エターナル美少女になりたい!~ついでにママを泣かす魔物共は滅ぼす~ 作:岩神龍
「フッ、成長しているのはクロエラ、お前だけではないということだ…いくぞ」
「ッ!!」
そうデュークが言った直後、クロエラはデュークに吹き飛ばされクレーターが出来ていた
デュークは腕をグーパーし確かめながら言う
「この力にはあまり慣れていない…悪いが手加減はできんぞ」
クレーターの中から起き上がったクロエラは笑みを浮かべながら言う
「上等だよ!デュークおじさん!」
(スピードの上がったおじさんにはこの腕じゃちょっと不利かな…なら!)
「<<
クロエラの<<
デュークが警戒しながら様子を見る
「ほう…」
通常の腕の長さを一回りほど長くなっただけの’’白い’’腕を見ながらクロエラは言う
「おじさんのスピードが上がったからね…ボクもこうするよ」
解説席のロゼッタが叫ぶ
「クロエラちゃん…あの質量の腕を凝縮して…!」
実況のミーナがロゼッタへ質問する
「ええと?ロゼッタ?あれはどうなっているの?」
「あれは…おそらく、<<
よく分からない表情でミーナが見ていたのでロゼッタが簡潔に言う
「まぁ、つまり、さっきの巨大な腕の力が全てあの腕に詰まっていると思えばいいわ…それと、理論上理解さえ出きれば無限に筋力をあげることができる…」
それにミーナが食いつく
「それは…!クロエラちゃんすげー!」
「ええ、すげーのよ、それとちゃんと実況しなさい」
「失礼しました!実況へ戻ります」
クロエラとデュークは凄まじいラッシュをお互いにかまし、地面にクレーターを作りながら戦闘をしている
淡い光と白い腕がお互いに接触し吹き飛ばされたり、膝近くまでお互い地面に足を刺し、拳と拳を当て
2人は激突しながらも会話をする
「おじさん!その力すごいね!どうなってるのか後で見させてね!」
「ああ、いいぞこんな楽しい闘いをさせてくれたんだ、なんでもお願いを聞いてやるぞ」
「本当!じゃあもっと楽しくさせてあげるよ」
そう言い、クロエラはギアをひとつ上げる
「<<
(<<
両手両足が白いライダースーツのようになっているクロエラはデュークへと迫り体全体を使った猛攻を仕掛ける
「どうおじさん?楽しい?」
デュークは笑いながら言う
「ああ!」
2人の攻防は更に激化する
殴り合い
互いに吹き飛ばされ
大気が割れ
地面は岩盤近くまで抉れていた
だが、2人は終始笑っていた
◇◇◇
2人が闘い始めて20分
アナウンスが入る
『残り10分となりました!クロエラちゃんは目玉の魔法を使う準備をしてください』
それにクロエラは名残惜しそうに言う
「ああ、終わっちゃった…もうちょっとヤリたかったな…」
淡く光るのを止めたデュークが慰めるよう言う
「大丈夫だクロエラ!またいつでも俺は闘うぞ?」
クロエラは少し悩んだ後言う
「うーん…まぁ、いっか約束だよ!」
「ああ」
地上へ戻ったクロエラは魔法を行使する
「じゃ、後片付けはしないとね<<
そこには闘いの始まる訓練場があった
「じゃあボク準備してくるね!」
クロエラが魔法を披露する準備をしようとした時
それは突然の事だった
誰もいないはずの訓練場の真ん中にソイツは現れた
「強いエネルギーがあるから来てみれば…おっさんと…幼女?なんだそりゃ」
一匹の’’魔族’’がそこにはいた
その魔族は眉のようなものを動かし、クロエラとデュークの方へと視線を向ける
「なんだ?男の方はもうすっからかんじゃねぇか…なんで幼女の方が有り余ってるんだよ」
静寂に包まれる会場
魔族がなにかをしようとする
「なんでこんなに人間が集まってるのかは知らねぇが…まぁ、いい。お前らもエネルギーに…」
ロボスト王が狼狽えながら話す
「な、なぜ魔族が…封印されているはずでは…」
その言葉を聞き即座に、デュークは魔族へと殴り掛かった
しかし、魔族は気にする素振りをせず話をする
「おう、オレは魔族だぞ。っと元気なのはいいことだ…が、少々元気すぎたな」
そう言い魔族がデュークヘボディブローを放つ
が、その前にクロエラが<<
風圧で地表が削られる
「ほう?面白い魔法を使うじゃないか幼女よ…てかなんで幼女がこんな魔法使えんだ?」
魔族はハッとして言う
「おっとすまんすまん…まずは名乗らないとな…オレは呪いのシュルーブ 12魔族が1人、シュルーブだ」
そう、全身が黒く爬虫類のような見た目の二足歩行の存在は言った
デュークを側に置いたクロエラはシュルーブに会話を試みる
「その12魔族がなんの用だい?」
(ちょっとまずいな…まずはおじさんが回復するまで時間稼ぎを…)
「何、巨大なエネルギーを感じてここまで来ただけだ…悪いか?」
「いや、ボクも気になって来ると思うから来ること自体は別にいいさ…ただ…何をしにきたんだい?」
(俺とおじさんのあの力かな?てことはアイツの目的は…)
シュルーブはニヤニヤ哂いながら言う
「言っただろう?エネルギー集めだ」
直後、シュルーブの拳がクロエラへ迫る
が、クロエラが空間の裂け目を目の前とシュルーブの腹の辺りに貼り
シュルーブの拳はシュルーブの腹へと刺さった
それと同時に、クロエラは空間の裂け目を消しシュルーブの腕を切り落とす
片腕を失ったシュルーブは吹っ飛んでいく
そしてクロエラが必死に叫ぶ
「5秒だ!誰でもいい!5秒時間を稼いでくれればボクが何とかする!<<
(こうなりゃ…なんとしてでも成功させる!!)
クロエラは立法体の黒い物体を作り出し、魔力を込め始める
空中で腕を再生させ、クロエラの言葉を聞いたシュルーブはあの
そして、クロエラに空中を蹴り、迫ろうとして
横から来た、復活した淡い光を放つデュークによってそれは阻止される
デュークを見たシュルーブは焦りながら叫ぶ
「てめぇ!’’
◆◆◆
デュークは淡い光に包まれながら考える
(おそらく、今の俺では奴に叶わない…悔しいが…クロエラから離れさせて時間稼ぎするぐらいしか出来ないか…)
デュークはクロエラの横から高速で移動し、シュルーブに体当たりをする
「てめぇ!’’
デュークは獰猛とした笑みを浮かべながら言う
「覚醒がなにかは知らんが、クロエラが5秒稼いでくれと言ったんだ、ならば約束通り稼いでやるさ」
そう言ってデュークはシュルーブをクロエラとは反対の方へと蹴り飛ばす
デュークはシュルーブの飛んで行った先へと空中を蹴り向かう
残り4秒
シュルーブは吹き飛ばされながら叫ぶ
「’’女神’’の奴こんな奴らを隠してたのかよ!?チッ」
そしてデュークが雄叫びをあげらながらシュルーブに追撃をする
「う゛お゛お゛お゛お゛お゛」
(この体制から放てる最高の一撃ならどうだ!)
デュークは大振りな拳を放つ
シュルーブはそれを捌き、カウンターを的確にキメる
「グオッ」
(こ、こいつ!クロエラのように技術まで持っているのか!?)
そしてシュルーブは何発かデュークの腹へボディブローを放つ
「グゥッ!」
(パワーも俺を上回っている)
残り3秒
デュークは限界だった体力を絞り出し更にラッシュを放とうとする
が
「邪魔だァ!」
シュルーブが放った気合砲によりデュークは吹き飛ばされる
「グワァ!」
残り2秒
シュルーブが空中を蹴り、必死にクロエラへと迫る
しかし、デュークが稼いだ時間でロゼッタにより生成された剛鉄の壁がシュルーブを押し止める
「脆いのに次から次へと…邪魔だぁ!」
残り1秒
シュルーブは再びクロエラの近くへと舞い戻る
「死ねぇ!」
シュルーブがクロエラへと攻撃しようとする
が
ロゼッタが稼いだ時間により今度はデュークが復帰、シュルーブへと渾身のボディブローを放つ
「お返しだァ!」
「グッ!」
シュルーブが少し浮く
そこへ怒涛のラッシュをデュークは叩き込む
「オラァ!オラ!オラァ!!!!オラオラオラオラオラオラオラオラァ!!!!オラァアァァアアアッ!!!!!」
(俺の体力を最後まで込めた攻撃…効いただろう?)
デュークは体力の限界で倒れ、シュルーブは再度吹き飛ばされる
「グオォッ!」
残り0秒
◆◆◆
0秒
クロエラは汗をかきながら伝える
「溜まった!みんなありがとう!」
シュルーブは更に鳴る本能の信号の言う通りにクロエラへと迫るが
「待て ぇ ぇ え え !」
1歩遅かった
「<<
辺りを凄まじい極光と暴風が吹き荒れ世界が変わる
その日、人類は見た
世界最高の美’’少女’’を
To Be Continued
今回は少し短め
すまん、これ以上書いたら中途半端になるんや…
デュークは頑張ったで、どれくらい頑張ったかというと学校のプールの後の国語の授業で眠らないぐらい頑張った
あれキツイよな?
今回は補足は魔法の効果のみ
今回は次話への前書きくらいなノリで見て貰えたらいいです
補足
1.今回登場した魔法
<<
<<
エアーズロックを帰り道の小石感覚で蹴れる
<<
術者の記憶通りに元あったように復元する魔法
この魔法も<<
<<
前回書き忘れましたが、今回も登場するのでここに書きます
物質の密度を狭くする魔法で、なんでも凝縮できる。この魔法を使ってクロエラは骨密度とかあげた状態からさらに凝縮して固くしていた
<<
次回