妖精王のSAO   作:三和

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安全地帯で休憩を終え…先に進んだ所で非常に見覚えのある光景を見る…

 

「なぁ…?あそこで倒れてるの、アスナじゃないか…?」

 

「…ふぅ…その様だね…」

 

安全地帯でも無い場所で…アスナ君が地面に横たわっている…

 

「多分…普段から徹夜と短時間睡眠を繰り返して取り切れなかった疲労が限界になって、また倒れたんだろうね…」

 

僕も似た様な事をあっちでやらかしてたから本当に良く分かる…いや…あいつこっちが帰った後も夜中にお構いなく呼び出すし…(ムカつく事に、本人は一週間程度の徹夜じゃコロッとしてたな…)

 

「…いや分析してる場合じゃないだろ?mobがpopするぞ?」

 

当時の事を懐古(いや…良い思い出どころかほとんどトラウマに近いんだけどね…初めの内は夜中に携帯の音がなる度に耳を押さえて悲鳴を上げそうになっていたし…)していたらキリト君に声をかけられて我に返る。

 

「そろそろ助ける義理は無いかな…僕もまた色々言われるの面倒だし…」

 

「…って言ってるけど…あんた今すごい顰めっ面だぞ…?少なくとも面倒だと思ってる奴の顔じゃない。」

 

「……」

 

「嫌いでも、今更見捨てる気にもなれない…だろ?」

 

「…ま、確かにこのまま死なれたら寝覚めは悪いよ。」

 

それに、彼女の事は単に嫌いだが、彼女の父親には多少恩が有る…

 

「仕方無いから俺も付き合ってやるよ。あいつが本当にあんたが言う程のプレイヤーなら…このまま死なせるのは惜しい…」

 

「…ハァ、分かったよ…じゃあ行こうか、キリト君…」

 

…と、歩き出そうとした所でコボルドが現れた為、二人で慌てて彼女の所まで向かった…どうせ向かうんだったら悩むだけ時間の無駄だったな…

 

 

 

コボルドたちを倒し、余計な労力を使った事に溜め息を吐きながら、前回の様に彼女を背負う…実は前回、彼女をどうやって運んだかキリト君には話したが、彼女本人には説明していない…後々問題になるかもしれないけど、どうせ後ろ指差されるなら後の方が良い…

 

「…溜め息ばっか吐いてるな…疲れてるんなら代わるけど?」

 

「…君、敏捷の方に多くステータス振ってただろ?彼女背負って歩く自信あるかい?」

 

SAOのレベルアップシステムは自分で与えられた3ポイントを筋力か、敏捷に振る所謂マニュアル系だ(ちなみに、子供の頃僕が触ったゲームは大抵これだった…)その他のステータスは上げた筋力or敏捷の値に応じて自動で上がる…

 

なので、剣を扱うのに自信のあるキリト君は敏捷にポイントを裂き、動けはするものの…単純に剣をろくに触った事も無い僕は筋力に多くポイントを振っている。

 

「それもそうか…それで?何処まで運ぶんだ?」

 

「…前回みたいに起きられたら面倒だ。さっき僕たちがいた安全地帯に置いて行こう…僕はそれ以上はもう、責任持つ気は無いよ。」

 

どうせ文句しか言われないのに何で拠点にしてる街までわざわざ運ばないとならないのか…本来なら死んでても自業自得なんだ…寧ろその程度であっても、こっちは感謝して欲しいくらいだね。

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