仮面ライダー電王&虹ヶ咲~消えたあなたを探して~ 作:カツ丼DⅩ
プロローグ無しでいきなり1話からスタートします!
第1話
カーテンの隙間から朝日が差し込み始めるのと同時に、ライトピンクのミディアムヘアをハーフアップにし、右サイドに三つ編みお団子でまとめた女の子、上原歩夢は夢を見た。それは普段であればとても嬉しいはずの夢・・・・・黒髪に毛先が緑色のツインテールの歩夢の幼馴染、高咲侑の夢。
だがこの日は、いつもと違っていた。
侑「・・・・・・」
暗い空間の中、侑は無言のまま歩夢の前から遠ざかっていく。歩夢は必死に追いかけていくが、距離が一向に縮まらない。
歩夢「待って!待ってよ!侑ちゃん……!!!」
走っても走っても、2人の距離が縮まることは無く、侑の姿は徐々に小さくなっていき・・・・・・そしてついに、その姿は完全に消えてしまった。
歩夢は消え行く侑の背中を前に、ただ腕を伸ばし叫ぶしか出来なかった――――――。
歩夢「……侑ちゃああああああああんっっっっっっっ!!!!!!」
歩夢「……っ!?はぁっー……!はぁっー……!……い、行かなきゃ!」
歩夢はガバッと自身のベッドから勢いよく起き上がると、寝汗をぐっしょり搔いていた。だが、今の歩夢にそんなことは関係無く、ただただ今見た夢の内容に愕然とし、居てもたってもいられなくなった歩夢はパジャマ姿のまま家を飛び出し隣の高咲家へ直行しチャイムを鳴らす。すると中から「は~い!」と言う声が聞こえると、黒髪ミディアムヘアで毛先が緑色の綺麗な女性が出て来た。
???「あらっ、歩夢ちゃんじゃない!ちょっとどうしたのそんな恰好で!」
歩夢「あ、お、おばさん!侑ちゃんは!?侑ちゃんいますか!?」
息を切らしながら歩夢は自身の見た夢がただの悪夢であることを望みながら綺麗な女性、
優那「侑?……ふふっ、ちょっと歩夢ちゃん!
歩夢「…………え?」
歩夢は何を言っているのかわからなかった。自分をからかっているのかとさえ思うほどに今、優那が言った言葉が理解できなかった。歩夢は優那の言葉を信じることなく家の中へずかずかと入っていく。その行動はいつもの歩夢ではあり得ない行動だった。
歩夢「ちょっと失礼します!」
優那「あ、ちょ、ちょっと!?」
歩夢「侑ちゃーーん!いるんでしょ!侑ちゃーーん!」
歩夢は侑の名前を呼びながら、一直線にある場所を目指す。それは、侑の部屋。小さい頃からの付き合いの歩夢にとってその場所はもはや探す必要の無い場所。そして、目的の場所へ辿り着いた歩夢はその扉を勢いよく開く――――
歩夢「いるんでしょ!侑ちゃん!」
―――が、そこに侑の姿は無く。さらには女の子の部屋と呼ぶにはあまりにもきっちりとしている部屋を見て、歩夢は驚愕する。そんな時、ようやく追いついた優那が後ろから声をかける。
歩夢「……っ!?」
優那「もう!いきなり入ってきちゃうんだもん。びっくりしちゃったわ。……って
歩夢「書……斎?ここは侑ちゃんの部屋じゃ……?」
優那「さっきも言ったけど、侑って子は家にはいないわよ?……ねぇ、歩夢ちゃん本当に大丈夫?お隣だけど、お家まで送ろうか?」
そう心配する優那に「あ、いえ……可笑しな夢を見てちょっと混乱してたみたいです。すみません……」と言い、そそくさとその場を後にし自宅へ戻る。
因みに歩夢の両親は海外旅行中で現在上原家は歩夢1人だけである。自宅に戻った歩夢は時計に目をやると時刻は7時を少し過ぎており、いつもなら学校へ行く準備をしているのだが、この日ばかりは学校に行く気にはなれなかった。だが、根が真面目なので学校へ行く準備をし、家を出る。
歩夢「……はぁ。一体何がどうなってるの……?」
学校の授業を上の空で聞き流し、休み時間等も使って侑の手がかりを探していた歩夢だったが、結局何も見つけることが出来ず放課後になってしまい、中庭のベンチで途方に暮れていた。
歩夢自身、これがドッキリではないことはもうわかっていたが、ならば侑はどこに行ったのか?歩夢はもう訳が分からず眼に涙を溜め始める。
歩夢「うぅっ……侑ちゃん……侑ちゃ~……ん…………!」
そんな時、歩夢の元に1人の女の子が話しかけてきた。
???「ようやく見つけました……
歩夢「……え?」
歩夢がその声に反応し、顔を上げると・・・・・・そこにはどこかお嬢様な感じの佇まいで頭に大きなリボンの髪留めをしたハーフアップの女の子が立っていた。
歩夢「……誰?」
???「あ、すみません自己紹介が遅れて……。私は……“桜坂しずく”と申します」
歩夢「桜坂……しずくさん?あの……私に何か用?」
しずく「お願いしたいことがあります。特異点の力が強い貴女にしかできないことなんです!」
歩夢「あの……私今それどころじゃなくて……」
歩夢は、桜坂しずくと名乗った女の子の言葉に警戒し断ろうとしたが、次のしずくの言葉で打ち消されることになる。
しずく「……もしかして、
歩夢「え……どういうことっ!?侑ちゃんのこと知ってるのっ!?」
しずく「そのことも含めてお話したいことがありますので、私についてきてください!」
歩夢は、少しの警戒を残しつつしずくの後をついていこうとした・・・・・が、その時近くで爆音が鳴り響く。
歩夢「きゃあっ!?な、なにっ!?」
しずく「まさか……!?歩夢さん!行きましょう!」
歩夢「え、えぇ・・・・!?」
歩夢としずくが爆音のする方へ向かうと、そこにはモグラの様な姿をした怪人がいた。
???「たくっ!ここは人間が多くて気持ち悪りぃなぁ!……さて、お目当ての奴はっと……」
しずく「あれはっ!やはりイマジン!」
歩夢「イ、イマジン……?」
しずく「えぇ。イマジンというのは―――――」
イマジン。それは、未来から来た人類の精神体が、接触した人間のイメージ=記憶により怪人としての肉体を得た存在。そんなイマジン達は、未来を自分たちの良い様に改ざんすることが目的なのだが・・・・・・・・・・どうやらこの世界のイマジン達は別の野望がある様で、その目的は今はまだ謎である。
しずく「これが、イマジンという者達です」
歩夢「なるほど……それで、これからどうするの?」
しずく「本当は、色々説明してからにしたかったのですが……」
そう言いつつ、しずくは持っていたアタッシュケースを開き、中にある物を歩夢に見せてきた。
しずく「歩夢さん!これを使って“電王”として戦ってください!」
歩夢「で、電王……?」
しずく「細かい話は後でするので!急いでください!」
歩夢「ぅえっえぇ……!」
歩夢は困惑しながらしずくから手渡されたベルトを腰に巻き、黒い箱のような物を握ぎる。そしてベルトを渡した後、しずくは物陰に隠れる。
歩夢「ど、どうすればいいの……これ……?」
しずく「歩夢さーーん!!!ライダーパスをベルトにスキャンしてください!」
歩夢「スキャンってどうや――――――」
と、歩夢がしずくへ聞こうと振り返った瞬間、流れでスキャンが完了し、歩夢は黒いシンプルなスーツに身を包んでいた。
電王プラット「――――って、何これっ!?」
しずく「……あれ?何か違う様な……?」
モールイマジン「そこで何騒いでやがる!」
歩夢が自身の現状にあたふたしていると、暴れ回っていたイマジンが近寄ってきた。
電王プラット「きゃあ!?び、びっくりした……」
モールイマジン「てめぇ……まさか電王って奴じゃねぇか!俺達の計画を邪魔されてたまるか!ぶっ潰してやるぜ!」
そう言い切った瞬間、モールイマジンはドリルになってる左腕を歩夢に振るってきた。歩夢は咄嗟のことで回避が出来ず、攻撃を受け倒れてしまう。
電王プラット「いたっ!?……うぅ。」
しずく「歩夢さーん!戦ってくださーい!」
電王プラット「む、無理だよぉ……!」
歩夢がモールイマジンからの攻撃から逃げているそんな中、とある場所では――――
???「……あ、電王ベルトが起動した。」
???「お!ということは、ちゃんと会えたんだ!」
???「……うん。よかった。」
2人の女の子が電王ベルトの起動を確認し、安堵する。・・・・がしかし、そこに納得していない者が1人。
???「……おかしい。おかしいです!!!!」
???「うぉっ!?びっくりした~……どしたん?セッツー?」
???「私まだここにいますよっ!?呼び出されてません!!!!」
???「あ、確かにそうだね?……りなりー、これって……」
???「……しずくちゃん、多分忘れてる。」
???「あ~……。とりあえず、しずくに連絡よろ!」
???「……了解。」
そして舞台は再び虹ヶ咲学園へと移り、戦いを見守っていたしずくの携帯が鳴る。
しずく「わっ!?……璃奈さん?なんでしょう……?はい、しずくです。」
???『しずくちゃん?もしかして、歩夢さんにセツナさんを呼び出す方法、教えてないんじゃない?』
少女の指摘に「……ふむ。」と少し考えると、急にあわあわと慌てだし始め、電話先の少女に向かってぺこぺこ謝り始めるしずく。
しずく「す、すみませんすみません!今すぐに教えて来ます!」
???『うん、お願い。』
電話を終えたしずくは、今だモールイマジンからの攻撃から逃げ回っている歩夢へ声をかける。
しずく「歩夢さーーん!」
モールイマジン「このやろっ!ちょこまか逃げやがって!」
電王プラット「ひぃっ!?……な、なにぃっ!?」
しずく「ベルトの赤いボタンを押してみてくださーーい!」
電王プラット「あ、赤いボタン……?これ、かな……?」
しずく「押したらもう一度ライダーパスをスキャンしてください!」
電王プラット「え、えいっ!」
≪ソードフォーム!≫
歩夢はしずくから言われた通り赤いボタンを押すと、先程と同じ様にライダーパスをベルトへスキャンする。
そしてまた、舞台は先ほどの場所へ移動する―――――
???「……あ!!!呼ばれましたよ!!!!」
???「よしっ!じゃあ後は頼んだよせっつー!」
???「頑張って。璃奈ちゃんボード【むんっ!】」
???「はいっ!!!行ってきます!!!!」
そして、赤い服を着た少女は消えて行った―――――――
電王プラット「これで、いいの?」
モールイマジン「てめぇ、なにしてんだ?」
歩夢はしずくに言われるがままライダーパスをスキャンする・・・・・そして数秒後、歩夢の周りを光の玉が出現し、その光の玉が歩夢に話かけてきた。
???「あの!少しお身体お借りしますねっ!!!!」
電王プラット「え、えぇ!?なに、なに!?」
???「ちゃんとした説明は後でします!!!失礼します!!!!」
謎の光の玉は状況が呑み込めていない歩夢の身体の中へ入ると、電王の周りに赤いオーラアーマーが出現しはじめ、それが身体にくっ付いていき最後に電仮面が展開し電王ソードフォームが完成した。
赤い電王・・・・・・仮面ライダー電王ソードフォームはモールイマジンの方に向き直ると突然ポーズと決め台詞を決めた。
電王ソード「私!!!!参上っ!!!!!」
モールイマジン「……なっ!?その姿は確かソードフォーム!」
電王ソード「私は最初から最後までクライマックスですからね……覚悟してください!!!!」
ベルトに付いているいくつかのパーツを取り外し剣になる様に組み合わせて、出来上がった剣、デンガッシャーソードモードを構えてモールイマジンに突っ込んでいく。
電王ソード「うおおおおお!!!!!」
モールイマジン「くっ!さっきまで逃げ回ってたくせになんなんだ急に!?」
電王ソード「ふっ!はっ!てやっ!」
モールイマジン「くっ!うぐあっ!……このやろうっ!」
電王ソード「まだまだ行きますよ!!!!!」
電王は先程とは違い嵐の様な勢いで果敢にデンガッシャーソードモードを振う。完全にタイミングをずらされたモールイマジンは何度かデンガッシャーソードモードを自身の左腕のドリルで弾いたが、隙が出来た腹に思いっきり前蹴りやドロップキックを食らわされ上手く反撃が出来なかった。
電王ソード「とりゃあっ!!!!」
モールイマジン「うぎゃあっ!?」
電王ソード「これで決めますよっ!!!!」
≪フルチャージ!≫
電王ソード「必殺!私の必殺技……パート2!!!!!」
ドロップキックを放ってからすぐに立ち上がった電王はライダーパスを取り出して再度ベルトにスキャンさせる。
すると、デンガッシャーソードモードの刀身が分離し、分離した刀身を振いモールイマジンを上段・横斬り・また上段と3回斬り裂いた。
電王ソード「はっ!」
モールイマジン「ぐっ!」
電王ソード「てやっ!」
モールイマジン「がはっ!」
電王ソード「はああああっ!!!!」
モールイマジン「うぎゃああああああっ!?」
モールイマジンに必殺技を放って倒した電王は最後にキザなポーズを決めて変身を解除し、元の歩夢の姿に戻った。
電王ソード「……ふぅ。今日もまた世界を救ってしまいました……!」
歩夢「ふぁっ!?……こ、怖かったぁ……!」
しずく「今のが電王……。時の世界を守る戦士です!」
歩夢「時の世界を守る……戦士……?」
こうして、昨日までただの少女だった上原歩夢の
主軸の「9人の戦士と10人の虹乙女」もよろしくおねがいします!