アルテアが宮藤の車椅子を押して2人で医学校の敷地の外に出ていた。
アルテア 「ねえ、芳佳ちゃん覚えてる?芳佳ちゃんが医学校を出ていく前、2人でサーカスを見に行こうって言ってたの」
宮藤「何かそんな事もあったねぇ、結局ネウロイのせいでお流れになったらしいけど」
アルテア 「実はね、そのサーカス団がまた、来てるんだよね。・・・あのね、もし芳佳ちゃんが良かったらなんだけど、2人でそこに行ってみない?」
宮藤「えっ、そうなの?!あっでも…、今視力弱ってるから、演技がキレイには見えないかも…」
アルテア 「大丈夫だよ。今は、目が悪い人の為に歌を取り入れてオペラ風の演目もやってるらしいの。だから、芳佳ちゃんも退屈せずにすむかもよ?」
宮藤「それなら行ってみようかなぁ、歌は少し聞いてみたいからね」
アルテア 「うん。じゃあ、早速・・・・・ちょっと待って芳佳ちゃん。森の中から何かがこっちに来てる。」
アルテアちゃんは急に怖い顔をして、森の中を凝視した。
宮藤「え?誰だろう?まさかエイラさんが脱走してきたのかな?」
2人が森の方を見てると、茂みの中から手足がボロボロになった、リーネちゃんが愛用のライフルを構えてやって来た。
リーネ 「芳佳ちゃ〜ん。声が出るようになったんだってね〜?なら、もう一度喉を潰して声が出ないようにしてあげようか?」
宮藤「むぐぐ…、その声はリーネちゃん。…どうやって脱走してきたのかなリーネちゃん…、そして何でここまで来たんだろう…」
リーネ 「私って不幸だと思わない?私の手足はこんなにボロボロになってまともに歩くのもきつくて困ってるのに、芳佳ちゃんは声を取り戻して、元気にしてる。…そんな不公平な事許せると思う?」
宮藤「リーネちゃん、私を騙した上に銃殺しかけておいて、よく被害者ヅラ出来るよね?私を殺しかけた事で、バルクホルンさん達の怒りを買って罰を受けただけなのに、それを不幸に当てはめるのは図々しいと思うよ?」
リーネ 「う〜ん。どうやら、分かってくれないみたいだね〜。なら先に、芳佳ちゃんの仮初のお友達を殺っちゃおうかな?」
リーネちゃんはアルテアに向けてライフルの銃口を向けた。
アルテア「貴方は芳佳ちゃんにまとわりつく害虫かしら?始末しないと大変ね。」
アルテアちゃんも念の為に持っていた護身用の拳銃を構えてリーネちゃんに向ける。
リーネ 「残念。ウィッチはシールドが使えるからそんな拳銃ごとき簡単に止めれますよ。それじゃあ、貴方も芳佳ちゃんと同じ事を体験してみますか〜?」
リーネちゃんは拳銃を構えてるアルテアちゃんに平気で近付き、アルテアの両手を片手で抑えてアルテアの口に銃口を入れる。
宮藤「リーネちゃん…!これ以上私から大事なものを奪わないで!」
宮藤はリーネの声がする方に向かって車椅子で勢いよくぶつかり、リーネを突き飛ばした。
リーネ 「グッ!・・・酷いな〜芳佳ちゃん。友達の事突き飛ばすなんて!」
リーネは即座に体制を戻し、アルテアではなく、宮藤の方にライフルを構えて、車椅子の片輪を撃ち抜いた。
タイヤを片方失った事で宮藤は車椅子と一緒に地面に倒れてしまった。
宮藤「…今のリーネちゃんは人間じゃない!ただのネウロイだよ!アルテアちゃん逃げて!」
アルテアちゃん 「でも…それじゃあ芳佳ちゃんが狙われちゃうよ!」
宮藤から逃げるように言われがアルテアは宮藤を置いて逃げる事が出来なかった。
宮藤「構わない!これは私が引いた引き金でもあるし、リーネちゃんの狙いは私、私の手で幕を引きたいの!」
宮藤がそう話すと、2人の後ろからエイラに付き添ってた筈のハルトマンがやって来た。
ハルトマン 「はいはーい、そこまでだよリーネ。トゥルーデから連絡があったからもしかしてと思って探してみたらやっぱりここに居たんだね。」
宮藤「ハルトマンさん!どうしてリーネちゃんはここを嗅ぎつけたんですか?」
ハルトマン 「どうやら、トゥルーデが昨日うっかり、口を滑らせたみたいでね。で、リーネが前々から掘ってたと思われる穴を使って脱出したみたいだね。悪いけどリーネ。私はもうあんたを戦友とは思わない。1人の犯罪者として捕まえて軍法会議に突き出してあげる」
リーネ「うふふふふふふふふふふ、芳佳ちゃんの写真数枚で堕ちるバルクホルンさんも、まだまだ未熟ですよねぇ、私は全てに復讐するつもりですよ~?」
ハルトマン 「え〜、トゥルーデ。それは流石にやばいでしょ。取り敢えずトゥルーデには後で罰を与えるとして、悪いけど、冗談抜きでリーネを捕獲するからね。アルテアちゃん、宮藤を抱えて、サーニャンの所に行ってて。」
リーネ「私を捕獲するんですか?私が義手義足だから楽勝だと考えていませんかね?」
リーネは懐から1つの石を取り出すと、それがいきなり激しく光り出した。
ハルトマン「クッ!何も見えない!」
1分ほどすると光が収まったが、そこには既にリーネはおらず、宮藤も居なかった。
ハルトマン「アルテア、大丈夫!?・・・宮藤はリーネに連れ去られたみたいだね。」
アルテア「どうやらそうみたいだね、でも、あっちも満身創痍だから、そう遠くは無さそうですよ。」
ハルトマン 「取り敢えず、サーニャんと合流して位置を探してもらうよ」
2人はその場を離れて、サーニャの元に急ぐ。
そして、宮藤とリーネは宮藤達がいた所からほんの少し行った所にある廃屋の中に居た。
リーネ 「ふふふふふふふ、どうかな芳佳ちゃん。助かったと思ったのに、また拘束される気分は?」
宮藤「リーネちゃん…、リーネちゃんはこんな事をしても良心が痛まないの?こんなの絶対おかしいよ、本物のリーネちゃんがこんな事をするはずない!」
リーネ 「ん〜?特に痛まないかな。だって芳佳ちゃんが私の言う事を聞いてくれないのが悪いんじゃん!」
リーネは宮藤に向けてライフルを向ける
宮藤「それが本当に私にものを頼む態度?銃でしか人に言う事聞かせられないのは、リーネちゃんが自分の正しさに自信を持ってない証拠じゃない?私がこうなったのもリーネちゃんのせいなのに、まずは謝るのが先だと思うな?」
リーネ 「・・・はぁ、もう良いよ。芳佳ちゃんを歩けなくしてあげるね。」
リーネは躊躇いなく引き金を引いて、宮藤の右脚を撃ち抜く。
宮藤「っっっっ!・・・もうリーネちゃんなんて知らない!この悪魔!私は目が見えないから、きっとこれは、リーネちゃんの姿をしたネウロイが私を騙してる可能性もあるよ!」
リーネ 「ネウロイ?何言ってるのかな芳佳ちゃん。私は芳佳ちゃんの親友のリーネだよ?」
リーネはライフルのボルトを引いて、次は満面の笑顔で引き金を引いて宮藤の左脚を撃ち抜いた。
宮藤「ッッッッ!・・・リーネちゃん…本当に悪魔に成り果てたみたいだね…もうリーネちゃんなんて大嫌い…何処へでも消えちゃえ!」
リーネ「うん。私は芳佳ちゃんへの復讐が終わったらここから、立ち去るよ。でもその前に芳佳ちゃんの腕も私みたいに潰してあげるよ。目も見えなくて、歩けなくて、腕も動かせないって一体どんな気分なんだろうね〜?」
リーネは今まで見せた事の無いおぞましい笑顔を見せていた。
宮藤「だったら…、リーネちゃんも対等な条件になれば!?」
宮藤は捨て身の覚悟でリーネに頭突きを入れようとする。・・・が、リーネは宮藤の頭突きをすんなりと交わして、勢い余った宮藤は床に倒れ込んだ。
リーネ 「残念でした〜。もう反抗は済んだ?じゃあ、今から腕を踏みつぶしま〜す!」
リーネはライフルではなく、片足を大きく上げて宮藤の腕目掛けて振り下ろそうとした。
だがその時、室内に銃声が鳴り響く。
アルテア「私の芳佳ちゃんを傷付けるなー!」
建物の入口近くに銃を構えたアルテアがおり、アルテアの発泡した弾はリーネの肩を掠めただけだが、リーネは急激な痛みにより体制を崩した。
リーネ 「ッ!…なんで、ここが…分かったのかな?痕跡は残してないはずなんだけど。」
リーネがそう言うとアルテアの後ろからハルトマンとサーニャが入って来た。
ハルトマン「間に合った!やっぱりサーニャンの探査力は世界一だね!」
アルテア「あと決め手になったのは、芳佳ちゃんが零したジュースだね!缶は近くで落としたみたいだけど、絞り込むにはそれで十分だったよ!」
サーニャ 「…リーネさん。貴方には上層部から生死を問わず、捕獲しろとの命令が降りました。なので、殺してでも捕まえます!」
宮藤「…もう言い逃れは出来ないよリーネちゃん!これ以上好きにはさせないから!」
宮藤がそう言うとリーネは少し考えてライフルを地面に投げた
リーネ 「流石に、死にたくないので降伏しますね〜。どうぞ好きにして下さい。」
ハルトマン「あっさり投降したのがなんか怖いね。でも、逮捕だねこれで。」
ハルトマンはリーネに近付きリーネの手を後ろに回し手錠を掛けて、
リーネ 「私ってこれからどうなるんですか〜?やっぱり死刑?」
ハルトマン「それは分からないさ。軍法会議はミーナより偉い人も来るし、ブリタニアのお偉いさんも来るからね。こっちは今すぐにでも銃殺したいけど、お偉いさんがどう考えるかは分かりかねるよ。ただ、全勲章の剥奪と不名誉除隊は確実に避けられないだろうね」
リーネ 「別にいいですよ不名誉除隊だろうが、勲章を取られようが、生きてさえいれば。必ず、皆に復讐するので・・・・・・あ、それと。芳佳ちゃんの両足、そのままほおっておいたら、大量出血で死んじゃいますよ?」
アルテア「芳佳ちゃんをほっといてると思いますか?」
アルテアは持ってきていた包帯等を使い、応急処置を済ませた。
サーニャ「ハルトマンさん…、とりあえず芳佳ちゃんを運ぶね…?」
ハルトマン「うん。お願いね。私はミーナが迎えに来る所に此奴を連れて行くから。」
そう言うとハルトマンをリーネを引っ張り小屋を出て行った。
リーネ 「あ〜、つまんないな。やっぱり芳佳ちゃんじゃなくて、医者志望の泥棒猫を捉えておけば良かったな。」
リーネの軽口に流石のハルトマンの堪忍袋が切れたのか、拳銃を取り出しリーネの喉に突きつけた。
ハルトマン「…リーネ?これ以上軽口叩くなら、喉潰そうか?」
リーネ 「やだな〜、ハルトマンさん。そんなに怒らないでくださいよ。冗談に決まってるじゃないですか〜。」
リーネは笑いながらハルトマンに脚を掛けた。
ハルトマン「…あんたの性根はやっぱりブリタニア人だね。そういう所が相容れないよ」
リーネ「なんの事か私にはわかりませ〜ん。ハルトマンさんが勝手に転んだだけじゃないですか。」
ハルトマン「こんな所で転ぶはずはないよ、あんたが足を払わない限りはね!」
リーネ 「も〜、煩いですね〜。早く私を軍法会議の場に突き出したらいいじゃないですか」
ハルトマン「言われなくても突き出すよ、ほら、ミーナ達の車が見えてきたよ。」
ミーナ「リーネさん、私が来た意味、分かりますね?貴方はこれから出廷します」
リーネ 「ええ、分かりますよ。私は生きてさえいればなんでもいいので。」
ミーナ「それは神に祈るしかないですね。私はあくまでも法廷ではいち証人でしかありません。美緒の上司はもとより、ブリタニアの高官も来てますよ。弁明の中身でも考えた方がいいでしょうね」
リーネ 「はいはーい。では、早速行きましょうか」
リーネは車に乗る直前に車のタイヤに蹴りを入れた。
ミーナ「リーネさん!そんな態度では、ブリタニアのお偉いさんも見限りますよ!」
ミーナ中佐は怒鳴ったが、リーネは相変わらずのふざけた口調で答えながら、車に乗り込んだ。
リーネ「ごめんなさ〜い。気をつけますね〜。」
ミーナ「あの様子では、減刑なんてとても無理そうね。死刑を求めている扶桑側が有利になるわ。ブリタニアは「殺人には至ってないから無期禁錮が限度だろう」と主張してますが、あの様子では法廷侮辱をしかねません。高官達が上官侮辱を追加して、刑を重くするでしょうね」
ミーナも車に乗りこみ2人が乗った車は軍法会議が行われる場所に向けて走り出した。
え〜、リーネちゃんがキャラ崩壊しきってますが、許してもらえると嬉しいです!