*それと、この世界の医学校は将来希望する診療科の学科に所属するようになってます。リアルの医学校事情は分かりません!
翌日、宮藤の講義2日目の途中にて・・・
宮藤「それでは、いまから15分の休憩を挟んでからテストを行います。テスト内容は小論文ですが、議題は開始前に教えます」
ハルトマン「ふう、小論文は苦手だなぁ。何とか書いてみよっと」
15分後
宮藤「それでは、小論文の議題を発表します議題は『これからの医療が進む道』です。原稿の量と題名は議題にさえ沿ってれば問いません。が最低でも原稿用紙3枚。つまり、1200字は超えてください。制限時間は90分です。始めて下さい!」
ハルトマン「なるほど、頑張って私の考えを書いてみようっと。えっと私の考える医療のあり方は…(少女執筆中)」
そして、90分後
宮藤「お疲れ様です。採点もあるので返却は明後日にします。1番最高点の小論文の執筆者はみんなに発表してもらいましょうか。」
ハルトマン「ふー、こんなに文章書いたの初めてだなぁ。事務作業に明け暮れてたミーナの苦労が分かった気がする…」
さらに2日後
宮藤「皆さんの小論文読ませて貰って、ほかの先生とも協力してもらい、客観的に採点を行った結果、満点とも言える小論文を書いた生徒が2人も居ました。」
ハルトマン「2人もいたの?!どんな人なんだろう…」
宮藤「その、2人の名前は・・・小児科の『エーリカ・ハルトマン』さんと精神科の『女子生徒2』さんです。」
ハルトマン「えっ?!私が?!予想してなかったよ…!」
宮藤「時間もないのでどちらか1人に発表してもらおうと思います。どっちか発表したい方いますか?」
女子生徒2「では、私が発表したいと思います…!」
宮藤「分かりました。では、女子生徒2さん壇上に来て発表をお願いします」
女子生徒2「はい!」
壇上に向かう
女子生徒2「私の書いたテーマは『精神障害者と社会の向き合い方』です。私の考えは…」
発表終了後
宮藤「発表ありがとうございました。他の人の原稿は後日、教員の先生にお願いして返してもらいます。それでは、今日はありがとうございました。」
授業終了後、講義室前の廊下にて
ハルトマン「うぅ。まさに、今の社会を捉えたとても良いテーマだったよ」
女子生徒2「ありがとう!何だか宮藤先生を見てたら、うまく考えがまとまったんだよね!」
女子生徒1「気に入らないわね。どうせ、あの先生は自分と同じ境遇の貴方に仲間意識を持ったから高得点をつけられて、そこのちんちくりんは仲間馴染みで情けをかけられたんじゃない?」
???「そんな事ないですわよ。論文の採点は、彼女含めて3人の採点官で行いました。あの2人の小論文は、他の2人からも高い評価を得ています。内容はきちんと実力発揮されていましたからね。それに引きかえ、貴方の論文は最低でした。生きるに値しない命の間引きと断種が社会のためになるなど、人間が書いたとは思えない内容でしたからね。貴方、心療内科のシャイタン先生の所を希望してるらしいですね?それなら、あんな内容を書くのも納得ですわ」
女子生徒1「誰ですか貴方は!それに、使えない人間の命を使って誰が悲しむんですか?逆に医療の発展に貢献出来て嬉しいはずですよ!」
???「申し遅れました、私は桜庭蘭子と申します。今回採点官を担当した眼科のハイネ教授ゼミの大学院生です。授業セッティングのお手伝いをしています。以後お見知り置きを。しかし、貴方の思想は全く医者向きではありませんね、誰かの差し金で裏口入学したんですか?」
女子生徒1「確かに、私の先生はあなたがさっき貶したシャイタン先生ですね。それにどんな実験をするにしても大量の人間が必要なんです。その実験の為に使えない人間を使って何が悪いんですか?」
蘭子「…障害者はモルモット程度でも構わないという、貴方達の危険思想を憂いたんですがね。貴方のような人間に医師免許がおりる現状は間違っています。ローザンヌ医局派閥は、教授の言う通り腐敗の極致に堕ちてますね。貴方とはこれ以上話す必要もないようです」
女子生徒1「危険?よく分からないわね。実験に犠牲は付き物よ。なら、失う物が少ない障害者を。特にそこの車椅子の先生やこの義足女なんかピッタリと思わない?」
蘭子「医師どころか、人間としても心が欠落してるわね。まるでカールスラントの悪魔、ゼフゲレ医師よ。…私は貴方を絶対に許さないわ。それと、今回の評点は覆さないわよ。」
女子生徒1「ちっ!」
女子生徒1は何処かに走り去っていった。
蘭子「あの子…、要注意ね。それと、シャイタン先生…、やっぱり噂は本当みたいね。しかしあの子、去年の編入試験の時は弾いたはず…。この数年の試験結果をもう一度洗わないといけないわね」
宮藤「そういえば、あの子私が編入試験受けた時にいた人の妹さんみたいですね。全く姉妹揃って困った人達です」
蘭子「宮藤先生、お疲れ様です!この度は授業をありがとうございます。うちの教授も高く評価していましたよ?」
宮藤「あ!お疲れ様蘭子さん。ハイネ教授はなんでか、私には凄く優しいですよね。私なんて、医者としても先生としてもまだまだなのに。」
蘭子「実はハイネ教授も、昔ウィッチだったんですよ。宮藤さんがウィッチあがりだと聞いて、色々心配になったのかもしれません。もっとも、教授は泣き虫な所があって戦場を怖がったので、結局どの部隊にも行けずにあがりを迎えたんですけどね」
ハルトマン「そういえば、現役の頃トゥルーデからそんな話聞いた事あったな。それって、ハイネ教授の事だったんだ。」
蘭子「そうだと思われますね。教授、引っ込み思案で泣き虫なせいで、あまり活躍してませんでしたから、カールスラントに少々記録が残るくらいですし。このローザンヌで医師を続けてるのが奇跡なくらいですよ。ちなみにウィッチ時代の固有魔法は『空間裁縫』で、生物無生物問わずあらゆるものを魔法の糸で縫い付ける技だったそうです。さすがにガスや水のような流体は対象外ですが」
ハルトマン「なかなか便利そうな固有魔法だね〜。」
宮藤「そうですね。現役の頃のハルトマンさんの部屋を掃除する時とかに便利かもしれませんね。」
ハルトマン「宮藤~、全部縫い付けられたら、トゥルーデの私物も巻き込むかもよ~?」
女子生徒2「え!エーリカ。あんたの軍人時代の部屋そんなに汚かったの?だって今のあんたの部屋ホコリひとつ無い医者のお手本のような部屋じゃない!」
宮藤「あれはもうごみ溜めと言う方が正しいですね~、ハルトマンさんも、医者になるためにようやく身を律したんですね~」
女子生徒2「信じられないわね。だってあなた、私が部屋に空のペットボトルを置いてるだけで嫌がって即片付けるじゃない!」
ハルトマン「私だって進化したんだよ!昔の同室者も相当な綺麗好きだったからね~」
宮藤「いや、ハルトマンさん。バルクホルンさんは綺麗好きと言うより、あんなに汚すぎる部屋が嫌だったんだと思いますよ。」
ハルトマン「あっ、バレた?えへへ、だよね~」
女子生徒2「・・・あんたが、住んでたゴミ部屋を1度見てみたかったわね。」
宮藤「見ない方がいいですよ~?芋が自生してたり、雪崩が起きたりしてますから~」
女子生徒2「え?人が住む部屋に芋が自生してたの?」
宮藤「夜食の芋の食べ残しだと思いますね~。ハルトマンさんはそれなりに夜間勤務も多かったですから~」
女子生徒2「あ〜。私そんな部屋に住むの無理ね。ねぇ、エーリカ。なんで掃除とかしなかったの?」
ハルトマン「何かね、当時はとにかく、片付けに対して意義を求めてなかったの。1度大掃除したんだけど、ゴミの山に十字剣付き柏葉勲章を混ぜちゃってね…。それを探したら元通り。それでしばらく片付けにやる気をなくしたの…」
宮藤「(あの山を片付けたのは殆ど私達だけど何も言わないでおこうかな)・・・それじゃあ私、病院の方に取りに行く書類があるので失礼しますね」
蘭子「あっ宮藤先生、私も同行しますね。私も教授の所に戻りますから」
宮藤「分かりました。それじゃあハルトマンさん達、また今度会いましょうね〜。」
ハルトマン「じゃあね~宮藤、楽しい授業だったよ~」
病院に戻る2人
宮藤「そういえば、ハイネ教授には言ってますが、今年眼科に研修医として入った子。あの子はさっき絡んでた女子生徒1さんのお姉さんで6年前、私が編入試験を受けた時に私を見下してた子なんですよね。まさか、医者としての道を進むとは思いませんでした。」
蘭子「そう言えば、教授が悩んでましたね。厄介な爆弾が紛れ込んだと。姉妹揃ってああも腐ってるとは、ローザンヌ医局の選抜に問題がありそうですね」
宮藤「いくら、ハイネ教授でも問題を起こしてない人のクビを切る事は出来ませんからね。・・・本当に厄介な爆弾ですよ」
蘭子「そうですね。まだ実際に何かをやらかした訳では無いですし、ハイネ教授の性格を考えたら、人の首を切る勇気なんてありませんよ。眼科は本来傍観勢なのですが、勢力拡大のための工作があるようです。宮藤さん、恥を忍んでの頼みなのですが、ハイネ教授と勢力を組みませんか?貴方ならハイネ教授も安心すると思うのですが」
宮藤「大丈夫ですよ。私は何時でも協力します。それに、眼科までもが勢力に取り込まれたら無事な、精神科と小児科も直ぐに陥落してしまいますからね。お互いの為にもここは協力しましょうか。」
蘭子「ありがとうございます。ハイネ教授の数少ない味方である2人の先生も、宮藤さん側についてくれると思います。これがその2人ですね。・・・1人は小児科のヴェール先生、ガリア出身の元ウィッチです。もっとも、サボり癖ばかりで軍には入れなかったんですがね。もう1人は産婦人科のジェニー先生、リベリオン出身の元ウィッチで、産婦人科最後の良心です。何だか宮藤先生の周りって、よくウィッチが集まりますね?」
宮藤「確かにそうですね。類は友を呼ぶとは言いますけど、元ウィッチ同士、惹かれ合う縁でもあるんですかね。・・・それじゃあ、私は診察室の方に行くのでここで失礼します。ハイネ教授によろしくお願いします。」
蘭子「はい、よろしくお願いしますね宮藤先生」
精神科の診察に着いて
宮藤「え〜と、必要なのはこれと・・・」
その時宮藤の後頭部に拳銃が突きつけられた
???「動いたら撃ちます。大声を出しても撃ちます。そのままの体制で私の話を聞いてもらいます。」
宮藤「…貴方は誰ですか?目的は何なんですか?」
???「誰って酷いな〜。貴方は私の事を知ってるはずだよ。『芳佳ちゃん』?」
最後に現れた人物とは一体!
それと、これから出てくるキャラは大抵遊戯王OCGに関係したキャラです。キャライメージをしたかったらググってください!
*執筆者2名は遊戯王が大好きなんですよ!