カイが可愛いすぎたのでオリ主といい感じにさせたい話   作:ゼノアplus+

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毎日投稿とは限らないけどテンポを大事にしたいので時間の流れはゆっくりで少しずつ進むことにしました。

……その方が書きやすいので


朝の出来事

4話

 

 

 

「おはようございますラベン博士、朝早いんですね」

 

「おはようございますクシさん。ショウくんが来てからやることが多いのです。そういえば、さっきショウくんとテルくんが訓練場へ向かっていました。行ってみたらどうですか?」

 

 

俺は軽く運動をして朝の調子を整える。やっぱ野宿より断然マシだわ。

 

 

「訓練場……?なるほど、ちょっと行ってみます」

 

 

 

ラベン博士は早くも出勤のようなので俺は勧められた通り訓練場へと向かう。って、どこ?

 

 

「ムラの入り口から1番奥まで真っ直ぐ行ったところですよ」

 

「分かりました」

 

 

あそこか。通りかかる人達に挨拶しながら訓練場へと到着した。やっぱシンジュ団の服に()()は目立つな……ゾロアークはお揃いだって気に入ってくれてるのが唯一の嬉しみ。

 

 

「あっ、クシさん。おはようございます!!」

 

「おう、ちょっと見学させてくれや。ギンガ団の戦い方って奴、見てみたくなってな」

 

「シンジュ団最強のポケモン使いに期待されてるとか俺ら凄いな!!よし、やるかショウ!!」

 

「はい!!」

 

「んじゃ、ついでに審判は俺がやろう」

 

 

てかっ、テルがポケモン2体なのに対してショウは6体使うんだろうか……いや、明確にルールとか定められてる時代じゃねぇし別に悪いことじゃないんだろうが……ん?時代?……まあいいや。

 

 

「いっけぇピカチュウ!!」

 

「お願いブイゼル!!」

 

 

あ、ショウマズイな。もし『10まんボルト』でも使えるピカチュウだとブイゼルは流石に倒れるが……

 

 

「先手必勝、ピカチュウ『でんじは』!!」

 

「えっ!?ブイゼル!!」

 

 

なるほど、不意打ちのような先制『でんじは』も悪くない。が、相性が有利なブイゼルが相手ならそのままでんきタイプの攻撃技の方が一撃で倒せただろうに。それにしても、ショウはいつのまに手持ちを変えたんだ?マグマラシ達を戦闘に出せばすぐ勝てるはずだ。

 

 

「ッ……だったら『アクアジェット』!!」

 

 

痺れた体を無理に動かすように、ブイゼルは体に水を纏いピカチュウへと突撃した。いい根性してるじゃねえかあのブイゼル。

 

 

「よし、そのまま『スピードスター』で追撃!!……ああ、まひが!!」

 

「よっしゃ今だ『でんきショック』!!」

 

 

『アクアジェット』からの連続攻撃はまひで動くことができず、ピカチュウによる電撃であえなく倒れるブイゼル。苦手な相性のポケモンによくやったな。

 

 

「だったら……ルクシオ!!」

 

 

続いてショウが繰り出したのは昨日マサゴ平原の海沿いで飛んでたムクバードを倒した後進化したコリンク改めルクシオだ。でんきタイプのポケモンはまひ状態にならないしでんき技も効果は今ひとつ。それはルクシオにも同じことが言えるが、ルクシオには他のポケモンよりも優れている点がある。

 

 

「『早業』で『でんこうせっか』から『力業』で『かみつく』!!」

 

「なにっ、もう『早業』と『力業』が使えるようになったのか!?ってピカチュウ!!」

 

 

ルクシオ、というかコリンクの進化系は色んなタイプの技を使えるようにになる各種『きば』が良い例だろう。まるで技のデパート……ニドクインとニドキングの様……って、また知らねぇ記憶だ。ショウに関わってるとやけに出てくるなぁ。やっぱ異邦人同士通ずるものがあるのかねぇ。ノボリさんとも話が合うしな。

 

流石に耐えきれなかったのかピカチュウは『かみつく』でフィールド外へ吹っ飛び戦闘不能となった。

うわっ、容赦なさすぎショウ。流石に経験と実力差の暴力って感じがすげぇ。一応ショウの最大戦力であるマグマラシも出す必要無かったしな。

 

 

「そこまで!!勝ったのは嬢ちゃんだ。良い勝負だったな」

 

「くぅ〜流石に勝てないか!!おまえとポケモン、心が通じ合ってるみたいだな」

 

「やったぁ!!ありがとうルクシオ、ブイゼル」

 

 

俺が2人に『げんきのかけら』を渡してやるとそれぞれ戦闘不能になったポケモンを回復させた。生憎『きずぐすり』の手持ちがないのでそこは謝る。

 

 

「クシさん、俺のポケモンどうでした!?」

 

「なかなか悪くなかったぜ。ポケモンの技を知り、どう指示するか……しっかり出来ていた」

 

「おお!!思ってたより高評価だ」

 

「だが、少し知識が足りないな。まあこれに関しては調査隊としてこれからだ」

 

「はい、頑張ります!!」

 

 

うんうん、向上心があってなによりだ。しかし……こうしてポケモンつかいが増えていくと、いつかこんな風にポケモンつかい同士での勝負も増えていくんだろうな。それはそれで少し楽しみだ。

 

 

「クシさんクシさん。私はどうだったです?」

 

「まあルクシオを出してからの動きは良かったな。でんきタイプに『でんじは』が効かないのも知っていたみたいだし」

 

「マサゴ平原のルクシオにも『でんじは』を使われたんですけど、その時に気づきました」

 

「経験が活きてる証拠だ。だが!!」

 

「は、はい!!」

 

「ブイゼルがまひ状態になった時、素直にポケモンを入れ替えておかなかったのは何故だ?」

 

「えっと……出来るだけダメージを与えて貰って、もしかしたらこのままいけるかなぁって……」

 

 

まあ、最初に『アクアジェット』が決まればまひ状態でも攻撃が通るんじゃないかって思うよな。ショウは回復して動ける様になったブイゼルを撫でながら答えている。

 

 

「俺なら、ってだけだが……すぐルクシオに交代すれば余計なダメージを貰わずに済んだな。堅実に勝負を進めるか、ガンガン攻めるのか、2人とも自分の戦い方って奴を見つける事が強くなる秘訣だ。まあ、今は己とポケモンを鍛えてしっかり戦える様になる事が先だな。励めよ」

 

「「はい!!」」

 

「俺たち、頑張っていこうなピカチュウ!!」

 

「びがぁ!!」

 

 

えー……テルの言葉に、そっぽを向いて反応したピカチュウ。負けたことに御立腹なのか、そもそも懐いてもらえてないのか。

 

 

「そうだった……こいつもすぐ襲ってくるからボールに入れっぱなしだったんだ。まずは仲良くなることから始めないとな」

 

 

後者かよ。よく戦闘中指示を聞いてたな……振り向いて『でんきショック』とかありえたんじゃね?

 

 

「あんただね。噂の新人って奴は」

 

 

背後から聞こえた声に俺達は振り返る。そこには赤毛の大柄な女性が立っていた。誰だ?似たような人物の見覚えがあるが……

 

 

「あたしはペリーラ。警備隊の隊長だよ。それで、そっちのあんたがシンジュ団の団長補佐だね。よろしく」

 

「クシと申します。ペリーラ殿、よろしくお願いいたします」

 

「クシさんって、こういう時すごく言葉遣い変わりますよね」

 

 

言うなよ。若干気にしてるんだから。

 

 

「ショウ、あんたの戦い方、筋がいい!!ちょいと指南したくなってね。と言っても、教えようとおもってた『早業』と『力業』はもう知ってたらしい。補佐殿が教えたのかい?」

 

「いえ、一度だけ見せたことはありますが直接教えたことはないですね。ペリーラ殿の仰る通り筋がいいですよこの子は」

 

「堅苦しい言葉遣いはやめておくれよ。普段通りでいいさ」

 

「……じゃあ、普通にやらせてもらおうか」

 

 

接しやすい人だなペリーラ殿……男勝り、というのは失礼だが。

 

 

「これならヨネさんに会うのも安心だな。イモヅル亭で話しただろ。大志坂の先で待ってるからな。用意を済ませてから来いよ」

 

 

ヨネさんとは、俺の所属しているシンジュ団とは別のコンゴウ団という組織でキャプテンという地位についている。詳しくはまた別の機会にしよう。

 

 

「結局嬢ちゃんが行くのか。頑張れよ」

 

「え、クシさんも行くんですよ?」

 

「……は?」

 

 

何のことだ。本当にそんな話は聞いていないぞ。

 

 

「シマボシ隊長からクシさんとも一緒に行動するようにって言われました。ラベン博士から聞いてないんですか?」

 

「聞いてないが……いや、行くのは良いんだが、ヨネさんに会うの久しぶりだな……きまずっ」

 

 

あの、あれだ。数年ぶりに会ってどう接すればいいかわからない親戚のお姉さんくらい気まずい。

 

 

「隊長曰く護衛依頼としてクシさんに発注するそうです。受けます?」

 

「あー……うん、受けるわ。オヤブンがシシの高台を荒らしてるねぇ……?アヤシシならそれくらいどうということはないはずだが……」

 

 

カミナリが落ちてからというもの、荒ぶったキングとは別にオヤブン達も何故か行動パターンが変わっているような気がする。かと言って……いやしかしなぁ……結局はヨネさんに事情を聞くしかないのか。バサギリの方は耳に穴が開くほどキクイから聞いたからもういい。聞いた?いや違う、聞かされたんだ。

 

 

「クシさーん。置いていきますよー?」

 

「ん?あ、すまん」

 

 

気がつけば既に歩き出しているショウ。どうやら結構長い時間考えていたらしい。思考を中断し小走りでショウに追いついた。

 

 

「今日は調査出来ないかもですねー」

 

「まあ仕方ねぇよ。それに、シンジュ団かコンゴウ団、しかもキャプテンなら繋がりを作っておくことはおすすめだぞ」

 

「そうなんですか?」

 

「ああ、まあ性格に難がある奴がいないこともないが……まあなにかと融通を効かせてもらったりもできるかもな」

 

「じゃあシンジュ団は実質大丈夫ですね」

 

「今俺のこと見て言ったな?俺はしないからな」

 

「えーなんでですか!?」

 

 

非生産的(俺にとっては)会話をしながら、警備隊と共に原野ベースへと到着した。

 

 

「準備は大丈夫なのか?」

 

「はい、テルと戦う前に全部整えましたから」

 

 

それは頼もしい。今のショウの手持ちを教えて貰った限り、マグマラシ、ムクバード、ルクシオ、ブイゼル、イーブイが2体だ。何故2体もイーブイを入れてるのか聞いたが、どうやら進化先の候補に目星をつけているらしい。なるほど、ショウは普通にそういうのは覚えてるのか。そりゃあ素晴らしいアドバンテージだ。

 

大志坂には警戒するほどのポケモンも生息していないので雑談を続けながら橋を渡る。途中警備隊にホシを聞かれたがヒトツボシ以上なら通れるとのことでショウは通る事ができた。

 

 

「おや、珍しいのがいるじゃないか」

 

「お久しぶりですヨネさん。ゴンベも元気そうでなにより」

 

「ごんぬ」

 

 

一瞬目を見開いて俺の事を呼んだのは、コンゴウ団キャプテンヨネだ。ああ、胃が痛いなぁ。

【邪神による不思議な力シリーズ】ベースや戦場、集落へのマップ移動はあり?

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