「おい、紅葉仕事行くぞ」
ナツが家の扉を壊して入ってきた。
「てめえ、人ん家の扉壊してんじゃねえよ」
俺がそういうとナツは悪気がないのかにこにこ笑いながら
「わりいわりい、そんなことより仕事だ見てみろよこの依頼、本一冊で10万ジュエルだ」
そう言ってナツが俺に依頼書を見せてきた。
「悪いが、今日は無理だ。今日は一日静香に付き合うって言ってしまったからな。ルーシィでも誘ったらどうだ」
俺がそういうとナツは
「おう、俺も元からそのつもりだ。この依頼場所金髪のメイド募集中らしいからな。ルーシィにメイドとして忍び込んでもらうつもりだ」
「それはやめといたほうがいいんじゃねえのか」
俺は失敗するのが分かっているからそれとなくやめるように促した
「分かってるっての、冗談だよ。じゃあな」
そう言って、ナツはルーシィの家に向かった。俺はその後ろから
「またさそってくれ」
と言ってナツを見送った。
「この服どうですか?」
静香は俺に勝ったばかりの服を見せてきた。
服装は和服だった。紫色の浴衣みたいな服で静香の黒髪にとても似合っていた。
「ああ、似合っているぞ。それじゃどこ行こうか」
俺がそういうと静香は
「紅葉さんと初めて会ったあの山に行きたいです」
そういって、俺にしがみついて目をつぶった。
「分かったよ、それじゃ飛ぶぞ」
俺はそういって空間移動で山の中にあった静香の家の前に飛んだ。
「着いたぞ、目を開けていいぞ」
俺がそういうと静香は恐る恐る目を開けた
「・・・ああ、懐かしいです。そうです、ここが紅葉さんと合った場所です。私はここで紅葉さんに変えてもらいました。」
そういって、感極まったのか静かに涙をこぼした
「ああ、俺たちはここで出会った。」
俺たち二人はしばらく無言で立ち尽くした。
「私は、昨日紅葉さんに言われて一日考えました。紅葉さんは私に戦ってほしくないといってくれました。しかし私は紅葉さんの足手まといにはなりたくないです。旅行中私はいつも、紅葉さんに迷惑をかけていました。私は紅葉さんの役に立ちたいんです。」
静香は俺に、今まで言いたかったことを話した。
「静香は俺の役に立ってるよ・・食事だっていつも作ってくれたし、その他にもいつも俺の世話をしてくれたじゃないか」
俺がそういうと静香は静かに首を振り
「違います。そういうことじゃないんです。私はもっとほかにも紅葉さんの役に立ちたいんです。紅葉さんが喜んでくれないのなら私の存在意義がありません」
静香は自分の心の内を俺に聞かせてくれた。
「そんなこと言うなよ静香。役に立つとか立たないとかそれで存在意義がないってそんなの悲しいじゃないか。」
俺がそういうと静香はキッと俺をにらんできた。
「それじゃ私は何のために生きてるんですか!私は何もわからずこの世界に放り出されました。この世界のことなんて私は何も知りません。私は何も紅葉さんの役に立つことができないんです。生きている意味なんてないじゃないですか」
ぱんっ
俺は静かのほうを叩いた
「静香、二度とそんなことを言うな。俺はお前を家族として迎え入れてから、お前を守ると決めたんだ。それなのに生きている意味がないだなんて言うのは俺がお前を守れてなかったということになる、俺にとって一番うれしいことはお前が生き続けることだ」
俺はそういうと静香は吹っ切れたのか顔を上げ俺に抱き付いてきた。
「紅葉さん・・・優しすぎますよほんとに」
静香はそういって俺にしがみつきずっと泣き続けた
「落ち着いたか」
俺が言うと静香は顔を赤くして
「はい・・・というかこの感じ懐かしいですね」
静香はそういって笑った
「そうだな初めて会った時もお前は泣いていたな」
俺がからかうように言うと静香は頬を膨らませ
「失礼なこと言わないでください」
といってそっぽを向いてしまった。
「分かりました。私はあまり戦闘はしないようにします。しかし紅葉さんに一つだけ守ってほしいことがあります。」
そういって真剣に俺の眼を見てきた。
「なんだ・・言っとくが戦うなっていうのは無理だぞ」
俺がそういうと
「それは分かっています。私が言うのは絶対に戻ってきてください。ただそれだけです」
それを言うと静香は恥ずかしかったのか顔を赤らめ下を向いてしまった。
「分かったよ。約束する俺は絶対に戻ってくる」
俺がそういうと静香は納得したのか俺のほうへ寄りかかってきた。
「今日だけはこうさせてください。お願いします」
静香はそういうと眠ってしまった。
「ったく、泣きつかれたって子供かよ。」
俺はそういうと今日はもう帰れないかなと思い・・俺もそのまま寝ることにした。
「それじゃ帰るか。予定よりだいぶ遅くなってしまったしな」
俺は立ち上がりそう静香に言うと
「はい、わかりました」
といって俺にしがみつき目をつぶった
俺はそれを確認して
「それじゃ帰るぞ、俺たちの家に」
そう言って俺は空間移動を行った。
「おーいナツ、依頼のほうはどうだった」
俺がギルドに行きナツを見つけたので依頼のことを聞くと
いきなりルーシィが割り込んできて
「無駄足だったわよ。私は鍵が手に入ったからよかったけどお金は全く入らなかったの」
そういい、鍵にうっとりしていた。
「お金は入らなかったが、楽しかったぜ」
ナツは気にしていないの気にしないことにしたのか分からないが、納得しているようだ。