艦娘との暮らし   作:古鷹と冬月

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やはり、おかしいですが気にせんといてください。

萩倉 中佐 戦車第一三連隊参謀
高橋 大佐 宿毛海軍陸戦隊副長
相原 少将 佐世保海軍陸戦隊隊長


餓島より

提督「後…もう少し…」

 

提督「糧食は…後2日か…限界か…」

 

提督「…小休止!」

 

提督「…残存戦力は…どうですか?」

 

宮内「…病死、餓死で4247名中2003名が」

 

結城「…戦車は燃料切れでもう無いです。236名中121名が」

 

竹本「…ウチは頑張って砲を2門だけ…312名中101名が」

 

提督「…ウチも698名中231名が…」

 

提督「……残りは3037名か」

 

提督「…此処は…今…どこなんだ?」

 

宮内「はっ…マラクルから西に700mのところです」

 

提督「しばらくは…此処で……休もう…」

 

竹本「はっ」

 

提督(残弾は、九九式軽機関銃が300、三八式小銃が100発、一四年式拳銃が3発、九七式手榴弾が2個…か…)

 

6月13日

 

マラクル

 

ザッザッザッザ

 

提督(敵が…居ないな)

 

村民「コンニチハ、ミナサンゴハンヲドウゾ」

 

提督「あ……ありがとうございます……」

 

 

バクバクバクバク

 

提督「美味しいぃ…美味しいよぉ…」ポロポロ

 

宮内「此処は…極楽浄土ですか?」

 

結城「…違いますよ」

 

竹本「…提督……少し……寝ても……良いですか……?」

 

提督「今は…まだ寝るな…死んでしまうぞ…」

 

竹本「はい」

 

衛生兵「提督、来てください」

 

提督「何故だ」

 

衛生兵「提督…左手を負傷していますよね?」

 

提督「…何故知っている」

 

衛生兵「…何故でしょうね」

 

衛生兵「サッ見せてください」

 

提督「…ああ」

 

衛生兵「左手が化膿して壊死しかけてるじゃないですか!」

 

提督「すまないな」

 

衛生兵「さっ寝てください!」プスッ

 

提督「くっ…」zzz

 

3日後

 

提督「ありがとう、治ったよ!」

 

衛生兵「良かったです」

 

提督「もう皆進撃できるか?」

 

宮内「皆、士気は高いです!」

 

提督「竹本…今回は山を越える残念だが砲は置いていけ」

 

竹本「わかりました」

 

提督「さぁ、行くぞ!」

 

ザッザッザッザ

 

提督「ありがとうございました‼︎」ビシッ

 

6月27日

 

アオラ前

 

提督「よし、此処が最後の敵陣地だ!」

 

提督「皇國の興廢この一戰に存り。各員一層奮励努力せよ!」

 

提督「いくぞーー!」

 

提督「突撃ーーー!」

 

「うおおおお!」

 

「万歳ーー!!」

 

パァン ドドドドダダダダ

 

ザシュズバッブチィ

 

ダダダダ

 

提督「グハッ!」胴体命中

 

提督 バタッ

 

うおおおお

 

ダダダダ

 

6月28日

 

上陸地

 

宮内「歩兵第五七連隊最終人員144名」

 

萩倉「戦車第一三連隊最終人員21名」

 

竹本「野戦重砲兵第七連隊最終人員108名」

 

高橋「宿毛海軍陸戦隊最終人員210名」

 

宮内「最終人員は483名」

 

宮内「提督殿、結城が戦死してしまった!」

 

高橋「もうそろそろ、輸送船が来るそうですよ」

 

竹本「…帰ろう」

 

宮内「ああ」

 

6日後

 

竹内「御國の為に散ったのかあいつらしいな」

 

竹内「あいつは…喜んでいるのかね…」

 

1週間後

 

ガダルカナル島ホニアラ民家

 

提督 「」

 

提督 ムクッ

 

提督(左手が…左目も…無くなって)

 

提督 右を見て

 

結城

 

提督(結城大佐、貴方は戦死してしまったのですね)

 

提督「日本に…古鷹の元に…彼女たちの元に…帰らねば…」

 

提督 武器を持って

 

提督 ボロボロ

 

ザッザッザッザ

 

提督(ん?あれは…佐世保鎮守府所属の…陸戦隊か)

 

提督「…相原!」

 

相原「?」

 

相原「!」

 

タッタッタ

 

相原「下村生きとったんか?」

 

提督「あぁ」

 

提督「なぁ、相原日本に帰れるか?」

 

相原「帰れるぞ?今日郵便船が高雄に向かうぞ」

 

提督「ありがとう。俺は日本に帰る。また会えたら会おう」

 

相原「ああ」

 

5日後

 

台湾 高雄

 

高雄海軍航空隊

 

提督「鎌田‼︎宿毛海軍航空隊への航空機を今すぐ飛ばしてくれるか!?」

 

鎌田「良いですよ」

 

提督「ありがとう!」

 

鎌田「気をつけて!」

 

ブーーン

 

7時間後

 

宿毛海軍航空隊

 

提督 ダッシュ

 

車 バッ

 

ブーーン

 

宿毛湾泊地正門前

 

特警「止まれ!貴様!何奴!」

 

提督「特警!俺だ!」

 

特警「誰だ!」

 

提督「下村だ!」

 

特警「下村だと!?」

 

特警「下村はもう16日前に戦死したんだぞ!」

 

提督「今のこの泊地の司令は誰だ?」

 

特警「軍機だ!貴様などに言えるか!」

 

提督「頼む!少しでも良い!古鷹達に合わせてくれ!」

 

特警「駄目だ!」

 

提督「離せ!佐藤!」

 

特警「…何故俺の名を知っている」ピタッ

 

提督「5月4日時点での所属艦娘は古鷹、加古、由良、五十鈴、天龍、龍田、叢雲、吹雪、白雪、深雪、初雪、間宮、伊良湖、赤城、霞、曙、如月、大淀、明石だ!」

 

特警「たしかに…お前、下村なのか」

 

提督「だから、そう言っているじゃないか」

 

特警「かなり変わったな」

 

提督「まぁ、左目、左手が消えたからな」

 

提督「執務室に行くよ」

 

特警「一人で大丈夫か?幽鬼みたいだぞ」

 

提督「大丈夫だ。古鷹と約束したからな」

 

執務室前

 

提督(やっと、帰って来れた)

 

ガチャ

 

高橋「誰ですか」

 

提督「下村だ」

 

高橋「提督?…生きていたんですか?」

 

提督「勿論だ」

 

提督「高橋も生きていたんだな」

 

高橋「なんとか」

 

提督「最終的な生存者は、何名だ?」

 

高橋「210名です」

 

提督「意外と残ったな」

 

高橋「はい」

 

提督「今の指揮官は高橋か?」

 

高橋「はい。代理ですけど」

 

提督「代理?」

 

高橋「なんか、國安軍令部総長が提督を終身指揮官にしてくださったんです」

 

提督「なに?」

 

高橋「そして提督が生きて帰ってきたら、指揮権を貴方に返還するようにと命令されています」

 

高橋「ですので、提督。指揮権を貴方に返還いたします」

 

提督「すまない、ありがとう」

 

高橋「いえいえ…しかし、提督。その左目と左手大丈夫ですか?見た目も幽鬼みたいですし」

 

提督「正直痛すぎる」

 

高橋「明石さんの所に行きましょう」

 

提督「分かった」

 

工廠

 

提督「明石ー!居るかー?帰ったぞー!」

 

明石「…提督ですか?」

 

提督「あぁ、帰ったぞ」

 

明石「良かったです。あの武器、壊れませんでしたか?どの位弾丸消費しましたか?」

 

提督「壊れなかったよ。弾丸は九九式軽機関銃が残り60発、三八式小銃は15発、十四年式拳銃が3発、手榴弾が1個だ」

 

明石「かなり、消費しましたね」

 

提督「いや、そんなに使ってないぞ」

 

明石「そうですかね」

 

高橋「何故、拳銃が3発だけなんですか?」

 

提督「自決用だ」

 

高橋「そうですか」

 

提督「明石、左手の筋電義手を作ってもらっても良いか?」

 

明石「わかりました。左目の義眼はどうしますか?」

 

提督「そっちも頼む」

 

明石「わかりました。明日の朝此処にまた来て下さい」

 

提督「分かった」

 

高橋「提督。夕餉を食べましょう」

 

提督「そうだな。明石も行くぞ」

 

明石「はい!」

 

食堂

 

ザワザワ ザンネンダネ

 

ガチャ

 

シーン

 

提督「…急に静かになったな」

 

提督「間宮さん、桜定食お願いします」

 

間宮「…提督…生きていたんですね」

 

提督「あぁ」

 

間宮「心配したんですからね…」

 

提督「すまない」

 

間宮「でも、良かったです。生きて帰ってきてくれて」

 

提督「あぁ…間宮さん定食お願いします」

 

間宮「あっ。ごめなさい。えっとなんでしたっけ?」

 

提督「桜定食です」

 

間宮「ごめんなさい。いま、桜定食無くて今は紫陽花定食ですね」

 

提督「それでは、紫陽花定食をよろしくお願いします」

 

間宮「はい!」

 

高橋「私は、竹定食で」

 

明石「私は、梅定食で」

 

間宮「はい!」

 

由良「提督さん、由良がお手伝いしましょうか?」

 

提督「ん?あぁ。頼む」

 

間宮「お待たせしました。紫陽花定食、竹定食、梅定食です」

 

提督「ありがとうございます」

 

由良「お持ちしますね」

 

提督「すまない。ありがとう」

 

由良「どこに行きます?」

 

窓際

 

由良「はい、どうぞ」コトッ

 

提督「ありがとう」

 

由良「由良もこっちに持って来ますね」

 

提督「いやいや、悪いよ」

 

由良「いいえ、持ってきます」

 

提督「…分かった」

 

提督 キョロキョロ

 

明石「提督、どうしたんですか?」

 

提督「いや、なんでもない」

 

提督(古鷹、加古、叢雲、曙、霞がいない…後で探すか)

 

由良「お待たせしました」

 

提督「…うん」

 

四人「いただきます」

 

提督「…」モグモグ

 

由良「…」モグモグ

 

提督「由良…」

 

由良「なんですか」

 

提督「ただいま」

 

由良「…はい。おかえりなさい」

 

10分後

 

四人「ごちそうさまでした」

 

提督「間宮さん、ごちそうさまでした」

 

間宮「はーい…その、提督」

 

提督「うん?」

 

間宮「目と腕。大丈夫ですか?」

 

提督「大丈夫だよ。ありがとう」

 

由良「提督さん、この後どこ行きますか?」

 

提督「散歩してくるよ」

 

由良「由良も一緒に行きます」

 

提督「いやいや、大丈夫だよ。出来れば一人にしてもらっても良いか?」

 

由良「駄目です」

 

提督「一人にさせてくれ」

 

由良「駄目です」

 

提督「…何故だ」

 

由良「提督が危険な目に遭ったらどうするんですか!」

 

提督「此処は特警が警備しているから危険な目には遭わないよ」

 

由良「駄・目・で・す」

 

提督「…分かったよ」

 

古鷹神社鳥居前

 

提督 帽子を取って一礼

 

チョロチョロ

コトッ パシャパシャ コトッ

 

チャリンチャリンカランカラン

 

パンパン

 

スッ

 

提督(古鷹はどこにいるんだろうか)キョロキョロ

 

由良「古鷹さんならあそこですよ」

 

提督「…墓地?」

 

由良「宿毛海軍陸戦隊の方々の墓石です」

 

提督「…」スッ

 

コツコツ

 

提督「…あそこだけやけに供物が多くないか?」

 

由良「…提督の墓石です」

 

提督「俺のか。まぁいつ死ぬかわからないから良いか」

 

古鷹 テヲアワセ

 

提督「古鷹」

 

古鷹「…提督?」

 

提督「遅れてすまない。約束の通り生きて帰って来たぞ」

 

古鷹「…提督…提督…提督!」ダキッ

 

提督「あぁ」ナデナデ

 

古鷹「提督…おかえりなさい!」ギュー

 

提督「ただいま」ナデナデ

 

5分後

 

古鷹「提督…お身体は大丈夫ですか?」

 

提督「大丈夫だよ。ありがとうな」

 

古鷹「なら、良かったです」

 

提督「加古、叢雲、曙、霞はどこにいるんだろうか」

 

古鷹「叢雲ちゃんなら埠頭に居ますよ。あとは、自室に籠ってますよ」

 

提督「分かった、ありがとう」

 

埠頭

 

提督「叢雲!」

 

叢雲「?…!」

 

提督「叢雲!ただいま!」

 

叢雲「おかえりなさい」

 

提督「ただいま」

 

叢雲「アンタ、腕は大丈夫?」

 

提督「あぁ、痛くないから大丈夫だよ」

 

提督「叢雲。すまないが皆を食堂に集めてもらってもいいかい?」

 

叢雲「分かったわ」

 

提督「ありがとう。俺は先に食堂に行くよ」

 

食堂

 

叢雲「全員集まったわ」

 

提督「ありがとう」

 

壇上へ

 

提督「…皆、遅れてすまない。ただいま」

 

提督「俺は戦いで左手と左目を失ったが元気だから心配しないでくれ」

 

提督「これからもよろしく頼む」ペコッ

 

皆「……よろしくお願いします!」

 

提督「すまないが今日は早めに寝させて貰っても良いだろうか?」

 

皆「わかりました」

 

提督「すまない。ありがとう」

 

露天風呂

 

提督(久々の風呂だな…しかし、知らぬ間に桜が散ってしまったな)

 

10分後

 

提督(なんと…心地良いことか)

 

提督(ん?湯が赤くなってきたな…俺の腕か)

 

カラカラ キャッキャッキャ

 

提督(あの子達が来たか)

 

テイトク、オニミタイナミタメシテタネ

 

ウン、チョットコワカッタ

 

提督(…)

 

提督(…寝るか)

 

〜翌朝〜

 

工廠

 

提督「明石ー!おるかー?」

 

明石「あっ、提督来たんですね!」

 

提督「頼むぞ」

 

明石「はい!」

 

5分後

 

明石「如何ですか?」

 

提督「…」ウィーンウィーンカシャ

 

提督「ちょうど良いな」

 

明石「良かったです!」

 

提督「義眼は…」

 

明石「これです!」

 

10分後

 

明石「どうですか?」

 

提督「…」キョロキョロ

 

提督「…左目が…見えるぞ…」

 

明石「はい!見えるように作ったので!他にもある機能を付けてますよ!」

 

提督「それは?」

 

明石「こっち来てください!」

 

提督「?分かった」

 

提督「ここ暗いぞ」

 

明石「[照射]と考えてみてください!」

 

提督「…まさか」

 

提督(照射)

 

ピカーー

 

明石「はい!探照灯を義眼に仕込みました!」

 

提督「…明るいな」

 

明石「はい!これで元に戻りましたよ!」

 

提督(元に…戻った…のか?)

 

提督「ありがとう…助かったよ」

 

明石「またきてくださいね」

 

提督「おう」

 

執務室

 

提督(秘書官は…居ないよな…こんな恐ろしい姿をしているからな)

 

コンコン

 

提督「どうぞ」

 

古鷹「失礼します」

 

提督「…古鷹か…どうした…」

 

古鷹「秘書官をさせていただきますね」

 

提督「…いや。大丈夫だ。こんな体は気持ち悪いだろ…無理しなくて良いぞ」

 

古鷹「大丈夫ですよ」

 

提督「そうか」

 

古鷹「…提督。左手治ったんですか?」

 

提督「筋電義手だよ」

 

古鷹「筋電義手?」

 

提督「あぁ、こんな感じに動くんだよ」ウィーンウィーン

 

古鷹「すごいですね!」

 

提督「明石が作ってくれたんだ」

 

古鷹「提督。左目色が違いますよ?」

 

提督「左目は、義眼なんだよ」

 

古鷹「へー」

 

提督「これでまた見えるようになったよ。さらに、光るんだ」ピカーー

 

古鷹「わっ!眩しい!」

 

提督「あぁ。すまない」

 

古鷹「でも、私の左目みたいですね!」

 

提督「あぁ」

 

提督「さぁ、執務を始めよう」

 

古鷹「はい!」

 

1時間後

 

古鷹「提督、今日艦娘が20人着任しますよ」

 

提督「何故?」

 

続く

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