お助けマンな弟〜IF·STORY·CiRCLE   作:シュステーマ・ソーラーレ

42 / 166
今回は、ガルパのイベントの1つ『6番目のAfterglow』のオマージュです。長くなりそうなので、前後編に分けました。


第38話〜陽斗、羽丘女子学園に行く·前編

大ガールズバンド時代と呼ばれている世の中。数多くのガールズバンドが群雄割拠する中で、聖地となっているライブハウス『CiRCLE(サークル)』でアルバイトをしている主人公の松原陽斗。

 

最強のエンタメガールズバンド『ハロー、ハッピーワールド!』、通称『ハロハピ』のドラム担当である松原花音の弟である。

 

様々な危機的状況からCiRCLEを利用しているガールズバンドのメンバーを助けた事から好意を寄せられて猛烈なアプローチをほぼ毎日受けている。

 

夏休みに入ってからは、陽斗をめぐる争奪戦が激化している。そう···こんな具合に···!

 

 

この日は8月20日。陽斗は登校日の為に高校まで来た。そして、登校日が提出期限の宿題を提出した後に、校内を大掃除をして下校した。

 

※商店街の道

 

陽斗(暑い···喉乾いたなぁ···家に帰る前に羽沢珈琲店で何か飲み物を飲もう···)

 

陽斗は家に帰る為に商店街の道を歩いていた。しかし、夏の暑さで喉が乾いたので羽沢珈琲店で何か飲み物を飲む事を決めた。

 

※羽沢珈琲店

 

カランカラン♪

 

つぐみ「いらっしゃいませ!あっ!陽斗君♡」

 

陽斗「こんにちは!」

 

羽沢珈琲店に入店した陽斗を出迎えてくれたのは、看板娘である羽沢つぐみだった。

 

つぐみ(制服姿の陽斗君凛々しいなぁ♡/////////お持ち帰りしたい♡♡///////////)

 

ゴゴゴゴゴ·····♡

 

陽斗(気のせいかな···何かつぐみさんから、邪な気配を感じる····)

 

つぐみは、普段は見られない陽斗の制服姿を見れて思わず邪なヤンデレオーラを出している。陽斗に薄々気づかれるレベルに···

 

つぐみ「それじゃあ、空いてる席に···」

 

そして、つぐみが空いてる席に陽斗を案内しようとした時···

 

蘭「あっ···陽斗/////////」

 

モカ「お〜い!ハールくーん!!」

 

ひまり「ここ、空いてるよ!」

 

巴「早く来いよ!」

 

 

陽斗「あっ!Afterglowの皆さんだ!じゃあ、あそこにしますね!!」

 

つぐみ「うん!ごゆっくりどうぞ♡」

 

つぐみがキーボード担当として所属しているガールズバンド、Afterglowのメンバーが真ん中のテーブル席で座っていた。

 

陽斗の姿を見かけたメンバー達が自分達の空いてる席に招いたので、そこに座る事にした。陽斗が座ったのを確認したつぐみは接客業務に戻った。

 

陽斗「失礼しますね!」

 

蘭「う、うん···//////////」

 

モカ「らっしゃいませぃ~♪」

 

陽斗が座った席の両隣には蘭とモカ、向かい側の席には巴とひまりが座っている。皆、通っている羽丘女子学園の制服を着ている。

 

ひまり「珍しいね!制服姿でここに来るなんて!もしかして陽斗の学校も登校日?」

 

Afterglowのリーダーにしてベース担当の上原ひまりが陽斗に質問した。

 

陽斗「はい!皆さんも制服を着ているという事は···」

 

巴「あぁ!アタシ達の学校も今日登校日だったんだ!」

 

陽斗はそう答えると、ドラム担当の宇田川巴が、自分達の学校も登校日だった事を教えてくれた。

 

モカ「校長先生の話が長かった〜!」

 

蘭「モカ···」

 

ギター担当の青葉モカが、校長先生の話が長かった事を愚痴り、ギター&ボーカル担当の美竹蘭を呆れさせる。

 

ひまり「そうだよね!おまけに宿題の数も多いし!見てよ!この···」

 

ガサゴソ!ガサゴソ···

 

ひまりがモカに同調して、持っていた鞄から今日出された宿題を見せようとした。しかし···

 

ひまり「···あれ?」

 

陽斗「どうしたんですか?何か顔色が悪くなってますけど···」

 

鞄の中身を見たひまりの顔色が悪くなった。陽斗が心配するが···

 

蘭「···ひまり···まさかとは思うけど···」

 

巴「あぁ···何かイヤな予感がする···」

 

モカ「もしかして···!」

 

蘭達も重苦しい雰囲気になり、あるお約束な事を予感した。そして!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ひまり「宿題がなーーーい!!」

 

陽斗「ええっ!?」

 

蘭「やっぱり···!」

 

モカ「あ~あ···」

 

巴「やな予感的中したな···」

 

つぐみ「ひまりちゃん、どうしたの!?」

 

ひまりがそう叫ぶと、陽斗と遠くの席でお客さんの対応をしていたつぐみは驚いたが、他のメンバー全員が予想通りの展開に呆れて物が言えない顔になった。

 

ひまり「きっと教室に忘れてきたんだ!どうしようー!?このままじゃあ、先生に怒られて補習とかでバンド活動が出来ないよ〜!!」

 

陽斗「お、落ち着いて下さい!ひまりさん、明日取りに行けばいいと思いますよ?」

 

宿題を学校の教室に忘れてきた事に気づいたひまりが慌て始める。陽斗がひまりに落ち着いて明日取りに行けばいいと言うが···

 

モカ「それは無理だよ〜明日からまた夏休みだから、学校は閉鎖されて中には入れないよ〜」

 

モカがそう言った。そう···今日は登校日なので教室が開いていたが、明日からまた夏休み明けまで学校は閉鎖されるので中には入れない。つまり···

 

ひまり「今から取りに行けば間に合うよね!?」

 

取りに行くなら今日しかないのだ。しかし···

 

巴「まぁ、多分···でもな···」

 

蘭「あたし···行きたくない···!」

 

巴と蘭は行くのを渋る。何故なら···

 

モカ「ひーちゃん、去年も同じ事あったよね?その時、どうなったか忘れたの〜?」

 

ひまり「うっ···」

 

陽斗「ひまりさん、去年も忘れたんですか?」

 

ひまり「···うん。去年は参考書だけどね···」

 

去年の登校日にも全く同じ事があったのだ。その時もAfterglowの皆でひまりの参考書を取りに羽丘に来たが、色々あって校舎に閉じ込められ、色々な怪奇現象が起こり、皆はかなり怖い思いをしたのだ。

 

蘭「もう、あんな怖い事はごめんだから···!」

 

巴「すまん···今回ばかりは行きたくない。」

 

去年の事を思い出したのか、蘭と巴は一緒に羽丘に行くのを止めようとする。

 

ひまり「そんなぁ~!」

 

それを聞いて思わず大泣きしながら嘆くひまり。

 

つぐみ(私は、ついて行ってあげたいけど、お店の手伝いがあるし···どうしよう?)

 

つぐみは、ひまりの事が心配なのでついて行きたいが、羽沢珈琲店での仕事があるので困っている。

 

ひまり「モカは!?モカは平気だよね!?お願いだから一緒に来て〜!!」

 

残る頼みは、Afterglowで唯一ホラー系が平気なモカだ。ひまりが涙ながらにモカに助けを求める。それに対してモカは···

 

モカ「しょうがないなぁ〜!やまぶきベーカリーのパン10個で手を打とう〜!!」

 

ひまり「うぐぅ!···分かった!」

 

大好物であるやまぶきベーカリーのパン10個を奢ってくれるなら行くと提案して、ひまりはそれを承諾した。

 

モカ「大丈夫大丈夫〜♪今年は優秀な用心棒がいるから〜♪」

 

ひまり「用心棒?···って、まさか!?」

 

モカが、お気楽な表情になりそう言った。モカが言う用心棒とは勿論···!

 

モカ「ハルくーん!モカちゃん達と一緒に羽丘まで来てくれるよねぇ〜♪」

 

陽斗「えっ?」

 

蘭·ひまり·巴·つぐみ「っ!?」

 

陽斗だった!···それから!

 

 

※午後6時半の羽丘女子学園の校門前

 

モカ「っというわけでやって来ました羽丘〜♪」

 

陽斗「本当に来ちゃったよ···」

 

蘭「やっぱり暗い···」

 

ひまり「怖いよ〜!と〜も〜え〜!!」

 

巴「おい!あんまりギュウギュウとくっつくなよ!暑いって!!」

 

つぐみ「早く行こう!また扉が閉まらない内に!!」

 

そんな訳で陽斗はAfterglowのメンバーと一緒に羽丘女子学園に来た。本来なら怖いから行きたくない蘭や巴、お店の仕事があるつぐみも、大好きな陽斗が用心棒として来てくれるという事で来た。

 

陽斗「本当にボクみたいな部外者で男子が入っていいんですか?」

 

陽斗は自分みたいな部外者+男子が、女子校である羽丘に入っていいのかとAfterglowのメンバーに聞いた。

 

つぐみ「大丈夫!生徒副会長権限で何とかなるよ!!」

 

羽丘の生徒会副会長であるつぐみが何とかすると強く言った。

 

陽斗「いや···そんな···」

 

陽斗はそれを聞いてもイマイチ納得しない。すると···

 

日菜「あれ〜?つぐちゃん、それにAfterglowの皆に···ハル君!?うわぁーーい♪」

 

ダッダッダッ!ムギュウ〜♡

 

陽斗「日菜さん!?////////////」

 

Afterglow「っ!!!!!」

 

校門付近に現れたのは、羽丘の生徒会長にして、パスパレのギター担当である氷川日菜だった。

 

そして陽斗の姿を見かけるなり、ダッシュで駆け寄り抱きついてきた。

 

突然の日菜の行動に陽斗は驚き、Afterglowは全員怒りの表情になる。

 

日菜「どうして羽丘にいるの〜?もしかして、あたしに会いにきたの!?/////////////るんっ♪ってきたー♡/////////////」

 

陽斗「ち、違っ···うぷっ!?//////////////////」

 

ムギュムギュ〜♡♡

 

勝手な思い込みにより、陽斗を更に強く抱きしめて豊満なW果実を顔面に押し付ける日菜。しかし···

 

ボコッ!グイッ!!

 

日菜「痛っ!?」

 

蘭「日菜さん···陽斗に何ヤッテルンデスカ···?」

 

モカ「ハル君に無断で抱きつくの禁止デスヨ〜···」

 

つぐみ「次、陽斗君に抱きついたら···ユ·ル·シ·マ·セ·ン·ヨ♪」

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!

 

巴「日菜さん···アタシ達は、ひまりが教室に宿題を忘れてきたから一緒に来て···」

 

ひまり「陽斗は用心棒として来てもらったんですよ〜!」

 

そんな状況を黙って見てるAfterglowではなかった。蘭が日菜の脳天を思いっきり拳骨して、日菜が怯んだ隙にモカとつぐみが日菜から陽斗を引き離した。3人共に日菜に向かってダークネスヤンデレオーラを出して睨みつける。

 

巴とひまりは、少し呆れた表情で日菜に陽斗を連れて羽丘に来た理由を説明した。

 

日菜「···ふーん。でもさぁ〜···男子で部外者のハル君は入れないよねぇ〜···?」

 

Afterglow「うっ···」

 

陽斗「やっぱりそうですよね···」

 

それを聞いた日菜は、ジト目になって陽斗は男子で部外者だから羽丘に入る事は出来ないと指摘した。

 

それに対してAfterglowは、ぐうの音も出ないようで、陽斗もやっぱりかと言わんばかりに納得しかけた。すると日菜は、こんな事を言った。

 

日菜「だ·か·ら♪あたしのお願いを聞いてくれたら、中に入ってもいいよ♪」

 

陽斗「はい?何でしょう?」

 

日菜「あたし、これから天文部の活動で屋上で天体観測するんだ!だから、屋上まで望遠鏡とか運ぶの手伝って!!」

 

陽斗「えっ···?」

 

Afterglow「はい?」

 

実は日菜は羽丘の生徒会長だけではなく、天文部唯一の部員なのだ。なので、これから屋上まで行って天体観測をするから、望遠鏡等の器材を運ぶのを手伝ってくれたら校舎に入ってもいいと言うのだ。

 

日菜「皆が手伝ってくれるなら中に入れるようにしてあげる!」

 

陽斗「あっ···!ボクでいいなら、手伝いますよ!」

 

ひまり「ありがとうございます!日菜神様〜!!」

 

蘭「大袈裟···まぁ、それでいいなら···」

 

モカ「仕方ありませんなぁ〜」

 

巴「そうだな!」

 

つぐみ「うん!頑張ろう!!」

 

日菜の頼みを快くOKする陽斗&Afterglow。これが、後にとある大騒動の幕開けになるとも知らずに···




前編は終了です。次回の後編で夏休み編は終了です。

R-18小説の第2話も既に投稿済みなのでよかったらご覧下さい!

投稿が遅くなる、予定変更の恐れありです。ご了承ください。

それでは次回もよろしくお願いします。

※お気に入り登録と評価をありがとうございます!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。