お前……」

「どうした10号?」

「10号じゃねぇ!」

 

 ギャグキャラを否定するカズマがアキラに言う。

 

「お前……ベルノ・ファーレンハートにキスされてたよな?」

「グギュ!?」

「「「……はぁ!?」」」

 

 カズマの爆弾発言で辺り一帯が耳を疑った。

 

「な、何で……」

「いや何でって、映像で映ってたんだよな……」

「そう言えば、そうだったね……」

「マジかい……」

<それはそうだろう……>

<ちゅーしてた~!>

「ら、ラウ……」

「ア~キ~ラ~!」

「あ……」

 

 この件は当然トコハの耳に入っており、いつの間にか後ろに立っていた。

 

「また私の知らないところで増やして~!」

「えっと、一方的に奪われたんだけど……」

「お前、この間もアイチさんの時にマイさんとアカリさん、ラティさんと3人も増えたよな……?」

「ちょ!?」

「へぇ……この羽島リン様の見てないところで、随分とお楽しみだったようね~?」

「アキラ君には、キツイお仕置きが必要だぞ~い♪」

「え!? ちょ!? 何を……!?」

 

 トコハだけでなく、話を聞いてたリンとクミがアキラの腕を掴む。

 

「と、トコハ……」

「今回は一緒にお仕置きするのを許可してあげる」

「アンタの許可なんて要らないけどね……」

「ちょ!? え!? 待った! ストップ!」

「それじゃあ連行~♪」

「ああああああああああ!?」

 

 アキラはトコハ達3人にどこかへ連れて行かれた。

 

「あ、アキ君……大丈夫かな?」

「あ、あわわわわ……」

<おとうさ~ん、アキラ達はどうしたの~?>

<お出掛けだろう……>

 

 息子の問いに苦笑いしながらアキラを見守るしか出来なかったアルセーヌだった。

 

 

「食料が届かないぃ!?」

 

 1時間後……問題が発生した。

 

「頼んでた飛行機が機体トラブルで飛べないって……」

「代わりの飛行機は?」

「それも難しいみたいで……」

「じゃあ食べ物が全然ないってことか!?」

<えぇ~、お腹空いたよぉ~>

「う~ん、アッチ側に分けてもらうように頼むか……」

「無理です……My魔賊(ルパン)

「あ、ナナさん!」

 

 デッキからナナ(ウィッチ)が現れる。

 

「ディエゴ様が全て食べちゃいました……」

「ディエゴが全部……」

<アイツ……>

「ん? 待った……」

「どうした?」

「何か聞こえるぞ……?」

 

 江西が耳を澄ますと遠くから音が聞こえる。

 

「あ! 見てください! 飛行機です!」

「本当だ~。しかもピンク色~」

 

 遠くから目が痛くなるくらい鮮やかなピンク色の飛行機が飛んで来た。

 しかも貨物を運んでいる。

 

「あの飛行機……まさか」

<そのまさかかもしれん……>

「間違いないですね」

「やっぱり?」

<やっぱりだ……>

「想像通りかと」

 

 アキラ達が話してると飛行機が貨物を下ろして着陸。

 

「ハ~イ! 食料よ~ん!」

「あら! よく見たら男がいっぱいん♪」

「ここは天国!? 天国なのね!?」

 

 野太い男の声が3人分聞こえる。

 

「おい、何者だ……」

「声からして男だろうが……」

「あら、ごめんなさい! 降りるから待っててねん!」

「「「とぅ!」」」

 

 飛行機から3人の影が飛び出して目の前に着陸する。

 

「「「イエーーーーーイ!!」」」

「「「「「誰!?!?!?」」」」」

 

 小太りとマッチョ、さらに髭の立派な3人の男……もといオカマ達。

 果たして何者だろうか……?

 

 TO BE NEXT




 最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
 オカマ3人の正体は次回、明らかになります!
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