カイが可愛いすぎたのでオリ主といい感じにさせたい話   作:ゼノアplus+

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クソほど私事ですが、APEXで某Vtuberのコラボスキンがどうしても欲しいため投稿がおろそかになります。延びる分、質にはこだわっていこうと思うのでご了承ください。(書き溜めとかナニソレワカンナイ)


巡り巡って

12話

 

 

「流石にいねぇか……」

 

「ぷわっ……」

 

 

ここは紅蓮の湿地の入り口付近……オヤブンライチュウが生息するあたりだ。え?ライチュウ?ああ、後ろで沈んでもらってるよ。タイプ相性を実力差で押し切らせてもらった。そもそもオヤブンがいるところに単身ヒナツが来るわけなかったわ。

 

 

「一旦集落に戻ろう。アイツらも戻ってきてるかもしれないからな」

 

「あっ、クシさん!!」

 

「嬢ちゃん?」

 

 

俺が再びフワライドと空に飛ぼうとした時、聞き覚えのある声に振り向いた。振り向いたと言うよりは崖下を覗き込んだと言うべきだな。

 

 

「セキさんから話は聞きました!!これからヒナツさんを探すんですけど一緒に行きますかー!!」

 

「ちょっと待ってろ」

 

 

いつまでも声を張り上げさせるには可哀想なのでフワライドに手伝ってもらい崖下に着地する。

 

 

「ガチグマに認められたんだってな。まずはおめでとう」

 

「ありがとうございます。あっ、そうだこれ見てくださいよ。知ってますこのポケモン?」

 

「ああ?今はそんな場合じゃ……アンノーン文字?」

 

「アンノーンって言うんですか?」

 

 

ユウガオさんがよく訪れるズイの遺跡の石板にも記されている古代文字のことだ。今咄嗟にアンノーンとか口走ったが、またこれも知らない記憶だ。今出たと言うことは、ショウが解禁のトリガーであると言う可能性に拍車がかかった。

 

 

「…………ああ、確か全部で28種類いたはずだ。ユウガオさんに教えてもらって俺は読めるから今度読んでやるよ」

 

「え、ホントですか!?よかったぁ……いやぁ、私読めなくて……って、顔色が悪いけど大丈夫ですか?」

 

「ん?ああ問題ない。ヒナツを探すのにフワライドの力を借りて空から探してたんだけど、少し酔ってな……」

 

「ええ!?帰って休んだ方がいいですよ!!ヒナツさんとドレディア?のことは任せてください!!これでも前より強くなったんですよ。おいでバクフーン」

 

 

相変わらず元気なショウはそのままの勢いでボールからバクフーンを出した。

 

 

「どうです、マグマラシが進化したんですよ。しかもゴーストタイプも追加されたからペリーラさんに頼んで『シャドーボール』も覚えたのです!!そういえばこうして比べると、なんかバクフーンってクシさんに似てますよね。やる気なさげなところとか」

 

「おい」

 

 

誰がやる気なさげな見た目だコラ。しかもそれ自分の相棒に対してもブーメランだからな?……それにしても、バクフーンって()()()だったか?まあ育った環境に適した姿になるのは生物として正しいからこれでいいんだと思うが……ううむ、謎の違和感。

 

 

「そういえば時空の歪みって知ってます?」

 

「ああ、発生した時は俺の訓練場として役に立ってるよ」

 

「クシさんが強いのってそういうことなんですね」

 

 

理不尽とも思えるような多対一は理想的なポケモン達の訓練場だ。たまに別の時空から流れてくる便利な物があれば回収して有効活用させてもらっている。

 

 

「ついこの前それが起こったので行ってみたんですけど、こんなの拾ったんですよね。何に使うか分かります?」

 

「こんなのって、『メタルコート』じゃねえか」

 

 

そうしてショウが取り出したのは円柱型の金属の塊『メタルコート』。しかしこれは俺の知る限りイワークを進化させるための物のはずだ。

 

 

「それ、イワークに使えばハガネールに進化するぞ」

 

「ええ!?じゃあどこかでイワークを捕まえないと……って、ストライク?急に出てきてどうしたの?」

 

「『メタルコート』のことが気になってるみたいだな……まさか」

 

 

ショウがイワークに使うと言った瞬間、ボールから勝手に出てきたのは以前捕獲していたオヤブン個体のストライクだ。オヤブンならではの巨体は若干威圧感を覚えるが、どうやらショウにしっかり懐いているようでオヤブンの威厳は感じられない。よくオヤブンとか従えられるな……

 

俺の経験談だが、イーブイやブーバー、エレブーなど進化に特殊なアイテムを必要とするポケモン達はそれらに過敏に反応する傾向があるように感じる。ピカチュウなら『かみなりのいし』が気になって仕方がないと言った感じだな。今のストライクには同じようなものを感じる。

 

 

「嬢ちゃん、ストライクの図鑑タスクは大丈夫か?」

 

「ストライクが手伝ってくれたので技の研究とかは終わってると思います」

 

「もしかしたら、ストライクにも『メタルコート』が使えるかもしれないぜ?さっきからストライクがそれのこと気にしてるみたいだしな」

 

「え、これが欲しいのストライク?」

 

 

ショウの問いに吠えることで反応したストライク。腕のカマを上げたりして大袈裟に答えている。やっぱりか……

 

 

「これって進化ですよね?道具で進化するの初めてです!!じゃあストライク、これどうぞ」

 

「お、おい……いいのか?」

 

「ストライクが強くなってくれるなら私も嬉しいです」

 

 

割と出会ったのは最近だというのに、ポケモンからだけじゃなくショウからの信頼も厚い。俺の理想とする共存関係だ。

 

そして、ショウが差し出した『メタルコート』にストライクが触れたことで進化が始まった。

 

 

「ひさびさに進化とか見るなぁ……」

 

 

周囲に風が発生しストライクを覆い隠すように強くなった。そしてそのまま数十秒がすぎた後、突然風が晴れる。そして中から現れたのは……

 

 

「…………ああ、ハッサムだっけか」

 

 

最近、幾度となく記憶が復元されていく中で分かったことがある。基本的にショウの手助けになるようなことばかりだということだ。もはや俺の失った記憶じゃなくて後付けされた記憶じゃないのかと思うくらいには内容が偏っている。もう気にも留めず諦めたけどな。

 

赤いボディに、殴打を意識された拳のような鋏の腕。ストライクの時よりも華奢になったその体はオヤブン個体だったためやはりでかい。ヒスイでは見たことのないポケモンだ。

 

 

「わぁ〜、カッコいいです!!」

 

「確か……はがね、むしタイプだったはずだ」

 

「はがね!?いいです、いいですね!!」

 

 

目を輝かせてハッサムを褒め称えている。よほどお気に召したらしい……ハッサム自身も水溜りの水面で自分の姿を見てえらく気に入ったらしく、ショウの褒め殺しと併せて新たな姿にご満悦の様子だ。進化した自分の姿に戸惑うこともあるのに、さすがオヤブン個体だな。うん、なんかもう全部オヤブン個体ってだけでいい気がしてきた。

 

 

「……まあ、やること終わったんならとっととヒナツを探してくれ」

 

「あ、忘れてました!!ストライク……じゃなかったハッサム戻って」

 

 

忘れてやるなよ。まあ、ガチグマに匂いを覚えさせたのなら多少寄り道しようがヒナツの元へはたどり着ける。ショウの天然な部分は仕方がない。

ショウはカミナギの笛を吹きガチグマを呼び出すとその背中によじ登った。

 

 

「クシさんも後ろに乗ります?」

 

「いやいい。後ろから追っかけるさ」

 

 

ユウガオさんとカイに怒られるのは目に見えている。そんな地雷を踏み抜きたくはない。それにポケモン達を回収しないといけないから一旦コンゴウ団集落には戻らないといけない。やはりあの時帰っておけばよかった。そうであれば今頃カイと共に飯の支度をしていたはずだったのに……

 

 

「俺は先に舞台の戦場で待っとく。頼んだぜ嬢ちゃん」

 

 

うーん、カイも連れてくればよかったかな。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ようクシ。お疲れさん」

 

「リーダー……ええ、リーダーもお疲れ様です」

 

 

コンゴウ団集落で大人しく待っていたゾロアーク達を労いその足で舞台の戦場にきた俺。その場で待つこと数十分、何やら籠を抱えたリーダーが登ってきていた。

 

 

「それは……シズメダマですか?」

 

「おうよ。全部クシの言う通りだったぜ。ヒナツめ、シズメダマの材料集めで足をくじきやがってよ。今ユウガオさんに治療してもらってる」

 

「ユウガオさんがですか。なら安心ですね、薬に関しては一家言どころかシンジュ団随一ですから」

 

 

思ったより早くヒナツは見つかったらしい。さすがはガチグマ、シンオウ様の血を引くポケモンってのはすごいな。

 

 

「先にショウが来るってよ。本当にアイツ逞しいな」

 

「好きこそ物の上手なれって言うじゃないですか。それがポケモンなんですよ嬢ちゃんは」

 

「なるほどなぁ」

 

 

適当に雑談をして待っていると、アヤシシに乗ったショウが階段下まで駆け上がってきていた。アヤシシも紅蓮の湿地までご苦労なこって……完全にショウの足として機能してるな。

 

 

「クシさん、しっかりヒナツさんを見つけてきましたよ!!」

 

「ああ、ご苦労さん。よし次の仕事だ」

 

「ええー!!早くないですか!?ちょっとは労いがあってもいいんじゃないですかー」

 

 

なんかガーディみたいだな……こう、尻尾振ってそうな感じ。

 

 

「労っただろ。それに一番労うべきはガチグマだよ」

 

「おう、そりゃそうだな」

 

「セキさんまで!?」

 

 

リーダーの悪ノリのお陰でショウの表情筋が過剰とも言える仕事をしている。後リーダー、その笑い方……悪役感すごいっすね。

 

うぅ〜と唸るショウをリーダーと一緒に宥めていると後ろから追いついて来たユウガオさんとヒナツの姿が見えた。

 

 

「ようヒナツ」

 

「クシ……」

 

「あんまり危ないことすんじゃねえぞ」

 

「……え、それだけ?」

 

 

怪我をしたであろう足をひきずった感じで歩いてきたヒナツの様子に、あんまり強い言葉をかけるのもどうかと感じてきた俺である。

 

 

「俺はたまたま今日居て手伝っただけだからな。ドレディアが鎮まりゃすぐ帰るしよ……怒るのは俺の役目じゃねぇし」

 

 

そう言ってリーダーを見ると何やら微妙な顔をしている。え、ユウガオさんがひとしきり纏めたんすか……じゃあ言うことないっすね。

 

 

「ああ、そうだクシ。お前も手伝ってくれや、クイーン戦」

 

「…………え?」

 

「言ってたろ、無理矢理乗り込んでボコボコにする方が早いとかなんとか。シズメダマを投げるのはショウが、ドレディアを抑えるのがクシの役割ってことでどうだ?」

 

 

リーダーが訳のわからないことを言っている。そもそもキャプテンはヒナツだ。ここまで色々あった後だから言いにくいのはわかるが、シンジュ団に頼むことじゃないだろう。

 

 

「いや、俺シンジュ団っすよ?」

 

「俺がそんなもんにこだわるように見えるか?いつも言ってんだろ、同じヒスイに住むもの同士助け合おうぜ。それにだ、ヒナツ」

 

「うん……もうあたしだけじゃドレディアを鎮めるとかできない。だからクシにもお願いしたいんだ。手荒でもいいから、ドレディアが湿地のポケモンを傷つける前に……」

 

 

カイと喧嘩していたのはあくまで信仰の相違だったっけな。まあ、その方が早いし確実だしショウへの危険が少しでも減るならいいか。ちょっと面倒だが……

 

ドレディアの攻撃対象……ヘイトって言うか素直に。ヘイトがショウだけに向いているならショウが気をつければいいだけの話だ。でも俺がポケモン達を繰り出すことでヘイトが多方向に分散されるからいつショウを狙うのかが分からなくなる。意識外からの攻撃なんてのが一番恐ろしいからな。そこら辺もうまくカバーするしかないだろう、俺が。

 

 

「……はぁ、分かりました嬢ちゃんもそれでいいな?俺がポケモン達で燃やしたり浮かしたり切り裂いたりしてる間にシズメダマをぶつけまくるんだぞ」

 

「え、なんか急に不安になってきたんだけど」

 

「的確に効果抜群っぽい技ぶつけるのやめませんかクシさん……」

 

「ドレディアの体調は考えろよクシ?」

 

 

え、だってそういうことじゃないの?これ俺が悪いの?えぇ……世の中は理不尽だ。ちょっと『サイコキネシス』で浮かしたところを『かえんほうしゃ』と『マジカルフレイム』でめったうちにして最後に『シャドークロー』ぶつけるだけじゃん。

 

パワー系のポケモンがいれば物理的に押さえつけたりできるんだがな……くっ、俺にだって1日待ってもらえれば凍土のガブリアスに賄賂を渡して1日手伝ってもらうとかできるんだからな!?アイツとはマブだからな!!同年代の友達いないとかそんな訳ねぇから!!

 

 

【成人男性の見苦しい言い訳が脳内で延々繰り返されているためカット】




初期案クシ

見た目:白髪(変わらず)
やる気なさそうな目(変わらず)
のろいぎつねのお面(ボツ)
シンジュ団員服(変わらず)

手持ち(変わらず)

性格:表ではクール、カイと2人きりでは本編以上にデレデレ甘々。

周りからの評価:カイ以外素顔を知らない懐刀。意外と優しく、本人は知らないが人望がある。


設定出さないのに初期案は出す謎の作者ですどうも。
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