カイが可愛いすぎたのでオリ主といい感じにさせたい話 作:ゼノアplus+
前話でセキのデンボクへの呼び方が『デンボク殿』となっていましたが、正しくは『デンボクの旦那』であったため修正しました。
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11話
「リーダー、直接ドレディアの様子は確認しました?」
「あ?…………そういやしてないな、おいクシお前まさか」
「可能性の話です。というより、1番考えたくない話ですよ。ウチのが迷惑かけたかもしれないし」
ドレディアのキャプテンであるヒナツが色々を隠しているかもしれない件についてだ。
「ヒナツならあり得る、って考えた俺はリーダーとして情けねぇな」
「今は仕方ないですね、状況が状況です。ドレディアだけ問題がないという方が怪しい……クレベースは俺とカイが直接ハマレンゲ様に聞いて確認にも行きました。バサギリはカイがキクイと共に。……マルマインとドレディアについては?」
「マルマインは、というよりツバキに話をつけに出向いた。ついでにマルマインの様子も確認したな。色々あって忙しかったってのもあるがドレディアについてはヒナツから聞いただけだ……おいおいマジかよ」
「俺はユウガオさんに話をつけに行きます。もしかしたらの話です。リーダーは戦場に向かってください」
「分かったぜクシ。ったく、ウチにもお前みたいな優秀な頭脳がいてくれりゃあな」
「俺は事実と効率を最優先で求めるんでシンジュ団やコンゴウ団には向いてないですよ」
謙遜ではない、これに関しては事実だ。信仰のもとで成り立つシンジュ団、コンゴウ団とは本当はソリが合わないはず。それでもこうやって暖かく迎えてくれるのはリーダーやカイ、しいては集落の人間の心のおかげだろう。本当に頭が上がらない。
「リーダー、もしヒナツが原因だったとしても頭ごなしに叱りつけるのは一旦待ってくださいね」
「やめろ、とは言わないのか?」
「そこまで偉くなったつもりはありませんよ。叱るのは全部聞いてからです」
「それこそ当たり前だぜ」
本当に頼れるアニキって感じだ。俺は外に出るとすぐフワライドを呼び出しズイの遺跡方面に向かうことを指示した。リーダーはと言えば集落の人間に出かけることの説明をしている。どうやら内容は説明してないらしい。それがいいだろう。
「頼んだぜクシ!!」
「リーダーもしくじんないでくださいよ!!」
既に俺は空中にいるので大声で軽くやり取りをした。さてと……流石に、ユウガオさんは問題ないよな?いくら高齢だからって分別くらいはついてるはずだ……ついててほしい。
◆
ズイの遺跡の入り口に到着した。最奥にはユウガオさんと相棒であるビーダルもいた。
「ユウガオさん、クシです」
「おや……クシですか。今日は珍しい客が多いですね」
「今日は急ぎのようなのですいません。聞きたいことがあるのですが」
「ガチグマのことなら心配ありませんよ。ショウが解決してくれましたもの」
「…………ん?」
俺のしたい話と違う。それにしてもガチグマ……?何かあったのか。しかもショウだって?
「ガチグマがどうかしたのですか?」
「ガチグマがなにかの粉で暴走していたのですよ。それをショウが解決してくれてねぇ……」
「なるほど、俺が聞きたいことは別なんです」
「何かあったですか?」
「コンゴウ団のヒナツ……ドレディアのキャプテンは来ませんでしたか?」
「…………ええ、来ましたよ」
急に声量が下がった。これはどうやら当たりらしい、しかも俺が想定する最悪の方だ。
「そのヒナツが貴女に助力……いや、なにかをお願いしてきましたか。してきたなら貴女はどのように返答しましたか?」
「ドレディアが荒ぶっているから助けてほしい、と……わしはコンゴウ団と力を合わせたくないと答えました。今思えば、本当に情けない話さね。それはつまり余所者だったあの頃のクシのことも否定することになるのですから」
「俺のことは別にどうでもいいですよ。あの頃は時代が悪かったんです」
どうやら自ら過ちに気付けたらしい。恐らくショウのおかげなのだろうけど、頑固なユウガオさんがここまで変わるとは……やっぱアイツ面白いわ。
「とりあえず聞きたいことは聞けたので大丈夫です。お身体を大事にしてくださいよユウガオさん」
「なんだい、もういいのかい?」
「ええ……少し面倒なことになりまして。もしかしたら後でご助力をお願いするかもです」
「もちろん協力するさね。私が蒔いた種でもありますから」
俺は軽く挨拶してその場を後にすると、再びコンゴウ団集落に戻った。どうやらリーダーは先に帰っていたようで深刻そうな顔で俺を迎えた。
「お前の言う通りだったぜ。ドレディアは荒ぶってた」
「こっちもだいたい予想通りでしたよ。ヒナツはドレディアを鎮めるためにユウガオさんに助けをお願いしたところ断られたそうです。何故かガチグマも荒ぶっていたらしいんですが、ショウに鎮められたそうです」
「ショウが?おいおい、助けられっぱなしだな俺達」
「まったくですよ。面目も何もありゃしない……ガチグマの暴走は恐らくドレディアによるモノでしょう。それを知ってヒナツが、管理不足だった自分とドレディアに責任を感じて1人で動いていた。ユウガオさんに断られたのが拍車をかけたんでしょうね。シンジュ団を代表して心より謝罪します」
「いいってことよ。年の功とはよく言ったけどよ、ユウガオさんは被害者だぜ。謝んのは俺らの方だ。ヒナツがどこにいるのかさえわかれば話は早いんだが」
1番の問題点はそれだ。ヒナツの性格を考えればドレディアを鎮めるために動くはず……
「ギンガ団にも聞くしかないですね。こりゃ今日は直帰できないなぁ」
「すまねぇなクシ。今度カイにあったら俺から謝罪を入れとく」
「要らないですよ。2人は喧嘩してる方が
「おいおい、いってくれるじゃねえか」
ジョークを挟みつつ今後の動きについて話し合う俺達。しかしやはりヒナツを探すことが最優先事項だ。
「俺の予想だとヒナツは紅蓮の湿地のどこかにいると思います」
「へぇ、なんでだ?」
「ショウが湿地の調査のためでなく、ガチグマを鎮めるために来たと言うことはユウガオさんに聞きました。じゃあそれを依頼したのは誰なのか……ヒナツしかいないでしょう。つまりヒナツはコトブキムラに行ったことになります」
「なるほどな。でも依頼しに行っただけってことは……ねぇな。責任感の強いヒナツだ」
「そう、ヒナツはあくまで
「シズメダマって言うとアレだろ?バサギリを鎮めるために好物を投げ物にしたっていうやつ」
「ええ……現状シズメダマの作り方を知っているのはショウやラベン博士、カイ、キクイ、そして俺です。ユウガオさんに断られたと言うことはシンジュ団に力を借りようとはしないはずですからギンガ団しかありえません」
悪い方向に全てが噛み合いすぎている……逆に奇跡だろこれ。リーダーが俺にドレディアを鎮めてくれって言ってくれれば今すぐやるんだけど……何故かわからないがショウに任せた方がいい気もしてきた。
「シズメダマの作り方を知ったヒナツが次にやること……材料集めか!!」
「そうだと思います……しかし流石に湿地をしらみつぶしに探すと言うのは現実的じゃない」
「生憎ドレディアの好物は知らねぇしな……ッ、ガチグマなら」
リーダーが何かに気づいたように呟いた。ガチグマ……?
「ガチグマは鼻が効くからよ。ヒナツの匂いを辿ればこの広い湿地でも探し出せるな。そうと決まれば早速ユウガオさんに……って、流石に無理はさせられねぇよな」
「だったらショウに頼むのがいいですね。ユウガオさんに認められたショウなら恐らくカミナギの笛でガチグマの力を借りれるでしょう」
「さすがショウだな。よし!!俺は早速コトブキムラに向かう。デンボクの旦那とショウに話をつけてくるからよ。クシ、ここからはコンゴウ団の責任だ。お前はもう帰ってくれても構わねぇぜ?」
「…………はぁ、乗り掛かった船ですしどの道ヒナツには用事がありますからね。お供しますよリーダー」
「分かった。どうする?一緒に来るか?」
「……いえ、俺はヒナツを探します。コイツらにも手伝ってもらえるんで試練の中洲や羽音の原、霧の遺跡とかの端を探します」
「あいわかった。頼んだぜ!!」
事後承諾だが、引き受けてくれるなお前ら?……ボールが震えた。うん、ありがとうよ。
リーダーがコトブキムラに向かったので俺はポケモン達をボールから出した。
「ゾロアークは霧の遺跡、ムウマージは羽音の原、イダイトウは川沿いから試練の中洲に向かってくれ。フワライドは俺と一緒に空から満遍なく探すぞ」
「ガウ」
「ムゥ」
「ばっしゃ」
「ぷわっ」
「よし……じゃあ、行け」
飛べるムウマージは回り道しないといけない羽音の原へ、ゾロアークにはオヤブンベロベルトやラルトスが近くにいてタイプ的にも有利なので霧の遺跡へ、出来るだけ水場に居させてあげたいのでイダイトウへは水場が多い試練の中洲へ向かわせた。
「あっ……集合時間伝え忘れた……」
「ぷわぁ…………」