お助けマンな弟〜IF·STORY·CiRCLE 作:シュステーマ・ソーラーレ
今回は、ガールズバンドのメンバーの家族を助けます。
大ガールズバンド時代と呼ばれている世の中。数多くのガールズバンドが群雄割拠する中で、新たなガールズバンドの聖地となっているライブハウス『CiRCLE(サークル)』でアルバイトをしている主人公の松原陽斗。
最強のエンタメガールズバンド『ハロー、ハッピーワールド!』、通称『ハロハピ』のドラム担当である松原花音の弟である。
昔から何かと世話が焼ける姉の花音を守る為に我流で格闘技の訓練を欠かさない、都内の地理を全て覚える等、姉想いの優しい性格をしている。
空手等の格闘技で鍛えている為、プロの軍人や傭兵を超える人間離れした戦闘力を誇る。
普段の性格は、とても優しくお人好しで困っている人を放っておけない。しかし、本気で怒ると一人称が『オレ』に変わり、ヤンキーみたいな口調になり上記の格闘技で敵を病院送りにしてしまう。
この話は、そんな陽斗のお助け記録である···
ケース1→発酵少女の母親をお助け
ある日の休日。陽斗はいつも通りにCiRCLEにバイトをしに向かっていた。すると···
陽斗「ん?」
山吹千紘「はぁ···はぁ···」
陽斗の前方の道から息を切らしながら歩いているのは、ポピパのドラム担当である山吹沙綾の母親の山吹千紘だ。
体が弱く度々貧血に見舞われている事が多い彼女だったが、今日調子がいいので1人で買い物にお出かけしていた。
それでも、無理が祟り貧血を起こしてフラフラと歩いている。そして!
千紘「あっ···」
フラッ······
ついに限界がきてしまい倒れかける。
陽斗「危ない!」
ヒュッ······!バッッッッ!
それを見た陽斗は、地面自体を縮めることで距離を接近させ、瞬時に相手との間合いを詰めたり、相手の死角に入り込む体捌き、『縮地』と呼ばれる技で、瞬時に千紘の元に移動して抱き止める。
千紘「···あら?」
陽斗「大丈夫ですか!?」
何が起きたのかよく分からず虚ろな目になる千紘。そんな千紘の無事を確認する。
千紘「あっ···私ったらまた貧血で···どなたか存じませんが、助けていただきありがとうございます···」
陽斗「お礼なんていいですよ!早く病院に連れて行きます!!」
バッッッッ!ダッダッダッ!!
千紘「あっ······」
千紘は苦しそうにしながらも、助けてくれた陽斗にお礼を言うが、陽斗は千紘をおんぶして猛スピードで病院まで走った。
※CiRCLE近くの総合病院の病室
医者「軽い貧血ですね···しばらく休めば良くなりますよ!」
陽斗「ほっ···良かったです···!」
千紘「あ···ありがとうございます。」
陽斗は千紘を無事にCiRCLE近くの総合病院まで連れて行った。診断の結果、幸い軽い貧血でしばらくベッドで休めば良くなるの事だ。
医者「ご家族の方に連絡しましたのでもうすぐ来ると思います。」
看護婦「それではお大事に。」
医者と看護婦がそう言って病室を出た。
千紘「あの···陽斗君···でしたか?以前に私の子供達を助けてくれただけでなく私まで助けていただいて、本当にありがとうございます。」
千紘は先程まで貧血で目が虚ろになって気づかなかったが、自分の子供達(沙綾·純·沙南)を助けてくれた陽斗に改めてお礼を言った。
陽斗「気にしないで下さい!男として当然の事をしたまでですから!」
千紘「っ!」
それに対して陽斗は、爽やか笑顔で漢気溢れる事を言った。
陽斗「あっ!しまった!ボクこれからバイトに行かないと行けないんでした!」
陽斗が病室の時計を見て慌ててそう言った。
千紘「あら···ごめんなさいね?私はもう大丈夫ですから···行ってらっしゃい!」
陽斗「すみません!お大事に!!」
ダッダッダッ!
千紘はCiRCLEにバイトをしに行く陽斗をお見送りした。
千紘(とってもいい子ね···沙綾が惚れちゃうのも分かるわ♪)
娘の沙綾が惚れたのも納得して笑顔になる千紘だった。その後···
沙綾「お母さん!あれ程1人で外出しないでって言ったでしょ!?もう!」
山吹亘史「沙綾、落ち着きなさい!ここは病室だぞ!!」
純「大丈夫?」
沙南「ママ〜!」
千紘の家族がお見舞い兼迎えに来た。沙綾が泣きながら千紘に怒り、父親で千紘の夫である山吹亘史に諌められる。純と沙南もベッドで横になっている千紘を心配している。
千紘「ごめんなさいね。もう大丈夫よ。···」
千紘が申し訳なさげに家族の皆に謝る。そして···
千紘「沙綾?陽斗君はとってもいい子よ。頑張りなさい♪」
沙綾「えっ!?////////////う、うん!/////////////頑張るね♡/////////////」
いたずらっぽい表情で千紘は沙綾にそう言って、驚きつつも陽斗を自分の彼氏···もといお婿さんにする事を改めて決心した沙綾だった···
亘史「沙綾が頑張れば私達に義理の息子が出来るのか······」
純「おにーちゃんが出来るの!?」
沙南「わーい♪おねーちゃん、頑張れ〜!」
こうして陽斗は山吹家公認の男になったのであった···
※CiRCLE受付
陽斗「ひーくしょん!」
まりな「どうしたの?風邪?」
陽斗「いいえ?何でしょう···?」
※ケース1終了
ケース2→反骨の赤メッシュの父親をお助け
ある日の事。学校終わりの陽斗は、バイトが休みなので予定が無い。なので、行きつけの喫茶店である羽沢珈琲店でブラックコーヒーを飲もうと商店街を歩いていた。その時だった···!
美竹蘭の父親「こら!待ちなさい!!」
ひったくり犯「どけどけー!」
ダッダッダッ!
突然、後ろから誰かの怒声が聞こえたので陽斗が振り向くと、そこにはAfterglowのギター&ボーカル担当である美竹蘭の父親が、財布を盗ったひったくり犯を追っていた。それを見た陽斗は勿論!
陽斗「待て!」
ザッ!
ひったくり犯「邪魔だ!どけぇ!!」
チャキ!
蘭の父親「危ない!」
ひったくり犯を待ち構える。それを見たひったくり犯は走るのを止めずに、懐からナイフを取り出して陽斗に襲いかかる!
陽斗「はぁっ!」
ヒュゥ···ドガッッッ!!!!
ひったくり犯「ぐぇぇぇぇ!?」
ドサッ!
蘭の父親「なっ!?」
陽斗は、ひったくり犯のナイフを躱して、がら空きの腹に強烈な肘打ちをおみまいして気絶させた。
陽斗「あっ!これ、貴方の財布ですよね?」
蘭の父親「あ、ああ···ありがとう。」
陽斗は、ひったくり犯から財布を取り返して蘭の父親に差し出した。蘭の父親は戸惑いつつも財布を受け取る。
その後、ひったくり犯は通報を受けて駆けつけた警察官によって逮捕された。そして事情聴取が終わった帰り道···
蘭の父親「松原陽斗君···と言ったね。今日は本当にありがとう。なんとお礼をしたらよいか···」
陽斗「お礼なんていいですよ!ボクは人として当たり前の事をしているだけですから!!」
蘭の父親「っ!」
蘭の父親が改めて陽斗にお礼を言うと、陽斗は山吹千紘の時みたいに爽やか笑顔で漢気溢れる事を言った。
蘭の父親(なんという少年だ···瞳に一切曇りも迷いも無い。)
それに心の中で感心する蘭の父親。そしてその夜の美竹家では···
蘭の父親「···という事があった。いやぁ、世の中には素晴らしい少年がいるものだな。陽斗君のような男が蘭の嫁に来てほしいものだ···」
蘭「//////////////////////」
蘭の父親が娘の蘭に今日の出来事を話して陽斗を大絶賛した。そして、陽斗みたいな男が娘の嫁に来てほしいと言って蘭を赤面させる。
蘭(父さんがこんなに陽斗を絶賛するなんて···もう!//////////陽斗の馬鹿!/////////お婿さんにならないと許さないんだから!♡///////////)
そして沙綾同様に陽斗を自分の彼氏···もといお婿さんにする事を改めて決心した蘭だった···
こうして陽斗は美竹家公認の男になったのであった···
※ケース2終了
以上、陽斗のお助け記録である。そして···
※CiRCLEのラウンジスペース
沙綾「···陽斗は渡さないよ。私が貰うから!」
蘭「···それはこっちの台詞。あたしの陽斗だから!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!
陽斗「ちょっと2人共!喧嘩しないで下さいよ!!」
香澄「陽斗君!これはどういう事なの!?」
有咲「陽斗!お前なぁ〜!」
たえ「ちゃんと説明して?」
りみ「じゃないと許さないよ?」
モカ「ハル君〜···女ったらしもいい加減してねぇ〜···」
ひまり「もぅ〜!陽斗の馬鹿〜!!」
巴「陽斗···お前な···」
つぐみ「陽斗君は私のモノ···横取りなんてユルサナイ···ユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイ···!」
ポピパとAfterglowによる陽斗争奪戦が激化していった···果たして陽斗を手に入れるのは誰なのか···?
今回は、ガールズバンドのメンバーの家族を助けます。
今回の話で山吹家と美竹家公認の男となった陽斗でした。
他に親公認になっているのは羽沢つぐみです。
果たして陽斗は沙綾と蘭、どちらのお婿さんになるのか?それとも第三者が陽斗をゲットするのか?
30話以降もますます激化する陽斗争奪戦···って言っていいでしょうか?
投稿が遅くなる、予定変更の恐れありです。ご了承ください。
それでは次回もよろしくお願いします。
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