「ラティ。」
ラティが座る席に近付き、ラティに声をかけると奴はビクッと硬直した…そしてカラクリ人形の様にギギギと擬音が聞こえそうなくらい、ゆっくりとこちらを向く…
「…キリトか。」
「…大声上げないんだな、お前の事だから凄い驚くと思ったけど。」
「…あのさぁ、お前俺の事子供扱いし過ぎじゃないか?俺もう19だぞ…」
「同い歳だろうが。そもそもお前が毎回子供地味た行動ばかり取るからこういうポジションに回らざるを得なくなる…」
「な!?それはお前もだろ!?大体今回は「ンンッ!」……すみません。」
兵士のわざとらしい咳払いが聞こえ、か細い声でラティが謝罪する…やれやれ…俺と同じ注意は受けただろうに…
「…ま、それもそうだな…今回は俺も言い訳のしようも無い。」
シウスから手を出したのも確かだが、途中から俺もノリノリだったのだ…後から止めもせず参加したラティを前にしても、結局同類で有る以上…俺には何も言えない…
「…で?お前はどういう経緯で参加したんだ「そっちは?」…俺はシウスに巻き込まれただけだよ。止めなかった俺にも非は有るけどな。」
そんな事を話してるとさっき俺の尋問をしていた兵士がやって来て俺に声をかけた。
「飯だ。」
「あ、ありがとうございます…」
兵士がテーブルにいくつかのパンとスープの入った皿を置く(ラティと同じメニューだ)
兵士がドアの方まで歩いて行くのを見ながらラティの隣に座る…
「…それで?結局何でお前は参加したんだ?」
取り敢えず適当にパンを一口齧って飲み込んでから聞いてみた。
「店の方から叫び声が聞こえてさ…行ってみたらお前とシウスの入った店じゃないか…で、野次馬押し退けて見たらシウスが戦ってたから…」
「それで参加したと…」
「ああ…痛っ!?何する「ンー!」すみません…」
また咳払いが聞こえる…まぁ、今ラティが叫んだのはラティの頭を俺が引っぱたいたからなんだが…
「…人の頭ポカポカ叩くなよ。」
「バーカ。お前が悪いから俺は叩くのさ。」
ちなみに叩いた俺の手にほとんどダメージは無い…頭にはこちらは特に力を入れなくても相手に確実に痛みを与えられる急所が有るのだ……向こうで生前知った、本当にどうでも良い知識だな…
最も…子供の頃から下らないイタズラの多かったラティをしばくのにはこうして役に立ってる(本当に子供レベルの可愛い物が多いが、それでも絶妙にカチンと来る物を良く仕掛けられた…)
「何だよ、それならキリトだって「俺はあくまで巻き込まれたんだ。何で一々自分から首突っ込まなきゃならないんだ?」う…」
別に本気で怒っちゃいないが、ついつい責める口調になってるせいか、ラティがどんどん目に見えて萎縮して行く…やれやれ…
「落ち込んでないで早く食えよ、寝る時間無くなるぞ?」
「う…分かったよ…」