「へ〜なかなか雪山も過酷なんだな〜」
話を聞くとあのクシャルダオラやウカムルバスなんかもいるんだ並大抵ではいきていけないだろう。
「私からも聞いていいかしら?」
「なんでも聞いてくださいお嬢様」
「あなたはなんでそんなに蒼白の体なの?ライゼクス種は翡翠色のはずだけど」
そう聞くと少し、彼の顔に陰りが見えた様な気がした。
「俺は生まれつき纏う電気が特殊なんだ。そのせいで仲間からは忌み嫌われ親にも捨てられちまってな・・・」
まずいことを聞いてしまった。
「ご・・ごめんなさい・・」
そういうと彼は笑顔でいい放った。
「いいんだよ。最初は辛かったが今ではこの蒼白の体を誇りに思ってるぜ。飛行能力も他の奴らより上だしな。」
「何よりそのおかげでアンタに逢えたんだからな」
この人はもう・・なんでそんなことを・・勘違いしちゃいそう。
その時、突如豪咆が鳴り響いた。外に出るとティガレックスがいた。
先日薙ぎ倒された復讐にきたのだろう。何度来ても同じ事
前に出ようとした時彼が
颯爽と私の前に踊りでてきた。
「ちょうどいい。挨拶がわりに見せてやるよ・・俺の力をな」
彼の大きな角に蒼白の電流が集まっていく。
なんて神々しいんだろう。見とれていると電流は天高く伸びて剣の様な形状になった。
「くらえ!!」
雷の刃が無慈悲にも振り下ろされた。凄まじい光の洪流のあとに残ったのは焼け焦げたティガレックスだけであった。
「どうだい?お嬢さん?俺の雷はスゲェだろ」
言葉がうまく出てこない。
雪と吹雪に閉ざされたこの地でこんなにも綺麗な光は見たことなかった。時折見ることがあるオーロラよりずっと綺麗だった。
無言で見惚れていると彼は恥ずかしそうにしていた。
「そんなに見られるとなんか照れちまうな。でも、俺はこのままで終わりたくねぇ。いつか頂点に立って仲間たちを見返してやりてぇんだ。」
ナンパ気質でただたらし込むのが上手いだけかと思ってたけど違ったんだ。
そんな彼に私は・・・
ハッ!いけない!私なんかが彼にそんなこと思ったら迷惑になっちゃう。
翼を広げた彼は名残惜しそうに告げた。
「もういかなきゃな。
・・・ホントハイキタクネエ・・」
最後の方は聞き取りづらかったけど確かなのは彼はもう行ってしまうことだけはわかった。
せっかく会えたのに・・
「そう悲しそうな顔をするなよ〜この近くの森をテリトリーにする予定だからよまた会いにくるぜ。だから・・・」
生き抜いてくれよ・・・
蒼白の顔に朱色を滲ませながら彼は飛び立っていった。
生きていればまた会えるんだ。絶対この地で生き抜いてみせる。
彼に会うのを長いモン生の生きがいとして私は強く生きていく。そして、彼に見惚れるだけの私じゃない・・彼と並び立つ様になりたい。
新たな願いを心に宿し彼女は雪山の奥地に向かって歩み出した。
最強峰の頂を目指して。