「着いたぞ」
マスターがそういうと俺、エルザ、ラクサス、ギルダーツが下りてきた。
「試験内容だが、今回は山登りじゃ」
「「はっ?」」
俺とエルザは二人ともあっけにとられてしまった。
山登り?一瞬不思議に思ったがマスターのことだなんか考えがあるのだろうと思い、気にしないことにした。
「マスター、いったい山登りとはどういうことでしょう」
エルザはすぐに理由を尋ねた
おいおい、今からそれをマスターがいうんだろうに、ちっとはこらえろよエルザと思ったが、言ったところで意味はないと思い黙り込むことにした。
「それは今からいうわい。と言っても内容は特に変わらん。一人ずつ山を登りてっぺんにたどり着くことができればS級魔導士になれるということじゃ。当然途中で邪魔が入ることになるだろうが、その時の判断も結果にかかわってくるぞ。1時間後にスタートじゃ先に上っておるからあとからこい」
と簡単な説明をしマスターとギルダーツ、ラクサスは山を登って行った。
残された俺たち二人はこれからどうするかを話し合った
「どちらから行くべきか、紅葉は希望があれば聞くが」
とこっちに意見を求めてきた。
「それじゃ俺は後でいいや、先にいってクリアしてこい」
というとエルザは
「分かっているさ、こんな試験すぐにクリアして見せよう」
と言って山を登って行った。
・・・よし行ったか
「そこにいるんだろう、出て来いよ・・・メイビス」
俺がそういうと木の陰から一人の少女が出てきた。
「よく気づきましたね。以前は全く気が付かなかったのに」
「俺だって成長してるんだよ。昔のままじゃいられねえからな」
そういうとメイビスは
「そういう話の前にいうことがあるんじゃないですか」
メイビスはそういうと俺の近くに近づいてきた
「そうだな・・・ただいまメイビス」
「お帰りなさい紅葉」
メイビスはそういうと俺にいきなり抱き着いてきた
「わっ、いきなりどうしたんだよ。びっくりしたじゃねえか」
俺は驚き声を張り上げてしまった。
その後俺はしまったと思った。案の定
「だって・・あの後誰も来ないし・・とてもさみしかったんですよ・」
といきなり顔を伏せてしまった。
「すまなかったメイビス、いきなり声を張り上げてしまって、ちょっと驚いただけだよ。俺はメイビスに会えてかなり嬉しいよ」
というと今度は顔を赤くしてしまった。
わけが分からん。
「ところで紅葉はS級魔導士の試験に来たということでいいんですよね?」
メイビスがいきなり尋ねてきた
「ああ、お前との約束通りフェアリーテイルに入ったぞ、そして今はS級魔導士まであと一歩ってとこだな。この試験が終わったらS級になってるだろう」
「ふふっ、余裕ですね。ま あなたの実力ならそれも可能でしょう。フェアリーテイルのことお願いしますよ」
そのあと俺はメイビスといろいろな話をした最後に
「またいつか会いましょう」
と言うとメイビスは薄くなって消えてしまった。
そろそろエルザが行って2時間がたつな。俺もスタートするかなと腰を上げた。
「神野紅葉 行きます」
俺は一言言って山にむかって歩き始めた。
しばらくたつと、いきなり目の前に落雷が落ちてきた。
「やっと来たか紅葉、待ちくたびれたぜ」
そういってラクサスが現れた。
「昨日言ってたのはこのことかラクサス。たしかにここなら思いっきり暴れられそうだな」
そういうとラクサスはにやっと笑い
「俺だけじゃねえぞ、お前の相手は俺たち二人だ」
といったと同時に俺の野生の勘が働き危険を察知した。
俺はその場を離れた。それと同時に俺の立っていた場所が轟音に包まれた。
「おっと、今のを避けるか。本気で当てに行ったんだがな」
といいギルダーツが煙の中から出てきた。
「おいおいまじかよ、S級魔導士が二人がかりってさすがにひどくないか・・」
俺はそういうと
「エルザも通ったみちだ。お前に越えられねえわけねえだろ、俺たちに勝ってみろよ」
とラクサスが言ってきた。
まじかよ、この2人相手にエルザは勝ったのか。それじゃ俺も少し本気で行くとしますかね。
俺は結界で身を守りラクサスに氷炎の龍をはなった
「ラクサスあの時の再現だ、お前はこいつをどうすんだ」
俺はそういうとラクサスは息を吸い込んだ
「あの時と同じ手は食うかよ・・雷竜の咆哮」
俺の氷炎の龍とラクサスの咆哮がぶつかりともに吹き飛んだ
「くそ互角か」
ラクサスはそう言いすぐに体勢を整えた
俺は空間移動でラクサスの後ろに飛んだ
「何!」
「あの時の再現って言ったろ」
俺はそのまま七花八裂を繰り出そうとしたらが嫌な予感がしすぐにその場を離れた。
「クラッシュ」
俺の立っていた場所が粉々に砕けた
「なっあんたおれを殺す気か!」
「そりゃ試験だしな殺す気でやらなきゃいけねえだろ」
ギルダーツはそういうと俺に向かって突っ込んできた。
俺もそれに向かい突っ込んだ。
俺とギルダーツの拳がぶつかり合い俺たちの立っていた足場にひびが入った
「まじかよ、俺の拳と互角だとお前のどこにそんなパワーがあるんだよ」
ギルダーツは驚いた。
自分よりはるかに小さい体だったのにその体で自分と同じ程度のパワーを持っていたことに
「人は見た目じゃわからねえんだよ」
やべぇ実は強化魔法使ってたって今更言えねえ・・
二人で向かい合っていると俺に向かって今度はラクサスが突っ込んできた。
「もうめんどくさいな、どっちか一方にしろよ」
俺はそう愚痴を言いラクサスのほうを向いた。