お助けマンな弟〜IF·STORY·CiRCLE   作:シュステーマ・ソーラーレ

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前回までは夏の話でしたが、今回からは冬の話に入ります!

第1段はマフラーに関する話です!


冬の話
第77話〜冬の話·マフラー編


大ガールズバンド時代と呼ばれている世の中。数多くのガールズバンドが群雄割拠する中で、聖地となっているライブハウス『CiRCLE(サークル)』でアルバイトをしている主人公の松原陽斗。

 

最強のエンタメガールズバンド『ハロー、ハッピーワールド!』、通称『ハロハピ』のドラム担当である松原花音の弟である。

 

様々な危機的状況からCiRCLEを利用しているガールズバンドのメンバーを助けた事から好意を寄せられて猛烈なアプローチを受けている。

 

それは陽斗がCiRCLEバイト2年目に突入しても変わらなかった。むしろ、より一層陽斗に対するスキンシップが激しくなっている。

 

そんな大変な状況になった陽斗だが、それなりに楽しく毎日を過ごしている。

 

今回の話は、そんな陽斗とガールズバンドの冬に関する話である。

 

※商店街

 

ビューー!

 

陽斗「うぅ···今日も寒いな···」

 

ある冬の日。寒い北風が身に沁みながら商店街を歩いている陽斗。その首には、自分の髪の色と同じ水色のマフラーをしている。

 

そして、商店街のパン屋さんである『やまぶきベーカリー』の近くまで来た。すると···

 

純「うぅ~!寒いよー!」

 

沙南「寒いー!」

 

陽斗「ん?」

 

子供の声が聞こえてきた。陽斗が見ると、そこにはポピパのドラマーである山吹沙綾の弟の純と妹の沙南が寒がっていた。

 

寒さ対策に服をかなり着込んで手袋までしているが、首にはマフラーを巻いていないようで、首の辺りに冷たい北風が当たって寒いようだ。

 

沙綾「ほら!我慢して!今、お母さんがマフラー持ってきてくれるから」

 

2人の姉の沙綾が今、母親の千紘が2人のマフラーを持ってくると言った。ところが···

 

 

純「えぇー!?」

 

沙南「マフラーないの!?」

 

千紘「ごめんなさい···タンスの中を隈なく探したんだけど、見当たらなくて···」

 

沙綾「そうなの?困ったな···」

 

なんと純と沙南のマフラーが無いという事態になった。千紘が2人に謝る。しかし···

 

ビュー!!

 

純「うわぁ!?寒い〜!」

 

沙南「寒いよー!うえーん!!」

 

そこにまた、北風が吹いてきて純と沙南は寒がる。

 

沙綾「どうしよう···」

 

千紘「困ったわね···」

 

沙綾と千紘が寒がる2人を見て困り果てた。それを見過ごす陽斗ではなく···!

 

 

陽斗「どう?ボクのマフラーは温かい?」

 

純「うん!ありがとう兄貴!!」

 

沙南「ありがとう♡ダーリン♡」

 

自分のマフラーを純と沙南に貸した。陽斗のマフラーは大きく、小学生位の2人なら長さが足りてるので、2人の首に繋がるように巻いた。

 

陽斗が、自分のマフラーは温かいか聞いて、純と沙南がとても温かいと返事をして満足している。

 

陽斗(兄貴はともかく、ダーリンって言うの止めてほしい···なんて言っても無駄だよね。)

 

本当は自分の事を『兄貴』と呼ぶのはともかく、『ダーリン』と呼ぶのは止めてほしいが、言っても無駄だと悟った陽斗であった。

 

沙綾「ごめんね?ありがとう陽斗!」

 

千紘「助かったわ。ありがとう陽斗君。それで陽斗君は寒くないの?」

 

沙綾と千紘が陽斗にお礼を言う。それでも千紘が陽斗に寒くないのかと聞いた。すると陽斗は···

 

 

陽斗「大丈夫ですよ!鍛えてますし!それに···純君や沙南ちゃんみたいな、いい子に風邪ひかせる訳にはいきませんよ!!」

 

ニコッ☆

 

沙綾·千紘「っ!!♡♡」

 

キュンキュン♡♡トゥンク♡♡

 

恐らく、陽斗かギャルゲー主人公しか言ったらアカン系のイケメン発言を言ったと同時にキラキラドキドキな笑顔を見せた。

 

当然、沙綾と千紘の心はキュンキュン&トゥンクと鳴ってときめいた。

 

沙綾(ああ〜♡もぅ〜♡♡陽斗ったらいつもいつもそんな事言って〜♡♡♡好き好き好き好き好き好き好き好き好き♡♡♡♡)

 

千紘(なんていい子なの···♡私が沙綾位の年だったら間違いなく惚れるわ〜♡♡)

 

完全に陽斗の虜になった沙綾と千紘。そしてこの後どうしたのかというと···

 

 

※商店街からショッピングモールまで続く道

 

純·沙南「お出かけ♪お出かけ♫」

 

商店街からショッピングモールまで続く道を楽しそうに歩く純と沙南。

 

実はショッピングモールで子ども向けのイベントが開催されて、沙綾は2人を連れて行こうとしたのだ。そして上記の事態に発展した。

 

沙綾「あはは♪純〜!沙南〜!走ったりしたら危ないよー!!」

 

純·沙南「はーい!!」

 

沙綾が、お姉ちゃんらしく走る2人を注意して、2人は元気よく返事をして、沙綾の言う事を素直に聞いた。

 

沙綾「もぅ〜!2人共元気なんだから!そうだよね?は♡る♡と♡♡」

 

陽斗「そ、そうですね!///////////////」

 

元気で素直な純と沙南を見て嬉しくなる沙綾。それに対して同感する陽斗。

 

しかし、何故か陽斗の顔は赤くなっていた。その理由は···

 

沙綾「ほらー♡もっとくっつかないと温かくならないでしょう♡♡」

 

ギュウ〜♡♡

 

陽斗「うぅ···//////////////」

 

今、陽斗は沙綾と1本の赤いマフラーで繋がるように巻いて、沙綾が陽斗に体を寄り添いながら歩いているからだ。

 

沙綾(私のマフラー、すぐに見つかってよかった!おまけに1人で巻くのは長いから2人一緒でも余裕だし!陽斗と恋人みたいにマフラーを巻いてお出かけ出来るなんて···幸せー♡♡♡♡♡)

 

実は今、陽斗と沙綾の首に巻いてあるマフラーは沙綾のマフラーだ。

 

純と沙南と違って、沙綾のマフラーはすぐに見つかったのだ。おまけに、2人一緒に巻いても余裕がある位に長いマフラーだった。

 

千紘『陽斗君♡沙綾と一緒にマフラー巻いて♡♡私が巻いてあげる♡♡♡』

 

そして、千紘が陽斗に沙綾と一緒にマフラーを巻いてと提案した。当然、恥ずかしく陽斗は断ろうとしたが···

 

沙綾『ハ♡ル♡ト♡♡もし断ったりしたら···ワタシ···ナニスルカワカラナイヨ♡♡♡』

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴ♡

 

目のハイライトが完全に消えたダークネスヤンデレオーラを出した沙綾によって無理矢理承諾させた。

 

沙綾「ねぇ陽斗♡今の私達って恋人同士に見えるかな?ふふふっ♡♡」

 

陽斗「えっ···//////////まあ、周りの人から見たらそう見えますね···////////////」

 

沙綾がいたずらっぽい笑みになって言うと、陽斗は困った顔で返事を返す。

 

確かに、1本のマフラーを2人で巻いている。所謂『恋人巻き』をしている陽斗と沙綾は、周りから見れば恋人同士に見える。しかし、陽斗はそれが1番困るのだ。その理由は当然!

 

※羽沢珈琲店

 

つくし「···先輩達。あれって陽斗君と沙綾さん···ですよね。何で恋人みたいにマフラーを2人で巻いているんですかね?」

 

イヴ「どうやら、もっと私のブシドーを教える必要がありますね♪ハルトさん♪」

 

つぐみ「どうして···どうして、いっつもいっっつも陽斗君は悪い事ばっかりするのかな······ゼッッッッタイユルサナイ♫♡」

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴ♡♡♡

 

バキッッ!!!

 

お客さん達「ひぃぃぃ!?」

 

羽沢珈琲店で仕事をしていた羽沢つぐみ、若宮イヴ、二葉つくしが恋人巻きをしている陽斗と沙綾を見つけて、嫉妬のあまりダークネスヤンデレオーラを出して、持っていたトレイをへし折り、お客さん達をビビらせた。

 

巴「何やってんだよ沙綾!?////////////あんな···羨ましい事を!////////////////」

 

あこ「いいなぁ~!あこもはると君とマフラー巻きたーい♡」

 

はぐみ「はぐみも♪はぐみも〜♡」

 

更には、宇田川姉妹とハロハピの北沢はぐみにも目撃されて、姉の巴が羨ましがり、妹のあこは自分も陽斗とマフラーを恋人巻きしたいと無邪気に言って、はぐみも同じ事を思ってはしゃぐ。

 

ちなみに···宇田川姉妹とはぐみは羽沢珈琲店トリオみたいな●●マークのヤンデレ組ではなく、♡マークの純粋組なので嫉妬はするが羨ましいと思う気持ちの方が強い。

 

そんな恐ろしい事になっているとは知らずに、陽斗は沙綾と恋人巻きをしながら、純と沙南を連れてショッピングモールに向かった。

 

そしてイベントが終わり、山吹きょうだいを家まで送った帰り道に待っていたのは···

 

 

つぐみ「陽斗君···沙綾ちゃんと随分と楽しそうだったね♡···どうしてあんな恋人みたいな事をしたのかな···カナ?♡♡」

 

イヴ「ハルトさん♡ゴウモンの用意は出来てますよ♡♡」

 

つくし「私達が納得できる説明をするまでは帰さないカラネ♡」

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴ♡♡♡

 

パーフェクトヤンデレになった羽沢珈琲店トリオだった。この後、陽斗は羽沢珈琲店トリオに色んな意味でたっっっぷりしぼられた···




私も恋人巻きしてみたいです(泣)

次回も冬に関する話を投稿します!

投稿が遅くなる、予定変更の恐れありです。ご了承ください。

それでは次回もよろしくお願いします。

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