エターナル美少女になりたい!~ついでにママを泣かす魔物共は滅ぼす~ 作:岩神龍
遂に残りのアイツらが登場するぞ!
場面は生放送が終わった後の――
「外界」から始まる
そこでは、複数の異形が会議をしていた
丸い机を囲み、それぞれが自身のもつ知識、発想力、力。すべてを活用して意見を出し合っていた
出た意見は数万に達しているが、尚も異形達の会議は続けられている……この様を見るだけで、この異形達の知能がどれだけ高いのかが見受けられる
だが、その中の一匹の異形は諦めたのか、自分の持っている紙を見ながら溜息を吐きだした
「……はぁ……」
その様を見て、他の異形のうちの一匹が注意をする
「……おい、''エルピオン''!溜息を吐きたいのは分かるが、話し合いの続きをするぞ」
その注意に対して、エルピオンと呼ばれた筋肉質な異形は、ぶーたれた表情で自分の考えを伝える
「でもよぉ''プラッツ''……ありゃ無理だって……シュルーブのやつだけじゃなくてシュリーバ、コーハン、フィルックのやつもやられちまったんだぜ?……今オレ達から出た意見だって、アイツからしたら全部想定のうち……なんてことも全然あり得るんだぞ?」
エルピオンを注意した、プラッツと呼ばれた縦長の影の様な異形は、エルピオンの言葉に反論する
「……それでもだ……オレたちは今、1000年前なんか屁じゃないぐらいの窮地に陥っている……このまま何もしなければ、なぶり殺されるのは明白だ……だが、オレ達が必死に知恵を出し合えば、もしかしたら奴を打倒できるかもしれないいんだぞ?」
その話を聞いていた黒い触手のような異形は便乗し、エルピオンへと質問する
「……この窮地を乗り切り、魔王様を復活させたくないのか?」
エルピオンは、黒い触手へと返答する
「もちろんオレも魔王様を復活させたいと思っているけどよぉ、''トゥワイツ''……あれは無理だって……」
そして、今までこの喧嘩を聞いていた、クソデカい体からうねうねした触手のようなものが伸びている異形が話を振る
「それよりまず、
それに対し、プラッツは影を荒ぶらせながら食い気味に返答し指示を出す
「神以外ならどうとでもなる!
「「「「「へ~い」」」」」
……一体この異形達が何者なのか……ここまで来れば、もう察しとかそういうレベルを超えてみんな理解しただろう……
そう、このふざけた奴らは魔王の部下の内最強と呼ばれる者達……''12魔族''だ
……ん?12人居ないって?しょうがない、なら、改名して''魔族8人衆''だ
どうして、人類を滅亡寸前まで追い詰めた
それを知るためにも、生放送前の魔族たちの様子を見てみよう
※回想入りまーす
◇◇◇
場面は、クロエラがシュルーブ君たち相手にドSを発揮し、魔物がいなくなり騒然としている王宮へ行って「魔物滅亡させてきたよ!あと、喧嘩売られたからちょっと買ってくるね!(原文ママ)」と王様に伝えた後から始まる
クロエラはブータと闘う前に、外界にある魔族達の本拠地の上空へと来ていた
そこは、一見すると鬱蒼とした森と木々が生い茂る山があるだけの場所だ
しかし、クロエラが指パッチンをすると山の輪郭はボヤケ始め、数秒後には完全に雲散した
そう、山は魔族達が作り出した幻影だったのだ
なら、そこには何があるかだって?
……そこにあったのは、城だった
高さは200m程だろうか?全体は黒く、城の造りは西洋風の物に近い印象を受ける……だが、誰が見ても一番に思うことは、その禍々しさについてだろう……見る者によっては一瞬でその
そんな城を見てクロエラは――
魔力の塊を作り始めていた
それは純粋な魔力の塊であり、破壊力も本当なら皆無に等しい代物だ
しかし、クロエラは魔力を尋常ではありえない密度で集合させ、特異な力場を発生させる
周りの地面は砕かれ、木々も地面とともに魔力の塊へと吸い込まれていった――
そして、クロエラが幻影を破ってから合計2秒後
魔力の塊は直径500mまで膨張していた
それを見たクロエラは、魔力の塊(以降
◆◆◆
この日、エルピオン達魔族8人衆は会議をしていた
議題は、帰ってこないシュルーブ達魔族についてのことだ
会議は昨日から始まっていたが、状況が状況なためあまり内容は進んでいなかった
……魔族8人衆からしたら、強い奴が現れたと思って仲間を送ったら連絡が取れなくなり、そいつを探すために他の仲間を送ったらそいつも帰ってこない……で、そいつを……としていったら4人の仲間がおそらく殺られたのである
それだけではない。自分たちが話し合っている間にも、気付いたら魔物が全員殺られていたのだ……
そりゃ、こんなに真剣に話し合うことにもなる……
そして、終わらない会議を終わらせるべく一人の魔族が発言をする
「……なら、オレが行く」
そう発言したのは――
「……いいのか?……確かに、お前の能力ならもしくは……」
「だろ?」
「そうだな……そうしよう……エルピオン」
エルピオンだった
ここで、エルピオンについて解説しよう
「無効化」のエルピオン(1000歳ぐらい)
その名の通り、相手の物理攻撃以外の攻撃とその他諸々を無効化して殴ってくる脳筋だ
能力無効化キャラ×パワー型は強いな……(確信)
身長は250cm程の超筋肉質な体で、皮膚の色は赤く、顔は人間と似たような造りをしている。
そんな彼、エルピオンは能力と身体能力の相性の良さから、魔族8人衆のうちの最強格の1人という立場に居る
頭も相当キレ、状況対応力も申し分ない
……はっきり言って、エルピオンはこの時クロエラに勝てると思っていた
……無理もない、彼が闘った最強の相手は前任女神止まりであり、それ故に下位クラスレベルまでしか強さの上限を知らなかったのだ
そして、彼は前任女神とある程度戦闘を可能としたので、自分が負けるのは精々不意打ちなどしかなく、正面からなら魔王と女神以外には負けないとすら思っていた
だが、彼のその考えは数秒後バッキバキにへし折られる
魔族達の会話へと戻ろう
それは、不意に起こった
魔族達は全員がエルピオンを送ることに賛成し、エルピオンがロボスト王国へと送られそうになった時――
幻影が破られたのだ
「「「「「「「「ッ!?」」」」」」」」
この時、魔族達は一瞬動揺を見せるが、すぐに正気を取り戻す
が、次の瞬間には訳の分からないエネルギー量を感知し、全員言葉を失う
だが、1番早く再起したプラッツが影を荒ぶらせながら全員へと指示を出す
「……ッ!全員!戦闘準備をしろ!いいか?一人で絶対無闇に突っ込むなよ!」
プラッツの指示を機に、全員が正気を取り戻し、その指示に返事する
「「「「「「「りょ、了解!」」」」」」」
この間幻影を破られてから2秒
そして、全員が構えを取った瞬間――
魔塊は城へ向かって投下された
◆◆◆
クロエラは魔塊の威力を調節しながら考える
(もうちょっと力を込めてもいいかな?)
現在、魔族達は城の跡地で魔塊を押し返そうと必死になっていた
そして、各魔族が己の力を限界にまで引き上げ、命を削る勢いで力を放出していた
魔族達はほとんど満身創痍と言っていいだろう
だが、
元々あった城は完全に崩壊し、地面にはクレーターが広がっていく
魔族達は命の危険とかそういうレベルを超えた恐怖を覚えるが、更に必死になって押し返そうとする
そうして魔塊の押し合いをすること数十秒
遂に魔族のうちの一人が限界を迎え倒れる
そして、それを機に魔族達は一人、また一人と倒れていく
……無理もない、元々8人でも
そして、最後の一人が健気にも限界を越えた更に限界を出すも魔塊を押し切れずに倒れて行った
それを見たクロエラは魔塊を雲散させ、魔族の元へと向かったのだった
◆◆◆
エルピオンは今、絶望していた
8人でようやくギリギリ留めれるレベルのエネルギーを単体で出してくる女神以外の存在がいて、更にそいつは恐らく自分達を痛ぶって楽しんでいることに
そして、彼の更なる絶望する要因は彼の能力にある
彼の能力、「無効化」は物理攻撃以外のあらゆる攻撃から支援魔法まで何でも打ち消せる能力だ
……彼は過去に、女神のエネルギー弾だって無効化したのだ
だが、目の前の
「クソっ!なんで無効化出来ねぇ!」
彼からしたら当然の反応だ
彼は自分が無効化出来ないものを、今まで知らなかったのだから
しかし、彼の絶望は更に続く
ポリハチョンが倒れ、一人辺りの負担が増したのだ
「グッ!?オ オ オ オ オ!!!!!」
だが、エルピオンは限界を超えたエネルギーを放出し、何とか押し返そうとする
そして、他の魔族達も同様に限界を超えたエネルギーを放出する
けれど、それは同時にガス欠を早めることと同意義であった
元々満身創痍と言っていいほどエネルギーを出していた魔族達は、そこから更に力を絞り出した結果、無惨にもまた一人、また一人と倒れて行った
そして、最後はエルピオン一人となり、そのエルピオンも限界を超えた更に超えたエネルギーを放出する……が、やはり力及ばず倒れて行った
……エルピオンはこの時、死を覚悟していた
目の前の
(……チッ……ここまでか……)
(……オレ達も似たようなことをしてきたんだ……その報いがこれなら……)
彼は、自分達が今までしてきたことを振り返り、この終わりがその報いなら受け入れる気ですらいた
(……ッ!?)
だが、その彼の覚悟とは反対に、魔塊は発行し、次の瞬間には完全に雲散していた
その結果に、彼だけではなく、周りにいた魔族達も驚きの表情と動揺を見せる
……彼らは今、敵の意図が一体どういう物なのかを読めずにいた……
そんな彼らの前に、白いドレスを着た少女が舞い降りてくる
少女は魔族達の前へと降り立ち、魔族達の視界の中心へと映り込む
その少女――クロエラを見た時、魔族達は心の底からの寒気を覚える
クロエラの外見は美少女という言葉を擬人化したような容姿をしている
だが、魔族達は惑わされず、クロエラの残虐性と強さを本能で感じ取ったのだ
その
「さあ、魔族諸君――」
「話をしようか」
To Be Continued
……大魔王か何かかな?
なんだろう……あまりにも絶望的過ぎて魔族くん達が可哀想に思えてきた……
まぁ、そんなことは置いといて、やっと来たよ外界……覚えてる人いる?覚えてなかったら2話にでも見に行ってくだせぇ……確か概要だけだけど書いてるはずです
……まぁ、なんか長くなりそうだからとりま補足行くかぁ!(脳死)
補足
1.Qエルピオン君は女神のエネルギー弾打ち消せんのに、なんで押し返す必要あんの?
Aあくまで純粋なエネルギーの押し合いについて言ってる
無効化できても、エネルギー量自体は向こうが凄かったという感じのあれ
2.Qなんか◆◆◆多くない?
A魔族達がどのくらい絶望してんのかこうするしかなかったんや
ほ、ほら、クロエラのことを敵側から見た時の表現とかしたかったんだよ(震え声)
3.Qえ、魔族達クロエラを騙せるレベルの幻影貼ってたん?
Aんなわけない
クロエラは普通に幻影と城どっちも認識してた
……わざわざ幻影消したのは魔族達に攻撃するって分かるように出したクロエラのサイン
クロエラちゃんは優しいね!(脳死)
4.Qえ……魔塊の威力ってどれぐらいなん?
A惑星系列が吹っ飛ぶぐらいのエネルギーが詰まってるとだけ
……ブラックホールとかはクロエラが調整して起きないようにしてる
5.Q無効化能力効かないのなんで?
A次回書いてるはず
6.魔塊について
魔力は本来、魔法陣を通して現象を起こすためのエネルギー源である
しかし、クロエラは膨大な魔力によって本来は有り得ない規模の魔力の力場を作り出してそれを投げつける事に成功した。それがこの技である
今回はクロエラの拳だと間違えて魂ごと消滅させる恐れがあったので魔塊を使った
上位存在だと規模は違うけど多分大体のやつができる
7.Q魔族の詳しい容姿って決めてる?
Aこのワイが魔族の容姿を決めてないなどと……その気になっていたお前らの姿はお笑いだったぜ!()
だだ、次回に回させて!お願いします!何でもs(ry
8.Qクロエラって残虐なの?
Exactly!()
正確には、敵だと認識したやつにはとことん残虐で、二度と(消されるから2回目はそもそもない)同じことができないように痛め付けるだけだぞ!
……なんだろう……自分で書いててコイツホントに正義(人間にとって)か怪しくなってきたぞ?
9.Q魔族8人衆になんか序列とかってあんの?
A特にない
こいつら魔族8人衆は、全員が全員同列の扱いにされていて、誰が偉いとかは無い
強いて言うなら、魔王が封印されてからはプラッツが魔族達をまとめるために一応仕切ってるぐらい
10.Q魔族からのクロエラへの印象は?
A鬼!悪魔!ちひ○!
と言ったような悪いものとなっている
(魔族からしたら)人間より強い覚醒者より強い魔族より強い前任女神より強いクロエラちゃんだぞ?
いい印象があるわけないんだよなぁ(当たり前)
他なんかあったら割烹(活動報告)へ来てください!以上です!