俺が目を覚ますと目の前に静香がいた。
「おい、お前何をやってるんだ」
と俺が聞くと静香が
「紅葉さんの顔を見ていました。寝顔がとてもかわいかったです。あと朝食の準備ができたので顔を洗ったら食卓へ来てください」
といって俺から離れキッチンのほうへ歩いて行った。
俺は、顔を洗い食卓へ向かった。食卓の上にはThe 朝食というかんじで、料理が並んでいた。
俺は席に着き、さっそく料理を食べようとしたら静香に止められてしまった。
「なんだ、俺は早く食べたいんだが」
俺がそういうと静香は
「その前に何か言うことはないんですか?」
と言ってきた。
俺は少しの間考えたが全くわかんなかったので
「知らん」
と言ったら、静香はため息を吐いて
「いただきます。これは基本ですよ。今までは知りませんけど私がいるときは守ってほしいです。」
と言ってきた。言うのはなんか癪だったが、料理を作ってくれたこともあるし、とりあえず言うことにした。
「・・・いただきます」
俺はそういうと食事に手を伸ばした。
俺がそれを一口食べると思っていたよりかなりおいしいことにびっくりした。
しばらく手が止まっていたが、静香がそれを見てにこにこしていた
「どうですか?私、料理には自信があるんです」
と言ってきた。
「不味くはない」
俺がそういうと
「よかったです」
と言って笑っていた。
俺は別にほめてはいないんだがな俺はそう思っていたが、口には出さなかった
「ところで今日は一体どうするつもりなんですか?」
静香が聞いてきた。することはいろいろあるが
「とりあえず、静香の家さがしだな。それが終わり次第町の案内をしようと思っている」
これが一番ベストだと思うことを言った。
「私はここに住むつもりなので家はいらないんですけど・・・」
そう静香が言ってきた
「ダメに決まってんだろ」
「でも、私はえっとその・・あっその私がいればいいことがいっぱいありますよ」
なんか思いついたのかそんなことを言ってきた。
「ほお、例えばどんなことだ」
俺にとっていいことがあるなら家に住まわせるのもいいかもしれないと思い俺は尋ねてみた
「例えば、私がいれば朝食も用意できるし、掃除もできます。・・・あと紅葉さんと一緒にいることもできるので」
最後だけ声を小さくして顔を赤くしてしまった
「最後なんて言ったかよく聞こえなかったんだが。あと最初の二つも必要ないから家を探すぞ」
俺がそういうと静香は俺にしがみついてきた。
「お願いします。私をここに住まわせてください。私にはあなたしかいないんです。私はあなたにすくわれました。ここに住めないのなら私は・・・命を絶ちます」
ふざけているのかと思ったが静香の眼を見れば本気だと分かった。
俺が出て行けといえばすぐにでも命を絶つだろうことが分かった。俺は彼女がどうすれば命を絶たないかを考えた。
「ダメだ、お前の命を救ったのが俺だと思っているのなら勝手に死ぬのは許さん。お前の命は俺があずかった、俺が許可するまで死ぬのは許さん。よって勝手に死なれては困るのでお前は俺が監視するために近くにいてもらうぞ」
俺がそういうと意味を理解したのか今度は俺に抱き付いてきた。
「ありがとうございます・・私はもっとあなたのことを好きになりました。これからもおそばに置いてください」
と言って、俺に体を預けた
「ったく、困ったやつだな。それじゃ今日はとにかく町を案内してやる。その時に原作のことも教えといてやる」
俺はそういって出かける準備を始めた。
「ところで原作っていったいいつから始まるんですか」
静香はいきなりそんなことを尋ねてきた。俺はこれまでのことを思い出し答えた。
「たしかエルザのS級認定試験がX780年だったなたしか原作開始がX784年だったはずだ」
「ということは今がX781年なのであと3年ってとこでしょうか?」
と簡単な計算をし静香が答えてきた
「ああ、そうだなあと3年だ。それまではあんまり動かないほうがいいだろ。他の転生者がどんなギルドに入っているのかも知らないしな」
俺がそういうと静香は何か思いついたみたいに俺に言ってきた。
「それなら私と一緒にしばらく旅行に行きませんか」
確かにそれもいいかもしれない。俺がいればリサーナのあの事故を止めることが可能かもしれないが、俺は原作を崩したくはない。
確かにそれで悲しい思いをみんながしてしまうかもしれないが、それを止めてしまったら今度はもっとひどいことが起きてしまうかもしれない。それだけは防がないといけないからだ。
「それもいいかもしれないな・・・」
俺がそういうと静香は何か驚いたみたいな顔をしていた
「えっ本当ですか・・拒否されると思っていました。ものすごくうれしいです」
「そうと決まれば、さっそく行動を起こすとするかね。まずマスターに報告をしないとな」
俺がそういうと静香は俺の手を引きギルドに向かった。
「マスター私たち新婚旅行行ってきます」
「何を言ってんだお前は!」
俺はかなり驚いた。
いきなりおかしなことを言いだしたこいつをほっといて俺はマスターに話を付けた。
「また行くのか・・次はいつごろ戻るのじゃ?」
マスターはまた長期間いなくなるのかと思ったのか俺にそう聞いてきた。
「それはわかりません。でも少なくとも3年以内には戻りますよ」
俺がそういうとマスターはしばらく考え込んで
「よかろう行って来い。帰ってきたら土産話を聞かせてもらうぞ」
と言って俺たちを送り出してくれた。
俺は他のやつらに軽く説明をし、最後にラクサスに話をした。
「どうやらおまえ、また出かけるみたいじゃねえか」
ラクサスはどこで聞いたのか俺にいきなり言ってきた。
「ああ、また出かける。帰ってくるときにはもっと俺は強くなってるぞ。お前はどうする」
俺がそう聞くとラクサスは拳を俺に向けてきて
「分かりきっていることを聞くんじゃねえよ、俺はもっと強くなるそれこそお前に勝つことができるぐらいにな」
そうラクサスは俺に言ってきた。
俺はそのラクサスの拳に自分の拳を打ち合わした
「それじゃ言ってくるぜ。次合うときにはまた喧嘩だ」
俺はそういってギルドから足を運んだ
「待ってよください、私を置いてかないでくださいよ。私の近くにいてくれるんですよね」
彼女はそういい俺の後ろからついてきた。
「ああ、そうだな・・一緒に強くなるぞ次帰ってくるまでに」
「はい」
彼女は俺の言葉に返事をし俺の隣に立った。
そして俺たちはこの街を出ていった。