カイが可愛いすぎたのでオリ主といい感じにさせたい話 作:ゼノアplus+
ヒスイの夜明けプレイ中
カイ「ヨネ姉」
作者「ヨネ姉!?!?!?!?」
15話
「んあ…………ああ、そうだったな」
目が覚めた。眠気とはまた違う浮遊感が頭に残っているのは何故だろうかと一瞬考えてすぐに思い至った。
俺たちは結ばれたんだった。
「幸せそうな顔で寝やがって」
ふと隣を見れば俺のすぐ横で寝息を立てているカイの姿。この間とは違ってちゃんと布団も近づけている。何故かって?言わせんな。
「幸せだなぁ……幸せすぎて逆に怖くなるくらいだ」
今すぐカイを抱きしめてもう一度寝たいくらいだけども今日は俺の怪我で一日延期させていたデンボク殿への依頼をしに行かなければならない。先に着替えておこうと立ちあがろうとした時、引っ張られているような感覚を覚えてもう一度カイを見た。
「…………」
「おいおい、ここが天国かよ。可愛すぎて天使かと思った」
「な、茶化さないでよ!?きゃっ!!」
俺の寝巻きを引っ張っていたカイと目があった。なんというかもう言語化できない感情が込み上げた俺はするりとカイの体を持ち上げた。
「おはよう、カイ」
「おはよぅ」
恥ずかしさに両手で顔を隠したカイ。心なしか声も震えている。
「夢じゃないよね」
「ああ。昨日のこと、今日のこと、今のこと……全部現実だよ」
「昨日からクシ、すっごく積極的だね」
「元々こんなもんだよ。お前相手だから遠慮してただけだ……これからは覚悟しとけよ」
「ひうっ!?」
耳元で囁くと可愛い悲鳴をあげながら脱力したらしいカイが惚けている。我ながらカッコつけすぎたか?
「これからの生活、私心臓持たないかも」
「いつもとそんな変わらないだろ。ちょっと距離が近くなっただけだ」
「そのちょっとが大きいんだよ!!き、昨日だってあんなに……」
「待った、その話はやめような」
外に出していい話じゃないカイが色々思い出してまた恥ずか死ぬだけなのでこの不毛なやりとりは割愛する。
2人とも落ち着いた後、いつも通り身支度を整えて食事を取った。本当に恋人になったのかわからないくらいいつも通りだねウン。
「そういえばクシ、体はもうなんともないの?」
「ん?ああ、ユウガオさんの薬の効果やべぇな……2日と少しで治るとは。この調子ならもう動いても良さそうだ」
昨日あんなに激しくしといて今更なんだけどな。うん、自分で言ってても恥ずいわ辞めよ。
「というわけでコトブキムラには俺も着いていくから。あ、言っとくけどガーディを育てるっていうのに納得はしたが賛成はしてねぇからな?」
「うん。その件についてはもう大丈夫。ショウさんには海岸の調査に行くついでに様子を見るようにお願いしようかなって」
「なるほどな、まあそれくらいでいいだろ……ていうかさ、ガラナさんに会うの気まずくね?」
「……やっぱり?」
「ススキさんとこっそり会ってんのに俺らは……っての、ちょっと怒ってた気がする」
昨日何故か(ゾロアーク達の仕業だろうけど)バレて夜は宴会状態だったのでシンジュ団全体に俺らの事が知り渡っていた。もちろん集落以外の場所にいた人間も例外ではなくニヤニヤしたキクイを始めとして、優しい顔で見てきたユウガオさん、笑顔の中に怒りがあった気がするガラナさん、感動?で泣いていたノボリさん、同じく号泣していたハマレンゲ様達が祝ってくれた。
キクイには礼を言った後、後頭部をしばいた。
「やっぱり私が認めるべきかなぁ……」
「いや、どっちかっていうとシンジュ団とコンゴウ団の仲を深めるほうが重要だな。認める云々じゃなくそもそも団を跨いで恋愛をしてはいけないなんていう決まりはない。シンジュ団だからとかコンゴウ団だからとか阿呆な理由で団と団を隔ててることが問題だからな」
「なるほど……上に立つものとして個人を特別扱いするのは良くないってこと?」
「そういうことだ」
「へぇ……やっぱりクシってすごいね。どうしてそんなに長としてやるべきことが分かるの?」
食器の片付けも終わって準備も整ったので俺たちはコトブキムラへ足を進める。
「ポケモンに指示を出すのと似てるからな。俺の指示でコイツらが動く、コイツらは俺の指示を信じて動く。そこに平等不平等とかねえんだよ」
ボールを触りながら説明すると、カイは歩きながら戯れあっているグレイシアとイーブイを見た。
「俺は自分で戦うことが出来ないからポケモン達に戦ってもらうしかない。俺は俺に出来ることとして勝利へ導くんだ。だからカイも長として信じてくれる団員に指示を出してより良い未来へ導いてくれ……って、期待しすぎも良くねぇよな」
「……ううん、やるよ私。だって私はシンジュ団の長だから。長になってどうしたいとか全然分からなかったけど、取り敢えずそれが見つかるまではシンジュ団を良い方向に連れて行くことを目標にする」
「良いじゃねえか。無論、最大限手伝わせてもらうからな」
成長したなカイ。お前は知らないだろうけど、ガラナさんが長に立候補した理由はお前と競うことでお前の成長を促すことだったんだぜ?まあ、結果としてウインディのキャプテンの座に収まってるから、抜け目なく上手いことやってるよなあの人。
さてと……
「ようオニゴーリ。今日はご機嫌斜めだな?どうせまたユキメノコにおちょくられて負けたんだろうけど、俺達に八つ当たりは論外だぜ。ちょっと反省してもらおうか」
まずはこのキレ散らかしてるオヤブンにゲンコツくらわせねぇとな。あっちのユキメノコは帰って来てからで良いか。
◆
「ふぅ……無事に着いたな。俺は適当に散歩してくるからよ。カイ……じゃなかった。長、後は頼んだ」
「うん。あ、グレイシアとイーブイをお願い。どうしてウチの人達は公私の区別をしたがるんだろうなぁ……」
そりゃお前、最低限の威厳というものをだな……
独り言を呟きながらギンガ団本部へと歩いて行くカイに心の中で返事をする。さてと、今日のためにイチョウ商会に金を換金したからな。イモモチ食おっと。
「あれ?クシじゃん。なんでここにいるんだよ?」
「ヒナツか、いやお前こそ……ドレディアはいいのかよ」
イモヅル亭へ向かって歩いていると散髪屋の前の椅子に座っているコンゴウ団員服を着た女……ヒナツと出会った。なにしてるんだこんなとこで。
「もちろんキャプテンの仕事はちゃんとやってるよ。新しくここで髪結も始めたんだ!!サワさんも後継が欲しいらしくてちょうど良かったんだよね」
「へぇー。リーダーにはちゃんと許可とったのか?」
「もちろん!!ちゃんと反省したからさ」
どうせ『時代の変化に立ち会ってこい』とか言ったんだろうな。本当は自分が直接確かめたいんだろうけど。
「あ、そうだった。俺と長、恋仲になったからコンゴウ団の連中に知らせといてな」
「分かったよ。2人が恋な……か…………!?ええええ!!!!」
予想通りな反応するなぁ。ツバキは論外として、ススキさんに頼むのは憚られるし、ヨネさんに言うのは変におちょくられそうで怖い。リーダーに直接いうのが早いんだろうけど、多忙な中で頼むのもどうかと思った。俺はもちろんヒナツの気持ちは分かっているんだが、事実は事実なので仕方がない。後でギャロップに蹴られてくるとしよう。
「い、いつ……?」
「昨日。会話の成り行きでな……お前に言うのもどうかと思ったんだが、わりぃな」
「私に言うのもって……え、嘘でしょ!?バレてたの!?うっわぁ……!!!!」
恥ずかしそうに両手で顔を覆うヒナツ。いや、すまんって。
「どうしたんだいヒナツ?おお、貴方がヒナツがよく話してくれたクシかい?」
「ええ、ヒナツが世話になってます」
「サワさん!?」
どうやらこの人が先代?だったらしいサワさんのようだ。
「髪結の話をしてたらいつのまにか貴方の話になる事が多いんだよこの子。色男だねぇ」
「ははは……」
ヒナツがいる前で返答に困るな。
「いや、なんとなくそうなるんじゃないかって思ってたけどさ。早くない?」
「長のいつものが始まってなぁ。あまりにもふざけた事抜かしてたから
「
「うっせ。まあそう言う事だからな」
「ヒナツ、少し買い物に出てくるから頼んだよ」
「あ、はい。サワさん、気をつけてね!!」
気を遣ってくれたんだなサワさん。ユウガオさんといいご老体は凄いな。
「あたしはクシのこと好きだったよ。遅かったけどね」
「知ってた。じゃなかったら自分の髪を弄らせるわけねぇしな。悪いな」
「いーよ別に。はーあ……失恋しちゃったし、ショウに愚痴聞いてもらおっかなー」
「おい待て、嬢ちゃんにもバラす気か」
それだけは勘弁願いたい。何言われるかマジで想像つかねぇ。
「どうせなら今夜はクシ愛しのカイさんも借りて女子会するのもありじゃん。うん、そうしよ!!」
「そうしよじゃねえよ。それに、多分今日は無理だと思うぞ」
「え、なんで?」
「ウチからの依頼で嬢ちゃんは出払うだろうからな。群青の海岸の噂、知ってるだろ?」
「えーと、幽霊の噂だね。それはしかたないかな。また今度にしよー」
うし、なんとか誤魔化せた。根本的な解決になってない気がするけどまあいいだろ。
「海岸って言えば、ススキさんとそっちのガラナさんが恋仲っていうのはホントなの?」
「ああ。ガラナさんが表立って会わないようにしてるからあんまり知られてないけどな」
「ススキさんって群青の海岸のエイパム山に家を構えてるじゃん?たまにコンゴウ団集落にも来るけどあんまり喋ったことないからよく知らないんだよね」
「良い人だぜ?少し臆病な性格だけどいざという時に勇気を持って行動できる素晴らしい人格者だ。彼がいなけりゃガラナさんもキングの血を引くガーディも死んでたさ」
話を聞いた後、俺とカイで礼を言いに行った。めちゃめちゃ謙遜気味の反応をされたが嫌味っぽくなく、むしろ臆病な性格もあってとても誠実さが伺えた。シンジュ団コンゴウ団問わず良い男多くね?あ、ツバキは除く。アイツは昔に比べてネジが外れすぎだ。
「ふうん。今度話す機会があったら話しかけてみようかな」
「程々にな。急に話しかけたらあの人心臓止まるかもしれないから」
「なにそれ」
そんなこんな適当に話をしていると本部の入り口からカイが出てきた。
「お疲れさん。イーブイもだいぶ落ち着いてたよ」
「ありがとうクシ。ん……コンゴウ団のヒナツさんね。よろしく」
「ヒナツです!!あ、婚約おめでとうございます!!」
「ふぇ!?ク、クシ、話したの?」
「おう。どうせコンゴウ団には言っとかないとだしな。それとヒナツ、まだ婚約はしてねぇよ。すぐにはなるけどな」
「そうなの?あ、カイさん、あたし髪結が得意だから髪型を変えてみたかったらいつでも声をかけてね!!」
なんかもう2人が溶け込んでる。あれだけいつもリーダーと時間が空間がって言ってるのに。グレイシアも嬉しそうにヒナツと喋っているカイを見て嬉しそうにしている。
「長よ、そろそろ行くぞ」
「あ、うん。ヒナツさん。また今度ゆっくりお話しましょ」
「こちらこそ!!またねー!!クシも浮気しちゃダメだよー」
「誰がするか阿呆」
もうカイの口調が柔らかくなってる。数分程度の会話なのにすげぇな。
「今から群青の海岸に向かうよ」
「分かった」
イモモチを買いそびれたが仕方ない。また個人的にコトブキムラに来れば良いのだ。
「ショウさん、とってもワクワクしてたよ」
「だろうな。ポケモン好きも行くとこまで行くと未知すら楽しめるだろうし」
「うーん……どっちかって言うと、そろそろクシに挑めるくらいには強くなったから〜って言ってた。準備した方がいいかも」
「マジかよ。嬢ちゃんがわざわざ言うんだったら……いや、負けねぇな」
「どうして?」
「対人経験の量かな。俺はノボリさん相手に学んできたからなんとかなるだろ。それに……コイツらが負けるはずねぇよ」
流石にこの時代の人間相手に
この時代の恋愛観がわからない作者です。ユルシテ……