たった1本のお酒から起きた過ち   作:黒トリガー使い

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トンデモ兵器について対策を考えます!

ハルトマンとヴェール教授が話していると、1人の人物が近付いてきた。

 

??? 「姉様、久し振りですね。」

 

ハルトマン「ウルスラ?!何故ここに?!」

 

近付いてきていた人物はハルトマンの双子の妹、ウルスラだった。

 

ウルスラ「いえ、この病院で健康診断を受けてて終わったので帰ろうとしたら姉さま達の話し声が聴こえてたのでつい聞き耳をたてちゃいました。」

 

ハルトマン「そうだったんだ、で、ウルスラはどうするの?返答次第では対応が変わるよ?」

 

ウルスラ「勿論、私は姉さま達の方に就きます。」

 

ハルトマン「ありがとう!これで明確な敵は、リーネとアルテアだけになるよ!」

 

ウルスラ「はい。それと、さっき話してた病院外の拠点ですが、一つだけ心当たりがあります。」

 

ハルトマン「本当?!そこって一体どこなのかな?」

 

ウルスラ「場所は私が院を卒業して作った自前の研究室の地下です。」

 

ハルトマン「なるほど、そこなら大丈夫かもしれない。そこで宮藤達と落ち合う事にするよ。ありがとうウルスラ」

 

ウルスラ「あ!姉さま。それともうひとつ。さっき話されてた『ツァーリ・ボンバ』についてです」

 

ハルトマン「え?ツァーリ・ボンバについて何か分かるのウルスラ?」

 

ウルスラ「はい。それについては誰が聞いてるか分からない此処でより、研究室に行って話しましょうか。」

 

ハルトマン「そうだね。それが一番かもしれない」

 

ジェニー「私も行きますよ~、エルデ教授の話聞きたいですからね~」

 

ウルスラ「分かりました。それじゃあついて来て下さい。」

 

ハルトマン「どんな所かな〜」

 

3人は病院から車で移動して約、15分後

 

病院から車で15分移動

 

ウルスラ「着きました。此処が私の研究所です。」

 

ウルスラの研究所は縦に長く高い作りだった。

 

ハルトマン「はえー、デカいなぁ。こんな所にいたのかぁ。まあ、ウルスラの方が院進は早かったから仕方ないかぁ」

 

ウルスラ「この中に『ツァーリ・ボンバ』についての資料があります。行きましょうか。」

 

3人は研究所の中にある地下室に向かった。

 

ウルスラ「これが、『ツァーリ・ボンバ』についての資料です」

 

ウルスラは少し古びた数枚の紙をハルトマン達に渡した。

 

ハルトマン「どれどれ…、ってこれ!とんでもない代物じゃん!核融合エネルギーを使うなんて!こんなの下手したら100万どころじゃ済まないよ!」

 

ウルスラ「実はモスクワ戦前にこれを作ってたんですが、実は・・・この兵器の開発に私も協力したんです」

 

ハルトマン「まさかウルスラがこれに協力していたなんて…、でも当時はまだネウロイ討伐という目的があったから複雑だなぁ…」

 

ヴェール「なるほど、ウルスラちゃんが研究員だったのね。で、これは元々スピリットオブリベリオンに載せる用だったけど、先にモスクワ解放が達成されたから結局開発部は解散したんだっけ?」

 

ウルスラ「はい。モスクワが解放された後は集まった研究員は解散。資料は各々持って帰るか焼却処分しました。それと、完成間近だった『ツァーリ・ボンバ』は核融合エネルギーを入れる前だったので処分したと聞きました。が、実際の所は残っておりリベリオンが引き取って完成させてたんですね。」

 

ヴェール「そうみたい。そして、それをスピリットオブリベリオンに載せて、高速爆撃でウィッチ兵を街ごと始末するんだとか。ぶっちゃけ、ウィッチ兵どころかリーネとアルテアの所在地すら掴んでないのに、よく憶測だけでブリタニアを灰にしようなんて思うよね~。あの子、多分故郷を灰にされても絶対に表に出てこないと思う。リーネが表舞台に出るのは、宮藤くんを始末する時だけだろうから」

 

ウルスラ「ですが、ツァーリ・ボンバは恐らく当時とは比べ物にならない威力にらなってると思います。予想にすぎませんがブリタニアの中心に落としたらギリギリ、ロンドンまで届かないかもしれませんが、そこまでの範囲なら余裕で焦土にするかもしれません。」

 

ヴェール「そんなのが使われたら、欧州は間違いなくパワーバランスが狂うねぇ。シャイタン教授を征伐するのも大事だけど、ツァーリ・ボンバの被害を食い止めるのも大事になって来ちゃった」

ウルスラ「・・・ひとつ、弱点と言えるか分からないですが、一つだけ弱点があります。」

 

ハルトマン「え、本当?!それってどんなもの?!」

 

ウルスラ「あくまで、当時のデータからの弱点ですが、ツァーリ・ボンバは保存時は厚い装甲に覆われてますが、最大限の爆発をさせる為に落下時は1枚の薄い合金に覆われているだけです。それに、落下させる時は成層圏から落とします。なので、成層圏に到着した瞬間に遠くからツァーリ・ボンバを撃ち抜ければ問題ないんですが、如何せん無理にも程があります。ただのミサイルならモスクワの時のようにコメートを使えばいけますが、如何せん爆発力があの時の比ではありません。」

 

ヴェール「成層圏で撃ち抜く、か…。成功するかは半々だけど、ひとつだけ撃ち抜く方法に心当たりがあるよ」

 

ウルスラ「本当ですか!その方法は?」

 

ヴェール「アレイスターの家にね、デカい列車砲があるの。あれを改造すれば、アレイスターの魔術で成層圏まで撃てる大砲が放てるかもしれないわ。修繕はシュミッタにやらせればいいけど、何ぶんガリア解放以前の骨董品だからね。測量器や照準器の類は何もついてないの、だから直感で当てるしかないんだよね。しかも、フルチャージには1時間はかかるから、落下時間を考えたら1発しかチャンスはないと思う」

 

ウルスラ「それは、良いですね。けど、問題は2つですね。先ず、発射タイミングです。音速移動するスピリットオブリベリオンを捉える必要があります。2つ目はツァーリ・ボンバの外装が本当に合金1枚だけなのかです。」

 

その時、オラーシャに居るはずの宮藤がやって来た。

 

宮藤「音速を捉えるなら…、射手はシャーリーさんが適任ではないでしょうか?彼女は確かホワイトマン基地にいます。もしかしたら、スピリットオブリベリオンの実物を触っているかもしれません。訳を話せば、撃墜に協力してくれると思います!」

 

ウルスラ「宮藤さん!いつの間に帰ってこられたんですか!」

 

宮藤「ついさっきですね。フランメさんに送ってもらったんですよ。いやー、空を飛んだのは久しぶりですよ~。車椅子まで運んでもらいました~。空から見慣れた顔が見えたので、ここで降ろしてもらったら、何やら速さがどうとか聞こえたもので~」

 

ハルトマン「お帰り〜、宮藤。・・・あれ?宮藤なんか車椅子新しくなってない?」

 

宮藤「あ、分かりますか?エルデ教授のパトロンのドーレスさんにもらったんだ~。新型の電動式だって~。座り心地も前より良くて快適だよ~。前のはもう、だいぶガタが来ていてそろそろ限界だったからね~」

 

ハルトマン「へぇ〜。中々良い型だね。これは、高い奴だろうに貰ったなんて羨ましいな〜。」

 

宮藤「ドーレスさんには感謝してもしきれないよ~。病院の子達より高そうなので、少し申し訳ない気はしますけどね~」

 

ハルトマン「いいんじゃない?宮藤も生活には車椅子が必要なんだから。」

 

宮藤「ありがとうございますハルトマンさん。あっ、それとシャイタン先生に関する重要な情報を掴みまして、ここで話しても大丈夫ですか?」

 

ウルスラ「ええ、此処なら盗聴対策として強力な妨害電波を出してるので、此処にいる誰かが外部に漏らさない限りは問題ありません。」

 

宮藤「分かりました、では話しますね…、実はシャイタン先生の正体は…」

 

宮藤はエルデ教授から聞いた事を全て話した。

 

ハルトマン「そう。シャイタン先生の過去にはそんな事があったんだね。」

 

宮藤「それと、シャイタン教授の心臓。多分かなり厳重な警備が敷かれてると思うから、一筋縄ではいかないかもね」

 

ハルトマン「シャイタン教授の自室って確か病院の地下にあるって聞いた事あるけど、気付かれずに侵入するのは難しいだろうね。」

 

ヴェール「あそこは派閥の人間すら入れて貰えないトップシークレットだからね。多分、本人以外ではリーネとアルテアくらいしか、そこに入れる鍵を持たないと思う」

 

宮藤「1度、近くに行ってみますか?何か分かるかもしれません」

 

ヴェール「一応見てみよっか。空腹の羆のほら穴に行くようなものだけどさ」

 

ハルトマン「的を得てる例えな気がしますね。けど、行くのは私とウルスラだけで少し計画を練ってから行くよ。それなら、あまり怪しまれないしね。」

 

ヴェール「気をつけてね。一応2人にお守りあげるから」

 

ヴェール教授はお守りを2人に渡した。

 

ヴェール「それアレイスターが作ってくれた奴だけど、1度だけ死亡を身代わりしてくれる魔法石なの。何かあった時の保険に」

 

ハルトマン「・・・出来るなら死にたくはないね。死ぬのは一生に一度で十分だからさ」

 

ヴェール「私もなるべく死にたくないね。でも、側近のリーネは少なくとも殺人を躊躇わないケダモノ。保険をかけておくに越したことはないかと」

 

宮藤「でしょうね。リネットはたとえ、ハルトマンさんやウルスラさんにだろうが容赦なく撃つと思います」

 

ヴェール「だから、保険でそれを持っていた方がいいね。何かあった時のためにさ」

 

ウルスラ「分かりました。ありがとうこざいます。」

 

ウルスラとハルトマンはお守りを受け取り、上着の内ポケットに直した。

 

ヴェール「じゃあ、その間こっちは新たに作戦を練っておくよ。あと、これは宮藤くんの分ね。」

 

ヴェール教授は宮藤にもお守りを渡した。

 

宮藤「・・・いえ、私はリネットとアルテアの命を奪うつもりです。私だけこんなモノを持つ訳にはいけません」

 

ヴェール「決戦の日までだよ。あの2人が良くても、シャイタンがどんな刺客や罠を用意してるか分からないし。その前に死んじゃったら、あなたの目標も達成できないからね。まあ、いらないなら無理強いはしないよ」

 

宮藤「分かりました。決戦の日まではこれを持っておきますね」

 

ヴェール「そのお守りは、自分で破棄したい時は必ずそのクビレの部分を折ってね。そうしないと、効力が残り続けるから」

 

宮藤「分かりました。」

 

宮藤はお守りを首から掛けた。

 

ヴェール「じゃあ、次の動きを考えたいけど、宮藤くんはどうしたい?」

 

宮藤「そうですね・・・私はこんな状態なので出来る事が限られてるのであっちから接触してこない限りはいつも通り診察をしつつ、情報を集めようと思います。」

 

ヴェール「そうだね。とにかく派手に事を起こさないのが一番かもしれない。こっちもとりあえず、情報を集めながらあちらの出方を伺ってみるよ」

 

宮藤「分かりました。ハルトマンさん達も気を付けてくださいね。」

 

ハルトマン「そうだね、あっちの動きも掴まないと、こちらが掴まれっぱなしだから、うまく綱渡りしないとね」

 

宮藤「無理は禁物ですよ!もし、危ないと思ったら直ぐに逃げてください!」

 

ウルスラ「分かりました。逃げる事を優先的に作戦を練りますよ。」

 

宮藤「取り敢えず、私は今日は家の方に戻りますね。ヴェール教授はどうしますか?」

 

ヴェール「私はアレイスターの所に行くかな。シュミッタ連れてアレをメンテナンスさせなきゃいけないし」

 

宮藤「分かりました。ヴェール教授も気をつけて。」

 

ヴェール「うん、また機が来たら落ち合おうね」

 

 

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