傍受マニアの艦これ   作:三和

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いざ探すとなったが、未だ効率が頭に有るらしく…それでもほとんど無意識なんだろうが、普通に別行動を取ろうとする加賀を止める所からスタートするのは何ともなぁ…

 

「だからよ、別行動して面倒事になってんだから一緒に行動するしか無いだろうが。」

 

「……確かに、それもそうね…それで、何処から探すの?」

 

「先ずは行かないとならねぇ所が有る…」

 

「なぁ提督…もしかして…」

 

「寝坊助を叩き起こしにな「オレ、鎮守府の方に戻っても良いかな?」お前が居ないと、あいつを説得出来ねぇだろ?」

 

「ハァ…しゃあねぇか。」

 

「ちょっと何の話?」

 

「ん…あー…」

 

そう言えばさっき事情を説明した時は龍田の事は省いていたのを思い出す……ま、良いか。

 

「行けば分かる…先ずは付いて来てくれ。」

 

 

 

 

「ねぇ…彼女、顎の辺りが腫れてるんだけど…何したの?」

 

「ああ、それな…天龍はこの龍田と初対面だったんだけどな、会ったその日からウザ絡みされたらしくてな…一応このトイレに閉じ込められた時、助かったのはこいつのお陰なんだが…脱出する時に天龍が飛び膝蹴りかましてな…そのまま壁に激突した…頭打ってるが呼吸してるから死んじゃいねぇみたいだけどよ…」

 

俺の言葉を聞いた加賀が天龍にジト目を向ける…

 

「貴女…」

 

「いや、だってよ…こいつ、ここに来てから毎日オレにじゃれ付いて来てさ…そもそも提督の事は敵視してるみたいだし、ここで気絶でもさせないと絶対…余計な事しかしないと思ってさ…」

 

「にしたってこれはやり過ぎじゃない?」

 

「俺からしたらある意味ファインプレーと言えなくも無いんだよな…敵視どころか、普通に命狙われてるレベルだし…」

 

「それはほら、話し合うとか「「無駄だな」」え?」

 

「そもそもろくな会話もしようとせず、普通に俺の背後を取り…且つ槍を俺の首、喉元に当てて来る奴だ…そんな奴と会話になんてならねぇよ。」

 

俺は基本、他人と話すのが苦手だ…だが、口調こそ中々改められねぇが…どうしても必要で有るなら最低限の会話はする…ただ、こいつはそれ以前の問題だ…俺だって元々歩み寄る気も無い奴と、にこやかにお話なんて出来ねぇっての。

 

「こいつがオレに何を求めてるのかは…まぁ、分からないでも無いけどさ…俺はずっと、拒否の意をちゃんと示してる…それでもこいつは絡んで来るのをやめないからな…大体、いくら同性だからって毎晩平気で人のベッドに侵入して来る奴だぞ?嫌い通り越して、もう身の危険すら感じる…」

 

「う~ん…」

 

さすがの加賀もどうするか判断しかねてる様だ…

 

「ま、本音を言えば放置しておきたいんだが…こうなるとそうも行かねぇ…いくらこんなのでも、こいつは一応俺の部下だ…見捨てる訳にも行かねぇだろ…」

 

「あんた、どっかのエリート気取りよりはよっぽど真っ当に指揮官してるよ。」

 

「当たり前の事だろ?」

 

この程度の考えすら出来ねぇってどう言う事だよ…もう軍人どころか、最早人として終わってんだろ…

 

「…まぁ、改めて嫌われる理由も分かったけど……起こすの?」

 

「「……」」

 

そこで天龍も俺も無言になる…同じ艦娘の天龍が面倒臭がる程だ…起きるなり暴走でもしたら、それこそ本当に厄介な事になるだろう…そもそもこいつ、天龍以外はハッキリ言ってどうでも良いんだろうから…叢雲捜索に協力してくれるとも思えんし…

 

「そこで黙られても、困るんだけど?」

 

「もうこいつ縛って、運べれば良いんだけどな…」

 

自由にしても余計な事しかしないと言う天龍の言葉には同意だ、最早俺と加賀の身の安全に関わる……だが、さっきも言った通りこいつは俺の部下だ…元々ウチは人手不足だし、今は仕事もろくにねぇが…後々仕事が回って来る様になった時、人員不足で参加出来ねぇとか言うのは困る…こんな奴でも、さすがに死なれでもしちゃ面倒通り越して最早迷惑なレベルだ…ましてや、艦娘たちの寮で死なれるとか…もう厄ネタでしか無い…

 

今ウチに居る連中はあちこちの鎮守府からそれぞれ集まって来た連中だって話だから、まだあまり仲が良いとは言い難い筈だ…普通に疑心暗鬼に陥って、躍起になって犯人探し始めるだろうよ…その場合、更に犠牲が出る可能性も有る…しかも味方からの攻撃によってだ…そんな地獄、俺の手には負えねぇ…

 

「鎮守府なら、使える物も有るかも知れねぇが…」

 

「なぁ、ついでだし…一度戻ってみるとかどうだ?」

 

「あん?」

 

「こんな状況だ、叢雲の居場所がここじゃなくて鎮守府になってる可能性は有るだろ?」

 

「……」

 

もう、有り得ないとは…とても言い切れないのが何ともな…

 

「成程な、なら…戻ってみるか。」

 

「勝手に決めないで欲しいのだけど?」

 

「だったら、何か案が有んのか?…加賀。」

 

「それは「無いなら、一度戻るぞ…このままここに居ても気が滅入って仕方ねぇ…こんなんじゃ、見付かる物も見付かんねぇよ」……」

 

さて、戻るとなれば…

 

「…で、問題は誰がコイツを運ぶかだ…」

 

「「……」」

 

二人は声を出さない…さすがの加賀も、さっきの話を聞いちまった後だとこの女を運びたくはねぇよな…龍田は今艤装出してる訳じゃねぇし…一応俺でも運べるかも知れねぇが、それでも普通に嫌だ。

 

「仕方ねぇ…ジャンケンで決めるぞ?」

 

「しゃあねぇか。」

 

「ハァ…」

 

加賀ですらどうも本気で嫌そうだ……ま、俺だって嫌だし同情はしねぇが。

 

「行くぞ?ジャンケン…!」

 

 

 

 

で、結果…

 

「結局、オレが運ぶのかよ…」

 

負けたのは天龍だった…まぁ、最良の結果だな…

 

「お前が運ぶのが一番問題が少ない…諦めろ、多分そいつに振り回されるのがお前の運命なんだろうさ。」

 

「冗談じゃないっての…」

 

……龍田に同情はしねぇが…天龍にはさすがに同情の余地は有んな…ま、代わりたくはないけどよ。

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