「くあ…」
俺の口からあくびが溢れ出る…ねみぃ…
「おいおい、一応仕事なんじゃなかったのか?」
「しゃあねぇだろ、何も起きねぇんだから…」
俺は目を擦りながら横の天龍にそう答えた。
「その辺はま、オレも同意するけどさ…と、ここが最後の部屋だぜ?」
「ん?そうか。なら、とっとと終わらせて叢雲たちと合流するかね…」
俺は今、敢えて叢雲と別行動を取っている…
一度俺と叢雲、加賀、天龍の二組で三階分の見回りを済ませ、俺はふと思い付いた事を提案した。
『ちょっと…別行動を取りたいって…どう言うつもり…?』
怒ってるならまだしも…完全に不安がっている叢雲に溜め息を吐きたくなりながら、俺は理由を口にする…
『天龍が加わったとは言え…今の所特に何も起きる気配が無いんだ。なら変化を加えてみるのも良いんじゃねぇか?』
『でもそれなら…別に三人で回ったって『一理有るかも知れないわね』加賀さん…』
『要するに貴方は叢雲と分かれて回ったらどうなるか確認したいんでしょう?』
『ま、そう言うこった。』
『…提案としては悪くないと思う…でも、一つだけ良いかしら?』
『何だ?』
『…貴方一人って言うのは…貴方さっきも襲われたでしょう?』
『だからだよ、今は叢雲に会いたくないにしても、少なくとも向こうにとって俺は邪魔なのは確かだからな…』
『だから!何であんた一人なの!?』
『おいおい…何もそんなデカい声出さなくても良いじゃねぇか…そんなに心配するなよ、叢雲…オレがついて行けば済む話じゃね?』
『おい、何勝手な事を『あんた一応オレらの上官だろ?危険が有るかもって分かってて一人にして…仮に何かあったら最悪責められるのこっちなんだぜ?』…確かに、そうかもな…つーわけでだ、天龍と一緒ならお前も少しは安心出来るだろ?』
『それは『取り敢えずお前は加賀と一緒だ、それなら文句はねぇだろ』……』
『んじゃ加賀、こいつの事…頼むわ。』
『了解…気を付けなさいよ、二人共?』
「やっぱり俺一人なら違ったんじゃねぇか?」
「…あんた案外度胸有んな…あれからまだそんなに時間経ってないぜ?」
「けっ。俺だって怖いに決まってるだろ?」
「ふ~ん…じゃ、何で自分から危険に飛び込むんだ?」
部屋に有るクローゼットを開けていた天龍からそう聞かれた…俺はベッドの下を確認する為、屈んでいた状態から立ち上がる…
「……仕事じゃしゃあねぇだろ「早死にするタイプだな、あんた」クビになる訳に行かない事情が有るからな。」
「おっ、身の上話か?詳しく聞かせてくれよ。」
「ふん、気が向いたらな。」
「何だよ、つれねぇなぁ… 」
「それより、クローゼットの確認は済んでるのか?」
「……済むも何も…人居たら開けた時点で分かるだろ?特に何も入ってねぇし。」
「んじゃ、とっととあいつらと合流するぜ?」
「あいよ、提督。」