エターナル美少女になりたい!~ついでにママを泣かす魔物共は滅ぼす~   作:岩神龍

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プロローグ
オギャァア(決意)


かつて、人々は卓越した魔法技術により栄光の極みへと至っていた…

だが、ある時突如として現れた(湧いた)魔族、魔物と呼ばれる存在によって人類は衰退の一途を辿って行った

 

 

-魔族、魔物が現れて(湧いて)より13年-

その日、人類最後の国 ロボスト王国 にて 1人の赤ん坊(やべぇやつ)が生まれた

 

この時はまだ誰も知らない、このシリアスな世界が半分ギャグ時空になることを-

 

 

 

◇◇◇

ロボスト王国 子爵家 エフォールノ家の一室にて2人の男女が赤ん坊を抱え会話をする中赤ん坊(やべぇやつ)の意識は浮上した

「一 一 一 一 一」

 

「一 一一」

 

「一 一一 一」

 

「オギャァア⤴︎オギャァア⤴︎ 」

(ッファ!?なんじゃあこりゃあ!?)

 

「あらあら元気ねぇ」

 

「オギャァア⤴︎」

(何だこのべっぴんさん!?若妻の色気を感じるぜぇ…って、声が…もしかして俺今赤ちゃんなのか?これがホントの赤ちゃんプレイ?)

 

「ああ、本当だ…キミに似て、とても可愛いらしい子だ…」

 

「フフ…そうね…あ、でも見て、目元はシュドルに似ているわ」

 

赤ん坊に関する会話を続ける2人、そして突如、女性の頬を涙が伝う

 

「産まれてきてくれて、ありがとう…」

 

「オギャァ⤵︎オギャァ⤵︎」

(…………)

 

空気を読んで、メイドのような女性が話しかけてくる

「当主様!奥様!おめでとうございます!それでは、お子様を保育器に移らさせてもらいますね」

 

スタスタ

 

(…この状況を見るに俺ァ転生ってやつをしたらしいが…たしかに、子供が産まれて来ることはイイことだが…なにか腑に落ちないな…おそらく今世の母と思わしき人物のあの顔…心の底から嬉しいっていう顔をしてたし、今、俺を運んでいるハキハキしてるメイドっぽい姉ちゃんも瞳を潤ませて今にも涙が出てきそうな気さえする…喜怒哀楽がただ激しいっていうならいいが…何か、嫌な予感がするねぇ…)

 

スタスタ

 

 

 

 

◆◆◆

私、マリエ・フォン・エフォールノは思い出す。

この世界に突如現れた魔族、魔物達によって私達人類は多くの国々が滅び、生活圏を後退させられ、この国ができるまでも、多くの人々の命を犠牲に耐え続けこうして今を生きられているということを…

 

「ホントに…よく生まれてきてくれたわ…欲を言うならもっと平和な時代に産んであげたかった…けど、私達が絶対に幸せにしてみせる」

 

「ああ!その通りだ!あの子には幸せに生きてもらいたい。僕達で、あの子を幸せにしよう!」

 

「ええ、そうn」

マリエがよろめくのをシュドルがそっと支える

 

「っと…そのためにもマリエ、まずは休もうか…出産後で、かなり体力が減っているはずだ」

 

「そうね…わかったわ、あなた。起きたら、一緒にあの子の名前を決めましょ?」

 

「ああ…わかった。おやすみなさい」

 

「おやすみなさい」

チュッ

 

 

 

◆◆◆

さきほど、今世の両親らしき人物がいた部屋から、数m離れた別の部屋にて俺は戸惑っていた

 

「オギャァア…」

(オイオイ こりゃすげぇな…)

 

目の前に広がるのは、クリスタルっぽい物ををくり抜いたような揺りかごであった。いや、ただクリスタルっぽいのでは無い、浮いているのだ。

 

「オギャァア?」

(コイツは…反重力装置?いや、機械っぽくねぇし…もしかして魔法ってやつか!?)

 

「ではお嬢様、僭越(せんえつ)ながら横にさせてもらいます」

 

クリスタルっぽい揺りかごに寝かさられると、揺りかごが光始めた

 

「オギャァア!」

(!?なんだこれ…体が軽くなった気がする…この揺りかご?の効果か?…?そういや今お嬢様って…さっきも母親らしき人物に父親らしき人物がキミに似て可愛いだとか言ってたな…まさか!?我が息子は消失したというのか?)

 

メイドはクリスタルの動作を確認すると一礼してこの部屋から退出して行った

「では、何か、異常があればすぐ駆けつけますので」

 

「オギャァア?」

(赤ん坊にまで丁寧に…真面目だねぇ…ってそれ所じゃねぇんだよ。我が息子が消失…つまり女の子になっちゃったということか…俗に言うTS…ここはおそらく異世界と言うやつだから TS異世界転生 というふうになるのか?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「オギャァア↑↑↑↑↑↑⤴︎ ⤴︎⤴︎」

(ッッッシャァアアァアア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ )

 

「オギャァア!!」

(勝った!異世界転生[完]HAHAHAHAHAHA!勝った!勝ったぞこれはァ!TSである!女の子の身体(からだ)である!!受肉である、!!!魔法っぽい物がある!!!!フハハハハハ)

 

ここで彼…いや、彼女の前世について少し語ろう。彼女は俗に言うDT陰キャ男子街道をスーパーカー並のスピードで突っ走るDT陰キャ男子の申し子のような奴だった。

そんな彼女が学生時代にハマったのがアニメ、漫画、ゲームなどの娯楽品だった。この時彼女は、アニメや漫画の美少女が不老で回復能力が高くて強いというキャラのギャップに惹かれた。そして、彼女はある考えに行き着いた…

そう、『エターナル美少女になりたい』と。

馬鹿にしちゃあいけないし、別に肉体を改造して女の子になりたいわけではなかった、それに前世では完全になることは不可能だった。女の子は弱肉強食の世界では基本弱い存在である。そして人間の男は子孫を残すために、女の子を守るという本能が平和な彼女の前世でもインプットされ続けられていたのである。長々と語ったが、端的に言うと彼は友達が欲しかったのである。ここで、友達を作るなら じゃあDT陰キャ男子同士で傷を舐め合えばいいじゃん…となるかもしれないが、無理である。彼らは自分以外の者と関わり合いを持とうとすること自体が基本なく、ズルズルと流される、そして、気がついたらDT陰キャ男子になっているのである。そんな奴らはお互いに干渉できないし、もしできるのなら、そいつはDT陰キャ男子ではない。余談だが、彼女がこの負のループに気づいた時には既に大学卒業間近で、人間関係というのはもう前世では修復不可能なまでにズタボロだった。良くも悪くも、異世界というのは新しい関係を構築するのならもってこいとの環境とも言えよう。

そして、彼女は前世でよくこう思っていた「輪廻転生とかあるんだったら異世界とかもあるんじゃね?あるんだったら異世界にTS転生したい」と。そんな彼である、自分がもし転生したら などということは常々考えており、自分が気付いたら赤ん坊になっていても心の中で少々リアクションを取れば落ち着くくらい心構えはできていたのだ。

そんな彼が激しく心の中でのたうち回ることとはつまり、TS 異世界転生 魔法っぽい物が揃っており、可能かもしれないからである。そう!全てを越えた究極の存在

エターナル美少女』になれるかもしれないからである!

 

「オ ギ ャ ァ ア」ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ

(ククッ なってやる。ああ、なってやるとも。『エターナル美少女』に俺はなるッ!)

 

To Be Continued

 

 

 

 

◇◇◇

DT陰キャ男子を異世界転生させたった

1:名無しの上位存在

俺って偉いねぇ~

 

2:名無しの上位存在

>>1っで、どこに転生させたん?

 

3:名無しの上位存在

コテハンつけるからちょい待って

 

4:優しい上位存在

うし、これでええやろ。質問してええぞ

 

5:名無しの上位存在

>>4っで、どこに転生させたん?洗脳してくる

 

6:優しい上位存在

>>5最近ちょい話題の人類滅亡間際の世界やで

 

7:名無しの上位存在

>>6おまwそれw

 

8:名無しの上位存在

>>6ひでぇw

 

9:優しい上位存在

俺は転生させたやつのTS転生したいっつう願いを叶えただけやで?世界までは指定されて無い

 

10:名無しの上位存在

>>9そりゃそーかもしれないけどさ

 

11:名無しの上位存在

>>9人間が世界の区別出来るわけないやろw

 

12:名無しの上位存在

>>9いつか刺されそう

 

13:名無しの上位存在

>>12ワイら上位存在は魂の格が違うから無理なんだよなぁ…

 

14:優しい上位存在

>>12>>13の言う通りやで無理無理w

 

15:名無しの上位存在

>>14いつか転生させた奴が上位存在になったりしてなw

 

16:優しい上位存在

>>15怖いこと言うなやw

 

17:名無しの上位存在

>>16転生先の肉体スペック教えてー

 

18:優しい上位存在

>>17

・美少女

・回復魔法の才能がある

・身体能力は中の下くらい

 

19:名無しの上位存在

>>18容姿詳しく教えてクレメンス

 

20:優しい上位存在

>>19おけおけ、ワイが未来観測した感じだと15歳で

・銀髪の腰まで届く長髪と赤眼が特徴

・スリーサイズは上から83・54・84のEカップ

・美少女

 

21:名無しの上位存在

>>20エッッ

 

22:名無しの上位存在

>>20でかーい!説明不要

 

23:名無しの上位存在

>>20 15年後が楽しみですねぇ

 

24:名無しの上位存在

>>20成長促進魔法かけてくるわ

 

25:優しい上位存在

>>24まあ待て。俺からお前らに提案がある

 

26:名無しの上位存在

>>25早く言えよ風邪ひいちまうだろ

 

27:名無しの上位存在

>>26全裸待機乙

 

28:優しい上位存在

うし、じゃあ言うぞ

 

29:優しい上位存在

俺が転生させた奴の生配信をする!

 

30:名無しの上位存在

>>29!

 

31:名無しの上位存在

>>29まさか!

 

32:優しい上位存在

>>31ふっ、そのまさかだ

 

33:優しい上位存在

俺は転生者生配信ブームを再来させる!

 

34:名無しの上位存在

>>33一昔前に流行ったやつか

 

35:名無しの上位存在

>>33確かにあれ面白かったよな

 

36:名無しの上位存在

>>33ふむ上位存在は皆飽きやすいよな…最後までやる気はあるのか?

 

37:優しい上位存在

>>36もちろんだ!そのための準備もしたし、面白いやつも発見したからな

 

38:名無しの上位存在

>>37やはり生配信か いつ配信する?私も視聴しよう

 

39:名無しの上位存在

>>38上位院…!

 

40:優しい上位存在

>>38転生させた奴が5歳になったら開始する

 

41:名無しの上位存在

>>40よし、全裸待機スタートや

 

42:名無しの上位存在

いい暇つぶしになりそうやな

 

43:優しい上位存在

とりま生配信するまでは転生させた奴に接触は禁止な

 

44:名無しの上位存在

>>43了解

 

45:名無しの上位存在

>>43了解

 

46:名無しの上位存在

>>43おけ

 

47:名無しの上位存在

うし、じゃあ配信を面白くするための意見考えようぜ

 

48:名無しの上位存在

>>47面白そう!

 

49:名無しの上位存在

>>47いいね!こういうの好きだよ!

 

50:優しい上位存在

じゃあ意見ある奴から言ってってくれ

 

 




1話にして主人公の名前が出ないってマ?
補足
1.主人公は特に記憶の抜け落ちとかないんで前世の名前を忘れてるとかはありません。ただ、新しい人間関係を築くにあたり、前世のことは(人間関係とか)忘れよう。という考えに至り、前世の名前が出てくることはありません。前世の親は主人公が小さい頃交通事故で死んでその後は母方のおばあちゃんのところで生活。高校を卒業するくらいに他界されました。つまり、主人公はガチフリーで転生してきたので全く憂いはなく、強いて言うならアー〇ード・コア〇の新作とH〇N〇E〇 × 〇U〇T〇Rの最期、あと〇ゲ〇ラ2期が見たかった等の憂いがある。というだけです。あれ?多くね?

2.Qなんで主人公が産まれる前に名前決めてないの?
Aマリエママが主人公に蹴られて破水して少し日にちが前倒しになったからやで

3.Q主人公っていつぐらいに死んだん?
A大学卒業に浮かれて慣れない酒を飲みすぎてフラついて転んで頭ぶつけて南無三やで。

4.主人公の美少女論について
ワイが美少女×吸血鬼みてぇな身体能力(弱点なし)をシリアスなやべぇ世界で暴れさせたかっただけなんやで

5.Qシュドルって誰?
A主人公のパピー。フルネームは シュドル・フォン・エフォールノ で子爵家の当主やってる。あまり気は強くないが、マリエと当主の座に着いたことでだんだん自信を付けてきている。身体能力は中の中ぐらい。領地は持ってなくて、武力で国に貢献している。

6.世界観について
分かりにくかったと思うんで補足。
剣と魔法のファンタジー世界。
この世界は元々、優秀な人は階級に差別されずに研究やらなんやらを進めることができ、立場も上がる制度があった。その結果、優秀な人達が集まって研究しまくったことで魔法技術がすげぇことになり、気付いたら超魔法文明になっていた。その制度は、人類最後の国であるロボスト王国でも顕在であり、マリエママも優秀な回復魔導師だったことでシュドルパパと結婚できた。良くも悪くも、実力が物を言う世界である。「貴種の一族である~」とかもない。
あれ?じゃあ魔族と魔物強くね?って思うけど魔族と魔物は魔法に滅法強いってのが大きい。
まぁ、つまり(人類からしたら)魔族と魔物TUEEEE!って思ってれば ヨシ!
魔族と魔物の深堀は今度やります。
今の王様(今後登場予定)が有能で国全体に中級の魔物ぐらいなら退けるバリアーを常時展開して、引きこもることで人類存続に成功した。深堀は今度やります。
人類滅亡秒読みな超シリアスな世界。

7.Q上位存在ってなんだよ
A魂の格が高い奴ら。基本不老不死。というか老いるとか死ぬとかの概念がない。暇を持て余してる。最近のブームは気に入った人間の魂を弄ぶこと。

8.優しい上位存在
主人公を異世界転生させた奴。結構イカれてるけど上位存在の中ではだいぶまとも。昔、異世界転生させた人間を生配信するというものが流行っていて、それを再ブームさせたい。

9.マリエママとシュドルパパの馴れ初め
今のプロットでは今後書くことが無いのでここに記載する。
シュドルパパが授業で魔物とバトって大怪我したのを同じ授業でいたマリエママが寝ずに看病した。シュドルパパはこの時うっすらとだが意識を保っていて、自分のために看病するマリエママを見てハートを射抜かれた。しかし、シュドルパパは気が弱いのでなかなか切り出せないでいたのを見て、シュドルパパのパパが本来より早く当主の仕事を手伝わせ、シュドルパパに自信を付けさせた。当主の仕事をこなしていくうちに自信が着いたことによりシュドルパパはマリエママに猛アタック。
2年の交際の果てに結婚。(卒業と同時)結婚して半年後マリエが主人公を妊娠。実力主義な世界なので、貴族じゃなくても正妻で問題なく、マリエが正妻になっている(シュドルパパにマリエ以外を摂るつもりは無い)そして、マリエママが妊娠したのを見て、シュドルパパのパパがシュドルパパに父親としての威厳を持たせるため、当主の座を明け渡した。
2人は同い年で、主人公が生まれた時は19歳である。

10.Q主人公は友達作れる?
A可能っちゃ可能。ただのほほんと生きてたら無理。
理由は、状況が状況のため、貴族同士の交流もほとんどなくなってしまい、必然的に子供同士の交流もなくなってしまった。貴族専用の学校(15歳から)もあるのだが、ここに通うのはほとんどが貴族の跡取り予定の者(大貴族とかは別、女の子はあまり居ない)のため、主人公は通わない。平民専用の学校もある。
ちなみに、マリエママとシュドルパパは平民と貴族専用の魔物を狩るための合同実践授業があり、そこから、上記の馴れ初めへと繋がる。この作品は学園モノにする気は無いです。

11.◇◇◇は場面転換、時間移動
◆◆◆は主観変換 です

12.Q主人公なんで言語わかんの?
A優しい上位存在が新しい世界の一般言語を主人公にインプットしてくれた。その事に主人公はまだ気づいてないが、もうじき気付く

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