仮面ライダー電王&虹ヶ咲~消えたあなたを探して~ 作:カツ丼DⅩ
歩夢達デンライナーゴウカ組はギガンデスヘブンを撃退後、1時間の旅ののち巨大な駅と化したキングライナー6号館に到着した。
歩夢「有名なハンバーガー屋さんに有名な赤いロゴの服屋さんに7が特徴的なコンビニ!それにフィットネスクラブまで!ついでに改札もちゃんとある!本当に駅みたい!…ねぇしずくちゃん?本当にここ列車なんだよね?」
しずく「はい!本当にすごいですよね、私も初めて来た時びっくりしました!」
璃奈「ハイパーキングライナーはこの比じゃない。あっちは家がある。」
歩夢「い、家っ!?列車の中にっ!?」
愛「まぁーあっちはさっき説明した通りシティモードって街になるからね!家どころかビルとかドームとかあるし!」
歩夢「列車の定義って一体………」
それから数分後、買い足しておきたいというしずくと璃奈と別れた歩夢は愛先導の下、人気の無い関係者通路へ入り【駅長室】とプレートがかかった部屋の前にやって来た。
愛「さ、着いた!」
歩夢「ここに駅長さんが…。あ、でも、今更だけどセツナちゃん置いてきちゃって良かったの?」
愛「今はセッツーいると話しが逸れてややこしくなるし、申し訳ないけど待っててもらうしかないよ!…まぁセッツーには後でお土産買ってくとして、そろそろ入るよー!」
そうして愛がドアをノックすると、中から意外なことに高齢の男性ではなく、少女の声が聞こえた。
愛「しおってぃー!戻ったよー!」
「どうぞ。」
愛「あーい!愛だけにっ!」
歩夢「……駅長さんって女の子だったんだ。」
愛「ちょ、スルー!?」
愛の軽いダジャレをスルーして部屋の中に入ると、そこには大企業の社長が座っている様な椅子に座り、これまた大企業の社長が使っている様なデスクに書類を広げてそれに目を通している1人の女の子がいた。
目の前の少女は、愛達が入ってくるやいなや、愛に対して苦言を呈する。
「愛さん、今は仕事中なので私のことは駅長と呼んでくださいと何度も……」
愛「あ、ごめんごめん!でもまー今はアタシらだけだからいいじゃん?」
「はぁー、まったく。…あ、すみません変なところを見せてしまって」
歩夢「あ、いえ……」
「では改めまして……私はこのキングライナー6号館で駅長をしている三船栞子と申します。以後、よろしくお願いしますね!」
そう、この八重歯が似合う可愛らしくも凛とした女の子こそがこのキングライナー6号館の駅長を務めている三船栞子その人である。
栞子「それから、私に対しても敬語は結構ですよ」
歩夢「えっ、でも……」
栞子「いいのです、年齢で言えば歩夢さんの方が年上なので、気軽に栞子とお呼びください」
歩夢「分かりました!…じゃ、なくて……分かったよ!栞子ちゃん!」
栞子「はい!…さて、私の自己紹介も軽く終わったところで、少し……真面目な話をしてもいいですか?」
歩夢「真面目な…話?」
栞子「もうすでに電王に変身して戦って貰っていて何なのですが……上原歩夢さん、電王として我々RA-VAに協力して下さいませんか?」
栞子は少し間をおいて口を開いた。
栞子「………侑さんを、見つける為に。」
歩夢「……ッ!」
歩夢「そうだよ侑ちゃん!侑ちゃんのこと知ってるのッ!?何処!何処にいるのッ!?」
愛「ちょ、歩夢落ち着いて!」
歩夢「落ち着けないよッ!だって昨日まで侑ちゃんはちゃんと居たし、皆も侑ちゃんの事覚えてたのに!…朝起きたら何もかもおかしくなってて!何だか最初から侑ちゃんがいなかった様に侑ちゃんの部屋も学校の机とかも全部無くなってて…それに皆、侑ちゃんのことを忘れてて……ねぇ栞子ちゃん!何か知ってるなら教えてッ!」
栞子「そうですね…。私達も現在事態を調査中なのですが、今確実に言えることは侑さんが姿を消してからすでに数ヶ月が経ってます。」
侑が消えたのが数ヶ月前。栞子が言ったこの意味は一体なんなのか。
歩夢「えっ…。どういうこと?侑ちゃんは確かに昨日までいたよ?私、一緒に登校して、お話もして、一緒に授業を受けて、お昼も一緒に食べて、一緒に下校もしたよ?」
栞子「それは、侑さんが姿を消したのがこの時の世界だからです。」
歩夢「時の世界で……?どういう意味……?」
愛「さっきデンライナーの中で時の世界で何かあれば現世に影響が出るって言ったでしょ?でも実際は現世に影響出るまでに少しラグがあるんだよね。」
栞子「なので実際侑さんが姿を消したのが数ヶ月前。そして昨日から今日にかけて、侑さんの身に何かがあって、それが先程現世に影響が出て歩夢さんが認識出来た……と考えているのですが」
歩夢「皆が侑ちゃんを忘れちゃってた理由は何となく分かったよ。…けど、どうして侑ちゃんは時の世界で姿を消したの?侑ちゃんと栞子ちゃん達はどういう関係なの?」
そうだ。侑は一体何故現世ではなく時の世界で消息を絶ったのか。
この世界はそう簡単に迷いこむことなど出来るものではないし、そもそも生きている人間が時の世界に入るには専用のチケットを持っているか、チケットを持っている者と一緒にいるか、数字が重なった時・・・例えば【10時10分10秒】等の時間数字が重なった時に扉を開けるというルールを知っていなければ生きている人間が時の世界に入ることは出来ない。
そして先程からの栞子の言葉。高咲侑とフルネームでなく侑さん侑さんと名前で呼んでいることから栞子が一方的に侑のことを知っているのではなく、侑と互いに知り合いであるということになる。それも名前で呼ぶということは結構前からの関係のはずだ。
だが歩夢は今まで侑から時の世界のことや栞子達のことを聞いたことが無い。これは一体どういうことなのか。
栞子「そうですね、歩夢さんには知る権利があります……」
愛「ちょ、しおってぃー!…いいの?ゆうゆとの約束が……」
栞子「愛さんも納得して歩夢さんを迎えに行ったはずです。…それに、歩夢さんを電王に変身させた時点で私はすでに侑さんとの約束を破ってしまっています……。」
愛「それはそうだけどさ……」
歩夢「ねぇ、2人で何の話をしてるの?侑ちゃんとの約束って?やっぱり侑ちゃんとは知り合いなの?」
栞子「…えぇ。私達と侑さんは知り合いです。侑さんには、電王ではないもう1人の仮面ライダー……仮面ライダーゼロノスとして協力してもらっていました。」
歩夢「嘘っ…!侑ちゃんが、戦ってた何て……私何も聞いてないよッ!」
栞子「……えぇ、存じています。歩夢さんには何も教えず、戦いに巻き込まないで欲しいと……それが、侑さんがゼロノスとして協力する条件でした。」
歩夢「条件…。ねぇ、侑ちゃんはいつから戦ってたの?」
栞子「侑さんに接触し、ここに招待したのは今から半年ほど前です」
栞子は自室の窓から空を見上げながら侑と出会った日のことを思い出していた――――。
<栞子・回想>
栞子『―――と、いう訳で…我々に協力してはいただけないでしょうか?』
侑『……私と歩夢が特異点っていうので、しかもその中でも貴重なAランクとSランク。大体はここに来る途中でエマさんから聞いてたけど、やっぱり現実離れしてるっていうか、色々驚きの連続で戸惑うね……。』
栞子『……やはり、無理…でしょうか?』
侑『ん?ん~…!戸惑う…けど、栞子ちゃんの話を聞いて力になりたいっていう気持ちもある。だから……いいよ!そのゼロノスっていうのになって戦っても!』
栞子『本当ですか!高咲侑さん!』
侑『けど、それには条件がある。』
栞子『…条件?』
侑『うん。……歩夢には絶対に接触してほしく無いんだ。その電王っていうのにもしてほしくないし、戦ってほしくない。あの子にはこのまま何も知らないで幸せに生きていてほしいんだ。』
栞子『ですが、それではっ……!』
侑『敵に勝てないかもしれないっていうんでしょ?でもね……どんな理由があっても、私は歩夢を戦わせたくないんだよ。』
栞子『……もし、その条件を吞めなかった場合は……どうなりますか?』
侑『簡単だよ。私はゼロノスとして戦わないし、今すぐこの世界から去って元の生活に戻る。ゼロノスは何処か別の時代にいるAランクの子にでも頼んでよ。』
栞子『……いないんです。』
侑『? いないって……?』
栞子『…今現在、AランクとSランクの特異点は高咲侑さんと上原歩夢さんしか確認されていません。…つまり、貴女達しか、ライダーシステムを起動出来ないんです。』
侑『そうなんだ……。』
栞子『………分かりました、貴女の条件を呑みましょう。』
侑『! 私からお願いしといて何だけどいいの?』
栞子『えぇ。そもそも命を懸けた戦いをお願いしているこちらとしては、貴女のお願いを聞くのは当然のことです。…それに、ライダーシステムの全権限は開発者である私にあります!例え上層部の方々が文句を言って来ようが、関係ありません!』
侑『栞子ちゃんって…意外と熱いんだね。でも、ありがとう!私の我儘を聞いてくれて!』
栞子『////// お、おほんっ。気にしないでください!では…これから仮面ライダーゼロノスとしてよろしくお願いしますね!高咲侑さん!』
侑『うん!こちらこそよろしくね!栞子ちゃん!…それから、私のことは侑って呼んでよ!』
栞子『…はいっ!侑さんっ!』
<回想終了>
歩夢「……そんなことがあったんだ……。」
栞子「このやり取りの後、侑さんは本当に凄かったです。ゼロノスとして我々に協力し、数多のイマジンを倒してくれました……」
愛「いやーほんと、ゆうゆはすごかったねー!鬼神と言っても過言じゃなかったっていうか!……でもその根底にあったのは…常に歩夢を守りたいって想いだったんだよ。」
歩夢「侑ちゃん……」
ここまで話したところで、栞子が改めて歩夢に向けて頭を下げた。
栞子「お願いします歩夢さん!電王として我々に協力してください!」
歩夢「……その前にもう一回だけ聞かせて。侑ちゃんは今何処にいるの?」
栞子「侑さんは……ある時から姿を消し、完全に消息不明となりました。RA-VAの中にはすでに死んでいるのではという話も出ています。」
歩夢「…そっか……」
栞子「ですが!私達はまだ諦めていませんッ!根拠も証拠も無くとも…私達は侑さんが生きていると信じていますッ!だから…だからどうか!私達と共に侑さんを見つける為に協力してくださいませんかッ!」
愛「アタシからもお願いッ!力を貸して歩夢ッ!」
その言葉から栞子と愛は・・・・いや、璃奈もしずくもセツナも、全員が本当に侑のことを諦めていないのだと感じた歩夢の出す答えは・・・・1つ。
歩夢「2人が…ううん、しずくちゃん達も侑ちゃんのことを諦めてないって分かった。だったら…私の出す答えは1つ!私も電王として一緒に戦うッ!戦って、悪いイマジンを倒して……侑ちゃんを見つけるッ!」
栞子「歩夢さんっ!」
愛「歩夢っ!」
歩夢「だから……これからよろしくね!2人共!」
栞子「はいっ!歩夢さんっ!」
愛「おっけー!任せてよ歩夢っ!」
いなくなった侑を見つける為、新たな決意と共に電王として戦うことを決めた歩夢。
歩夢「それで…私は何をしたらいいの?」
栞子「そうですね…。まずは、会って頂きたい方がいます」
歩夢「会って頂きたい…人…?」
栞子「えぇ。その方は………」
駅長室での事が終わって、現在歩夢と愛はとある部屋の前に訪れていた。
その部屋のプレートにはこう書かれていた・・・・・・
【エマのへや】・・・・・と。
そう、つまりこの部屋は、侑とかつてパートナーを組んでいたイマジン・・・・エマの自室である。
歩夢「…ここに、侑ちゃんのパートナーだったイマジンさんが……」
愛「…そ、名前はエマ。エマっちはとっても心優しい子でセッツーや他のイマジンの皆のお世話とかよくしてくれてたんだよね!それに、ゆうゆとも息ぴったりですりゃもう凄かったよ!」
歩夢「そうなんだ…でも、今は……」
愛「…うん。ゆうゆがいなくなった日から…ずっと自分を責めて部屋から出なくなっちゃったんだよね…。たまに声を聞かせてくれるんだけど、前みたいな元気は無くなって……覇気が無くて……。だから、ゆうゆのことを深く知ってる歩夢と話が出来れば、エマっちも元気になるんじゃないかって!…さっきからお願いばっかりでごめん。けど、アタシもしおってぃーも…他の皆も、エマっちには前みたいに元気になって欲しくて……」
歩夢「謝らないで愛ちゃん。きっと……愛ちゃん達の元気になって欲しいって想いが、エマさんをこの世界に繋ぎとめてくれてたんだと思う。…私の力は微量だけど、それでも全力でぶつかりに行ってみる!」
愛「……ありがとう歩夢。」
そしてまずは愛が部屋の扉の前に立ち、意を決して扉をノックした。
愛「……エマっち?今いいかな?」
すると、中から可愛らしい女の子の声が聞こえた。ただし、その声には覇気が無く、今にも消えてしまいそうなほど弱々しいものだった。
「………愛ちゃん?」
愛「会って欲しい子がいるんだ。上原歩夢って子なんだけど……」
「!? 歩夢ちゃんって……確かっ……!」
愛「…うん。ゆうゆの、幼馴染の子だよ。」
「あっ、あぁっ……ごめんねっ、ごめんなさいっ!私がッ…私がもっとちゃんとしてれば…侑ちゃんはッ……!」
愛「ちょっ、エマっち!?」
歩夢という名前を聞いて、弱々しかった声が酷く狼狽し、錯乱し始める。そんな中、歩夢が愛をどかせて扉の前に来て、そのまま扉を開け放ち有無を言わさず中に入った。
歩夢「……失礼します。」
愛「え、ちょっ、歩夢!?」
部屋の中に入ると、中は電気が付いておらず真っ暗。ただ、歩夢が部屋の扉を開けたことで廊下の光が差し込み、少しだけ中の様子が窺えた。
部屋の中は荒れていて、可愛らしいぬいぐるみや雑貨等が部屋中に散乱しており、その中に1人………元々は綺麗に手入れされていたであろう赤毛は今や見る影も無いほどにボサボサで、少し緑寄りの青い瞳をした少女が瞳から光を消し、暗く絶望に彩られた表情で歩夢を見上げていた。
歩夢「貴女が……エマさん……」
エマ「あ…あぅ…。ご、ごめんなさ…い…。」
酷く弱々しいその姿に歩夢は内心驚き……しかし、態度には出さずにエマの目の前でゆっくり目線を合わせる様にしゃがみ込むと、優しい声音で話し始めた。
歩夢「エマさん……初めまして、上原歩夢です。まずは……許可無しにずかずかと貴女のお部屋に入ったこと……謝ります。ごめんなさい。」
エマ「そんなっ……!歩夢ちゃんは悪くないよ!私が……私がもっとしっかりしていれば侑ちゃんはッ……!」
そう言うと、エマは再び謝罪の言葉を繰り返し始める。それを見た歩夢は優しく、そして力強くエマを抱きしめながら声をかける。
歩夢「エマさん、大丈夫……大丈夫です……私は責めません。責めたくてここに来た訳じゃないんです。……だから謝らないでください」
エマ「あ、歩夢……ちゃん……」
歩夢「大丈夫です……エマさんが落ち着くまで……私はこうしてますから」
歩夢がエマを優しく抱きしめてから数分後、ようやくエマが落ち着きを取り戻して来た。
そして歩夢は……エマから侑の身に何が起こったのか聞き、エマもゆっくりと当時のことを話し始めた。
歩夢「エマさん、聞いてもいいですか?侑ちゃんの身に何が起こったのか……」
エマ「っ!……う、うん……あのね……」
これから語られるのは……悲劇である………
―――――――回想
その日、RA-VAは自前に入手していた敵のアジトとなっている時代へ赴き、掃討作戦を企てていた。
まず、第一にRA-VAは最初から最高戦力である仮面ライダーゼロノスを投入し、前線を押し広げ様とした。
がしかし、ここで問題が起きた。
侑「ねぇエマさん……これさ?聞いてた敵の数と違わない?」
エマ「う、うん……。明らかに聞いてた情報と違うよね……」
そう、侑達が当初聞いていた敵の数はいるであろうボスを含めて100近く。しかし、侑達の眼前に見える敵の数は数えるのが馬鹿らしくなってくるほど。確実に言えるのは100体では決して無いこと。
侑「しかも全員臨戦態勢……まるで私達が来ることが分かってたみたいに……これってつまりさ?私達の作戦が漏れてたってこと?」
エマ「え、えぇ!?そんな……」
侑「まぁ、敵がこっちの本拠地とかに潜伏してる可能性も無いわけじゃないけど……RA-VAの警備システムの厳重さ的にちょっと考えづらいかなぁ……」
エマ「璃奈ちゃんお手製だもんね……」
侑「うん……さてっと。結果がどうであれ、あっちの戦力を少しでも減らしとかないとね!」
エマ「やるの?侑ちゃん?」
侑「うん!どうせあっちもこのまま帰してくれそうに無いだろうしね!」
そう言うと侑はデンオウベルトとは違う中央の緑と黄が目を引くメカニカルなベルト、ゼロノスベルトを自身の腰に巻き、左側のカードホルダーから1枚カードを取り出し、バックル上部にある赤いレバーを右側にスライドしベルトを待機状態にすると緑の絵柄の面にしたカードを装填した。
侑「変身ッ!」
≪アルタイルフォーム!≫
緑のカードを装填し、Aの文字が浮かび上がると侑の身体を黒のスーツに両腕に緑色の鎧、両脚には電王に似たアーマーが包み、顔には2本の金色のレールがあるマスクが覆う。
その後、緑色とY字の金色レールが模られたオーラアーマーが出現し胸部に装着されると、最後に頭部のレールを2体の牛頭が走行・接触して複眼となると周囲に強力な波状が飛び、侑は仮面ライダーゼロノスへと変身を完了させた。
ゼロノス「最初に言っておくよ!私はかーなーり強い!!!」
そしてゼロノスはベルトの両端に装備されたゼロガッシャーを組み立て大型剣状、ゼロガッシャーサーベルモードに変形させるとそれを大振りに持って大勢の眼敵に走り出す。
当然ゼロガッシャーで攻撃してくるだろうと誰もが思っただろう。しかし…………
ゼロノス「おらぁッッッ!!!!」
モールイマジン「ぼびゃぁっ!?」
「「「「「「「「「「な、なにぃぃぃぃぃ………!?!?!?!?」」」」」」」」」」
なんということだろう。ゼロノスはゼロガッシャーを使うことなく、少し飛び上がると目の前にいたモールイマジンの顔面にヤンキーキックをかました。
不意を突かれたモールイマジンは後方に吹っ飛んでいき、その光景にゼロノス以外の全員が驚いた。
そして先に我に返ったイマジンの一体が怒り心頭で襲い掛かるとほぼ同時に地面に着地していたゼロノスが今度こそゼロガッシャーを横一閃に数体のイマジンを斬り伏せた。
イマジン「てめぇなにし「どっっっせいやあああああああ!!!!!」
「「「「「「「「「「ぐぎゃあああああッッッッ!?!?!?」」」」」」」」」」
そのままゼロノスは止まることなくゼロガッシャーを振り続け、目の前のイマジンを斬り倒しエマも両手に装着した掌型のガトリングで援護している。
が、しかし、その戦法がいつまでも続く訳もなく、敵の数も相まってゼロノスとエマは徐々に追い詰められていく。
一度目線をイマジン達から少し離れた所にあるゼロライナーに移しもう一度イマジン達に戻すと、ゼロノスは背後のエマに1つの提案をした。
ゼロノス「エマさん、ここは一旦撤退しよう。」
エマ「え?でも……どうやって?」
ゼロノス「私がゼロライナーへの道を開く!私が合図したら後ろを振り返らずに全力で走って!」
エマ「え、う、うん!」
ゼロノス「それじゃあ……行くよッ!」
≪フルチャージ!≫
そう言うと、ゼロノスはバックル左上にあるフルチャージスイッチを押すと、カードにフリーエネルギーが集約され、バックルからカードを引き抜くとそれをゼロガッシャーにセットした。
するとゼロガッシャーの刀身にカードに集約されていたエネルギーが移り、ゼロノスは思いっ切り横薙ぎに振り上げた。
ゼロノス「うおりゃあああああああ!!!!!!」
ゼロノスが放ったAの字型の斬撃はゼロライナーへの道をふさぐように群がっていたイマジン達を一掃し、ゼロライナーへ1本の道が出来た。
ゼロノス「エマさん走って!!!」
エマ「うん!」
ゼロノスの合図でゼロライナーへ走り出したエマとその後ろをついていくゼロノス。全力疾走してエマが先にゼロライナーへ飛び乗りゼロノスへ手を伸ばそうと後ろを振り返った瞬間、何かがエマに向けて投げられた。
咄嗟にキャッチしそれを見ると、それはゼロノスベルトだった。
そのことに驚いたエマが驚愕した表情でゼロノスの方を見ると、そこにはベルトを失い変身が解除された侑がいた。
エマ「侑ちゃん!?なにやってるの!?」
侑「エマさん、ごめんね。けど……このままじゃ2人共生き残れない。だからここは私が何とか食い止めるから、エマさんは愛ちゃん達を連れてきて。」
エマ「そんなの出来ないよ!?一緒に行こう!」
侑「………それじゃ、お願いね」
エマの言葉を無視し、ゼロライナーの扉を閉めた侑。エマは必至に扉を開けようとするがゼロライナーの管理権限は侑にある為、開けることが出来ず、ゼロライナーは侑を残して走り去って行った。
走り去っていくゼロライナーを見送った侑は振り返りイマジン達にゼロガッシャーを構える。
侑「さて……と!」
「へぇ~……わざわざ変身まで解いて残るなんてなぁ!面白れぇじゃん、お前?」
侑「ッ…!」
そこへ、イマジンの群れをかき分けて侑の前に現れた者がいた。それは他の者とは違うプレッシャーを放ち、一目見ただけで強敵だとわかる。現に侑もそのイマジンが現れた瞬間、冷や汗を流し呼吸が少し荒くなり始めている。
侑「あな…たは……?」
「俺様か?俺様に名乗らせたきゃ……倒してみろ!!!」
侑「くっ……!」
その後、エマが愛や栞子達を連れて戻ったが……すでにその場所には大量にいたイマジンの群れはおろか……侑の姿すら無かった…………。
あの……お久しぶりです……。この作品では一年ぶりですね……
一応、主に動かしている方ですが、実は去年の10月から遠距離引っ越しの計画を立てたり実際に引っ越したり新天地での生活に慣れたりと色々してて時間が取れず……期間が空いてしまっている状態です。
今、少しずつではありますが完全自作小説と並行して書きつつ作者自身、未完などにはせずちゃんと終わらせたいと思っているのでもうしばらくお待ちいただけましたら幸いです。