七慾のシュバリエ ~ネカマプレイしてタカりまくったら自宅に凸られてヤベえことになった~   作:風見ひなた

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第108話 鬼は鬼でも鬼子母神

「……どうして?」

 

 

 スノウに拒絶されたtakoは、ありえないものを見たと言わんばかりの顔でじっとスノウの顔を見つめていた。

 

 

「どうして一緒に来てくれないの? 私のことが嫌いになったの?」

 

「そうじゃないよ。tako姉のことは大好きに決まってる。だけど」

 

 

 スノウは頭を働かせる。

 どうすればtakoを不必要に刺激せず、自分の考えを伝えられるのかと。

 

 今のtakoはとても不安定だ。

 何がスイッチになって起爆するかわからない爆弾のようなものだ。

 他人を怒らせることばかり得意なスノウだが、今日に限っては怒らせないように話さないといけない。それは他人を怒らせることよりずっと難しいことだった。

 

 

「だけど、ボクはまだ教授から話を聞いてない。tako姉からだけ話を聞いて、それですべてわかった気になってtako姉の言うとおりにするのはフェアじゃないでしょ」

 

「あいつが本当のことなんて言うと思うの? 貴方たちみんなを騙していた男が!」

 

 

 スノウの言葉に、tako姉が鬼の形相を浮かべて吐き捨てる。

 確かにその通りだろう。tako姉の中では。

 tako姉にとってはもう教授が犯人で確定しているから、それ以外の可能性をもう思い浮かべることができない。

 そんな彼女についていったとしても、やはりスノウはtakoと同じ視点でしか物事を見ることができないだろう。

 

 スノウはまだ教授以外の真犯人がいる可能性を信じている。

 より正確には、教授が犯人であってほしくないと願っている。

 

 

「ボクはtako姉とは別の道を進んで、教授本人から話を聞きたい。その道には何の手掛かりもなくて、すべてが曖昧だけども、そうすべきだと思うんだ。それでもやっぱり教授が犯人でしかありえないって結論になったら……仕方ないから、ボクも教授と戦うよ」

 

「……それは結局遠回りでしかないわよ」

 

「いいよ、それでも。ボクはちゃんと自分の目で見て、判断したいんだ。納得できないまま、誰かの言う通りに従うのはもう嫌なんだ。だってそれじゃあ」

 

 

 ……実の親から受けた仕打ちそのままじゃないか。

 その言葉は口には出せなかった。

 

 今のtakoがスノウにやらせようとしたことは、そういうことだ。

 自分の手駒にして、教授を討つための道具にするということ。

 かつて実の親から受けた仕打ちから、虎太郎はtakoが自分を復讐の道具として扱おうとしていることに気付いてしまっていた。

 

 だけどどれほど変わり果てたとしても、大好きなtakoを大嫌いな実の親と被らせるようなことは口が裂けても言いたくなかった。

 スノウの中では、takoはまだ厳しくも優しい師匠なのだから。

 

 そんなスノウの口にしない思いを読み取って、takoはため息を吐く。

 

 

「そう。ダメか」

 

「……ごめんね。それに、tako姉……ボクは思うんだけど」

 

「なあに?」

 

 

 見えている地雷を踏むか踏むまいか迷ってから、スノウはあえてそれを踏んだ。

 

 

「人は殺しちゃダメでしょ……」

 

「…………」

 

 

 おーーっとここでスノウライト選手、渾身のマジレスだーーーっ!!

 

 

 ぽかんとした顔になったtakoに、スノウは腕組みをしてお説教する。

 

 

「どれだけ憎くても人間は殺しちゃめー、なんだよ。さっき教授を見つけて一緒に殺そうなんて言ったけど、たとえ教授が犯人だったとしても殺すのはちゃんと裁判を受けさせて、死刑が決まってからしかるべき人が手を下すのが正しいでしょ。tako姉が勝手に殺しちゃダメだよ?」

 

 

 takoはしばらく何を言われているのか理解できていなかった。

 このシリアスな復讐譚の流れから、いきなりすっとぼけたことを言われたので話の落差についていけていない。

 

 だがやがて言われた内容を理解すると、憤激も露わにスノウに食って掛かった。

 

 

「仲間たちが殺されたのよ!? その報いを自分の手で受けさせて何が悪い!? 貴方は自分の手で復讐したいとは思わないの!? 貴方のみんなへの想いはその程度のものだったの!?」

 

「そんなわけないだろ!」

 

 

 takoの言葉に怒鳴り返してから、スノウはふうっとため息を吐く。

 

 

「ボクだって、みんなを殺した犯人をこの手で八つ裂きにしてやりたいよ。だけどそれはやっちゃいけないことだ。殺人犯を殺したら、自分も殺人犯になっちゃうじゃないか。そうしないために死刑という制度があるんだ、そうでしょ?」

 

 

 ゲームの中のスノウライトとは違って、虎太郎は極めて良識的な人間だ。

 普段あれだけゲームの中で暴れて、他人に暴言を吐いたり武器を盗んだりするのは、それがゲームの中だけのことだと思っているからである。時代錯誤にも、リアルとゲーム内のロールプレイを完全に切り分ける考え方の持ち主なのだ。

 

 傲慢不遜にも最強の座をほしいままにした、かつての有力クラン【シャングリラ】。そのトップ7の一員として相応しくあろうと虎太郎が考えたのが、前作でのシャイン、今作でのスノウライトのキャラクターだった。あの仮面を被っている限り、虎太郎はどれだけでも極悪非道に振る舞えるし、他人からの悪意も気にしない。

 

 だけどゲームを離れれば、虎太郎は秩序と良識に安心感を抱くただの男の子なのだ。

 そんな彼からしてみれば。

 

 

「ボクは、tako姉が殺人犯になるところなんて見たくないよ。大好きなtako姉に、手を汚してほしくないんだよ! だからお願い。ボクに時間をください。きっとボクが真犯人を見つけて、tako姉が教授を殺さなくていいようにするから……!」

 

「私の手は、もう……」

 

 

 何かを言い掛けたtakoは首を振り、ふうっと憤激を鼻から吐き出した。

 そしてスノウに近付いて、ぎゅっとその肩を抱きしめる。

 

 

「やっぱり優しいね、コタくんは。そんな優しいキミだから、【シャングリラ】の子供たちもみんなキミが好きだった。与えられるべき人たちから与えられなかった優しさを、キミがみんなに振りまいていたから」

 

「……僕はそんなんじゃないよ。みんなの足を引っ張ってばかりだった」

 

 

 のろまな初心者だった虎太郎は、本当によくみんなの足を引っ張っては、ハルパーに舌打ちされて暴言を浴びせられたものだった。なんてやつだハルパー許せねえ。

 

 だからこそ、虎太郎は一生懸命技術を覚え、立ち回りを学んだ。みんなに少しでも追いつきたくて。

 だからってあんなメスガキムーブまで学習することはなかったんですけどねぇ? 純粋なものほど悪質なものに染められやすいのは世の常。悪貨は良貨を駆逐するとはよく言ったもんだ。

 

 しかしそんな【シャングリラ】のガラの悪いプレイヤーに染められたメスガキの心の芯は、やはり変わることがなく。

 takoはスノウを抱き寄せると、その顔を豊満な胸元に埋めさせた。

 

 

「わぷ……!?」

 

 

 目を白黒させるスノウだが、後頭部を優しく撫でる手つきに安心感を覚えて、なすがままにされる。

 

 

「ごめんね。そんな優しいコタくんを復讐に巻き込もうなんて、私が間違ってた。いいよ。もう強制なんかしない。コタくんの好きにすればいいと思うの~」

 

「……ホント?」

 

「うん」

 

 

 にこやかな微笑みを浮かべたtakoは、記憶の中のかつての彼女そのもので。

 スノウは心から安心して、takoに抱かれるままになった。

 

 

「私、本当はもっと喜ばなきゃいけないんだろうな。2年前はみんなについていこうと頑張ってたコタくんが、今は自分の足で立って、自分の目で見ようとしてる。弟子が立派に自立したことを、師匠として誇るべきだと思う。だけど、あなたが巣立っていくことがすごく寂しくもあるの」

 

「……ごめんね、tako姉」

 

「ううん、いいのよ。いつか子供は旅立っていくものだから。私は貴方の巣立ちを応援するわ~」

 

 

 そう言いながら、takoは慈愛に溢れた瞳でスノウの頭を撫でた。

 

 

「だけど……今だけはこうさせてほしいな。立派な男の子には迷惑かな?」

 

「ううん、ボクも嫌じゃないよ。すごく……胸が暖かくなるから」

 

「ふふっ。甘えんぼさんだね。いいよ、いくらでも甘えていってね」

 

 

 オイオイオイ、オネショタだわ。いや、絵面的にはオネロリか?

 こんな怪しいプレイを許すとか倫理制限は何やってんですかね。

 

 ……まあ、このホテルのプライベートルームは密かに倫理制限が撤廃されているのだが。まったくブルジョワってやつは爛れてやがりますね。

 

 もっとも、takoが聞いたら我が子との親子のふれあいを汚い目で見るな! と憤慨するのだろうが。

 本当は親子じゃなくて師弟なのだけども、今のtakoの頭の中ではそれは完全に同一のものとなってしまっていた。虎太郎としても実母から受けられなかった親からの安らぎを求めているのだから、本人たちにはこれでいいのだろう。

 

 takoは愛情深い瞳で胸の中のスノウを見つめる。

 鬼は鬼でも鬼子母神。

 戦場では容赦なく他者を屠るが、我が子には渾身の愛情を注ぐ。

 takoはそういう鬼である。

 

 

 スノウの頭をゆっくりと撫でながら、takoは囁いた。

 

 

「これからもシャインちゃんは好きなように進めばいい。だからこれはただの助言なんだけど……」

 

「うん?」

 

「真実を求めるなら“七罪冠位”を追いなさい」

 

「“七罪冠位”……あのクマみたいな?」

 

 

 スノウは3カ月前に交戦した、巨大なクリーチャー“アンタッチャブル”の姿を思い浮かべた。

 

 

「そう。“七罪冠位”はこのゲームの鍵を握る存在よ。生半可なプレイヤーを物ともしない耐久性と、驚異的な攻撃力を併せ持った天災にも等しい最強の怪物(レイドボス)たち。奴らを本来のフィールドで規定人数制限をクリアして打ち破ったとき、MVPとなったプレイヤーは“七罪”の力を手に入れられる」

 

「本来のフィールド……?」

 

 

 スノウは顔をしかめ、身を起こそうとする。

 

 

「ってことは、アイツあれで全然実力を出してなかったってことか……!」

 

 

 手抜きするとは舐めやがって!

 瞬間的にイラッとして沸騰しかけるスノウを、不満げなオクトが胸の中に再び引き寄せてよしよしと頭を撫でた。

 

 

「逆に人海戦術を使ってでも、初期装備で撃退したんだからシャインちゃんはやっぱりすごいのよ~。えらいえらい♪」

 

「ふにゅう……」

 

 

 褒められてふにゃふにゃになったスノウを、takoは優しい瞳で見つめる。

 

 

「“七罪冠位”から冠位を奪った者は、その上の戦いへの挑戦権を得ることができるの。そして最後まで戦いを勝ち抜いた者は、何でもひとつ願いを叶えてもらえる」

 

「何それ。神様でもいるの? どんな願いっていっても……ゲームの中で億万長者になってもなあ。それに、最後まで勝ち抜いたってことはつまりこのゲームで最強のプレイヤーになったってことでしょ? 実質クリアじゃないか。そこでゲーム内通貨や武器をもらったって仕方ないよ」

 

「違うの。本当に“何でも”叶うのよ。現実での巨万の富も、不老長寿も、あらゆる欲望が叶えられることが約束されているの」

 

「はぁ? そんなバカな」

 

 

 反射的に否定するスノウだが、彼女を見下ろすtakoの瞳は真剣だった。

 少なくともtakoはそれを信じている。

 スノウは地雷を感じて、それ以上口にするのはやめた。

 

 

「私はそこで教授を殺す機会を願う。あるいは、そこに至るまでの道で教授に出会えるかもしれないわね。このゲームが教授の仕組んだものだとすれば、きっと道は繋がっている」

 

「なるほど……」

 

 

 takoの言うことに一理あるとスノウは思う。

 元よりあのクソ熊とは再戦して今度こそボコボコにしてやらないといけないと思っていたし、“七罪冠位”はどうやらこのゲームにおける大ボスのポジションのようだ。

 ボスモンスターを討伐しない理由などどこにもない。

 むしろゲーマーにとって、是が非でも倒すべき目標といえる。

 

 これまで目的もなく傭兵稼業をしながら【シャングリラ】の仲間たちを探し歩いていたスノウだが、今後の新しい目標が見えてきた。

 密かに闘志を燃やすスノウを微笑ましく見ながら、takoはだけど、と口にする。

 

「だけど今のシャインちゃんじゃ勝てないわね。“七罪冠位”は生易しい相手じゃないから」

 

「なんだよ。tako姉はボクじゃ逆立ちしても相手にならないっていうの?」

 

「そういう意味じゃないのよ」

 

 

 口を尖らせるスノウに、takoは苦笑を浮かべる。

 

 

「このゲームのレイドボスには人数制限があるでしょ。少しでも横殴りすれば人数制限にカウントされるし、それで撃破時には新しい技術ツリーや素材がもらえるから、みんな虎視眈々と横殴りするチャンスを狙ってる。だからボス本体と戦うメンバー以外に、そういう有象無象どもを寄せ付けない別動隊が必要なの」

 

「ああ、そうか……」

 

 

 これまでのレイドボス戦を思い出して、スノウは頷く。

 確かに鉄蜘蛛のときもチンパン1号氏率いる【騎士猿(ナイトオブエイプ)】は、【氷獄狼(フェンリル)】を寄せ付けまいと防衛線を張っていた。

 

 自分だけでボス本体と群がるハイエナどもをすべて相手するのは不可能だろう。

 それに、とtakoは続けた。

 

 

「貴方はきっと、仲間がいてこそ輝く。今日の戦い方を見て確信したわ。ペンデュラムの部下の参謀たちと組んで、私を追い詰めたその手腕。それは貴方だけでは決してできなかったこと」

 

「うん。それはそうだと思う」

 

 

 そもそもスノウがプレイヤーとしての才能を目覚めさせたのは、【シャングリラ】の仲間や師匠たちに集団戦の中で揉まれ続けたからだ。

 スノウが一番有利に戦えるのは仲間と連携できているとき、ということになる。

 

 これまで散々スタンドプレイで暴れてきたメスガキだが、takoに言わせればあれではスノウ本来の実力を発揮できていない。雑魚プレイヤーどもを手玉にとって翻弄することはできても、これからの目的となる“七罪冠位”のようなレイドボスには通用しないのだ。

 

 だからtakoは弟子にこう言った。

 

 

「貴方は自分のクランを作りなさい。私が【ナンバーズ】を作ったように、貴方がリーダーとなる自分だけの軍勢を率いるの」

 

「ボクのクランを……?」

 

 

 スノウは不安そうに目をぱちくりさせる。

 

 

「でも、ボクにはリーダーなんて務まらないと思うよ……。ボクの指示を聞きたいなんて人、いないと思うし」

 

 

 そりゃ他人を煽り倒すメスガキに従いたいなんて奴はドMのよわよわお兄ちゃんくらいのもんだろうよ。

 ……あれ? それじゃ結構いるのか?

 

 

「それに、ボクにはクランを運営するノウハウもないし。そもそもどうやって人を集めたらいいのかわかんないよ」

 

 

 そんな弱音を吐くスノウの額を、コツンとtakoがつついた。

 

 

「こーら、やる前から諦めないの。大丈夫よ。リーダーらしさなんて、やってるうちに身につくものなんだから」

 

「そうかなぁ……tako姉が言うなら、そうかも……。でも……」

 

「それにね、シャインちゃんには運営するノウハウがなくてもいいのよ」

 

 

 そう言って、takoはにっこりと笑う。

 

 

「そのへんの雑魚どもの中堅クランに入り込んで、全員ぶちのめして乗っ取っちゃえばいいじゃない。クランを運営するノウハウはあっても、腕が伴わなくて伸び悩んでるやつらなんていくらでもいるんだし。そいつらを部下にして、シャインちゃんがボス兼トッププレイヤーとして君臨すれば、クランまるごと手に入るわ~」

 

 

 蛮族の考え方であった。

 やはり母性に溢れていようが鬼は鬼だな。

 

 

「! そっかぁ!」

 

 

 そのクソの塊みたいな提案に、ぱあっと顔を輝かせるスノウ。

 これはゲームだと割り切っているので、リアルでの良識はまったく働いていない。

 

 

「それに腕利きプレイヤーが見つからないのなら、貴方が育てればいいじゃない。弟子をとりなさいな~」

 

「ボクが……他人に教える?」

 

「そうよ~。技術を教える動画を配信してたでしょ? 折角の技術を不特定多数に広めるなんてバカのすることよ~。貴方の技術をこれと見込んだ才能ある子に教えて、腹心にすればいいの。私も【ナンバーズ】の連中をそうやって育てたものなのよ~」

 

 

 いや、お前の指導は拷問に等しいのだが。

 しかしその拷問の果てに絶対服従を誓わせたのだから、takoとしてはそれで間違っていないのかもしれない。それがスノウにもできることなのかは不明だが。

 

 しかしスノウはこくこくこく!とすごい勢いで頭を縦に振り、キラキラ瞳を輝かせている。すっかり乗り気であった。

 

 

「だからまずは弟子を取って、裏切らない腹心を作るといいと思うわ~。適当なクランを乗っとるのはそれからね、やっぱり手駒が多い方が乗っ取りも楽よ~」

 

「うん、わかった! まず弟子を作るよ! やっぱりtako姉はすごいなあ!」

 

「うふふ。そうでしょ~? これでも100人以上の部下を従えるビッグボスなのよ~」

 

 

 得意げに笑うtakoは、その胸の中の思いをそっと覆い隠す。

 

 

(本当は他のプレイヤーなんかとつるんでほしくない。仲間と呼べるものは【シャングリラ】の仲間たちだけでいい。この子が一緒に来てくれれば、他のプレイヤーと触れさせる機会などこれ以上与えずに済んだものを)

 

 

 だが、takoはゆっくりと頭を振った。

 自分はこの子の巣立ちを見守ると決めたのだ。

 たとえそれで2人の道が分かたれるとしても。

 

 

「……tako姉?」

 

 

 不思議そうに見上げてくるスノウに、takoはなんでもないよと微笑む。

 

 

「さ、助言はこれでおしまい。今度はコタくんのお話を聞きたいな。これまでの2年間のこと、聞かせてくれる?」

 

 

「うん。tako姉に聞いて欲しいことがいっぱいあるんだ……!」

 

 

 そしてスノウは、嬉しそうにこれまでのことをtakoに聞かせるのだった。

 その姿は、まるで母親に冒険譚を自慢する実の子供のように。




地の文でふざけられなくて胃が荒れそうになりました。

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