たった1本のお酒から起きた過ち   作:黒トリガー使い

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取り敢えず、今話で宮藤の治療を行います。
それと、現実的な医療と距離についてのツッコミは無しでお願いします!


宮藤に起きた悲劇

シャーリーの運転のお陰で本来、サントロン基地から病院まで40分かかる道のりを20分もかからないで到着する事が出来た。

 

シャーリー「着いたぞハルトマン!」

 

シャーリーは昇降代のロックを外して宮藤とハルトマンが居る荷台に向かった

 

ハルトマン「ありがとうシャーリー!それと、病院の中から看護師を呼んできて!普通の入口からじゃ入れないから!」

 

シャーリー「分かった!」

 

シャーリーは全速力で病院内に入っていき、入口の近くに居た看護師を捕まえて事情を話した。

 

シャーリー「すいません!仲間が重症なんです!助けてください!」

 

看護師はシャーリーの慌てた説明で事態を察したのか、受付の近くに偶々居た内科の科長と研修医と呼んできて3人で外に向かった。

 

外に着いた医者と研修医と看護師はハルトマンの押すストレッチャーを代わりに押していき病院の中にある手術室に入っていった。

 

2人は手術室前の椅子に座り手術が終わるのを待っていた。

 

シャーリ「ハルトマン。宮藤、大丈夫だよな?」

 

ハルトマン「大丈夫。宮藤はそんなヤワじゃないよ。」

 

 

シャーリー「そうだな。宮藤は強いやつだからな。信じて待とう。」

 

 

手術開始から数時間後、手術室から医師と宮藤が乗ったストレッチャーを押した看護師が出てきた。

 

ハルトマン、シャーリー「「宮藤!」」

 

2人が宮藤の元に駆け寄ると宮藤は寝ていた。

 

 

ハルトマン「先生!宮藤は・・・」

 

医師 「止血と輸血が予め行われていたので命の危機は脱しました。今は麻酔の影響で寝ています。」

 

シャーリー「そうですか。良かった。」

 

2人が安堵の表情をすると、医師は続けて発した。

 

 

医師 「それと、宮藤さんの上司、もしくは親族の方と連絡を取る事は可能ですか?もし、難しいならば貴方達にお話致します。」

 

ハルトマン「あぁ、宮藤の両親は今、扶桑の方にいるからすぐに連絡は難しいですね。部隊長のミーナに連絡を取ってみます。」

 

ハルトマンはそう言うと、電話が置かれてる場所に行きミーナに電話をした。

 

ミーナ「はい。こちら501統合戦闘航空団」

 

ハルトマン「あ、ミーナ!とりあえず、宮藤の命は助かったよ!」

 

ハルトマンが宮藤の事について、報告するとミーナは一安心したような声を出した

 

ミーナ「そうだったのね。良かった。」

 

ハルトマン「それで、医師が宮藤について話したい事があるって。だから、電話変わるね。」

 

 

ハルトマンが医師に電話を変わる

 

医師「初めまして。私は宮藤さんの治療をした者です。」

 

ミーナ「初めまして。私は宮藤が所属する隊の隊長のミーナ・ディートリンデ・ヴィルケです。それで、宮藤さんの様態は?」

 

医師「はい。分かりました。先ず、命に関しては問題はありません。予め止血と輸血が行われていたのが大きかったです。ですが、声帯が潰されており、声が出にくくなるか、喋れなくなる可能性が高いです。」

 

医師がそう説明すると、ミーナはショックを受けたようだ

 

ミーナ「そんな!・・・宮藤さんが、喋れなくなるなんて!!」

 

ミーナはあまりのショックに気絶してしまう。が、近くに居た坂本さんが駆け寄った

 

坂本「おい!ミーナ!大丈夫か!・・・すいません。どうやら、ショックを受けて倒れたみたいなので、私が代わりに聞きます。」

 

医師「いえ、こんな事を言われたら誰だって驚きます。それでは、続きを話しますが、宮藤さんのご両親にはそちらから連絡をつける事はできますか?」

 

坂本「宮藤の両親には此方から伝えておきます。それと、診断書を2枚書いてください。それを病院に居るシャーロット大尉達に厳封して渡して貰いますか?」

 

医師「分かりました。・・・・・・はい、分かりました。直ぐに行きます。・・・すいません、どうやら、宮藤さんが目を覚ましたようなのでこれで失礼します。」

 

医師は電話を切ると宮藤のいる病室に向かい、その後をハルトマンとシャーリーは追った。

 

3人が病室に着くと医師は宮藤に声をかけた

 

医師「宮藤さん。容態はどうですか?」

 

医師がそう言うとベットに座っている宮藤は何か発する為に口を開くが・・・

 

宮藤「・・・・・・」

 

宮藤の口から声が発せられる事は無かった。

 

ハルトマン 「宮藤...、嘘だよね?...声が出ないなんて」

 

シャーリー 「み、宮藤。...もう、宮藤と楽しくお喋り出来ないの?」

 

2人が悲しみのあまり、立ち止まっていると医師が宮藤の元に近付く。

 

医師「宮藤さん。もし、声が少しでも出せているならば私の右手を。出せないのであれば左手を握ってください。」

 

医師がそう言うと暫くして宮藤は震えた手で左手を握った。

 

医師「そう...ですか。やっぱり、完全に声帯は潰れてしまっているんですね。」

 

医師の言葉を聞いて更に2人は落ち込んでいた。

 

ハルトマン「そんな…、悲しいよ宮藤…。もう宮藤と言葉を交わせないんだね…、うう…」

 

シャーリー「皆が聞いたら、ひっくり返るだろうな。特に静夏なんて、発狂するかもしれないし。どうするかを何とか考えるしかないな」

 

医師「宮藤さん。お辛いかもしれませんが、宮藤さんはもう喋る事が出来なくなりました。現代の医療技術では潰れてしまった声帯を治す術がありません。・・・それと、代わりとは言えませんが、筆談はどうでしょうか?」

 

 

医師は宮藤の手元にスケッチブックとペンを置くと、宮藤はそれを取って何かを書き出した。

 

宮藤『ハルトマンさん、シャーリーさん。私、きっと罰が当たったんだよ。未成年なのに、お酒なんて呑んじゃったから仏様から声を奪われたんだよ。』

 

宮藤は泣きながらスケッチブックを2人に見せた。

 

ハルトマン「宮藤…、あれはリーネの悪ふざけが原因!宮藤は被害者!そんなに卑下しちゃ、宮藤だってつらいだけだよ!」

 

ハルトマンが即座に反論すると、宮藤はまたノートに書き出して、2人に見せた

 

宮藤『いいえ、どんな理由があろうとお酒を飲んだのは私自信です。だから、あまりリーネちゃんを責めないでください。』

 

その時、宮藤の目から僅かに光が失われていたが誰も気付いてきなかった。

 

ハルトマン「宮藤、いつもの宮藤じゃないみたいで私は怖いよ。まるでどこか別な世界に、宮藤が行ってしまうみたいだよ…」

 

宮藤はまたノートに書き込むが、目を擦りながら書いていた。

 

宮藤 『いえ、わた..は大..夫、で..から、気...ないで..下..。』

 

宮藤がノートを見せると先程までと違い所々読めず、その異変にハルトマンがいち早く気付いた。

 

ハルトマン「…宮藤の様子がおかしい!急に容態が変わったかも!先生!大変です!」

 

少し離れた所で見てた医師は駆け付けて宮藤の目を確認した。

 

医師 「どういう事だ?さっきと比べて目から光が失われていってる。もしかして、なんからかの原因で視力までも失われていってるのか!仕方ない。眼科の先生にお願いして直ぐに手術だ!」

 

医師は宮藤を廊下にあったストレッチャーに載せ替えと、シャーリーとハルトマンが先生の元に走ってきた。

 

シャーリー「お願いします!宮藤を助けてください!何か力になれるなら、何でもしますから!」

 

ハルトマン「私も出来ることなら何でもします!お願いします!」

 

2人が頭を下げると医師が答える

 

医師「ならば、無事に成功する事を祈っててくれ。」

 

医師はストレッチャーを押して手術室まで走って行った。

 

ハルトマン「うう…、この世に神がいるなら…、なんて残酷な結末を宮藤に用意するんだろう…」

 

シャーリー「これは相当に大変な事になるね。中佐達にどう説明すればいいんだろうか…」

 

それから3時間ほどすると手術室から先程のように医師と看護師が宮藤の乗るストレッチャーを押してでてきた。

 

医師「お待たせしました。とりあえず、視力の完全喪失は免れましたが、かなりの視力低下が起きてます。原因は撃たれた時に出血した血が目に掛かっていたようです。」

 

医師が原因を説明すると、今まで我慢してたハルトマンがついに涙を流してしまった。

 

ハルトマン「やっぱり宮藤が別な世界に行ってしまうみたいで怖いよ…。神様は残酷過ぎる…」

 

医師 「取り敢えず、詳しい事は明日話します。それに今日はもう遅いです。この病院には患者の付き添いの方が泊まれる部屋も幾つかありますので、良かったらそこで寝ていかれてはどうですか?」

 

ハルトマン「お願いします。今日は少し帰る気になれませんので…」

 

 

シャーリー「中佐達には私達から連絡しますね。」

 

そういうと2人は看護師に案内されて宿泊部屋に向かった。




取り敢えず今回はここまでです。
医学的に有り得ないんなて言わないでくださいね。医療知識皆無なので仕方ないんですれ
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