エターナル美少女になりたい!~ついでにママを泣かす魔物共は滅ぼす~ 作:岩神龍
ついにあの国の実態が少し明るみになります
ロボスト王国
超巨大大陸 リージィッヒ大陸に現在、唯一ある国家だ。
国王が魔族と魔物の脅威についていち早く理解し、元々国王が治めていた国と周囲のその他の国を合併し、魔族、魔物たちへの対抗手段とした国である。
常に中級の魔物なら退けれるバリアーを展開している
なら?中級以上の、上級と呼ばれる魔物が現れたらどうするのか?
答えは簡単だ。
ロボスト王国にはバリアーがあると同時に、バリアーを突破させた際にすぐ分かるよう、感知の魔法をかけているのである。そして、バリアーを突破してきた魔物へと対抗するのは主に貴族だ
この世界ではプロローグの後書きで書いたよう、優秀な者が貴族になることが多い。そして、世界の現状が現状である。力のある者がそれを使わないことはないし、貴族は一致団結するよう義務付けられていて、足の引っ張り合いなど、もっとも忌むべき行為である
現王はノブレス・オブリージュを誘発することに成功しているのである
力関係も
力>血
と、なっており優秀な者がすぐに頭角を表せるれるようにもなっているのである
なぜ、こんなことを書いたのか。後書きで深堀すると書いた以上深堀するしかなく、かと言って出すタイミングが小説投稿初心者のワイには分からなかったのである。
だが、ワイは考えた。機会がないなら作ればいいと。
そんな感じで作られた回です。
だが、何事にも例外は存在する
そんな例外のお話です
◇◇◇
気が付くと地下室のような場所に全身を拘束させられていた
(なんだ?ここは一体…)
横を見ると、今回の任務で一緒だった男が拘束させられたまま眠っていた
その瞬間男の脳裏に任務失敗という言葉が浮かんだ
(馬鹿な…任務を失敗したというのか…?しかし何故…)
男は気を失う前の記憶を思い出そうとし…
(ダメだ…あの娘が馬車から出てきたところで終わっている…一体何があったんだ?)
男が必死に思い出そうとする中あることに気付く。
(…?首以外の体が動かない…!な…これを行った者はよっぽど人体に精通しているらしい…標的の母親は確か優秀な回復魔導師だったはず…なるほど、我らの気を失わせたのもあの母親か…迂闊だったか…)
そんなことを男が考えている中足音が聞こえてくる
カツカツ
(…!来た…あの母親がそこまでの手練だとすれば、おそらくエフォールノ家は仮面夫婦という可能性も高いか?これまでの資料によれば出かける回数も少なかったようだしな…そこから何か脱出の糸口を掴めれば…)
そして来た相手を見ながら男は?で頭が埋まる
(何故?クロエラ・フォン・エフォールノがここへ来るのだ!?)
◆◆◆
幼女-クロエラ・フォン・エフォールノ は男を見ながら口にする
「ああ、起きたんだね」
(計算通りだな)
「ああ、そうそう生命維持に必要ない神経と腱は全て斬らせてもらったから、まず暴れられないからね」
「ねぇ?そのよく分からないものを見る目は辞めないかい?一応ボクは半殺し位で許すつもりだからさ」
(お父様に発砲したからね…半殺しで許す俺って優しいね)
「一応、自殺防止のために頬の筋肉を少し斬ったからね〜意思疎通が出来ないのはめんどいし治させてもらうよ?」
(まだ、脳解剖をしても完全に情報を引き出せないからなぁ…こうやって直接聞くしかないのはめんどいな…今度自白剤でも作ろっかな?)
クロエラが男の頬に触れ、男の頬が修復していく
「さて、じゃあ教えてくれないかな?誰の命令でボクを殺しに来たのかを」
◆◆◆
男-シュベルは標的の話を聞きながら内心を恐怖で支配される
(まだ年端もいかないこんな幼女が…一体どういうことだ…?回復魔法の適正とその練度は幼女ながら並の大人の回復魔導師を越えると資料にあったが…まさか本当だったのか?)
「さて、じゃあ教えてくれないかな?誰の命令でボクを殺しに来たのかを」
その質問に対してシュベルは
「ま、待て。待ってくれ。その前に質問をさせ…させてください」
(まずは情報収集だ…何としてもこの幼女の謎を解かなくては…)
数秒経った後クロエラが答えを言う
「…………その質問に答えたら、ボクの質問に答えてくれる?だったらいいよ」
「あ、ああ、答えるとも」
(刺激しないよう、まずは優しい声色で質問するか…)
「この俺たちの体の動きを阻害する傷は…全て君がつけたのかい?」
(よし、まずは…確認からだ)
それに対してクロエラはなんとでもないように答える
「そうだよ!あっでも痛みはないように痛覚もオフにしてあげたから、痛くないと思うよ!」
「そ、そうか…痛覚を無くしてくれたのか、優しい?ね?」
(なんだこの幼女、この感じは本心から喋ってやがる…サイコパスというやつか?)
「でしょでしょ!」
「じゃあ次はボクが質問するね」
「あ、ああ。…そうだ、お互いに1回質問に答えたら、質問できるってのはどうだい?」
(
「うーん…まっ、いいよ?じゃあ…」
(よし、サイコパスでも幼女だこういうのは好k)
「キミのバックについてる貴族か組織の名前を言って」
底冷えするような声色で幼女はそう言った
「わかった言u…」
(嘘を言えば…まぁ、大丈夫か)
男が答えようとする瞬間、割り込むように
「言っておくけど、嘘は言ったら分かるし、キミもああなるよ」
そう幼女が指さした先には
今も起きない男の姿があった
「ちょっと待てああなるとはどういう意味だ?」
(寝ているようにしか見えないが…)
それに対して幼女はなんとでもないように
「?…ああ、簡単な話だよ?あの人はボクの質問に嘘を着いたから、廃人になってもらったんだ」
「え?」
(廃人?どういうことd)
補足するように幼女が言う
「ボク、この前思考する速さを加速できる魔法を作ったんだ。」
「思考する…速さ?」
(なんだ?そんな魔法聞いたことも無いぞ)
「うん、今まで
怯えた様子でシュベルは聞く
「具体的に、どれぐらいの早さで思考できるんだい?」
(ま、まさか)
「1秒が100年ぐらいに感じるぐらいだよ?」
◆◆◆
具体的な思考スピードを言ったらなんか焦りながら質問に答えてくれた…なんでだろ?
「ふーん、なるほどね じゃ、ありがとう」
男は最後とばかりに質問する
「そ、そのクロエラ…様…私の命は…助けて頂けるのでしょうか?」
クロエラは答える
「うーん、ボク的にはいいんだけど、お母様がダメって言うんだよねぇ…まぁ、方法はある分にはあるんだけど」
(そーだなー…この人には
その言葉を聞き、男は笑みを浮かべる
「ありがとうございまs」
「ただし、ちょっと呪いをつけさせてもらうけどね」
「え?」
その後、男の体から光が漏れる
「な…なにを…」
「まぁ、ちょっとした契約みたいなもんだよ。そうそう、そういえばキミの名前を聞き忘れていたよ。名前を言ってくれるかい?」
男は言わなければ死ぬと直感で分かり、即座に名前を口にする
「シュ、シュベルです。名字はありません」
クロエラが笑みを浮かべ口にする
「そっか、これからはよろしくね。シュベル君」
(モルモットゲットだぜ!)
シュベルから放たれる光が一層強まった
◇◇◇
シュベルに使った契約の魔法というのは、相手が特定の違反行為をした時に、特定の魔法を使う…という内容の魔法をクロエラが改良して、相手が違反行為をした時に、超スピード思考魔法(1秒が100年ぐらい)と全身を金的されたような痛みが起き、決して廃人にならないよう調整された物だ。違反行為をしなくてもクロエラの意思一つで使用可能なため、クソゲー仕様のクソ魔法。頑張れシュベル君!負けるなシュベル君!クロエラは身内には激甘だぞ!
クロエラは自室でシュベルから得た情報をまとめていた
「ふーん、お爺様の元妻のプリエラ・フォン・へッシューヒ が今回の首謀者ねぇ…動機がボクの実績への逆恨みって…世界の状況が状況だから貴族同士のいざこざはご法度だって言うのに…はぁ」
(なんで4歳の幼女相手に対抗心燃やしてんだよ…)
ここで、プリエラ・フォン・ヘッシィーヒ について説明しよう
プリエラ・フォン・ヘッシィーヒ(45)
彼女は、元々伯爵家の次女として生を受け政略結婚と言うやつで昔、クロエラのおじいちゃんと結婚したのだが、彼女は結婚していながら、おじいちゃんに隠れて浮気を繰り返していたのだ。プリエラは子供を2人産んだが…それは浮気相手の子供だった。おじいちゃんの側室である、クロエラのおばあちゃんはクロエラのパパであるシュドルを産んだ。そして、浮気がバレたら自分の立場がヤバいと思ったプリエラは馬鹿なことにシュドルパパを自分の子供たちにいじめさせたのである。
その結果が気弱なシュドルと貴族なのに一人っ子だった謎の真相である
もっとも、ロボスト王国建国のゴタゴタで浮気がバレ、子供たちとも血が繋がってないことが発覚したプリエラと子供たちはプリエラの父、ヘッシィーヒ伯爵の手で適当な領地で余生を過ごしていたのだが…自分を捨てたと思い込んでいるエフォールノ家の娘が優秀なのがムカついて、今回の件に至ったのだ
※クロエラは、月一である学会の発表会で毎回とんでもねぇ(いい意味で)魔法を発表しまくっていて神童だの回復魔法の申し子だの言われている。裏で国王の病を治したりしているが今回は省略しよう。ちなみに、クロエラはプリエラとおじいちゃんが離縁した理由と、シュドルとの関係について知らないため、こんな冷静。知ったらぶち殺しに行く。
長身の結構イケメンだったシュベルが話しかける
「クロエラ様…いえ、お嬢様」
「…何?シュベル君」
無事?契約をして、その内容をマリエママに話したら、シュベルが使用人になる許可が降りて、いつでも実験できるようシュベルをクロエラが自分の専属使用人にしたのだ。
シュベルは笑みを浮かべながら、主に問う
「プリエラ・フォン・ヘッシィーヒと元、エフォールノ子爵、現エフォールノ子爵の因縁について知りたいですか?」
クロエラは怪訝そうな表情で言う
「続けて」
◇◇◇
シュベルの話を聞いたクロエラの回答は1つだった
『潰す』
To Be Continued
前回の2人組の男のうち、ノリの軽い方は犠牲になったのだ
やっと小説を書くということに慣れ始めたワイである。気が付いたら5時間ぐらい経っててビビった
補足
1.Qシュベル君のキャラ変わってない?
Aあんな幼女前にしてクールキャラ保てるわけないやろ
2.Qリージィッヒ大陸以外の陸ってあるの?
Aあるにはある。ただ、人は居ない
3.Qバリアーのエネルギーはどこから調達してんの?
Aこの世界、至る所に魔力が溢れてるから魔法陣さえあればこれくらいできるんやで。
4.Qクロエちゃんサイコパスすぎない?
Aただ、合理的だからサイコパスみたいな真似をしている…訳ではなく、たまに素でサイコパスになる
5.Q地下室ってなんなん?
Aクロエちゃんが両親にお願いして作って貰った部屋。自室と直結していて防音対策もバッチリ。ナニをしてもバレない(主に実験動物の絶叫)
6.Qクロエちゃんの嘘を見抜くって?
A鼓動とか仕草とか目の動きで嘘を着いているか分かる。回復魔導師の特権だね()
7.シュベル君の呪いについて
クロエちゃんが使った契約魔法は契約を解除しようとした瞬間、違反行為と見なされて魔法が発動する。痛みの中この魔法を解除することはほぼ不可能。
8.Qクロエラのおじいちゃんについて
本編中に出ないかもしれないし、出るかもしれない(現在は名前も決めてない)
クロエラをものすごく甘やかしている。現在47歳
地方の別荘で余生を過ごし、たまに孫の顔を見るのを楽しみにしているおじいちゃん。最近は孫娘が頭良すぎるとおじいちゃん仲間に自慢している
9.Qクロエラいつの間に王様と接点作ったん?
A王様が流行病の白血病みたいな病(今後登場予定のあるヤバいやつが流行らせた)にかかっていて、一か八か神童と呼ばれているクロエラに治せるかどうか招集したら、二つ返事で了承されてその場で治されてクロエラちゃんすげぇってなった。クロエラ自身がこの病を治そうと片手間で研究していたのでその場で治せた。その後、クロエラ監修の元、回復魔導師達にこの流行病特攻の魔法を覚えさせロボスト王国滅亡の危機を片手間で防いだ。
王様は表彰しようとしたが、「表彰とか領地より研究資金くれ(約)」と言われて、渋々エフォールノ家にクロエラの部屋直通の巨大研究室を建て、希少な魔導書とかもいっぱい上げるだけに留まった。クロエラはほくほく顔だった。研究資金は国家予算の2分の1までは出せると王様は張り切っている。
ただ、箝口令とかは特にひかれなかったため、王城内ではクロエラが「めっちゃ可愛くて天才で努力家で、でも謙虚な幼女」というレッテルが貼られ、クロエラちゃんファンクラブなるものが出来上がっている。
この話はいつか幕門か小話で書きたい。
10.Q男2人組のもう片方はどうなったん?
A素材
11.Qこんなやべぇ幼女に喧嘩売るとかプリエラさん大丈夫?
A地方の領地で暮らしているため、噂がただ変化しただけ、4歳の幼女がそんなこと出来るわけないないと判断して命令した。多分もう終わり。
12.クロエラの口調について
自分でボクっ娘少女の口調に設定して話してる
前世ではほとんど喋らなかったので口調は特に気にしていない
あと、うっかり素が出ないようミスった時に自動でボクっ娘少女口調になるよう魔法をかけてる
あと、クロエちゃんはばぶばぶされたことにより元のハイテンションさは影も形もない。
ただ、初めて会った女の子とかに接する時は自分で考えたイケメン口調という奴に切り替える