お助けマンな弟〜IF·STORY·CiRCLE 作:シュステーマ・ソーラーレ
第43話〜風邪ひき陽斗をお助け
大ガールズバンド時代と呼ばれている世の中。数多くのガールズバンドが群雄割拠する中で、聖地となっているライブハウス『CiRCLE(サークル)』でアルバイトをしている主人公の松原陽斗。
最強のエンタメガールズバンド『ハロー、ハッピーワールド!』、通称『ハロハピ』のドラム担当である松原花音の弟である。
様々な危機的状況からCiRCLEを利用しているガールズバンドのメンバーを助けた事から好意を寄せられて猛烈なアプローチをほぼ毎日受けている。
そんな陽斗も風邪をひく事がある。今回の話は、風邪をひいてしまった陽斗をガールズバンドのメンバー達が看病する話である。
※朝8時の松原家·陽斗の部屋
陽斗「はぁ···//////はぁ···/////////ゴホッゴホッ!」
ある日の朝。陽斗の部屋のベッドには、顔が赤くマスク越しに咳き込む陽斗が寝ていた。どうやら風邪をひいてしまったようだ。
花音「ふぇぇぇ~!陽斗君、大丈夫!?」
姉の花音が泣きながら陽斗を心配する。
松原母「花音!落ち着きなさい!ただの風邪よ!」
松原姉弟の母親が花音を宥める。
松原父「熱は39℃か···今日は学校とバイトを休みなさい。」
松原母「学校とCiRCLEには私が連絡しておくわね!」
陽斗「ごめん···ありがとう···ゴホッゴホッ!!」
花音「ふぇぇぇぇ〜!陽斗くーーん!!」
松原両親「花音!静かにしなさい!!」
松原姉弟の父親が体温計を見ながらそう言った。母親が学校とCiRCLEに今日は休ませてくれるように連絡してくれると言って、陽斗が申し訳無さそうに謝りながらもお礼を言おうとしたが咳き込んでしまい、それを見た花音が大泣きして両親に怒られた。
こうして陽斗は学校とCiRCLEの両方を休む事になった。
花音「離して〜!私が陽斗君の看病するのー!!」
松原父「駄目だ!花音は、ちゃんと学校に行きなさい!!」
グイグイッ!
松原母「陽斗の看病は私がやるからね?」
花音「陽斗くーーーん!」
花音は、超絶ブラコンっぷりを発揮して、自分も学校を休んで陽斗の看病をすると我儘言っては父親に止められて花咲川女子学園に連れていかれそれを見送る母親だった···
※昼休みの花咲川女子学園高等部·3年A組教室
花音「うぅ〜·········」
ズゥーーーーーーン·········
ざわざわ···ざわざわ···
花音が通う花咲川女子学園高等部は昼休み中だ。しかし、花音は自分の教室の席で葬式のような暗い空気感のオーラを出して、机に突っ伏しながら項垂れている。
周りのクラスメイト達は、そんな花音を遠巻きに見て大丈夫かと心配している。
燐子「あ···あの···どうしたんでしょうか···?松原さん···」
紗夜「そうですね。今朝からずっとあんな感じですね。」
千聖「一体どうしたのかしら?花音ったら···」
同じクラスメイトである白金燐子、氷川紗夜、白鷺千聖も花音の事を心配している。するとそこに···
彩「千聖ちゃーん♪一緒にお昼ごはん食べよう〜···あれ?どうしたの?皆···って、わぁー!?花音ちゃん、どうしたのー!?」
ダッダッダッ!
隣のクラスから、パスパレのリーダーである丸山彩がやって来た。同じパスパレのメンバーの千聖と一緒にお昼ごはんを食べようと誘いに来たのだが、花音の葬式モード全開なオーラを見て大慌てで花音の元に駆け寄った。
花音「ふぇぇぇぇ······陽斗くーーーん···········」
彩「陽斗君?陽斗君がどうかしたの?」
花音が情けない泣き声をあげながら愛する弟の名前を叫ぶと彩が陽斗の事を尋ねた。
花音「陽斗君が風邪ひいちゃったの〜!ふぇぇぇぇ〜ん!!」
彩·千聖·燐子·紗夜「!?」
花音がそう泣き叫ぶと彩達が驚愕した。そして心の中でこう思った!
彩(陽斗君が風邪ひいちゃった!?それって···それって!看病出来るチャンス♡//////////////)
千聖(陽斗が風邪をひいて寝込んでるなんて···私が看病するしかないわね♡/////////////////////)
燐子(私が看病しなきゃ♡////////////添い寝してあげなきゃ♡♡/////////////)
紗夜(こんな事もあろうかとお粥の作り方をマスターしてよかったわ♡////////////////////////)
全員、『陽斗は私が看病しなきゃ』っと·····
※午後1時の松原家·陽斗の部屋
松原母「じゃあ、風邪薬と解熱剤買ってくるから!何かあったらスマホに連絡ちょうだいね?」
陽斗「うん//////ありがとう、母さん///////」
一方、松原家では母親が薬等を買いに出かけようとしていた。
松原母「いいのよ!行ってくるわね!!」
陽斗「行ってらっしゃい//////////////」
ガチャ!バタンッ!
母親を見届けた陽斗は大人しくベッドで寝ていた。その約30分後···
ガチャ!
陽斗「あぁ···母さん、おかえ···り?//////////」
陽斗の部屋に入ってきたのは母親···ではなく!?
花音「ただいま!陽斗君、大丈夫!?」
彩「お邪魔しまーす♪」
千聖「調子はどうかしら?」
紗夜「こちら風邪薬と解熱剤になります。」
燐子「熱は···まだあるから休んでてね···?あっ···お粥とか食べる···?」
姉の花音を含む花咲川3年生組だった!
陽斗「何で姉さん達が···?//////母さんは···?////////」
陽斗が熱で朦朧状態の中で花音達に聞いた。
花音「お母さんならリビングにいるよ!陽斗の看病を任せるって♡」
彩「私達、陽斗君の事が心配だから早退して看病しに来たの!えへへっ♡」
千聖「だから、陽斗は安心して休んでいいわよ♡」
紗夜「全く···あなたって人は···風紀委員の私を早退させるなんて···責任は重いですよ♡」
燐子「陽斗君···♡一生懸命看病するからね···♡♡」
花音達は陽斗を看病する為に学校を早退してきたのだ。勿論、花音達もマスクをしっかり着用している。
松原母「まさか陽斗の看病する為に女の子達があんなに···隅に置けないわね~♡」
ちなみに陽斗と花音の母親は1階のリビングにいる。
陽斗「···そうなんですか···?////////なら、お願いしまっ···ゴホッゴホッ!///////」
熱があって思考回路が鈍っている陽斗は素直に彼女達に看病を任せる事にした。無理して喋った陽斗は苦しそうに咳き込んだ。
花音「ふぇぇぇぇ〜!?陽斗くーーん!!」
彩「駄目だよ〜!まだ治ってないのに無理して喋ったら!!」
千聖「花音!彩ちゃんも落ち着きなさい!」
それを見た花音は泣きながら慌てて、彩も陽斗を心配して無理して喋ったら駄目だと叱る。千聖も花音と彩に落ち着くよう言った。
紗夜「あなた達···少しは落ち着いて下さい。陽斗君、風邪薬を飲んでください。」
燐子「吸い飲みに水入っているから···」
紗夜が呆れた様子で花音と彩に言うと、松原母が買ってきた風邪薬を用意した。燐子も水を吸い飲みに入れて準備していた。
紗夜「陽斗君、さぁ···飲んで下さい。」
燐子「ゆっくりで···いいからね···?」
陽斗「はい···/////んぐっ···////////ゴクッ···///////ゴクッ···///////」
紗夜と燐子の手助けの元、風邪薬を飲んで吸い飲みの水をゴクゴクとゆっくり飲んだ。
陽斗「はぁ···///////あ、ありがとう···/////////ございます···////////」
風邪薬を飲み終わった陽斗は、紗夜と燐子に笑顔でお礼を言った。
花音·彩·千聖·紗夜·燐子「っ!////////////」
キューーーン♡♡♡♡♡
それを見た花音達はハートを撃ち抜かれて!
花音「陽斗君!///////お姉ちゃんに何かしてほしい事ないかな!?//////////」
千聖「私に出来る事なら何でも言って!//////////////////」
彩「子守唄歌ってあげようか!?/////////////////」
紗夜「お粥作りましょうか!?////////果物も切りますよ!!//////////」
燐子「添い寝····してあげるよ·····♡/////////////////」
陽斗「え···?···え~と···/////////////」
普段、滅多に見られない陽斗の弱々しい笑顔に母性本能を爆発させた花音達は、陽斗の看病に全力投球するのであった···
※数日後のCiRCLE受付カウンター
陽斗「風邪がようやく治ったので今日からまた頑張ります!」
まりな「よかった〜!あんまり無理はしないでね?」
陽斗「はい!」
数日後のCiRCLEには、風邪がすっかり治って元気な姿を見せる陽斗の姿があった···!
沙綾「私だって···陽斗の看病したかった···!」
つぐみ「羨ましい···むむむ!」
六花「でら羨ましいよ〜!!」
ましろ「何で私じゃないの?何で私がまーくんの看病出来ないの?ナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデナンデ!?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!
余談だが···花音達から話を聞いた他のガールズバンドのメンバー達は非常に羨ましがり悔しがっていた···
今回は比較的平和な話でした。私もガールズバンドの子達に看病されてみたいです(笑)
投稿が遅くなる、予定変更の恐れありです。ご了承ください。
それでは次回もよろしくお願いします。
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