七慾のシュバリエ ~ネカマプレイしてタカりまくったら自宅に凸られてヤベえことになった~   作:風見ひなた

63 / 132
第55話 恋するうさぎちゃん

 ペンデュラムから逃げ帰ったスノウは、VRポッドの連続ログイン時間の関係もあっていったんログアウトした。

 

 夕食を食べて、頭を冷やしてから再ログイン。

 すると待ち構えていたようにディミが近付いてきて、にやにやと笑いかける。

 

 

『騎士様、初デートはどうでした? 楽しかったですか?』

 

「……楽しいか楽しくないかでいえば、まあ楽しかったかな」

 

 

 あれ? 意外と好感触だったのかな?

 ペンデュラムサイテー! とか愚痴るかと思っていたディミは、あてが外れてきょとんとした表情を浮かべる。

 

 そんなディミをよそに、スノウはドレススキンを剥がすとソファに寝そべった。

 頭上にスキンを掲げてそれをじーっと見つめている。

 

 

『それ、ペンデュラムさんに買ってもらったんですか? 可愛いですねぇ』

 

「んー……」

 

『有名ブランドのデザインスキンじゃないですか。それお高いですよー。いいなぁー羨ましいなぁー』

 

 

 買ってもらうところまで見ていたくせに、ディミは白々しくそんなことを言う。

 スノウは何も言わず、ただじっとそのドレスを見つめていた。

 

 それから15分ほど、スノウはそのままずっとその姿勢のままソファに転がる。

 ぱたぱたと空中をホバリングして待っていたディミは、いつになく考え込んでいるスノウへ訝し気に声を掛けた。

 

 

『騎士様、今日は出撃されないんですか? 寝るならリアルの方で寝た方がいいですよー。騎士様の使っているVRポッドは床ずれとかしませんけど、やっぱりベッドの方がオススメです』

 

 

「……よし!」

 

 

 スノウはおもむろに体を起こすと、ドレススキンをアイテムボックスに収納した。ついに出撃するのかな? とディミが思っていると、スノウはインターフェイスを操作し始める。

 

 

「ちょっと出かけてくる」

 

『あれ? 私は一緒に行かなくてよろしいので?』

 

「ディミはここで留守番してて」

 

『はーい、わかりましたー』

 

 

 今日は一日別行動ですねぇ、とディミはひとりごちる。

 そんな彼女にむかって、付け加えるようにスノウは言った。

 

 

「ああ、それからモニタリングはしないように」

 

『な、なんのことやら……』

 

 

 そっぽを向き、ぴゅーぴゅーと下手な口笛を吹くディミ。

 そんな相棒にスノウは苦笑を浮かべつつ、別エリアへと転移した。

 

 

 

※※※※※※

 

 

 

 パーツ屋“因幡の白兎(ラッキーラビット)”。

 

 多種多様なコンテナがうずたかく積み上げられた、パーツ屋とは名ばかりの個人用倉庫。時刻は夜8時を回っていたが、アポなしで行ってもそこの主はいつものようにカウンターに座ってボリボリとクッキーを貪っていた。

 

 

「やあ、バーニー。夕ご飯は食べた?」

 

「今が夕飯中だよ」

 

「もうちょっと栄養のあるものを食べたほうがいいと思うな」

 

 

 そう言いながら、スノウはソファのいつもの位置に座る。

 

 それを追いかけるように、バーニーはぴょんと椅子から跳ねてスノウの対面へと移動する。ぽふんという軽そうな音を立てて、ソファがその衝撃を受け止めた。相変わらず、すさまじい軽業ぶりだ。

 

 スノウが来る直前まで退屈で死にそうな表情を浮かべていたが、今はニコニコと上機嫌そうだ。ぴこぴこと帽子に付けたウサミミを揺らしながら、コーヒーテーブルにココアの入ったマグカップと山盛りのクッキーのボウルを並べる。

 親友が来ると大体こんな感じである。

 

 そんなバーニーに、スノウは何でもないように聞いた。

 

 

「ねえバーニー、ひとつ訊きたいことがあるんだけど」

 

「おう、なんだ? このバーニー先生になんでも質問しろよ!」

 

「あのさ、プレイヤーの思考ってアバターの影響受けてるよね」

 

 

 揺れていたウサミミがぴたりと止まる。

 何の感情も感じられない表情。空虚が浮かぶその真顔で、バーニーは訊き返す。

 

 

「なんでそう思った?」

 

「んー。まあ最初におかしいと思ったのは、バーニーが『俺としたことがアバターに引っ張られて』って悶えてたことかな」

 

 

 そう言いながら、スノウが山盛りに盛られたクッキーに手を伸ばす。

 ボリッとそれを噛み砕くと、甘すぎるほどの味が口の中に広がった。

 

 

「このクッキーもそう。バーニーは現実(リアル)だとそんなに甘いもの好きじゃなかったよね。家に遊びに行ったらいつも醤油せんべいとか出してきて、おじいちゃんみたいだって言ったっけ。なのに今は甘いものばかり過剰なほど食べてる」

 

「んむ、なるほどな」

 

 

 バーニーは苦笑を浮かべると、クッキーを数枚掴んで小さな口に押し込んだ。

 一瞬唇の合間から、鋭い犬歯が覗く。

 本来口の中に収まるはずもない量のクッキーがするりと口の中に入り、それをボリボリと噛んでから飲み下した。

 

 

「そうだよ。プレイヤーの精神はアバターの影響を受けている。アバターはVR世界における肉体だ。人間の精神ってやつは、肉体と不可分だからな。現実における肉体と違いすぎるアバターを作れば、心はそちらに引っ張られる」

 

「ということは、女性アバターに入ってると心は女性寄りになるってこと?」

 

「まあそうだ。アバター作るときに、現実と同じ性別を選ぶように勧められただろ?」

 

「ああ、言われたねえ……」

 

 

 そう呟きながら、ディミと初めて出会ったときのことを思い出す。

 ほんの1カ月前なのに、随分遠い日のことだったような気がしていた。

 

 

「あれは本来現実の性別と齟齬(そご)が出ないようにするための措置だ。『グラファン(前作)』は実験作だったから、そのへんは強制的に統一してたんだ。とはいえ実際にはLGBTとかもあるし、そうでなくても個々人で事情もあるだろうからな。だから今作は現実と違う性別も選べるようになってる」

 

 

 言外に『創世のグランファンタズム』が『七翼のシュバリエ』のための実験作であったことを示唆しながら、バーニーは説明を続ける。

 

 

「なるほどね。もしかして、これずっと続けてると何かまずい影響が出たりする? 二重人格になったりとか、現実で性同一性障害起こしたりとか」

 

「安心しろ、それはない」

 

 

 バーニーはスノウの心配を一笑に付すと、クッキーの入ったボウルを持ち上げてボリボリと豪快にかじり始める。

 

 

「アバターはあくまでVRダイブしている間だけの仮初の肉体だ。7G通信(エーテルストリーム)から魂を保護するための障壁にすぎねえよ。そもそもダイブしてても本物の肉体とはずっとつながってるんだから、魂の帰属優先度(プライマリ)はそっちが勝つ。痛覚のフィードバック遮断やエロ要素への倫理規制を設けてるのも、魂にそっちが本物の肉体ですよと示すためって理由もあるんだ」

 

「専門用語が多いね」

 

「悪ぃ、ちと感覚が狂ってんな」

 

 

 バーニーはトントンと自分のこめかみをつついた。

 

 

「ま、要するにだ。アバターの影響を受けるのはダイブしてる間だけ。VRダイブから抜ければ、現実の精神にはきれいさっぱり何の影響も残らんってわけよ。だから変なビョーキになる心配もねえ。お客様におかれましては、安心してプレイしていただけるように万全を期しておりますってな」

 

「なるほどなぁ。それを聞いて安心したよ」

 

 

 ざっくりとしたバーニーの説明に、スノウは安堵の表情を浮かべた。

 そんな親友に微笑み返しながら、バーニーがケラケラと笑う。

 

 

「まあいつかは訊かれるだろうとは思ってたけどな。何でこのタイミングだ?」

 

「いや、今日男とデートしたんだけどね」

 

 

 がしゃあああああああああん!!

 

 バーニーが手にしたボウルを取り落とし、クッキーが派手に散らばった。

 

 

「バーニー!? どうしたの?」

 

「い、いや……なんでもねえ。それで?」

 

 

 バーニーは顔をひくひくさせながら笑顔を作り、床に落ちたクッキーを拾い集めながら続きをうながした。

 

 

「うん、それで彼に両腕を掴まれてキスを迫られたときにすごくドキドキしたんだ」

 

 唇に人差し指を当てて、頬を赤らめるスノウ。やけに艶っぽい仕草だった。

 

 

「ああああああああああああああああああああああ!!!」

 

 

 ごかぁぁぁぁぁん!!!!

 

 バーニーがコーヒーテーブルに頭突きした。

 ガラスのテーブルに亀裂が入り、全面が蜘蛛の巣のような見た目になる。

 

 

「バーニー!? すごい音がしたよ!?」

 

「なんでもねえっ! 大丈夫だ! それで!?」

 

「それで、って? いや、それだけだけど」

 

「それだけじゃねえだろ! キスしたのか!? どうなんだ!!」

 

 

 立ち上がって食って掛かるバーニーに、スノウは目を瞬かせる。

 

 

「いや、してないよ。危ないところで正気に戻って逃げたから」

 

「そ……そうか……」

 

 

 バーニーはホッと息を吐くと、平らな胸を撫で下ろした。

 

 

「しかし一体どんな奴だよ、オマエに迫ろうだなんてモノ好きは」

 

「うーんとね。大手クランの【トリニティ】ってわかる? そこの幹部してるペンデュラムって人だよ。お金持ちでね、まあイケメンだなあ」

 

「ほう、金持ちでイケメン」

 

「そうそう、いっぱい仕事をくれるんだ。あと頭がよくて戦術眼もあるよ。あと身長が高くて、少女マンガから出てきたみたいなオレ様系」

 

「へえ、オマエが認めるほど聡明で、背が高くて頼りがいがあると」

 

 

 バーニーはにっこりと微笑んだ。

 金持ちでイケメンで頭が良くて、背が高く頼りがいある兄貴分。

 

 それは現実でのオレのポジションじゃねーか!!

 

 

「ああああああああああああああああ!! 横から出てきて持っていきやがった!! 俺がこんなメスガキウサギボディにされてる間に畜生ーーーーーッ!!」

 

 

 バーニーは頭を抱え、ソファの上でゴロゴロとのたうち回った。

 

 

「バーニー!? どうしたの、しっかりして!?」

 

 

 スノウは頭がおかしくなった親友に飛びつき、必死で肩を揺する。

 その甲斐あってかなんとか正気を取り戻したバーニーは、ぜえぜえと荒い息を吐き、脂汗を流しながら息を整えた。

 

 

「す、すまんな……ちょっと発作的に頭がおかしくなった」

 

 

 ウソだぞ、元からおかしかったゾ。

 

 

「ログインしすぎなんだよ、バーニーは。たまには休まなきゃね」

 

 

 そんなバーニーを心配するスノウは、無造作にその小さな頭を膝の上に置いた。

 膝枕の柔らかい感触に、バーニーは目を見開く。

 

 

「シャイン、オマエ……」

 

「ん? どうしたの?」

 

 

 目をぱちぱちとさせるスノウは、男同士だった頃には絶対しなかったであろう自分の行動に何の違和感も持っていないようだ。

 1カ月もの間スノウライトを演じたことで、アバターの影響が徐々に出始めていた。

 バーニーは説明を忘れている。異性のアバターで過ごせば過ごすほど、経験の蓄積によって思考は異性化していくということを。

 

 

「いや……」

 

 

 バーニーは説明し忘れたことに気付くこともなく、スノウの膝の柔らかさにうっとりと目を細めた。

 

 

「なあシャイン、オレとオマエは親友だよな」

 

「何言ってんの、当たり前じゃない」

 

「そうだな……うん、そうだ。何があっても友達だもんな」

 

「もちろんだよ」

 

 

 膝枕されながら優しく頭を撫でられ、バーニーは見た目相応の幼な子のようにまどろむような表情を浮かべる。

 

 

「あ、友達といえば、今日ペンデュラムと友達だから対戦せず仲良くしようねって約束したっけ」

 

「ファッキン!!!!!」

 

「バーニー!?」

 

 

 瞬間沸騰した幼女が、倫理規定用語フィルターを無視した罵声を上げる。

 

 

「あ、あの野郎……オレの聖域に土足でどんどん立ち入りやがって……!! あいつは敵、敵だッ……!! シャイン、もうあの子と遊んじゃいけません!!」

 

「えー……? でも、お得意様だし。キミへの借金を返すためだから関係を切るなんてできないよ?」

 

「自業自得ギャアアアアアアアアス!!! NTR物のヘタレ旦那かオレはッ!?」

 

 

 自分が作った借金を返済するために、よその男に体を売る妻を指をくわえて見ていることしかできないアレである。貸し主は他ならぬ自分なのだが。

 

 ぐぎぎと悔しがるバーニー。

 そんな彼女の様子を自分と遊べないのが嫌なのだと解釈したスノウは、ぽんぽんとその頭を撫でて優しくなだめた。

 

 

「今日はペンデュラムに電脳街を案内してもらっただけだよ。今度はバーニーと一緒に街で遊ぼうね」

 

「ほ、ほんとか? 絶対だぞ?」

 

「うん、もちろん。約束だよ」

 

 

 目を輝かせるバーニーに、スノウはニコニコと頷く。

 まるで遊びをせがむ可愛い妹を相手しているような気分になっていた。

 

 もっとも、バーニーの側は大喜びなのだが。諸々の事情であまり街には出たくないバーニーだが、それを忘れるくらいに浮かれていた。

 

 スノウはバーニーの頭がおかしくなったのかと気に掛けているようだが、その心配は無用だ。何も今に始まったことではないから。

 恋するウサギさんは数年前からとっくに頭が三月ウサギ(マーチヘア)なのだ。

 

「……あ、そうだ。それはそうと、ちょっと買いたいものがあるんだけど」

 

 

 

※※※※※※

 

 

 

「ただいまー」

 

『おかえりなさい』

 

 

 動画配信サイトを鑑賞していたディミは、スノウが戻って来たのを見てインターフェイスを閉じた。

 スノウがログインするとディミが動画を見たり匿名掲示板に書き込んだりして暇つぶししているのはいつものことなので、特に驚かない。むしろスノウとしては何もせずにただぼーっと浮かんでいられた方が不気味だと思う。

 

 

「はい、これお土産」

 

『……え?』

 

 

 差し出されたプレゼントボックスに、ディミは目を丸くした。

 ぽかんとして立ちすくむディミに、スノウは焦れたように早く開けてと言い、目をそらす。

 まさかびっくり箱とかですかねぇ……と、ディミは恐る恐る箱を開けた。

 

 

『わあ……!?』

 

 

 その中に入っていたのは、紅色のワンピースとパンプス。

 今日スノウがペンデュラムに買ってもらったのと同じ色をした、ペットOP用のスキンだった。

 

 もちろんスノウに自由になるお金でデザイナーズ品が買えるわけもないので、運営が出している公式スキンである。

 だがそれでもOPを出して購入すれば決して安くはない金額がする。ペット関連のスキンは、趣味の領域であるが故に金額もお高い。

 

 

『どうしたんですか、これ……!』

 

「バーニーから買ったんだ。まあ、また借金は増えたけど……」

 

 

 スノウは気恥ずかしそうにディミから顔を反らす。

 

 

「……キミはボクの“相棒(demi)”だ。嬉しいことも苦しいことも分かち合う関係だろ? ボクが服をプレゼントされて嬉しいなら、キミもその嬉しさを味わうべきだ……そう思っただけ」

 

『騎士様……』

 

 

 ディミはうるうると瞳を濡らし、服を抱きしめたままぎゅっとスノウの頭に抱き着いた。

 

 

『嬉しいです! 大事にしますね!』

 

「ん。まあ、喜んでもらえたら贈った甲斐もあるかな」

 

 

 頭にスリスリするディミに、スノウはえへへと笑い返す。

 

 

「ほら、大事にするのもいいけど……服は着るものだよ? ほら、着てみせて」

 

『ふふっ。でも“相棒”なら、騎士様ももう一度そのドレス着てくださいよ』

 

「もう一度? はいはい、わかったよ」

 

 

 ディミに促され、スノウはドレススキンを取り出して着用する。

 

 並んでインターフェイスを開くと、深紅のドレスとワンピースでおめかしした2人がスクリーンの中で微笑んでいた。

 同じ色の服で仲良く並んでいる様は、主人と従者のようには感じられない。

 

 

「あはは。なんだか姉妹みたいだ」

 

『騎士様、姉妹じゃないですよ? 私たち“一心同体(demi)”です!』

 

「ふふっ、それいいね!」

 

 

 スノウとディミは顔を見合わせると、同時に笑い合う。

 

 

「よーし気分がノッてきたぞ! 今日はこの格好のまま出撃しちゃうか!」

 

『ええっ! やっちゃいましょう! 今日はこのスキン絶対脱ぎませんよ! 今の私たちはシンクロ率200%だぁ!!』

 

 

 ヒャッハーー!! とノリノリでスノウはインターフェイスから出撃を選ぶ。

 

 しかしその出鼻を挫くように表示されるエラー表示。

 

 

「あれ? なんで? 『コスト超過なので出撃できません』?」

 

『おかしいですね。何が原因なんでしょうか』

 

「武器は変えてないしなあ」

 

 

 2人は並んでインターフェイスを覗き込み、機体のスペックを逐一指さしながらチェックする。

 そしてオプションパーツの欄に、問題を発見した。

 

【装備オプションパーツ】

 

 

〇【関節強化1】

 

ジョイント部分の靭性を強化。

重量超過限界を引き上げ、ヘビーウェポンの装備を可能にする。

重い物を運ぶ場合にも役に立つ。

 

装備コスト・2

 

 

○サポートAI・ディミ

 

貴方が誘拐してきたサポートAI。

賢くて物知りでお話の相手もしてくれる、可愛いおしゃべりディミちゃん。

ちょっぴり毒舌、でもそこがイイ。

 

装備コスト・1

 

 

○ペット用スキン・ディミ

 

ディミちゃんのために選んだ可愛いワンピース。

ほんのりと武器ダメージ+1%。

 

装備コスト・1

 

 

【警告:現在の最大装備コストは3です。コスト超過分のOPを外してください】

 

「やっぱ脱げーー!!」

 

『嫌ですーー!!』

 

 

 ドタバタドタバタ!!!

 

 

「脱がないと出撃できないだろ!!」

 

『やだー! せっかくもらったんだから絶対脱ぎませんよ! 【関節強化】外せばいいじゃないですか!!』

 

「外したら“レッドガロン”撃てないし投げ技も使えないじゃないかっ!」

 

 

 おめかし姿のまま、マイルームで追いかけっこするスノウとディミ。

 可愛らしい衣装だけに、なんだか大変みっともない。

 

 しかし2人の表情は、とても楽しそうに見えるのだった。

 




この物語のヒロインは基本的にTSしても女×男の組み合わせしかいませんが、ひとりだけ例外がいるようです。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。