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本当にお待たせしてすみません…。内容に悩み、用事が重なり、風邪を引き…色々ありここまで遅れてしまいました…申し訳ありませんm(*_ _)m
読みやすくなっているといいのですが…。
《前話のあらすじ》
ヒーローになりたい!→目標なきゃ無理よ→じゃあ個性の制御だけでも…→二年→ハロウィンパーティーだ〜→ヤオモモおるやんけ!!→ヴィラン強襲→咲夜いないが?!→見つけたと思ったらボロボロやんけ→私が来た!←イマココ
side.時子山 咲夜
「私が来たからよ!!」
ああ、もう大丈夫だ。満身創痍になっていた俺は母さんと父さんが駆け付けてくれたと理解して心の底から安心した。
なんで俺が満身創痍なのか。それは少し時を遡る。
▽▽▽
「まさかとこちゃんのおかあさまがあの『サヨシグレ』だったとは…おどろきましたわ」
「それを言うなら俺はももちゃんが同い年のことに驚いたよ〜。小学生くらいかと思ったもん」
「それはわたくしのせりふですわ。ほかのおないどしのとのがたとはちがってとこちゃんははなしかたとか、たちふるまいとか、そういうのがおとなっぽいですわ!」
「はは、それこそこっちのセリフだよ〜」
ももちゃんとこんなことを話しながら、俺たちはパーティー会場から庭の方へと移動していた。なんで会場を離れてるのかと言うと、なんでもももちゃんが会場の雰囲気に疲れてしまったらしく、その休憩のために外の空気を吸いに庭へ向かっているからだ。
……てか、サラッと流してるけどももちゃん同い年でよかった!!!!なんにも考えずに話しかけたけどももちゃんほかの同い年と比べて大人っぽい喋り方をするから年上かと思ったわ。ていうか今までなんも考えてなかったけどA組と学年違う可能性もあったのか……。神様にお願いしたのは緑谷と仲良くなれるようにするだけだもんな。先輩後輩の立場だったかもしれんし、先生の立場になってたかもしれないと思うと今更ながら冷や汗かいてきたぜ…。神様に感謝しないとな、お祈りの時間増やすか。
お、ちょうどいいベンチ発見。
「このベンチで休もうか」
「ええ、そうですわね。おつきあいさせてもうしわけありませんわ」
「いいってことよ!むしろももちゃんみたいな可愛い子と二人で話せるんだから役得!みたいな?」
「かっ、かわいい…ですか。ありがとうございます……///」
あっ照れてる。かわいい。
とか思ってももちゃんの方を見てると慌てて話題を逸らすかのようにこういった。
「と、とこちゃんはどのようなこせいをもっているのですか?」
聞かれた俺は素直に答える。
「俺の個性の名前は『時間遅延』って言って、魔力っていう力を使って物や人、空間の時間を遅らせることが出来るんだ」
「ももちゃんはどんなこせいなの?」
名前同様こっちも知ってるけど聞かないと不自然だからな。
「そ、それはきょうりょくなこせいですわね。わたくしのこせいは『創造』ですわ!タンパクしつをつかってせいぶついがいをつくりだせますの!」
「ももちゃんのもめちゃくちゃ強個性じゃん!」
「べんりなのはたしかですわ。まあわたくしが『創造』するものをふかくしらないとつくりだせませんが。」
「あ〜なるほど、そういう制限があるんだ。じゃあたくさん勉強することが大事だね」
「そうですの!わたくしじしん、おべんきょうはすきなのでたくさん『創造』できるようになってりっぱなヒーローになりますの!!」
「ももちゃんはヒーローになりたいの?」
「ええ!もちろんですわ!!ひとをみちびけるようなヒーローになりたいんですの!」
「……そっか。ももちゃんはすごいな」
ももちゃんはもうこの時点で『課題』クリアしてるのか。
「……?そういうとこちゃんだってヒーローになりたいのではないのですか?そんなつよいこせいをもっているんですもの!!」
うぅ…!ももちゃんの純粋な視線が眩しいッ!!
「ヒーローに対する憧れは俺にもあるし、将来ヒーローとして活動したいな〜って思ってる」
「……でも俺にはももちゃんみたいに具体的な目標がないんだ。親にも目標を持てない限りはヒーローを目指すことを応援できないって言われちゃって……」
転生する時は原作キャラと仲良くなりたいがためにヒーローになろうと考えてたけど、母さん達に現実を教えられてからは死んでしまうくらいなら関わらなくても…と考えてしまう自分がどこかにいる。
「そうだったのですか…」
ちょっと気まずい空気にしちゃったな。
「ごめん!気分転換のためにここに来たのにちょっと暗い話しちゃったな」
「いいえ!いいんですの。きいたのはわたくしのほうなんですから」
「とこちゃんなりのもくひょうがみつかるといいですわね。わたくしおうえんしておりますわ!」
ももちゃんめちゃくちゃいい人だなぁ。やっぱヒーロー目指すような人は人格者が多いんだろうな…。
「ありがとう!ももちゃんの応援に応えられるように頑張るよ」
「がんばってくださいまし!」
「さて、そろそろもどりましょうか。きぶんもだいぶよくなりましたし、おとうさまもしんぱいさせてしまいますわ!」
ももちゃんはそう言って元気よく立ち上がった瞬間、
ドゴォォォォン!!!!
会場の方から何かが爆発したかのような爆音が鳴り響いた。
「キャァァァ!!」
ももちゃんが音に驚いたのか悲鳴を上げる。
「ももちゃん!!大丈夫?!」
「す、すみません。おおきなおとにおどろいてしまいましたわ……」
見たところ怪我とかはなさそうだな。念の為歩けるかと聞くとももちゃんは頷いてくれた。
「それじゃあ急いで会場に戻ろう。中まで戻れば大人が避難先まで誘導してくれるはz「それは無理だなぁ!」…え?」
会場までももちゃんを誘導しようとしていた時、いきなり後ろから声が聞こえてくる。振り返るとそこには
「お前は俺が連れていくからな!!!」
……大小様々な岩を体にはりつけゴーレムのような格好でこちらを見ている大男、
「まずっ…?!」
どうしてこんなところに敵がいるのか、何が目的で俺たちを攫おうとしているのか、疑問は沢山でてきたがいまやるべきは疑問の解決ではなく目の前の敵から逃げることだ。母さんと合流さえ出来れば何とかしてくれる。俺はそう結論付けると未だ状況が読み込めていないのか呆然としているももちゃんの手を掴む。
「ももちゃん!逃げるよ!!」
俺はそれだけ言うと手を引っ張って全力で会場の方へ走る。ももちゃんは俺の声で我に返ったのか手を握り返しながらついてくる。
「連れてくって言ってんだろォ?!逃がすかよ!!」
そう簡単に逃げれるわけなく敵が攻撃を仕掛けてくる。小さい石をいくつか持って、それをこちらに投げつける。
「危ない!!」
俺はももちゃんの手を引き寄せ、石の礫からももちゃんをら守るようにして抱きつく。直後背中に激痛がいくつも走る。
「がはっ……!!」
めちゃくちゃいてぇ…。ももちゃんが心配の声をかけてくれるが苦しい笑顔を向けることしか出来ない。
「会場まで行ってサヨシグレと合流されるのはまじぃんだよ、大人しくここで連れさられろや。で、どっちがサヨシグレのガキだァ?」
!!こいつ母さんがここにいるの知ってるのか?!だったら戻ろうとしたら本気で止めに来る、か。
「サヨシグレの子供は俺だ。お前の目的はなんだ?俺を誘拐して何がしたい!!」
俺は振り返りながらももちゃんを自分の背中に隠して敵に尋ねた。敵が戻らせたくない以上ここで少しでも時間稼ぎをして母さんの到着を待った方がいいだろ。とにかく関係ないももちゃんをここから逃がさないと。
「気になるのかァ?まあ連れ去られるんだ、自分がどうされるかくらいは聞く権利があるか。いいじゃねぇか、教えてやるよ!」
よし、乗ってくれたな。饒舌に語り出した敵をよそに俺は背中に隠れているももちゃんに振り向かずに小声で声をかける。
「ももちゃん、敵の注意は俺がひくからももちゃんは急いで会場に戻ってくれ。敵の狙いは俺だからももちゃんが逃げても追われることはないはずだ」
「と、とこちゃんをおいていくなんてできませんわ!わたくしもたたかいます!!」
「だ〜め、ももちゃんには大事な任務があるからね。会場に戻ったら俺の母さん、ヒーロー『サヨシグレ』に俺が敵に襲われてることを伝えて欲しいんだ。母さんが来ればこんな敵瞬殺だからね♪」
あえて茶化すように、そして理由付けをすることでここから離れやすい状況をつくる。ここまですれば流石のももちゃんでも、
「……わかりましたわ」
納得してくれたな。
「では、とこちゃんにこれをおわたしますわ。もっとやくだつものをおわたしできればよかったのですけど…」
そう言ってももちゃんは掌から木製バットを創造して俺に渡した。正直どう抵抗するかなんも考えてなかったから助かる!
「ありがとう!…俺が敵と話しはじめたらどこかで合図出すから、その後走り出して」
「……むりしないでくださいね」
俺は心配そうな視線を背中に感じた。まじももちゃん天使。俺、生きて帰ったらももちゃんと結婚するんだ!(しないけど)
「なあ!!言葉が難しくて五歳児には何言ってるか分かんねぇよ!もっと簡単な言葉で話してくれないか?!」
俺は震える手をバットを握ることで誤魔化し、そのバットを背中で隠して
「あァ?…チッ、だからガキは嫌いなんだよ。もう一度しか言わねぇからよく聞けよ??」
「トップヒーローのガキなら個性もどうせ強いだろ?だったらガキのうちに誘拐して、洗脳でもして俺たち好みの駒にすれば俺たちはなんだってできるようになる!俺たちは強い力を持って自由に生きてぇのさ!!」
「そんなじぶんかってなりゆうで…?」
「それだけのためにあんなでかい爆発をおこしたっていうのか?!どれだけの人が被害に遭うとおもってんだ!!」
「そんなものはどうでもいいんだよ!!俺たちが自由に生きることさえできればそれでなァ!」
ももちゃんも言ってたけど自分勝手すぎる…!!こんなヤツらに捕まったら何されるか分かったもんじゃないな。洗脳するとか言ってたし。絶対逃げ切ってやる。
……よし、
「そんな奴らに捕まる訳には行かないなッ!!」
ももちゃんが走り出したのを確認してから俺は敵に走って近づいていく。
「女は逃がして自分は向かってくんのか!さすがヒーローのガキだなァ、感心するぜ?!」
俺の行動を褒めてくれているらしい敵の言葉を無視して俺は懐まで潜り込んで頭…は高くて無理だから膝を狙ってバットを振り抜く。
「どっから出したか知らねぇがガキが振るバットくらいじゃ俺の体にダメージ与えるどころか岩すら砕けッ……!?!?」
敵は俺が岩を砕いたのに対して心底驚いたようだった。そりゃあ五歳のバットでこの威力はビビるよな。
「…………そりゃあヒーローのガキなら個性の訓練くれぇやってるよなァ。どんな個性だ?」
「敵に教えるやつがいるか?って言ってもいいけど俺のは別にバレても問題ないから教えてあげるよ」
「狙って襲ってくるくらいなんだ。母さんの個性は知ってるだろ?母さんは力を弾幕として具現化して攻撃してるけど、俺はその力を身体中に循環させて身体強化させてるんだ」
これは母さんが護身用にと唯一教えてくれた戦える魔力の使い方。弾幕とか飛ぶのとかは教えてくれなかった。時間遅延は暴発しない程度には父さんが教えてくれたけど実践で使えるレベルじゃない。
「なるほどな。せっかく教えてくれたんだ、油断しないでぶちのめしてから持って帰ってやるよ!!」
「別に油断してくれたままで良かったんだけど…なッ!!」
敵が投げてきた先程よりも大きな岩をバットで砕きながら距離をとる。さっき砕いた膝の岩はもう修復されてるし生身にダメージは入ってなさそうだな…。
「おいおい!退かないで向かってこいよォ!!」
うるせぇ!こっちのバットは二回の接触でもうヒビが入ってんだよ!!『魔力循環』の強化がバットにも使えりゃ良かったんだけど。……ん?なんで俺使えないって思ってるんだ?○NEPIECEの覇気然り、F○teの衛宮○郎の強化然り武器に力流して強化ってよくあるやつじゃん?やってみるか、手に流れてる魔力をバットまで延長……。お!できた、できたぞ!!魔力消費が早くなってるけど初めてやったことだから仕方ない。
「悪かったな!もう退かねぇよ、ももちゃん守んないといけないしな!!」
「もも…?あァ、さっきの女のガキか。危ねぇ危ねぇ忘れるところだった」
敵はそういうと最初に投げてきたときくらいの大きさの石をまた投げてきた。……けど、
「??狙い外れすぎじゃないか?」
俺の5mほど横を石の礫は通り過ぎていったんだ。何がしたいんだ……?
「おいおい、ぼーっとしてていいのかよ?愛しのガキが石の雨に晒されてるぞ?」
「は?」
……石が飛んでいった方を見ると、俺と敵の位置と会場のちょうど中間あたりでももちゃんが倒れていた。
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二話の後書きで今回か次回にTSすると書きましたが、今回の話が思ったより長くなり分けたのと、修行回を数え忘れたのでTSはこれらが終わった次になります。本当に申し訳ありません……。
次話以降は早めに出せるように頑張るので気長にお待ちください…