はぁ・・・僕ってなんでこんなにダメなんだろ。
「今日もなんとか命辛々助かった。何度もやってもあの海竜には勝てないや。」
一族のなかでも落ちこぼれの烙印を押されてしまったタマミツネは今日も渓流で落ち込んでいた。
泡を操る能力も低く運動能力も低い。なんでこんな自分が生きてられるのか甚だ不思議にいつも思う。
「僕はもうダメなのかな〜。
いつか他のモンスターに倒されてそして・・・。」
嫌な事を想像してしまった。その時。
「うわっ!」
足を滑らせて水に落ちてしまった。突然のことに脚が動かなくなり、そのまま流されていく。
「これまでなんだ・・・僕のモン生・・・」
気づいた時は見知らぬ土地に流れ着いていた。
「どこだろここ。まるで古代の森林みたいだ。僕、死んじゃったのかな?」
落ち込んでいると、自分が死んでないことにすぐ気づいた。
足から出血していて鋭い痛みがはしったからだ。
「うぅ・・・痛いょ・・なんで僕ばっかりこんな目に」
涙ぐんで泣きそうになっていると後ろの方から巨大な咆哮が聞こえてきた。
震える体を抑えながら後ろの森を見ると、鋭利に尖った尻尾と立派な牙を持ったモンスターがいた。
「あれは、ディノバルドだ!
ダメだ!今度こそ僕はダメなんだ〜〜」
その場にうずくまってしまうと目の前の巨獣は冷たい声で語りかけてきた。
「殺すはずないじゃない。あんたなんか殺した所で私の戦績に傷がつくだけだわ。私は誰よりも強い女でいたいの。」
そういって立ち去ろうとする彼女から燃える様な闘志をかんじたタマミツネは立ち上がり彼女の後ろをついて行っていた。
何故だかはわからない。でもこの人についていけばもしかしたらこんな自分でも変われるかもしれない。本能が勝手に体を動かしていた。
「何?アンタ死にたいの?この辺りはアンタみたいなザコじゃ生きていく事なんてできないわよ?
守る気なんてサラサラないからね。」
「絶対あなたの邪魔はしません。だからついていかせてください。」
この人をみてたらこんな自分でも変えられると思った。
体には無数の傷跡。しかし、燃える様な強い意志と研ぎ澄まされた刃の心で今日まで戦ってきたんだ。いつか僕だって・・
「はぁ・・わかったわよ。その前にこっちにきなさい。」
不思議に思っていると赤く熱を帯びた尻尾を僕の足に押し付けてきた。
「ウワァ–・・ウッ・・・やっぱりあなたは僕のことを・・・」
「何勘違いしてんの?そんな足で歩けるはずないでしょ?これで傷は塞がったはずかだからこれでしばらくしたら治るでしょ」
激しい中にも優しさ有り。これも強くなる為に必要なんだ。
一つ勉強になったや・・・
とっても痛かったけど。
邂逅する水と炎。はたして、どんな物語が待ち受けていくのだろうか?
今はまだ小さいが確実に心火は芽生えていた。
見てくれてありがとうございます。
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