「加賀~…次、二時の方向…撃て~……」
「了解」
俺はイヤホンマイクを指で抑えつつもう片方の手で地図に書き込みをしながら部下に指示を出していく
次は……
「…イク~…落とすなら今だぞ~…」
「分かったのね!」
「ナゼダ!コノワタシガナゼココマデ……」
深海棲艦の声が聞こえる。いや、何故って……
「…そりゃあ、お前が弱いからだろ~……」
「!キサマ……ドウヤッテワタシニ……!」
「さ~てね……自分で考えな」
「…んじゃ、皆一斉攻撃つうこって」
『了解!』
「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙……」
「よし。終…!すまん。残業だ。もう少し踏ん張ってくれ。」
新規敵対勢力の接近を確認。この周波数パターンは……!
「…ヤバいな。姫だ。……まあやる事は一緒か」
無線の周波数を姫級に合わせ傍受
……何だ……体内通信だからって喋りすぎだな。
これなら出し抜くのも容易い
「これなら余裕だわ。みんなさっきと同じ手順で問題無いからな。」
新しい地図を出しペンを走らせる……う~ん……絶好調…
「…ふんふんふ~ん……加賀?そこだと当たるからちょい後ろ下がって~」
「…了解」
結局それから大して時間を掛けずに平らげた
被害は軽微
俺は機材の電源を切り軽く伸びをすると部下を出迎える為に外に向かった
「よっす。お前らお疲れさん。各自適当に休んでくれ~。」
それだけ言うと俺は背を向ける
明らかに他に何かを言ってほしそうに見えたがスルー
俺は執務室に向かう
「…」
執務室にて報告書を書くために再びペンを走らせる
執務室の中にサラサラとペンの音だけが響く
「…良し。終わり。さてと……」
俺はその足で先程までいた部屋にまた向かい機材の電源を点ける
適当に周波数を合わせ……
「…んんん~……う~ん。良しと。」
周波数を合わせ聞こえてきたのは……
「次の連中の動きは、っと……」
深海棲艦の通信が流れてくる
メモに書き込み……通信に割り込みたくなるのを堪える
「…趣味が講じてこんなことをしているが正直俺は本当にこの国に貢献出来てんのかね~……やっぱ辞めてアマチュアに戻ろうかなあ~……割とハードだしこの仕事……やっぱこういうのは趣味で終わらせておきたいよ……と、そっちがそう来んなら……」
次の作戦を敵の通信を聞きながらまとめていく
「ほいほいほ~い……っと。……連中まさか自分たちの会話が筒抜けなんて思ってもいねぇだろうなあ……さすがに笑えるわ……さてと、こんなもんか」
俺は機材の電源を落とすと執務室へ向かい奥の寝室へ向かい着替えることもなく布団に入った