エターナル美少女になりたい!~ついでにママを泣かす魔物共は滅ぼす~   作:岩神龍

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クロエラが王宮へ行く前に、王様とクロエラが会った時の話を投下
この時のクロエラは3歳後半に差し掛かったところつまり3歳半


小話 幼女と流行病

王城 王宮内で激しく議論が繰り広げられていた

 

1人の中年の男性が叫ぶ

「ふざけるな!そのような得体の知れない者を王へ会わせるというのか!?」

 

その言葉に対し年若い男が反論する

「ええ、その通りです…彼女は学界では神童と呼ばれ、他の者とは全く違う魔法や技術を発表しています。上級回復魔導師の方々がお手上げ以上、彼女にやってもらう以外打開策はないと思います」

 

中年の男性が言う

「く…それは、私もわかっている…だが、何故王に会わせる必要があるのだ?」

 

年若い男が答える

「王には時間がありません。彼女は噂では自分1人で好きな事を開発しているそうです…そういう気質の者を開発に直ぐに取り付かせるには王命を…王直々にやってもらい、現状を理解してもらうしかありません…」

 

中年の男性が反論しようとした時、突如部屋の扉が開く

 

「失礼します、王によりご達しです。彼女-クロエラ・フォン・エフォールノをすぐに召集せよとの事です」

 

 

 

 

◇◇◇

クロエラは実験結果を見ながら微笑む

(フフ…実験は成功だ…あとは適当な者に実際に使ってみて…)

 

クロエがそう考えていると、突如ノックが掛る

 

「?入っていいよ」

(誰だ?…ボクの魔力感知的には全く知らない人だけど…)

 

扉が開かれ、スーツの様な物を来た男が入ってくる

 

「誰だい?」

 

スーツの男は答える

「私は王宮からの使者でございます」

 

「王宮からの?…用件はなんだい?」

(嘘は言っていないな)

 

その言葉を受け、男は1枚の紙を取り出し、クロエラへ渡す

「ハッ、クロエラ・フォン・エフォールノ殿 あなたに王宮への召集命令が下されました。こちらはその証明書でございます」

 

その紙を受け取り、クロエラは確認する

「本物みたいだね…いいよ。分かった」

(詳しい内容は王宮に行ってからじゃないと分からないのか…怪しいが…まぁ、行かなかったら処されるだろうし…行くしかないか…)

 

その言葉を受け、男が急かすように言う

「外に転移の術式を構築しております…格好はそのままでも構わないと思われますので、急ぎ外へ来てください」

 

「ああ、大丈夫、時間は取らせない。<<物質創造(Materialis creatio)>>」

 

クロエラの衣服が白衣からシンプルだが上品なドレスへと変わる

 

男は目を見開いて問う

「い、今のは?」

 

「今度ボクが学会に発表する魔法さ。簡単に言うと回復魔法を少し応用して、魔力で物質を作っているんだ…皆には秘密だよ?さ、早く行こう」

 

「は、はい」

 

 

2人は部屋を後にし、転移の術式へと向かう

 

※使者の人は極力クロエラが王宮に行くことを知られてはならないという命令と時間短縮のためにエフォールノ家に無断侵入、最短距離でクロエラの部屋へと行ったため、マリエママもクロエラが王宮に行ったと’’この時’’は知らない

使者の人はエフォールノ家の地図を渡されたので、侵入ルートと最短距離が分かった

 

 

 

◇◇◇

場所は王宮 謁見(えっけん)の間

クロエラは王宮の、前へと転移させられ、軽い武装チェックの後、直ぐに謁見の間へと通された。今、王が来るのを膝まづいて待っている所だ

部屋には兵士が数人のみ…ハッキリ言って異常だ

 

待つこと5分

 

王が謁見の間へと入ってきたが…その様子がおかしいのにクロエラは気付く

王が音的にフラ付きながら歩いているのである

怪しく思い、クロエラは魔力感知を応用した魔法を放ち王の体を確認する

(<<透視(Clairvoyance)>>)

 

その光景を見たクロエラの脳内にはある言葉が浮び、部屋の異常性の謎が分かった

(この症状…流行病…なるほど、兵士達に極力うつらないよう、兵士達の数も最小限に抑えているのかな?…多分あの兵士の人達忠誠心すごそう)

 

 

そう、国王はまだ名前も決まっていない国中で流行ってる病気-のようなものにかかっていたのだ。治療法が確立していないので、まだ死者は少ないが、それも時間の問題であり、もう少し時間が経てば死者の数は数え切れない程の人数になるだろう

現代では白血病と呼ばれる病気-に酷似した内容のこの流行病であるが、白血病とは全く違う代物である。

白血病が感染してたまるか

 

(普通、白血病は感染なんかしないってのは俺以外気付くことはないからな…皆病気って思ってるんだよな…)

 

 

ちなみに、この世界にはウイルスや細菌の概念は存在していないが、魔法で病気を治療することに成功している

 

閑話休題(それはさておき)

 

王が椅子へ座り、言葉を口にする

「おもてをあげよ」

 

クロエラが顔を上げたのを見て王が話す

「クロエラ・フォン・エフォールノよ、急な召集をしたことを先ずは詫びよう」

 

その言葉にクロエラは内心驚く

(王様ってもっと傲慢不遜な人のイメージがあったけど…現実だとこんなもんなのか…)

 

クロエラの内心を知らず、王は続ける

「先に言っておく、儂が今からお前に課すことは、断ってもらって構わないし、失敗しても構わない」

 

「…ハッ」

(王命ってやつ?改めて異世界に来たって実感するな…)

 

「…ロボスト王国が王 ケーニッヒ・フォン・ロボストが命ずる-」

 

 

 

◆◆◆

ケーニッヒ・フォン・ロボストは言葉を発しながら思う

「ロボスト王国が王 ケーニッヒ・フォン・ロボストが命ずる 現在国中で発病している原因不明の病の対抗手段を用意せよ」

(ああ…言ってしまった…こんな幼き者にこんな酷なことを…)

 

 

ロボスト王の考えはクロエラにこの流行病を治すのは不可能…という物だった。ロボスト王がそう考えるのも無理もない、上級回復魔導師達が集まり、何週間も掛けて治療法を模索したが、解決の糸口が全く見つからなかったのだから

 

(治せとは言わない、彼女には未来がある…それをこんな無茶振りで失わせるのは…国の未来にも繋がらない)

 

ロボスト王が安心させるように言おうとして

「先程も言ったが、別に断ってm「かしこまりました」

 

クロエラが割り込むように承諾した

 

 

 

◆◆◆

「かしこまりました」

 

クロエラが王の言葉を遮ったのを見て、兵士達が咎める

「な、貴様、王のお言葉を遮ったな!?」

 

慌ててロボスト王が兵士を止める

「ま、待てお前たち!」

 

王が確かめるように問う

「ほ、本当にいいのか?」

 

「ええ、もちろんですよ。ロボスト王、その王命このボク…クロエラ・フォン・エフォールノ が承りました」

 

クロエラは人のいい笑みを浮かべながら聞く

「ああそうそう、王様。この流行病、最初に完治した人間(モルモット)に成る気ありません?」

 

ロボスト王が戸惑いながら答える

「あ、ああ、そうじゃの?」

 

クロエラは笑顔で言う

「言質取りましたからね」

 

「え?」

 

 

 

 

結論から言うとクロエラはやらかした

兵士達の目で追えないスピードで王へ肉博し、ある魔法とついでに回復魔法を叩き込み、ロボスト王と兵士が感知する前に元の位置へ戻ったのだ

王と兵士にはクロエラがブレたようにしか見えなかった

 

 

 

◆◆◆

ロボスト王は自分の身に今何か得体の知れないことが起きる事を予感する

そして直後

「!?」

 

クロエラの姿がブレたと思った瞬間、ロボスト王は体が軽くなるのを感じた

(体が軽い…何が起こった!?)

 

クロエラが口を開く

「フフ♪どうやら成功したようだね」

 

その言葉を受け兵士達が身を乗り出しクロエラへと問う

「貴様ッ!王へ何をした!?」

 

何とでもないようにクロエラが言う

「治して上げたのさ、流行病をね」

 

「な…世迷言をッ!」

兵士がクロエラへと詰め寄ろうとし…

 

王が口を開く

「待てお前たち…クロエラ・フォン・エフォールノ…いや、クロエラよ、それは誠か?」

 

クロエラは答える

「ええ、そうですよ。サプライズってやつです」

 

「さ、サプライズ?」

 

クロエラはおどけるように言う

「さっき聞いたじゃないですか?最初に完治した人間(モルモット)になりたいですか?って」

 

ロボスト王は驚いたように問う

「な…治療法を開発していたのか?」

 

「ええ、まあそうですよ。先日(大嘘:ここに来る前)この流行病に特効の魔法を開発に成功したんですよ」

 

「そ…そうなのか…?少し待て新魔法を無詠唱で放ったのか?」

 

「え?当たり前じゃないですか。必須技能ですよ」

 

「え?」

 

「え?」

 

「ま、まぁ、いい。…この魔法の名はなんと言うのだ?」

 

「ああ…まだ考えてないんですよ」

 

「名前のない魔法を放ったのか?」

 

「え?普通じゃないですか」

 

「え?」

 

「え?」

 

「あ、ああ、そうだ、その魔法を受けて、体が軽くなったのだが、それもその魔法の効果か?」

 

「いえ、特効魔法と<<完全回復(Plena recuperatio)>>を改良して効果を3倍ぐらい上げた物をロボスト王へかけました」

 

「それは最早新しい魔法なのではないか?…え?魔法を同時に無詠唱で放ったのか?」

 

「え?お母様がみんなできるって言ってましたよ?」

 

「え?」

 

「え?」

 

※この二人の会話を兵士達はクロエラちゃんすげーって思いながら聞いてました

ここにいる兵士達は流行病にかかっても自分は王に仕えるっていう忠誠心カンストしている人達が着いてたので、王様を救ったクロエラには必然的に尊敬の念を抱いたのです。兵士達の中でクロエラがアイドルみたいな存在になるまであと少し…

おうさまのしんきょう「クロエラちゃんしゅごい(脳死)」

あと、クロエラがやったことは普通は出来ないので、クロエラができたのには裏があります

 

 

 

◇◇◇

その後、王様が新魔法の命名をしたり、クロエラが回復魔導師達に新魔法を教えたたり、新魔法を執筆した魔導書をその場で1から<<物質創造(Materialis creatio)>>を使って造ったりした

 

王様が表彰して領地をあげると言う話をとした時、

「王様、ボクは名誉やお金のために魔法を研究しているんじゃないんだ…!ボクはこの世界の困っている人達を救いたい…だから、その…王様、救うために名誉じゃなくてもっと研究できる環境とか魔導書とか欲しいなぁ(約: 表彰とか領地より研究資金くれ)」と、言った

 

王様は幼女すげぇって思考で止まっていたのでクロエラからの初めてのお願いを聞いて反射的に快諾。あと前半の話を聞いて「クロエラちゃん…しゅき、尊い」っていう答えができて、既に出来ていた「クロエラちゃんファンクラブ」に入会。会員番号2桁ギリギリに入れた

 

 

 

結果一

「「「「「「クロエラちゃん!また遊びに来てね!」」」」」」

 

盛大な見送りである

謁見の間に居た兵士と特効魔法の説明を受けていた回復魔導師達が城内にいた兵士や魔導師、使用人などにクロエラのことを伝えていった

その話の内容が混ざり合い、尾ひれはひれとあることないこと伝わっていき

「めっちゃ可愛くて天才で努力家で、でも謙虚な幼女」

という奇跡的にだいぶその通りなレッテルが貼られたのである

多くの者は噂を聞きつけ、休憩時間に

背伸びして大人ぶっているけどお菓子をあげた時にすぐ年相応な反応をして甘えてくるというギャップを目撃した瞬間やられた

 

閑話休題(それはさておき)

 

 

 

◆◆◆

「「「「「「クロエラちゃん!また遊びに来てね!」」」」」」

 

「みんな…!うん!また来るね!」

(みんな…お菓子をくれていい人だった…また来たい…)

 

そう元気に答えクロエラ(幼女)は転移の術式へと入っていった




To Be Continuedは過去回ということでなしです
みんな気付いてると思うけどこの章はクロエラの強さの秘密とクロエラの仲間たちとの関係とかを大まかに分かるように書いてます。だからテンポ重視で進むので、細かく綿密に1話で1時間進むだけ、とかのナ〇ック星爆発までみたいには近いうちはならないと思います。
そして、ついに5話目、しかし小話にて初めて魔法を言葉を放ちながら使いましたね!魔法が発達してるとか書きながらここまで出なかったの逆にすごくない?ないか…

じゃあ、毎度の補足いくで。最近補足するのが楽しみになったのは内緒やで。いつか補足まとめ回とか作ってみたいと思ってるワイがいる
補足
1.Q最初の男2人だれ?
A国の重鎮。今後登場することはないだろう

2.Qなんで王様クロエラが出来ないと思ってたのに召集命令出したの?
A気が動転してワンチャンあるんじゃね?って思って命令した。謁見時はめっちゃ後悔してた

3.Q前回も出てたけど転移の術式ってなに?
A術式と術式を繋いでワープできるようにした魔法。便利。折り畳み傘みたいに持ち歩いて設置して、どこからでも転移できる。行き先は対になっている物から変更はできない。今後はクロエラの家と王城前に設置された物を使い、いつでも王城、王宮へ行くことができる。なんで直接王宮へ行かないかというと、クロエラが人気過ぎて王城の中で、偶然でもいいからあいさつしてお菓子あげたい奴らの意見が通った。そして、王城内で警備に着く兵士達は日持ちがいいお菓子を持って警備することを後日義務付けられた。

4.Q餌付けされるクロエラの様子ってどんな感じ?
A「クロエラちゃん!」「なんだい?」「お菓子一緒に食べない?」「わーい。食べる食べる!」ぐらいのノリで餌付けされてる。あと、クロエラが不必要な栄養は魔力へ還元するよう体を弄っているので、いくら食べても太ることは無い。あと、胸が大きくなりやすいように体を弄ったので、上位存在が観測した時より大きくなる。というか胸の大きさぐらい瞬時に変えれるため、ロリ巨乳とかもイける

5.今回登場した魔法の効果について
<<物質創造(Materialis creatio)>>
回復魔法は魔力を物質に変換して損傷を治したりしている。そして、損傷部分を物質で作ってるなら他の物質も作れんじゃね?という発想のもと作られた魔法。クロエラが脳を弄って1度見たものとか忘れないようにしたため、品質から形状、効力までなんでも作れるやべぇ魔法になった。
理解出来れば空想の鉱物とかも作れる。やべぇ
※あくまで損傷の場合であり、普通は身体の回復能力を上げて自然治癒させる。染色体の細胞分裂回数の上限は回復魔法を受けるとなんと増えるので、細胞分裂がされなくなり死亡とかない。クロエラは目標までもう一歩のところ
<<透視(Clairvoyance)>>
魔力感知を使い、空間の形を把握し、脳内に情報を送り込む技。意識を集中することで微生物を詳しく見ることぐらい簡単にできる。浅く広く使えば王国全域をカバーすることも可能。
<<完全回復(Plena recuperatio)>>
回復魔法の最上位に位置する魔法。別名ベ〇マ。傷だけでなく、体の疲れや疲労、病気にも効果がある。
流行病特効魔法
名前を考えるのがだるく、こんな名前の魔法。正確には呪い全般に効果のある魔法。
<< 究極完全回復(Ultima plena recuperatio) >>
本編には登場していないが、裏で名前を国王が付けてくれた魔法
<<完全回復(Plena recuperatio)>>の3倍の効果を持つやばい回復魔法。効果が強すぎて寿命が伸びる。あと、クロエラが帰ったあと流行病特効魔法の効果を付け足し、完全にやばい代物になった。

6.Qクロエラがやってる同時使用とか、無詠唱とかってどれくらいすごいん?あと、裏って?
A本編中、クロエラが行った魔法を無詠唱で放ちながら同時に行うというのは、ワイらからしたら片足で竹馬をしながら玉乗りをし、リフティングしながら針に糸を通して、エルマーの最終定理を解いて、しりとりのプ攻めをされているような状況である。もちろん、そんなことできる訳もなく(一応今のクロエラならできる)脳を弄って並行思考をめっちゃできるようにして、1度見たものを忘れないようにしてできるようにしたのである。ワイらからしたらただ歩くだけレベルに落としたのだ。逆に言えばこれよりやばいことをちょっと頑張ればできる

7.Qクロエラちゃんファンクラブについて
Aクロエラちゃん4歳時には会員数が7桁を優に超え、8桁に差し掛かっている。発足者は謎に包まれている等謎が多いが…実はかの…うわ何をする…やめ…

9.Q研究室どうなった
Aクロエラができた研究室を <<透視(Clairvoyance)>> と<<物質創造(Materialis creatio)>>を使いコピーアンドペーストした。
何故が色々知っていたマリエママが一夜で突如できた研究室を「私がクロエちゃんに買ってあげた」とシュドルに誤魔化してくれた。
そのせいで、基本外に出ないシュドルはクロエラがやらかしているのを知らない(貴族間の交流が貧しいせいでクロエラが外でやっていることは知らない、クロエラは天才だなぐらいに思っている。彼の胃が爆発するまであと少し…)

10.Q結局流行病ってどんなだったの?
Aあるヤバいやつが流した呪いの影響が白血病みたいな症状だっただけ。病気ではない。

11.魔法について2
なんで魔法に名前を付けてるかと言うと、イメージしやすくなるからである
だが、そんなこと脳を弄り完全暗記しているクロエラには意味がなく、魔法陣だけでパパっとできる。あと、魔法陣を超小さくしながら効果をそのままにすることに成功した。

あの、本当にもし良かったらなんか面白そうな魔法思い付いたら割烹に送ってください。適当にこじ付けして本編に出します。出来れば脳筋魔法を送ってくれたら嬉しいです。脳筋魔法が出るほどクロエラちゃんは強化されます。ちなみに、脳筋魔法以外の普通戦闘で使わないような<<透視(Clairvoyance)>>とかも、集団戦闘時に相手の場所を常に把握し、攻撃をするとかいう使われ方をします。

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