異世界を叩き壊す狂人狂騒曲 作:うぇるい
「キュピーン☆みんなの美少女、アリスちゃんだ~ゾッ☆」
始まりは、どこかの国の静かな街だったらしい。
「何言ってんだ?」
「頭、大丈夫か~?」
「え~っと…お嬢ちゃん、お父さんお母さんはどこかな?」
街の広場でそんなことを大声で叫んだ少女を、あるものは興味の目で、またあるものは憐憫の目で見たし性的な目で見たものもいただろう。
しかしだれもがヤジを飛ばす中、少数の者は少女を心配して少女に近寄り父母の行方を尋ねる。
しかし、少女はそんな声に耳も貸さずに先ほどの言葉を繰り返す。
「キュピーン☆みんなの美少女、アリスちゃんだ~ゾッ☆」
そして、大体のものが興味の目を向けヤジを飛ばし、少数の者が少女がいつからここにいたのか不審に思い始めた中、ついに堪忍袋の緒が切れた男が少女を広場から叩き出そうとした。
そのときだった。
「触んないでよ!アリスちゃんの美少女力が落ちちゃうでしょうが!」
アリスと名乗る少女が男の肉体を手も触れないで四散させ、興味の目が恐怖の目に変わったのは。
「衛兵を呼べ!」
「魔術犯罪者だ!ギルドに連絡を!」
しかし、そんな恐怖は序章でしかない。
この町の彼らにとっていまだ彼女はホラー映画の悪霊のようなもの。
本当に殺されるまではその恐怖を理解することはない。
「は?さっきのは
広場の中心にいた少女が、人が密集していた広場を押しとおるのだ。
普通に通れば絶対に人に触れてしまう場所で
ギルド指定『
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しかし、異世界にとっては不幸なことに悪夢は未だ終わらない。
「ぼくは、きみたちのしていることをぜったいにゆるさないぞ!」
ある国の王宮では王族たちが皆殺しにされ、その凶行を止めようとしたものたちも皆殺しにされてしまっていた。
「もういやぁ…こないでよぉ…」
「誰か助けて!殺される!」
戦闘能力の無い者たちはそんな惨状を作り出した少年から逃げ惑う。
「…?なんでにげてるの?わるいおうさまはもういないんだよ?」
しかし、ふつうは正しいはずの『逃げる』という判断はこの場では間違いであったのかもしれない。
「もしかして、ぼくからにげてるってことは『わるいひと』?…ってことは『せいぎのみかた』のてき…
なら、
この後、王都に住んでいたものは大半が死体となり、死体の山の上で剣を片手にたたずむ少年が目撃されたという。
ギルド指定『
___
「へぇ~、そんなことがあったんですね!」
そんな話を旅人が宿屋の主人に話していた。
旅人は、この町はそんな惨劇が起こった場所からは離れてるから気にする必要はないさ。といって話を終わらせる…はずだった。
「この町も惨劇が起きてましてね。」
宿屋の主人が話し出す。
「いやなに、その二つの町と比べたら大分ましなもんですよ。そんなにこわばる必要はありませんとも。」
「なに、そんなにひどいことはしませんよ。人生、最後は楽しいまま終わらせましょうや。」
宿屋の主人が最後の言葉を言うか言い終わらないかというときに、旅人は本能的に走って逃げだした。
町にあるギルド、教会、役所…どこでもいいから駆け込んで、あの
しかし、どこも営業が終わっているようで旅人は途方に暮れる。
そんな中旅人がふと、あたりを見渡すと町の住民は全員立ち止まって、
…次の日からその町に加わった新たな住民は、その旅人と同じ顔で違う名前を名乗っていた。
自称『
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「えっと…その三人を倒して欲しいんですね?」
「う~ん、今のところはだけど…もしかしたら増えるかも。」
真っ白い空間で自称神と話す俺。
異世界で好き勝手やってる転生者を倒せって言われたから話を聞くだけ聞いてみたら、テンプレチート転生者とは比べ物にならんヤバさなんだが…
「いや、テンプレチート転生者だったらいいんだけどさ…こいつらぶっちゃけ人類の敵じゃん?信仰が必要なこっちにとってははた迷惑なわけ。」
ちなみに転生特典与えて転生させたのは?
「…はいはい、私です~っだ!大体こんなことなるとは思わんだろ!こっちは全知全能の神じゃねぇんだよ!」
恥も外聞もねぇな…
「で?結局どんな転生特典を?」
「あ~…最初のやつが『生物改造』、触れた生物の肉体だの魂だのを改造できるけど生命としての枠を超えた改造はできない…つまり、あんな感じで人を四散させるのは自分を改造しても無理。二番目が『精神汚染』、物理的に接触した相手の精神を自分と同じように変える…だからあの少年はいわば被害者ってこと。もとから魔術の素養はあったんだろうね。三番目は『思考共有』、目が合ったやつに自分の考えてることを相手に伝えるだけのテレパシーのはずだけど…それ悪用した結果脳を情報量過多でぶっ壊して乗り移ってるみたい。
…何ていうか人類の敵だわ。こいつら人間だよ?やばくね?」
元凶は黙っとけ!…実際タネが分からないとどうしようもない連中ばっかだな。
どうやって戦えと?
「だからさ~テンプレチートあげたじゃん!魔術とか使い放題!現代知識で内政チート使って銃で薙ぎ払ってもいいんだよ?…あっと、ほかの転生者もヤバいやつばっかだからかぁ」
こいつがポロっと、『あ~、そういえばほかの転生者もヤバい奴多いからついでに56して良し!』といったときに、『頭おかしい奴が転生者に気づいたら一人や二人…いや結構な人数がつれるでしょ。』とか言ったから慎重に事を進める必要があるのだ。
「なぁ、一つ思ったんだが。やっぱ大体おまえのせ「あ~!てがすべった~!ごめ~ん転生始まっちゃったから聞こえないなぁ~」ふざけんなよ!?」
と、いうことで異世界非テンプレチート系邪悪の討伐を始めることになったのだ。
…いや、一人でもできたら上出来じゃね?