お助けマンな弟〜IF·STORY·CiRCLE   作:シュステーマ・ソーラーレ

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主人公の松原陽斗と、陽斗の姉である松原花音が所属するハロハピの交流話です。


ハロハピ編
第9話〜陽斗とガールズバンド·ハロハピ編


大ガールズバンド時代と呼ばれている世の中。数多くのガールズバンドが群雄割拠する中で、聖地となっているライブハウス『CiRCLE(サークル)』でアルバイトをしている主人公の松原陽斗。

 

今日は久しぶりの休日なので、家でのんびりと過ごす···はずだった。

 

 

※弦巻邸のテラス

 

 

白亜のお城のような外観の豪邸。そこの中庭に設置されたテラスに陽斗はいた。姉である松原花音を含む5人の女の子と一緒に···

 

弦巻こころ「うわぁー!このクッキー美味しいわぁ〜♪」

 

瀬田薫「この世全てを照らし出す青空の元に啜る紅茶···あぁ······儚い。」

 

北沢はぐみ「このスコーンも美味しいよ!」

 

奥沢美咲「マカロン美味しい···」

 

 

松原花音「陽斗君、ごめんね?また迷子になりそうだからって、休日に連れ出して。」

 

陽斗「別にいいよ姉さん。もう慣れたし。」

 

陽斗は豪邸の中庭にあるテラス席で『ハロー、ハッピーワールド!』のメンバーと一緒にティータイムを楽しんでいた。

 

 

ハロー、ハッピーワールド!···通称は『ハロハピ』。リーダーの弦巻こころの『世界を笑顔にする』という目的のために結成したエンタメガールズバンド。

 

松原花音···主人公である松原陽斗の姉。と誕生日と髪の色が同じ。

 

最強のエンタメガールズバンド、『ハロー、ハッピーワールド!』、通称は『ハロハピ』のドラム担当。花咲川女子学園の3年生で茶道部。

 

性格は臆病で『ふぇぇ』が口癖の少し頼りない女の子。更に、極度の方向音痴で初めて行く場所では必ず迷子になる。しかし、意外と度胸があり、いざという時の勇気は人一倍ある。弦巻こころからは『びくびくすることに慣れていて、いざという時は意外と大丈夫』『ハロハピで一番肝が据わっている』と言われている。

 

ハロハピでは常識的な性格をしており、奥沢美咲と共にメンバーをまとめるのに苦労している。一方で、周りを巻き込んで行動を起こせる弦巻こころをヒーローのようで凄いとも思っている。ハロハピで唯一ミッシェルの中身が美咲であると知っている。

 

弦巻こころ···ハロハピのリーダーでボーカル担当。花咲川女子学園の2年生で天文部所属。

 

自身の誕生会に何とか大臣等の著名人が来たり、ヨーロッパの王国の国王とも知り合いである位に名家の令嬢であり、周りには『黒服の人』と呼ばれる護衛がいる。

 

また、彼女が通う花咲川女子学園では彼女の立場を恐れた先生の計らいにより天文部を作ってもらっており唯一の部員である。『笑顔の波状攻撃』という二つ名がある程に常に笑顔でハイテンションな性質と不思議な言動から『花咲川の異空間』と呼ばれて恐れられている。

 

上級生や目上の人に対しても一切敬語を使わずに平気で呼び捨てで呼んでいる。

 

身体能力及び運動神経が異常に高く、花咲川の校舎の4階から飛び降りても無傷で着地したり、学校の塀からバク転をしながら飛び降りることが出来る等、オリンピックに出れる位の一流の体操選手しか不可能なほどのアクロバティック動きも日常的にしている。

 

観察眼に優れており、一目で他人に隠し事があるかどうかを見抜くことができる。しかし、同じメンバーである瀬田薫の高所恐怖症を忘れ高所でライブを企画するなど忘れっぽい所がある。

 

食べ物の好き嫌いは特に無く何でも大好きでよく食べる。趣味は楽しいこと探しである。

 

瀬田薫···ハロハピのギター担当。

 

他の4人が花咲川女子学園へ通うのに対して、彼女だけ羽丘女子学園へ通っている3年生。

 

演劇部に所属しており、『演じることが楽しい』と感じているようで、薫にとってあらゆる場所は舞台そのものらしい。

キャラ作りで好きなものにザッハトルテなどを挙げているが、本当に好きなものは雑煮と素朴な一面がある演技をするように話す場面や、アドリブが得意故の誤魔化しこそ目立つが、演劇やギター、仲間の助言等、自分の役割に対しては、強い責任感を持つ部分も見られる。

 

また、演劇を見てくれた一人一人に感謝の言葉を送る等、ファンサービスにも一切手を抜くことがない。いつも女性ファンに囲まれている学校一の有名人である。

 

『シェイクスピア曰く』と称して、哲学書や詩集を好んで読むが、その内容を理解している訳ではない。

 

また『儚い』が口癖だが、『感動的な』『綺麗な』『煌びやかな』『美しい』等の意味合いで使用することが多く、本来の意味である『束の間であっけないさま』『めどがつかない、見通しがはっきりしない』等の意味で使わない。

 

奇抜な発言が目立つ為に、奥沢美咲からは、弦巻こころ、北沢はぐみと共に『3バカ』扱いされている。

 

Pastel*Palettesの白鷺千聖とは両親の親交により幼なじみであるが、薫の今のキャラが気に入らない千聖からは基本的に辛辣な態度をとられている。しかし、薫はそのような態度をとられても気にせず会話を進める事が多い。ただし、昔のあだ名である『かおちゃん』と呼ばれるとかなり照れて、千聖を『ちーちゃん』と呼ぶ。

 

実は高所恐怖症であり、高い所に行くと頭がくらくらしてしまう。それ故にこころの提案した、スカイダイビングや飛行船でのショーを含めたライブなどは役目をしっかり果たせても、その後は気絶してしまう事があるといった一面も持つ。ただし、高所に行く事を断ろうとすることはあるが逃げたりはしない。

 

その他にはホラー系(学校の七不思議の心霊現象など)が苦手で、避けようとしている様子を指摘されても、しばしば誤魔化す事がある。

 

北沢はぐみ···ハロハピのベース担当。

花咲川女子学園の2年生。

 

商店街の肉屋『北沢精肉店』の娘で、店のコロッケを気に入っている。

 

こころにベースを頼まれた時は、弦の本数がギターより二本少ないから楽しそう』という理由で承諾した一方、ベースをもらってからはしっかりと練習している。

 

運動神経がよく、地元のソフトボールクラブのエースでキャプテンを務めている。

 

また、学校ではダンス部に所属。羽丘ダンス部の宇田川姉妹や今井リサと一緒に活動することもある。

 

見た目はボーイッシュだが『ハロハピの中で一番女の子らしい』と言われている一方、自分には可愛いものが似合わないと思っており、自身の外見がコンプレックスになっている。

松原花音を『かのちゃん先輩』、奥沢美咲を『みーくん』と呼んだりと、人に独自のあだ名を付ける癖がある。

 

ウサギの着ぐるみの『マリー』を着てイベントに参加する事があるが、何故かミッシェルのことは着ぐるみと認識しておらず、こころ、薫と同様にミッシェルの正体に気付いていない。

 

 

奥沢美咲···花咲川女子学園の2年生。

最強のエンタメガールズバンド、『ハロー、ハッピーワールド!』、通称は『ハロハピ』のDJ担当である『ミッシェル』の正体。

 

たまたまバイトで商店街のマスコットミッシェルの着ぐるみを着ていた所を、こころに捕まり、半ば強引にバンドメンバーに加えられる。その後、こころに自分がミッシェルの中の人だと告白するも、花音以外にはミッシェル=美咲ということが通じず、文字通り『ミッシェルの中の人』ということでメンバーとなる。

 

ハロハピのツッコミ役を担う常識人&苦労人。弦巻こころ、北沢はぐみ、瀬田薫のハロハピ3馬鹿を花音と共にまとめている。

 

普段は何事も程々にしている脱力系な所があるが、ライブではミッシェルとして全力パフォーマンスを披露する。

 

趣味は羊毛フェルトで、妹や弟に作ってあげたりする良きお姉さんである。

 

こころが描いた絵や鼻歌から美咲がイメージを膨らまし、歌詞や曲調を決めていく手法をとっており、バンド内では実質的な楽曲制作の担当者にあたる。

 

本人曰く『大体こころが分かんないこと言って、はぐみも分かんないこと言って、薫さんが『儚い』って言って、花音さんが『ふぇぇ』って言って、それを『落とし込む』!』···らしい。

 

※以上、ハロハピのメンバーの紹介でした。

 

陽斗は、休日でCiRCLEのバイトも休みなので、家でのんびり過ごす予定だった。しかし、花音に頼まれてハロハピのリーダーである弦巻こころの家まで案内したのだ。

 

昔から方向音痴な花音の為に、都内全域の地理を覚えた陽斗は、住所さえ分かれば例え行った事が無くても、迷わずに着けるのだ。

 

そんな特殊能力を持っている陽斗は、花音をこころの家まで送り届けた。すると、花音が来るのを待っていたハロハピのメンバーに捕まり、ハロハピのティータイムに招待されて、今に至る···

 

薫「つまり···そういうことさ···」

 

美咲「薫さん。誰に言ってるんですか?」

 

 

そんなこんなで、ハロハピとティータイムを楽しんでいる陽斗。すると···

 

ブー!ブー!ブー!

 

陽斗「ん?電話だ。ちょっとごめんなさい。」

 

陽斗のスマホが振動した。誰かから電話のようだ。陽斗は、テラス席から少し離れて電話に出た。

 

陽斗「もしもし?···うん。···えっ!?本当か!よかった!それじゃあ、また後でね!!」

 

電話に出た陽斗は1分程誰かと話した後に電話を切ってテラス席に戻った。

 

こころ「どうしたの?」

 

陽斗「すみません。何か···恋人が出来たんで···」

 

戻ってきた陽斗の発言に·····

 

ガチャン!

 

陽斗「!?」

 

突然、ティーカップが割れる音が響き渡る。陽斗達が音が響いた方を振り向くとそこには······

 

 

花音「う···嘘···!?」

 

ガクガクブルブル·······!

 

花音がショック状態で第1発見者のような顔つきになり、足は産まれたての子鹿のように震えている。

 

こころ「花音?」

 

薫「か、花音?どうしたんだい?」

 

はぐみ「かのちゃん先輩!?」

 

美咲「何かKO寸前のボクサーみたいになってますよ!?」

 

ハロハピのメンバーも、様子のおかしい花音を心配している。

 

 

花音「陽斗君に恋人?···嘘···嘘だよね?···ふ···ふぇぇぇぇぇーーー!」

 

陽斗「違うって!ボクの事じゃないよ!ボクの友達の事だよ!早とちりしないで!」

 

どうやら、陽斗に恋人が出来たと勘違いして、大ショックを受けたようだ。

 

そう······花音は実の弟である陽斗大好きな超絶ブラコン姉である。

 

家では常に陽斗の側にいようとしたり、陽斗の分のお弁当は必ず花音が作り、部屋を掃除したり、お風呂も一緒に入って背中を流そうとする。

 

更に、寝る時も密かに陽斗の布団に入って添い寝しようとする等、明らかにブラコンの域を超えている。

 

そんな花音だからこそ、陽斗に恋人が出来ようモノなら、大ショックを受けるのは当然の事なのだ。

 

勿論、陽斗の事ではなく陽斗の友達の事である。つまりは花音の早とちりだ。しかし花音は···

 

花音「陽斗君!ダメ!まだ高校生なのに恋人なんて······おねーちゃんは許しません!今すぐここに連れて来て!お話します!!」

 

バンッ!バンッ!

 

何処かの天の道を行く人みたいに、テーブルを叩きながら陽斗に迫る。

 

陽斗「だから!ボクの事じゃないって!」

 

こころ「落ち着いて、花音!」

 

薫「花音!落ち着くんだ!」

 

はぐみ「そうだよ!落ち着いて〜!」

 

美咲「いや、1番落ち着きが無いあんた達が言うか!?って、今はいいや!花音さん!落ち着いて下さい!」

 

 

この後、陽斗に恋人が出来たと勘違いした花音を陽斗·こころ·薫·はぐみ·美咲が必死に宥めて誤解が解けるまで30分はかかった···




花音のブラコンは、リメイク前よりも酷くなっています(笑)陽斗に惚れた女の子達の最大の試練は、超絶ブラコン姉である花音に認められる事ですね。

ちなみに、この話の元ネタは某平成ヒーローの珍場面からです。

以上、陽斗とハロハピの交流話でした。

投稿が遅くなる、予定変更の恐れありです。ご了承ください。

それでは次回もよろしくお願いします。

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