妖精王のSAO   作:三和

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正しく死屍累々と言った状況を眺めつつ(一応生きてるけどね…)僕は木に背を預け、胸の前で腕を組んで目を閉じているキリト君に声を掛ける…

 

「休憩かい?」

 

「許可は出してないけどな。」

 

……そもそも僕がサチさんとこの場を離れてからまだせいぜい30分くらいしか経ってない…確かに、ちょっと早過ぎるね…

 

「ふぅ…ここまででどうかな、見込みは?」

 

「全く無い…と、言いたい所だけどな…取り敢えず及第点を付けれるのはテツオとケイタだけだな。」

 

テツオ君は元々前衛担当だったし、そうなるかもね。ケイタ君は…少しは僕の言った事も伝わったからかな。

 

「まぁ、それでもこれじゃあ…当分フィールドには出せないな…本来だったら、はじまりの街に速攻帰れって言いたい所だな…」

 

「手厳しいね…」

 

「言ったろ?命が懸かってる…妥協はしない。」

 

「……後5分したらケイタ君とテツオ君を借りるよ。残りの面子、お願いしても良いかな?」

 

ま、彼にだけ任せるのも何だ…僕も少しは働くとしよう。

 

「あんた、多人数戦そんなに得意だったか?」

 

「ついでに経験はしとこうと思ってね…これから先、そう言う事も多分有るだろうし…」

 

プレイヤー入り乱れての命のやり取り…それは必ず起きる…それが僕たちの共通認識だ。

 

「ま…そうだな、分かったよ。」

 

「じゃ、後で。」

 

さて…君たちが何処まで成長したか、見せてもらおうかな。

 

 

 

 

「さ、何処からでも掛かって来たら良い…」

 

目の前に居る二人にそう声を掛けるが、二人は顔を見合わせるばかりで動く様子は無い…戸惑うのは分かるけどそれじゃ駄目だ…敵は待ってはくれない…こう言う時は先手必勝で相手をねじ伏せるくらいの気概が無いとね……ハァ、僕から始めないといけないのか…?

 

「来ないならこっちから行くよ。」

 

取り敢えず僕から見て左…テツオ君に向かって突進する……テツオ君が慌てて盾を構えるけどあまりにも遅い…

 

「そう、そこを守るんだ…じゃあここにしよう。」

 

盾の構えられた顔を避けて、当然僕はその下を狙う…受け身くらいは取ってくれよ?

 

「んがっ!?」

 

「キリト君に教わらなかったのかい?何も剣で斬るだけが攻撃じゃないんだよ?」

 

テツオ君の腹を勢いのまま蹴る…モロに食らってテツオ君が飛んで行く…もちろん…

 

「おっと…逃げられないよ?」

 

「ヒィッ!?」

 

飛ばされながらも体勢を立て直そうとしていた彼の腹に続けて組んだ両手の拳を落とす…僕が剣を抜いてないんだから普通こう来るのは予想付くと思うんだけど……地面に落ち、存在しない筈の痛みにもがくテツオ君に少し呆れつつ…僕は未だ棒立ちのケイタ君に目を向ける…

 

「あのさぁ…仲間がやられてるのに何もしないのかい?」

 

彼の身体がビクッと反応を示すがそれだけ…ハァ…

 

「言っておくけど、いきなり過ぎて対応出来無かった…何て言い訳は無しだ、毎回そんな状態だと…君の目の前で仲間は死ぬ。」

 

僕は取り敢えず背を向けて最初の位置に向けて歩く……いや、そこは攻撃して来ないと無防備なんだから…結局、元の場所まで何事も無く着いた事に溜め息を吐きながら正面を向いた。

 

「いい加減にしてくれ…これ以上醜態を晒すなら、君らにははじまりの街に帰って貰わないといけない…」

 

そこまで言ってやっとスイッチが入ったのかケイタ君が剣を構える…テツオ君も立ち上がった…ふぅ…

 

「さぁ、もう一度行くよ?」

 

二人が僕に向けて突っ込んで来る…うん、良いね…さて、どう捌こうかな…?

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